京太郎(皆で食べるために一つの皿に食べ物を盛ると明らかに他の人よりも多く食べる奴っているよな)

照「京ちゃんはもっと視野を広げた方が良い」ハムハム

京太郎「そうなんですか?」

照「うん」

京太郎(俺の倍は既に食べてるぞ……)

照「正直に言って牌に愛されていない」モグモグ

京太郎「それは……」

照「ここぞっと言うときに牌は何時も応えてくれない。だから、運に頼る打ち回しじゃ強くなれない」

京太郎「どうすれば良いんですか?」

照「うーん、場を良く見て、河に、相手の雰囲気や動作、流れ、何もかもを読み取って打つ」ゴックン

京太郎(手が止まらないな……)

照「ツモに期待しないで相手からの出上がりで切り崩すスタイルが向いてると私は思うよ」

京太郎「弘世さんみたいな?」

照「近いっちゃ近いけど、菫は生まれながらに太い運を持ってるからね」ズズー

京太郎「あの人資産家ですもんね」

照「うん、京ちゃんは出上がりを単に待つだけじゃなく、もっと踏み込んで攻撃的に立ち回らないとダメだよ」

京太郎(本当に美味しそうにお菓子を食べるよな)

照「相手を罠にかけるとか。一局だけでなく、もっと先を見越した打ち回しをしたりとか必要だね」

京太郎「難しそうですね……」

照「ふふ、安心して欲しい。家の家族麻雀で生き残れる位には鍛えてあげるから」

京太郎(魔物と元プロと渡り合えと? 暗に界さんを超えろと?)

照「あっ!」

京太郎「ん?(……ああ、俺が取ったのでお菓子が最後の一個だからか)……欲しいですか?」

照「!」パアッ

照「……いいよ、私の方がちょっといっぱい食べちゃったし、京ちゃんが食べて」ブンブン

京太郎(ちょっと? はあ、本当は欲しいのに我慢しちゃってさ……)

京太郎「俺は照さんが幸せそうに食べているのがみたいな。はい、あーん」

照「あ、あー……っ、ダメ、京ちゃんが食べて」

京太郎(凄く嬉しそうな顔で口を開きかけたのに我慢しちゃったか、照さん頑固だからな……)

京太郎「はあ、仕方ないな」パクッ

照「えっ? 京ちゃん? 何で私の顎を掴んで、ま、待っ…んっんぁ、ぁぁあ!」

京太郎「ふう、ご馳走さまです」

照「ぅぅ、京ちゃん! 口移しとかっ!!」

京太郎「お菓子も照も味わえて一石二鳥だったからな」

照「もう……こんな時だけ昔みたいに呼び捨てにして……」カアッ

京太郎「可愛い照が悪い」


カンッ!