京太郎「好きです、付き合ってください!」

和「……ごめんなさい」ペコッ

京太郎「……一応、理由が聞きたい」

和「私は須賀君が良い人だって知ってはいます、でもどうしてもそう言う風に見たことがなくて……」

京太郎「そっ、か……でも俺まだまだ諦めないぜ。絶対振り向かせてみせるからな!」ダッ

和「……」 

【一年後】

京太郎「好きです、付き合ってください!」

和「……ごめんなさい」

京太郎「……り、理由は?」

和「あれから須賀君を見てきて、より貴方への理解が深まって……その上でも、ずっと友達と言う強い認識があるんです」

京太郎「結構努力したつもりなんだけど、それでも友達かぁ……来年見てろよ、今よりもっとかっこ良くなって見せるからな!覚悟しとけよ!」ダッ

和「……ふふっ」クスッ

【もういっこ一年後】

京太郎「……貴女が好きです、俺と一緒になってくれませんか?」

和「……それに答える前に、聞いても良いですか?」

京太郎「ん?」

和「どうして……どうしてそんなに私が良いんですか?」

京太郎「……え?」

和「昨年の告白からずっと、私は須賀君を目で追ってました。努力して努力して努力して努力して努力して……そんな必死な姿をずっと……」

京太郎「……」

和「学力が私と並び、体力が運動部顔負け、麻雀でもインターハイレベル、沢山の人と交友があって……モテモテで……」

京太郎「和……」

和「私なんかより魅力的な人が貴方の側にいっぱいいて……何度不安になって、枕を濡らした事か……!」

京太郎「いや、そんな……」

和「そんな事あるんです!……なのに須賀君はずっと変わらず私を見てくれていた、出会ってからずっと……ずっと……」

京太郎「の、和……」

和「それでようやく気づいたんですよ、自分の本当の気持ちに……どれだけ鈍感だったんだって話です」

「……」

和「……改めて聞きます。どうしてそんな私を、選んでくれたんですか?」

京太郎「……こほん。少し恥ずかしいが、良く聞いとけよ……?」

和「ーーーーえ?」

『和の髪が好きだ。華やかだけど繊細で、風で揺れる度につい目で追っちまう』

『和の背中が好きだ。小さいのに大きくて、近いのに遠い……追い続ければ追い続けるほど、追い付きたい気持ちが膨らむんだ』

『和の麻雀が好きだ。一見デジタル故の無機質に見えるかもしれないけど、俺なんかより遥かに長い努力の積み重ねの賜物なんだって……今ならより理解できるから』

『和の気遣いが好きだ。一年の時インターハイから帰ってきて、真っ先に俺に麻雀の練習をしようって誘ってくれたのは和だ……あの時どれだけ俺の気持ちが報われたか……』

『和の笑顔が好きだ。普段冷静であまり大きく感情を見せないけど、ふとした時に見せるその顔に見惚れて……』

『でも同時にそれが他の誰かに持ってかれちまうんじゃないかって思ったら、途端に胸が苦しくなって……』

京太郎「ーーーー大好きだ……!」

和「須賀……君……ッ!」グスッ…

京太郎「何で和を選んだかなんて聞かれてもさ、俺……好きだからって答えるしかないんだよ。でもそれじゃ納得出来ないかも知れないから、パッと思い付く限り想いを……」

和「う、うぅ……ッ!」グスッ グスッ

京太郎「……改めて聞きます。俺と一緒になってくれませんか?」

和「……は、はい!私も、私も大好きです!」グスッ ギュッ

京太郎「(……ああ、良かった……本当に諦めなくて良かった……!)」ギュッ

咲「……」クルッ

カンッ!