雀士には二種類のタイプがいる。
統計などを用い、手配を進めたり相手のあたり稗などを詠む。
抽象的な要因を反映させない戦術を使う「デジタル」雀士
超常現象めいた力を使い、特定の稗を集めたり、山や配稗を操る。
科学では解明できない力を戦術に取り入れる「オカルト」雀士

私は「オカルト」に部類される雀士であり、姉の影響で芽生えたそのオカルトは「開花」である。
麻雀では嶺上開花があがりやすいくらいくらいなのだが、どうやらこの能力は現実でも機能するらしい。
姉曰わく、人が持つ蕾を助ける効果もあるようで、
優希ちゃんの「速攻」や和ちゃんの「電算」も私との関わりの中で開花を迎えたとの話だ。
ことあるごとにポンコツと呼ばれ、人に迷惑をかけることが多かった私は、能力の大きさと大会での優勝と姉との仲直りからすっかり忘れてしまっていた。

中学時代から私の隣に居続け、私を支えてくれていた1人の、異性の、幼なじみのことを。

大会が終わり長野に帰ってきて、お祝いやらなんやらでのゴタゴタが片付き、ようやく日常が戻ってきた頃
私達麻雀部を支え続けてくれた彼は...

      • 人の範囲を超えたナニかとなっていた

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最終更新:2016年10月10日 00:26