今にして思えば中一のときの穏乃と憧と玄さんはあまりにも露骨でしたね

須賀くんを巡る三つ巴を横から見ていて、どこがそんなにいいのかと首をかしげたものです
まあ、私には関係ないのでどうぞご勝手にって思っていました
誰が勝っても友人なのですから、素直に祝福しますよ私は

そんな風に思っていたのですが、私は勝者が誰なのかを知る前に長野へと引っ越してしまいました
親の転勤のせいとはいえ、やはり友人と離れるのは寂しいものです
離れてしまうのなら友人なんて最初から作らなければ……なんて一時期は考えました
でも、そんなネガティブな気持ちは優希との出会いと高遠原中学の麻雀部に誘われたおかげで消えました

運もありインターミドルチャンプにもなれましたしね、団体戦は残念でしたが
今日からは優希と同じ進学先、清澄高校の1年です
タコスにつられた優希についていった形ですがまあいいでしょう
こちらにも零細ながら麻雀部はあるらしいですし、いざとなれば個人戦だけでも出ましょう
でも団体戦も出てみたいですね、だれか誘おうにも知り合いはいませんし

和「はあ、どうするべきでしょうか」

少しアンニュイなため息をついたその瞬間に風が舞い、桜の花びらが飛び散ります

京太郎「……お前、和か?」

花びらを追った目線の先にいたのは背が伸びて男らしくなった旧友の一人、なぜ彼がここに
驚愕の表情を改め、嬉しそうに笑った顔に、不覚にも少しドキッとしてしまいました

和「須賀くん……どうして長野に」

京太郎「親の引っ越しでな
    でも和と一緒か、知り合いが同じだと心強いぜ、これからもよろしくな!」

まるで運命的な再会、それに少女趣味なところのある私は簡単に顔が熱くなってしまいます

すみません穏乃、憧、玄さん、私今ごろあなたたちの気持ちが分かってしまったかもしれません
ドキドキを抑えられず、私はこれからの高校生活を楽しみにしてしまっていたのです


カン!