じっとりと生ぬるい視線を感じた。

事を終えた後の女はいつもそんな目で、俺の背中を透かすように見てくる。

振り向くと、女の黒く濡れた水晶のような目とかち合った。

なんだよ、と口の先まで出かかった文句をぐっと引っ込める。

まるで勝ち誇ったように上がった口角が、俺の目の端を捉えたためだ。

この女の、その憐れむような表情がイヤだった。

クラスメイトに言わせれば不遇の立場に置かれている俺は、今の生活がたまらなく嫌いだった。

続けるには身苦しすぎて、辞めれば今後の彼女たちとの関係が気まずくなることも容易に予想できている。もとより田舎で、閉鎖的な土地柄なのだ。都会のそれよりもはるかに気まずい。

かたやコイツはどうだ。ただの頭でっかちの暗かった幼馴染は、一年の夏でたちまち名を上げて、俺とは対照的にすべてがうまく回っている。

そうだ、コイツはやはり俺を憐れんでいる。

実力のない俺を。雑用しかすることのない俺を。拠り所のない俺を。

俺は咲へ手を伸ばし、もう一度ベッドへ押し倒した。
スプリングの軋む音が合図に、俺は彼女の隅々を愛撫しはじめた。

桜色に染まった唇も、いももち大の小さな胸も、ふっくらと膨らんだ尻も、今は俺のものだ。

腰をひくつかせた彼女に抗われるのも聞かず、俺はぐっしょりと疲れたように湿ったシーツへ彼女の身体を押しつける。

また、ベッドが軋んだ。

女のか細く咎める声は俺の背中をすっと流れていって、次第に艶のある喘ぎに変わっていく。

俺は恍惚として女を犯した。

うるさい。俺を憐れんだ罰だ。これは断罪だ。

突き刺すたびに女は悲鳴のような嬌声を上げる。それがたまらなくなって俺はさらに強く犯す。

さながら永久機関だ。俺は殺すように女を犯すのだ。

俺が生きているという確証を得られるのは、この瞬間のみだった。

絶頂を迎え、何度犯したかわからない彼女の身体を引き剥がす。

ティッシュで精液を拭っていると、背中がぞくりと粟立つのを感じた。

ああ、これで何度目だろう。