恒子「寒い夜、こたつでアイスクリーム」
恒子「あむッ……んん~!」
恒子「そしてウイスキーお湯割り! んっんっ……ふはぁ~おいちぃ」
京太郎「すっげぇ美味しそうに食べるなぁ。食レポいけんじゃないですか?」
恒子「これぞ、冬の醍醐味だねぇ」
健夜「京太郎君にはゼッタイ飲ませないでよ、こーこちゃん?」
恒子「わぁかってるって」
健夜「京太郎君も、すすめられても断るんだよ?」
京太郎「はい。オレはコーヒーで十分ですから」
恒子「あー、それってなんていうんだっけ……アイスの、コーヒーのやつ。えっと、あ、アホ、アホ……?」
健夜「もはや罵倒にしかなってないよ……アフォガートでしょ?」
京太郎「ああ、アイスにコーヒーかけて食べるんでしたっけ」
恒子「そうそうそれそれ! さっすがすこやん、物知り!」
健夜「こーこちゃん、いよいよ酩酊してきてるでしょ……」
恒子「いやいやいや、全然酔ってないよー?」
健夜「まったくもう……今、お水もってくるから。京太郎君、相手してあげてね」
京太郎「わかりました」
恒子「むぅ……すこやんてば、人をよ、酔っ払い、みたいにゆって」
京太郎「だいぶ飲んでますから、今日はここまでです」
恒子「はいはーい。わかってますよーだ」
京太郎「それに、飲み過ぎは身体によくないですし」
恒子「ダイジョーブだって、心配いらな―――」
京太郎「心配しますよ。恒子さんになにかあったら、俺は悲しいです」
恒子「へっ……!?」
京太郎「いつもの明るくて、こっちもつられちゃうくらいの笑顔が見れないと、寂しいし」
恒子「そ、そう、なんだ?」
京太郎「はい。やっぱり、いつもの元気な恒子さんが好きですから」
恒子「ぁ……ぁぅ……」
健夜「はい、お水……って、顔真っ赤だよ!?」
恒子「えっ、そうかな? ああ、ちょっと飲みすぎたみたいかも……」
健夜「もう……あっちにお布団敷いたから行こ?」
恒子「ん」
京太郎「それじゃあ俺、食器洗っときますね」
健夜「あ、お願いするね。ほら、こーこちゃん、行くよ」
恒子「ん」
恒子「すこやーん」
健夜「なーに? こーこちゃん。そんな寄りかかられるとさすがに重い……」
恒子「さっき、さっきね、京太郎君と話してる時ね、しゃべってたんだー」
健夜「うんうん」
恒子「そしたらさー、すっごいクラっとしてさー。もうノックアウトー、みたいな?」
健夜「それはそれは」
恒子「ズキューンって感じ」
健夜「あーもう重症だね」
恒子「あはは、うん、ホント……重症みたい」
恒子「こんなの……こんな気持ち、はじめてだよ……」
カン!
最終更新:2017年07月23日 10:28