京太郎「……さて、今日はシャープシュート何回しましたか?」
菫「……二回、だ」
京太郎「そうですね、じゃあ早速……」
菫「待て、待ってくれ」
京太郎「? どうしました?」
菫「……もうやめよう、こんなこと。こんなの、絶対におかしい……」
京太郎「いや、別に何もおかしくはないと思いますが」
菫「おかしいだろ! その、き……キス、というのは、もっと大切にするべきものであって……」
京太郎「いや、大切にしてるじゃないですか。シャープシュート一回につきキス一回。高校麻雀ならともかく、大学麻雀じゃそうそうシャープシュートも撃てないのに、この条件は結構きついと思いますけど」
菫「それはそうだが……」
京太郎「そもそも言いだしたのは菫じゃないですか。大学麻雀でなかなかうまくいかないから、自分がシャープシュート決めるたびにご褒美としてキスしてくれって」
菫「あ、あれは一時の気の迷いだ!」
京太郎「……もしかして、俺とキスするの嫌になりました?」シュン
菫「そんなことはない!」
京太郎「ほっ、ならよかった。じゃあ……」
菫「そんなことはないが……その、キスというのはもう少しムードをだな……」
京太郎「ああ、なんだ。そんなことですか」
菫「むっ、そんなこととは……っ!?」
京太郎「菫、今日も頑張ったね」
菫「ひゃっ!?」
菫(……腰に手をまわされて抱き寄せられて、耳元でささやかれてる!?)
京太郎「大学の強者相手に戦ってた菫は、凛としていて凄く綺麗だったよ」
菫(……あぁ、ダメだ。そんな風にされたら、脳の奥が蕩ける……)
京太郎「だから……」
菫(体の奥が、痺れて。流されて、しまう……)
京太郎「頑張った菫にご褒美あげる」
菫「……うん」
チュッ
最終更新:2012年11月06日 20:18