菫「……以上、清澄での献身を見るところ、須賀は自分から誰かに使われようとする性質がある……これは、ある意味で危険なものだといえよう。」
照「……菫はどうしたいの?」
菫「須賀の事は、私が面倒を見ようと思う。 アイツに誰かから使われる事ではなく、誰かを使う事、誰かに頼る事を教えてやろうとな?」
透華「でしたら、龍門渕に迎え入れるのが最適ですわね!」
智葉「その役目なら私の所でも担える筈だ……弘世である必要はあるまい?」
菫「馬鹿なのか? 日本有数の名家や侠客の筋では却って心労だろうが……特殊すぎる環境に置いては意味が無い」
霞(……暗に、霧島の地に置くことも封じて来たわね……)
咏「おやおやぁー? まだ親の所でぬくぬくしてる小娘が粋がるねぃ?」
菫「三尋木プロ……!」
咏「その案件を進めるんなら、自立した女の役目じゃないかねー? 知らんけど。」
はやり「はやりもそう思うなぁ☆ 親の脛かじりの出る幕じゃねーなの★」
良子「はやり、気持ちは分かりますが抑えて……出てはいけないものが出てますよ?」
健夜(……同じプロなのに、咏ちゃん達のせいでで発言権封じられちゃったよ……)
菫「しかしプロの皆様はお忙しいでしょう。 そこでやはり須賀に労をかける事に……」
白望「……何にもわかってない……ダル……」
菫「小瀬川、真面目に話す気がないなら」
白望「……京太郎……アイツは、誰かの為に一生懸命な姿が……一番格好良いんじゃないの……?」
菫「っ!?」
白望「……しゃべりすぎた……ダルい……」
智葉(小瀬川……格好いい事言ったつもりだろうが……)
透華(自分の世話係に置く気満々ですわね……)
菫「い、いやしかしだな……」
白望「……なら証明する……ダルいけど……」
――――――――
京太郎「先月は北海道、東京……先週は福岡……ここんとこあっちこっち行かされるな……」
♪ズット- ズット- アコガレテ-イ-ル-♪
京太郎「おっ、部長からだ……はいモシモシ、須賀です。」
久『あ、須賀君? ごめんなさいね、急に電話して。 実は……』
京太郎「ええ、はい……はい……えっ、またですか!? 今度は岩手……国内交換留学で……ええ、はい……分かりました、はい……それじゃあ、準備しますんで……」
京太郎「ふぅ……高校いる内に、全国制覇させられるんじゃねぇか……?」
須賀京太郎、このあと岩手県・宮守女子にて
「小瀬川白望お世話係」
に任命される事となる……
カンッ
最終更新:2017年10月12日 21:35