京太郎「ただいまー」

京太郎「部長、牛乳買って来ましたよー」

久「おかえり、須賀君」

久「……って、なんで部長? 須賀君って呼ぶ私も私だけど」

京太郎「いや、ちょっと昔のことに思いを馳せてたから」

京太郎「ただいま、久」

久「ふふ……おかえり、京太郎」


久「ゴメンね、牛乳切らしてるの忘れてて」

京太郎「匂い的に……今日はカレー?」

久「そうそう、カツカレーよ」

京太郎「明日の決勝で優勝がかかってるんだよな」

久「うん、まあ験担ぎにね」

京太郎「明日は休みだから、ちゃんと応援に行くから」

久「あら嬉し。どうせなら一緒にお昼を食べましょう?」

京太郎「勝ったら夜は外食な」


久「まあ、決勝っていっても地方の大会に過ぎないけどね」

京太郎「それでも十分実績に残りそうな大会」

京太郎「ネットで見たけど、出場しているプロは結構レベル高いだろ?」

久「まあね。正直、決勝まで上がってこれるとは思わなかったわ」

久「……一回戦で龍門渕と天江さんと同卓だったし」

京太郎「あれはひどかった……」

久「まぁ、何とか二人が潰し合ってる間に美味しいとこだけいただいて勝てたんだけどね」

久「決勝は決勝で美穂子とゆみがいるし」

京太郎「まあ、なるようになるさ」

久「だつりょくしていくわー」グテー

京太郎「うん……って、鍋吹きこぼれてるぞ!」




京太郎「ごちそうさまでした」

久「お粗末さまでした」

京太郎「じゃ、皿洗ってくるわ」

久「よろしくー」

久「あ、そういえば昨日、優希に会ったわよ」


久「今度、実業団チームからプロチームに移籍するんだって」

久「やっぱり二年連続実業団リーグ最多得点プレイヤーってことを買われたみたい」

京太郎「マジか。となると清澄の皆は全員プロになったんだなぁ、結局」

久「そういえばそうね」

京太郎「どこのチーム行くって言ってた?」

久「和と同じところよ」

久「和もトッププロ。しかも、ネットでの対局であれば最強とも言われている」

久「咲はお姉さんと一緒に世界戦で大暴れしてるし」

久「……あれ? そう考えると私が一番パッとしていないような」ハテ

京太郎「そうか? 結構、要所要所で勝つから評価は高いはずだけど」

久「うーん、できればもっと勝ってもっと稼いでおきたいわ」


京太郎「何かほしいのか?」

久「赤ちゃん」

京太郎「」ガチャン

久「きゃっ……ちょ、ちょっと大丈夫? お皿落として、あぶないわよ」アタフタ

京太郎「おお落ち着け、動くな、破片飛んでるから危ない」


久「もー、そんなに動揺しないでいいじゃない」

京太郎「いや……赤ちゃんは買うものじゃないぞ?」

久「そんなの当たり前でしょ?」

久「難しいとは思うけど、育児と仕事を両立したいのよ」

久「そのためにはお金稼いで、もっと実績も残さなきゃ」

京太郎「なるほど……俺も頑張らないと」

久「夜の方を?」

京太郎「そ、それもあるけど……」


京太郎「育児休暇とることも考えようかな、俺の方が」

久「それもアリねぇ」

久「まあ、まだデキてないし、少しずつ考えていきましょ?」

久「明日は決勝だし、あまり夜更かしできないけど……今日もよろしくね?」