良子「…………」

京太郎「どうしました、良子さん? ぼーっとして」

良子「ちょっと食欲無いです。ごめん、今日はごちそうさまします」パチン

京太郎「ひょっとして体調悪いんじゃ……」

良子「ひょっとして:つわり」

京太郎「いやいや……風邪とかじゃないですかね」

京太郎「はい、体温測りましょう」

良子「京太郎が無理やり棒を入れてくる……」

京太郎「つべこべ言わない」


京太郎「……38度」

良子「…………」ボー

京太郎「今日はもうあったかくして寝ましょうか」

京太郎「身体だけ拭きます?」

良子「うん……」



京太郎「はい、布団かぶって寝て寝て」

良子「……ソファで寝ます」

良子「うつっちゃいけないから、京太郎がベッドで寝て」

京太郎「なーに気を使ってるんですか、病人が」

京太郎「俺は居間にいますから、何かあったら呼んでください」

京太郎「声出すのきついだろうし、携帯置いておきますから鳴らしてくださいね」

良子「んぅ……」



良子「…………」

良子(……さびしい)カチカチ


京太郎「呼びました?」

良子「うん……」

京太郎「お茶、飲みます?」

良子「さっき飲んだ……」

良子「……きょうたろー……」

京太郎「ん?」


良子「わたし、しぬの……?」

京太郎「死にませんって。弱気になりすぎですよ」

京太郎「ただの風邪なんですから、今日いいこにしてれば明日には治ってますよ」

良子「ほんと……?」

京太郎「ほんとですよ」

京太郎「だから泣かないでください……ね?」

良子「うん……」グスッ

良子「……戻るとき、ドア、開けてて」

京太郎「わかりました」


ガチャン、ザー

良子(……京太郎がお皿を洗ってる音……)

良子「……おやすみ」