杏果「いらっしゃいませ、ようこそお越しくださいました」ペッコリン

慕「わぁ、久しぶり! 杏果ちゃん!」

杏果「ふふ、ホント久しぶりだね。いつ日本に帰ってきたの?」

慕「昨日だよ」

杏果「じゃあすぐウチ来てくれたんだ。うれしいな」

慕「私も。海外にいるあいだ、ずっと杏果ちゃんちの旅館にお泊りしたかったんだぁ」

杏果「ありがとう。それに、ちょうどよかったかな」

慕「なにがでしょう?」


はやり「慕ちゃん☆」

慕「わぁ、これまた久しぶり! はやりちゃんも来てたんだ!」

はやり「うん、ここにはよく来るんだよ」

慕「どおりで! お肌ツルツルだもんね」

はやり「はや~」


慕「それで、えっと、そちらの方は?」

京太郎「あ、ども」


京太郎「須賀京太郎と言います」

慕「マネージャーさんかな? それにしてはお若い」

京太郎「いえ、高校生です。清澄高校っていって長野の学校で……」

慕「清澄? ああ、宮永咲ちゃんとこの!」

京太郎「そうです。はい、アイツとは同級生なんですよ」

慕「という事は麻雀部……あれ、はやりちゃん監督とかコーチって、やってたっけ?」

はやり「ううん、やってないよ」

慕「だよね。それでマネージャーでもない……となると」

京太郎「言われてみれば……なんでしょう?」

はやり「付き人さんってところかな」

京太郎「まあ、そんな感じですね。麻雀教えてもらって、身のまわりのお世話とかして」

慕「そうなんだ。プロ志望なのかな?」

京太郎「んー、そこまで本格的に師事してるわけではないです。基本、雑用ですね」


京太郎「あ、でもご飯とかははやりさんに作ってもらってます」

慕「へぇ」

京太郎「はやりさんの手料理メチャクチャ美味しいんですよ!」

はやり「京太郎くんが嬉しそうに食べてくれるから、作りがいがあるよ」

京太郎「いやだって本当に美味しいから」

はやり「ふふっ、このまえも口の周りにご飯粒つけて……」

京太郎「ちょっとー、恥ずかしいから言わないでくださいって~」

慕「アハハ……」


杏果「あー、料理で思い出したけど……夕食はいつごろ持っていけばいいの?」

はやり「ああ、これからお風呂入ろうと思ってたところなんだ。遅めでいいよ」

杏果「はい。うけたまわりました」

慕「うん、またね」

はやり「じゃ、行こっか☆」

京太郎「はい。では失礼しますね」

杏果「ごゆっくり~」

はやり「ここはね、露天風呂がステキなんだよ」イチャイチャ

京太郎「そうなんですか、楽しみだなぁ」イチャイチャ


慕「…………」

杏果「…………」


慕「……鳥さんかぁ」

杏果「……ツバメだねぇ」



カン

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最終更新:2018年04月26日 22:21