菫「すまん須賀、カピバラには勝てなかったよ」
京太郎「大丈夫です。俺も勝てませんから。菫お姉さんからご飯もらえてよかったなカピー(カピーナデナデ)」
菫「しかしカピバラ、本当に愛らしいな……」
京太郎「ええ、世界一可愛いです」(キリッ)
菫「(親バカだな。しかしわからなくもない)」
京太郎「それじゃ買い物に行ってきますけど、カピーの面倒見るのお願いしますね」
菫「ああ、まかせておいてくれ」
京太郎「カピーって笹の葉が好きなんで、食べられないように注意してください」
菫「分かってる。七夕に笹がなくては締まらないしな」
カピー「キュー」
菫「駄目だぞ、これは今日の七夕に使うんだ」
カピー「キュー……」
菫「うっ、そ、そんな目で見ても駄目なものは駄目だ。我慢しなさい」
カピー「キュルキュル」
菫「くっ……体をすり寄せて甘えてきても、駄目なものは駄目なんだ」
カピー「キュ?」
菫「そ、そんなかわいいポーズでおねだりしても……そんな、そんな……」
カピー「キュー……」
菫「…………す、少しだけなら」
カピー「キュー!」
京太郎「……菫さん?」
菫「……はい」
京太郎「笹の葉をカピーに食べられないように注意してって、俺言いましたよね?」
菫「言われました……」
京太郎「なのに、なんで葉を毟ってカピーに食べさせてるんですか」
カピー「」ムシャムシャ
菫「面目ない……カピーの攻勢に抗えず、少しだけならと、つい」
京太郎「まったく、ホントにカピーに甘いんだからなー菫さんは」
菫「自覚はしているのだが……どうにも直らなくてな」
京太郎「菫さんって、子供ができたら結構甘やかしそうですね」
菫「なっ、そ、そんなことはない! 私だってやるときはやるさ!」
京太郎「ホントですかー?」ニヤニヤ
菫「本当だ! わ、笑うな!」
カンッ
最終更新:2016年08月10日 08:02