健夜「――でさ、お母さんまたお見合いがどーとか縁談があーだとか。
そんなの私の好きにさせてって話よ、ねぇ?」

京太郎「まあお義母さんからしたら大切な娘が行き遅れないか心配なんだろ。
……なあ、そろそろ飲むの止めたら?」

健夜「いやっ、今日は酔っぱらいたい気分なのー。……もう、お母さんに言っちゃおうか?」

京太郎「それはまだってこの前自分から言ってただろ。せめて俺が18になってからって」

健夜「だからぁ……京くんの事は伏せてさ、実は付き合ってる男の子いるのーみたいな……ぅえへへ……」

京太郎「……ああもう、嬉しそうな顔しやがって。可愛いな畜生」ナデナデ

健夜「うふふー、可愛い?ね、可愛い?」ぎゅっ

京太郎「可愛いかわいい。で、どうすんだ?」

健夜「うぇー……?なぁにがー?」

京太郎「お義母さんに、言うのか?付き合ってる男がいるって」

健夜「んー……なんかもう、いいかも。きょーくんの腕の中、幸せで……どうでも、よくなってきちゃった」

京太郎「……いっつもそうやってうやむやにして終わるから、いつまでも愚痴が終わらないんだろ……」

健夜「……」スゥ

京太郎「……寝てるし。ったく、酔うたびに同じ話される俺の立場にもなれよ……」ハァ


京太郎「……ま、いいか。俺も幸せだしな」

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最終更新:2017年10月13日 00:10