これは咲ちゃんが麻雀部に行かなかった世界の話
咲「ねえ京ちゃん、いつまで麻雀なんてやってるの? ゲームでも勝ってるとこ見たことないけど」
京太郎「うぐっ、これはだな、俺の隠された力がいつか覚醒するまでの準備期間なんだよ」
咲「私は京ちゃんに向いてないと思うなあ。絶望的に運がないし」
京太郎「うっせー、じゃあどうしろっていうんだよ?」
咲「私と一緒に文芸部に入ろ?」
京太郎「やだよ、本の方が興味ない。文字は教科書だけで十分です」
咲「えー? ライトノベルとか初心者用のも教えてあげるのに」
京太郎「前に教えるときにネタバレしたミステリーはつまらなかったなあ……」
咲「うう、それ言わないでよー」
京太郎「いいか咲、俺は男子高校生なんだ。もっと夢をみたい」
咲「現実に生きようよ」
京太郎「やだ、俺は楽しいのが好きなの!」
咲「じゃあ私と一緒はつまらないんだ?」(しゅん
京太郎「いや、そうじゃなくてだなあ……ああもう! とにかく、俺は部活に精を出したり恋に熱中したりしたいの!」
咲「京ちゃん、そういうのはできる人が言わないとダメなんだよ。京ちゃんには無理だよ、妥協しないと」
京太郎「妥協ってどこでだよ?」(むす
咲「ええっと……身近なとこで私とか?」
京太郎「ただの中学のクラスメイトですって言ったくせに」
咲「それは噂されると恥ずかしいから、その、本心じゃないよ」
京太郎「じゃあ本心は?」
咲「は、恥ずかしいから今はダメ!」
京太郎「いいやダメだね、聞くまで動かん!」
周囲
カン
最終更新:2018年04月26日 22:22