長野の夏休みは早く終わる。
これは北海道なども同じだが、暖署化が厳しい昨今は改めてくれないかなと思うよな。
まあそんな愚痴を言ったって休みが長くなるわけはないのだが。

パタパタと団扇で顔をあおぎながら、家へと戻る。

ん? 親が出張中なのになんで扉の鍵が開いてんだ?
俺閉め忘れたっけ?

首を捻りつつ中に入れば、電気のついた我が家。
ま、まさか泥棒か?

警戒心をあらわにすると、一つの影が急激に俺に向かって襲い掛かった。

淡「キョータロー! この淡ちゃんがしばらくお嫁さんだよ! 嬉しいでしょ? 嬉しいよね!?」

タックルとしか取れない勢いで抱き着いてきた金髪が俺の胸板にぐりぐりと擦りつけられる

京太郎「なんじゃそりゃあ!? お前じゃ話にならん! 誰か説明しろー!」


『ひと夏の押しかけ妻』大星淡編  カン