歯医者に行くのを嫌がる淡と京太郎と照


淡「このお菓子おいしいね、テル!」モグモグ

照「うん、そうだね」モグモグ

京太郎「お菓子食べるのはいいですけど、程ほどにしとかないと虫歯になりますよ照さん。淡もな」

照「大丈夫、定期的に歯医者に通って診てもらってるから」モグモグ

淡「私も今まで虫歯になったことなんか一度もないもんねー」モグモグ

京太郎「まーた調子に乗ってやがる。そんなこと言って、虫歯になっても知らないぞー」

淡「いっ!」ズキン

京太郎「ん? どうした淡」

淡「……ひゃ、ひゃんでもない」

照「……虫歯?」



京太郎「ほら、歯医者予約するぞ!」

淡「いやー! 歯医者だけはいやー!」

京太郎「小学生かお前は!」

淡「高校100年生だもん!」

京太郎「そうかよ、だったら大人しく歯医者に行って虫歯を治療してこい! 100年生なら余裕だろ!」

淡「そんなの関係ありませんー! 高校100年生でも怖いものは怖いんですぅー!」

京太郎「開き直んな!」

淡「いやー!」

照「……仕方ない」

京太郎「照さん?」

照「ここはまかせて、京ちゃん」

照「淡、よく聞いて」

淡「なに、テルー?」グスグス

照「虫歯はね、放置してもいいことは一つもないよ」

照「最初は小さかった虫歯も、放置すればどんどん大きくなって、取り返しの付かないことになる」

照「そうなったら、もう遅い。最悪の場合、神経を抜くことにもなりかねない」

淡「し、神経……」

照「淡は、そんなの嫌だよね?」

淡「や、やだ……」

照「それに虫歯が酷いと、それだけ治療に時間とお金もかかる」

照「だから、虫歯は早めに治すのが一番だよ」



淡「……うん、分かった。歯医者、行く」グスッ

照「そうだね、その方がいいよ」ナデナデ

淡「キョータロー。私、歯医者予約するね。なるべく早い日に」

京太郎「おう、そーしとけ。……そんなに行くのが怖いなら、付いてってやるぜ?」

淡「こ、子供扱いすんな!」

京太郎「さっきまで駄々こねてたのはどこのどいつだよ。別に馬鹿になんかしてないっての」

淡「うー……キョータローのくせに」

京太郎「はいはい」



京太郎「でも照さん、淡に説教するにしても、なんかやけに真剣でしたね」

照「うん、昔ちょっとね……」

京太郎「ああ、照さんも虫歯を放置して酷い目にあったとか?」



照「…………そんなことないよ」

京太郎「(あー……こりゃ相当酷い目にあったな)」



カンッ!