玄「あのね京太郎君!昨日お姉ちゃんのおもちがね…」

私は知っているのです。
京太郎君がお姉ちゃんを見るときにおもちの為だけじゃない目で見ていることを。

宥「や、やめてよくろちゃん…」

私は知っているんだよ。
京太郎君が玄ちゃんと話すときにおもちのことだけじゃなくても誰にも見せないようなあったかい顔をしていることを。

京太郎「玄さん!是非教えてください!」

俺にはわからない。
宥さんを見るとおもちだけじゃなくその笑顔に幸せを感じてしまうことを…
玄さんと話してる時におもちのことじゃなくても胸が高鳴ってしまうことを…

宥「だ、ダメだよ、京太郎も聞いちゃダメ…」

私はわかってはいけない。
京太郎君と話している時に感じてしまう胸の高鳴りの理由を…

玄「え~、でも京太郎君は聞きたいよね?」

私にはわかってはいけないのです。
京太郎君が私を見てくれた時に感じてしまうこの幸せの意味を…

京太郎「早く!早く教えてください玄さん!」

俺はわかってはいけない。
玄さんが俺のことを見つける度にとても嬉しそうな笑顔で声をかけてくれる意味を。
宥さんが俺に触れる時に部活仲間やあったかいものに触れた時とはまた違う幸せそうな顔をする理由を。

京太郎・玄・宥『わかってしまえば、この関係は終わってしまうから』