京太郎「あ、末原先輩。鉄板タダで確保できましたよー」

恭子「ほんまに? じゃあ明後日ぐらいに試しで焼いてみようか、お好み焼」

京太郎「はい。……ただ、ほんとにお好み焼屋台やるんですか?」

京太郎「ちょっと聞いただけでも殆どのところがお好み焼かたこ焼き屋台だそうですよ」


恭子「うーん……私達三年にとってはこの文化祭が部員として行う最後の行事やから」

恭子「主将がお好み焼屋台やるって言って聞かんのよね」

恭子「生徒会の人にも調整してくれって泣きつかれたし……」

恭子「まあ結局、お好み焼とたこ焼きは別枠で表彰することになったらしいで」

京太郎「あー……だからさっき愛宕先輩が張りきって勉強会やーって出かけて行ったんですね」

恭子「絹ちゃんと漫ちゃんに犠牲になってもらったわ」


恭子「賢いところは飲食でもアッサリしたものとか飲み物用意してるんやけどね」

京太郎「学校中にソースのにおいが充満しそうですからね……」

恭子「……いまから甘いお好み焼にでも方針転換できんやろうか」

京太郎「それ、クレープとは違うんですか……?」

恭子「クレープ……ええなあ」

京太郎「今度食べにいきましょう」

京太郎「しかし、うちの麻雀部は女性の方が多いのになんでお好み焼が大人気なんでしょ?」

恭子「姫松高校七不思議のひとつやな」


京太郎「……そういえば先輩、今日もスカート穿いてくれてるんですね」

恭子「……わ、悪い?」

京太郎「いや、個人的にはそっちの方がかわいくていいだっぁ!?」バンッ!

恭子「うるさい! からかうな!」カオマッカ

京太郎「いたた……本心ですって……」

恭子「なお悪い!」

京太郎「そんなご無体な……彼女のことを褒めて何が悪いんですかー」

恭子「うるさいっ」


恭子「もうっ……。ちょっと……こっち見んといて」

恭子「まだ、顔赤いから……」

京太郎「はいはい」


京太郎「……落ち着きました?」

恭子「う、うん……ごめんな? 取り乱してしもうて」

恭子「ちょっと、まだ慣れなくてな……スカートのことも」

恭子「須賀君と……こ、恋人になったことも」

京太郎「ちょっとずつ慣れていきましょ?」

恭子「そやね……」


恭子「あー……あかんな。うちの方が年上なのに」

京太郎「いいじゃないですか、別に」ダキシメ

恭子「ひゃっ……あ、あかんて……」

恭子「が、学校じゃ先輩後輩で通すって約束やろ?」

京太郎「まあまあ。人目につかないところならいいじゃないですか」ギュー

恭子「もう……須賀君は甘えんぼやね」

恭子「……帰りに一緒にクレープ食べにいこーな」ギュッ