• 永水女子高校-

小蒔「……」ドキドキ

初美「あ、姫様 それロンですー」

小蒔「ええ!?」

初美「8000いただきますよー」

小蒔「は、はい…お疲れ様でした…」

霞・初美・春「お疲れ様でした」

巴「今日も姫様がが最下位ですね」

小蒔「か、霞ちゃん…」

霞「小蒔ちゃん、気の毒だけど、ルールはルールだから…」

小蒔「うぅ…」

霞「今日も小蒔ちゃんはおやつ抜きね」

小蒔「」ガーン


巴「今日で一週間、続けておやつ抜きですか」

霞(県予選までの間に 神様を降ろさない素の小蒔ちゃんを強化したくて始めた罰ゲームだけど…なかなか上達しないわねえ)

小蒔「春ちゃぁん…」ウルウル

春「…ポリポリ」チラッ

霞「小蒔ちゃん、もちろん黒糖もダメよ?」ニコッ

春「と、いうわけなので」ポリポリ

小蒔「うぅ~」グスン

霞(心を鬼にしないと…)


  • 夜、小蒔の部屋-

小蒔「…」グゥ~

小蒔「お腹がすきました…」

小蒔「朝昼夕三食だけじゃ足りないよぉ」

小蒔「でも六女仙を従える巫女として買い食いなんてできませんし…」

小蒔「甘いものが食べたい…別腹が空っぽです」グスン


小蒔「霞ちゃん…どうしてこんなひどい罰ゲームなんて作ったんだろう…」

小蒔「わかってる…神様を降ろせない時でも最低限戦えるくらいに私を鍛えるため…だけど…」グゥゥ

小蒔「お腹すいたよぉ…」

小蒔「霞ちゃんなんて…霞ちゃんなんて…」グスッ

小蒔「きらい…」

ボンッ


鬼巫女「……」

鬼巫女「……」テテテテテ

  • 朝-

霞「小蒔ちゃん、起きてるかしら?そろそろ学校に…」

霞「…小蒔…ちゃん…?」

その日、神代小蒔は鹿児島から姿を消した――――
ついでに神代家の冷蔵庫の中身も―――


  • 長野-

和「ロンです、7700」

京太郎「なんですとーーー!?」

和「須賀君…それは明らかに危険牌じゃないですか、不用心すぎます」

優希「おい犬!最下位の罰だじょ!学食でタコス買ってこーい!」

京太郎「はいいいいいい!」

咲「京ちゃん…」


京太郎「ちっくしょー、あの三人相手じゃまるで勝てる気がしないぜ…」

京太郎「東場の時点で優希に絞られて、いけると思ったら咲に鳴かれて嶺上嶺上…」

京太郎「あいつらに勝てる自分が想像できない…はは、泣きそうだ…」

京太郎「こんなんで俺、個人戦で生き残れるのかな…体力ばかりついてくぞ…」

京太郎「あれ?学食が閉まってる?おかしいな まだ閉店時間じゃないはず…」


京太郎の友達らしきモブ「おう京太郎 学食なら今はやってねーぞ クックック」

京太郎「なんでだよ!?これじゃ町までタコス買いに行かなきゃならねーじゃねーか!」

京太郎の友達らしきモブ「俺もよく知らんけどさ、噂によると食材が何者かに盗まれたんだとさ、クックック」

京太郎「マジかよ・・・食材泥棒なんて今のご時世いるのか…?」

京太郎の友達らしきモブ「学食はあきらめろ、じゃーな 部のパシリ頑張れよ!クックック」

京太郎「ちくしょおおおおおおおおおおお誰だよお前ええええええええ」


  • 街-
京太郎「た、タコス…4つ、いや6つください」

店員「ぁありゃしたー!!」

京太郎「ふう、なんとか入手できた…早く帰らないと優希にドヤされるぞ」

京太郎「それもこれも、なんもかんも泥棒が悪い!もし俺の前に出てきたらとっ捕まえて警察に突き出してやる!」ゴゴゴゴ

キャードロボウヨーダレカー

京太郎「わお」


京太郎「言ったそばからこれか!この怒りを泥棒にむごたらしくぶつけてやる!」

京太郎「待ちゃあがれぃ!おめえの悪行!お天道さんが許してもこの俺が!」

鬼巫女「っ!!」テテテテテテテ

京太郎「な、なんだありゃ!?人?いや動物か!?」

京太郎「と、とにかく捕まえる! ってはえええええ!!?」

京太郎「だがしかし!部活(パシリ)で鍛えた俺の脚力をなめるなよ!アイシールド21もびっくりだぜ!」

京太郎「だらっしゃあああああとったどーーー!」

鬼巫女「っ!!」ジダバタ

京太郎「こら、暴れんな!盗ったもんを返すんだ!」


――

京太郎「よかったな、許してもらえて」

鬼巫女「…」ショボン

京太郎「しかしお前、ほんとになにもんだ?子供…にしちゃ小さいし、角生えてるし、巫女服か?それ」

京太郎「どこから来たんだ?帰るところあるのか?家族とか…」

鬼巫女「っ……」ジワ

京太郎(ワケありか…)

