久「ちょっとまこ、メガネ貸して」

まこ「?」スッ

久「うわっ、度きっつー……あっ!ぼやけて部員が5人に見えるわヤッター!」

優希「あ、あまりに部員が集まらなくて部長が壊れかけてるじぇ!」

和「もう勧誘のポスターや挨拶は効果がないんでしょうか?」

まこ「この辺で麻雀やる奴はみんな風越に行くからのぉ……ていうかメガネ返せっ」バッ

久「はーぁ……全中トップの和がいれば、団体戦で全国も夢じゃないのに」ショボーン

優希「こうなったらのどちゃんのグラビアポスターで釣るしか!」

和「絶対ありえません!」

まこ「それで入部するのは男子じゃろ……」


コン、コン


久「!?……い、今ノックの音したよね!?」ガタッ

和「来ましたよ誰か!もしかして……!」

優希「新入部員か!?」

まこ「お、落ち着け!先生かもしれないし、生徒だとしてもただ見学の可能性もある!」

久「そ、そうね、まずは麻雀楽しいよってアピールを、とにかく部室に入れて入口を塞いでしまえば……!」ガチャッ

京太郎「あ、ポスター見て来たんですけど男子でも……ってなんで膝から崩れ落ちてるんですか」

久「………………なんでもないわ」ズーン

京太郎「えっと俺、全然麻雀できないんですけどダメでした?」

久「いいのよ別に……どうぞ中、入って」トボトボ

京太郎(か、歓迎されてるようには思えない!)

京太郎「ポスターには『即レギュラー!』とか『助けると思って!』とか書いてましたけど」

久「君みたいな学ラン着て背高くてそこそこの顔立ちで雑用を進んでやりそうなのはお呼びじゃないわ!」クワッ

京太郎「えぇー!?これは褒められてるのか!?」ガーン

まこ「おいっ、せっかくの新入部員を邪険に扱うな!」

久「そう、ね……団体戦はダメでも個人戦なら男子一人でも出られるし」

京太郎(もう入部決定したっぽい雰囲気になってるな)

和「確かに大きいですね、身長」

京太郎「!」ドキッ

優希「私とのどちゃんと同じ一年生?」キョトン

京太郎「え?お、おぉ……コイツ小せぇな」ボソッ

久「よしっ、新入部員くん!名前は?」

京太郎「あ、はい!須賀京太郎です!よろしくお願いします!」ペッコリン

久「須賀くんね、私のことは知ってるでしょ?入学式に壇上で挨拶したし」

京太郎「えー……生徒会長!」

久「残念、学生議会長!ここでは麻雀部の部長、竹井久よ!」

まこ「2年の染谷まこじゃ、よろしくの」

京太郎「よろしくっす」

優希「私はご存知の通り!清澄麻雀部エースナンバー、片岡優希とは私のことだっ!」

京太郎「いやいや初対面だろ知らねーよ!」

久「そしてこっちが本当の麻雀部期待のエースの」

京太郎「原村和」

和「へっ?わ、私のこと知ってるんですか?」

優希「ポスターに名前書いてたじょ?『今ならあの全中覇者、原村和の隣で打てる!』とか」

京太郎「クラスは違うけど廊下で何度か見かけて……えー、印象的だったので、色々と」チラッ

和「?」ポヨンッ

京太郎「ゴホンッ、オホンッ!は、原村サンニ憧レテ麻雀ニ興味ヲ持チマシタ。嘘ジャナイデス本当デス」カタカタ

優希「なんで片言?」

和「は、はぁ……まぁ私のおかげで麻雀に関心を持ってくれたなら、嬉しいです」

まこ「そうじゃの、今時は男子は珍しいかもしれん」

久「いいわねぇ麻雀に賭ける青春!見かけによらず熱いわね須賀くん!」

京太郎(い、言えねぇ……!原村さん目当ての下心丸出しで来たなんて……!)ガクガク