「「「お姫様だーれだ!」」」
京太郎「えっ?」
突然、京太郎の了承が無いままに京ちゃんゲームと称する何かが始まった。
今日はインターハイの打ち上げ、残念ながら団体戦は3位と言う結果に終わったが、初出場でこれは大金星だろう。
そんな清澄麻雀部の皆に京太郎は「何か労いたい」と言ったら、何故かそうなった。
咲「やった!私だ!」
和「最初は逃してしまいましたか」
優希「ぬぅ……それで、咲ちゃんの命令はなんだじぇ?」
咲「えっとね、京ちゃんがお姫様を膝枕する!」
京太郎「ちょっと待て」
これが王様ゲームの亜種である事は解った。
だが、対象が決まったコレは既に王様ゲームとは言えない。
咲「だって、京ちゃんが皆を労いたいって言うから」
久「何時ものお手伝いの延長だと思って。ね?」
京太郎「はあ、わかりましたよ……」
確かに言い出したのは京太郎なので、強くは言えない。
咲「じゃあ早速…………ぉおおお……!」
優希「ふむ、咲ちゃんご感想は?」
咲「がっしりしてて、ほど良い高さで…………その、良い匂いがします」
まこ「ほぉ、それは中々興味深いのぉ…………」
京太郎「匂いって何だ匂いって、おい」
暫くそうしていたが、時間切れと言われ、咲は膝から頭をどけた。
その時、妙に残念そうな顔だったのは…………何なんだ?
「「「お姫様だーれだ!」」」
そして次のお姫様を引き当てたのは………… ?
和「やりました」
和だった。
京太郎「和は、何を…………?」
和「そうですね…………えっと、京太郎くんはお姫様に……いえ、時間切れまでじっとしていてください」
京太郎「な、何?」
そして和は、ズンズンと京太郎に近寄ってきた。
デコピンされたり、顔に落書きされるのでは……と戦々恐々とし、思わず眼を瞑ってしまう。
和「…………」
そして和は────
和「ふっ……んっ、くちゅ……じゅる……ぴちゃ、じゅるるるる」
京太郎「んんっ!?」
キスをしてきた。それもフレンチで深くて大人なヤツをだ。
咲「あああああっ!!」
優希「ぬああああ!のどちゃあんっ!?」
まこ「うおお……何とも、大胆な…………」
久「狡いわ!ルール違反よ!」
和「ぷはっ……いえ、最初から何でもアリというルールでしたから」
京太郎「」ポカーン
京太郎が呆けているウチに、そこは戦場になっていた。
咲「絶対に、次は私が引く!」
優希「まだ序盤だから優希ちゃんの本領発揮だじぇ!」
和「いえ、まだ終わるつもりはありませんよ」
まこ「こりゃあ……ワシもノッといた方がええかのう?」
久「私の本領は悪待ち……後半でどデカイの行くわよ!」
カンッ!
最終更新:2016年11月28日 22:01