鬼巫女「……」グウゥゥゥ

京太郎「んで、腹減ってんのか」


京太郎「とりあえずこれ食えよ うまいぞ」

鬼巫女「…?」ビクビク

京太郎「たくさんあるから一個くらいはくれてやるよ いらないんなら俺が食っちまうぞ?」

鬼巫女「…!」ムシャムシャムシャ

京太郎「はは、すげえ食いっぷり 腹減ってたんだなー」

鬼巫女「…!…!」ペコペコ

京太郎「いいっていいって気にすんな そんでさ お前、これからどうするんだ?行くあてでもあるのか?」

鬼巫女「……」ショボン

京太郎「ないのか… んー、だったらさ」

鬼巫女「?」


優希「遅いじょ犬!」

京太郎「悪い悪い 学食が閉まってて街まで買いに行ってたんだよ ほら、みんなの分もあるぞ」

咲「わあ、ありがとう京ちゃん」

京太郎「あー…それでさ みんなに相談したいことがあるんだよ」

和「相談?」

京太郎「皆の家でさ ペットっつーか…その、家族が一人増えても大丈夫ってとこはないか?」

咲「そんな家、あるほうが珍しいと思うけど…?」



優希「なんだ?犬でも拾ってきたのか?犬のくせに生意気だじょ!」

京太郎「犬っていうか、鬼っていうか巫女っていうか……」

和「??? 意味がわかりません」

京太郎「だよな…ま とりあえず見てくれよ おーい、入ってこいよ」

鬼巫女「……」ビクビク

和「きゃあああああああ!! なんですかこれはーー!?」

京太郎「実はかくかくしかじかで…」


咲「そっか…行くところがないんだね」ナデナデ

鬼巫女「……」ショボン

京太郎「なんかほっとくのもかわいそうになっちまってさ」

咲「京ちゃん…」

和「すみませんがうちは父が生き物…?は苦手で…連れて帰るのは難しいかと…」

優希「うちも無理だじぇー」

咲「私も…ちょっと難しいかな」

京太郎「そっか…」

咲「ごめんね、京ちゃん」

バンッ

??「話はきかせてもらったわ!!」


京太郎「うわ部長!いつから聞いてたんですか!?」

久「全部聞いてたわ、なかなかおもしろいのを拾ってきたわね~ 須賀くん?」

まこ「ほほ~確かに巫女で鬼じゃのう、服も…おぉう!ちゃんと脱げるんか!?」

鬼巫女「~~~っ!!」ジタバタ

京太郎「部長はどうですか?こいつ、連れて帰るわけには…」

久「悪いけどうちは無理ね~ それほど大食いだとちゃんと世話できる自信ないわ」

まこ「うちも雀荘じゃし…食べ物も扱うからペットは無理じゃのう」

京太郎「そうですか…」


久「あなたが拾ってきた子なのよ?須賀くんが責任もって連れて帰るのが筋だと思うけどねえ」

京太郎「うーん うちにはもうカピバラがいるんですよね…この部室でってわけには…」

咲「京ちゃん こんなところに置いておくのはかわいそうだよ…」

京太郎「だよな…」

鬼巫女「…」シュン

京太郎「そ、そんな顔すんな!わかったよ、部長の言うとおり ここまで連れてきた俺に責任がある!嫌じゃなければうちに来い!」

鬼巫女「…!」パアア

ひしっ

優希「おおう、すっかり京太郎になついてるじぇ」


咲「ねえ京ちゃん、ところでこの子 名前はあるの?」

京太郎「名前…そう言えばなにも考えてなかったな」

和「あなた、お名前はあるんですか?」

鬼巫女「…!」テテテテ ピョンピョン

まこ「ホワイトボードの前でジャンプし始めたぞ」

久「須賀くん、だっこしてあげなさいな」

京太郎「はい ほら、ペン持てるか?」

和「それより、字が書けるんですかその子…」

鬼巫女「~~♪」

「コマキ」


  • 須賀家-

京太郎「ふう…なんとか家族も説得できてよかった、小遣いが減らされちまったのは痛いが」

※説得シーンはワカメがキンクリしました

コマキ「…」グウゥゥ

京太郎「もう腹減ったのか?夕飯までまだ時間あるし…ほら、ポッキーでも食っとけ」

コマキ「!!!」パアアアアアアア


京太郎「しかし本当によく食うな…食事代はマジで覚悟しておいたほうがいいかも…」

コマキ「♪」ペカー

ポテ

京太郎「あれ?まだ残ってるぞコマキ?」

コマキ「♪」ブンブン

京太郎「満足したのか…?もしかしてコマキの主食って…お菓子?」

京太郎「た、助かった…かもしれん」

コマキ「♪」ゴロゴロ

京太郎「やれやれ、のんきな奴だな さて、俺は夕飯までネトマでもやってるか」


PC「ロン リーチタンヤオピンフドラ8000」

京太郎「うがああああああやっちまったああああああ…だって!俺も聴牌してたんだもんんんんん!」

京太郎「も、もう駄目だ…まくるには次のオーラスで倍満は出さないと…」

コマキ「…」テテテテ ピョン

京太郎「うぅ…コマキ…見ないでくれ、こんな俺の体たらくを…」グスン

コマキ「……!」ペカーーーー

PC「南四局」

京太郎「配牌は…え?な、なんか筒子がやけに多いな…」

PC「ツモ 清一色 三暗刻」

京太郎「な、何いいいいいいいいいいいいいいい!?」


  • 永水-

巴「か、霞さん 元気を出してください 姫様もきっとすぐに見つかります…」

霞「えぇ……そうね」

霞(小蒔ちゃん…どこへ行ってしまったの…)

初美「霞さん……」

霞(あの子を強くしたい一心で…傷つけてしまっていたのね…また会えたら謝らないと…)

霞(昔から お菓子が大好きだったものね…)

春「……」スック

初美「はるる?どこに行くんですかー?」

春「…電話、人探しが得意な人に心当たりがある」

春「…霞、元気出して… きっとお姉ちゃんがみつけてくれる」

~ひとまずカン~