麻雀卓に牌をそっと置いて、咲はおずおずと自らの姉に対して問いかける
照「残念だけど、彼には麻雀の力を上げるオカルトはない」
ただ東場の一局を様子見に入るだけで相手の本質を見抜く少女は、目を伏せて妹の言葉に答えた
京太郎「あはは、やっぱりですか、俺も中々上手くならないなとは思ってたんですけど、やっぱかあ」
落胆に肩を縮こまらせる京太郎、その表情には落胆の色が大きい。
照「それ以上に、あなたは危険。気を付けた方がいい」
真剣な目で個人戦3連続インターハイチャンプは須賀京太郎の目を見る
照「あなたは牌に愛された子。オカルトを持つ子を引き寄せる。
そしてその子供は、母親以上の麻雀の才能を受け継ぐことになる」
京太郎「はい?」
照「この事実が知れ渡れば、君の子供を欲しがる女雀士が大量に出る。
身の回りに気を付けて」
不穏な言葉を残し、彼女はその場を去った。
そして数か月後、彼の新たな受難の日々は始まる。
―咲saki 狙われた京太郎編―
最終更新:2016年12月01日 20:37