―― 新子さんを救出してから数日が経過した。

その間、俺はずっと報告書漬けである。
いや…まさか報告書一つにこれだけの作法や書き方があるとは思わなかった。
気がつけばリテイク数も二桁に達し、既に心が折れている。
失敗のお陰もあって何とか形にはなってきているが正直、報告書はもう書きたくない。

京太郎「あ゛ーっ」ドサ

しかし、とりあえずその作業も一段落だ。
指摘された問題点は全て修正したし、コレ以上リテイクを喰らう事はあるまい。
ていうか、喰らわないで欲しい、ホント切実に。

京太郎「(とりあえず…この報告書出して…んでどうしようか)」

とりあえず智葉さんにはこの数日は報告書を書いて身体を休めろと言われている。
その唯一の作業が終わった今、俺を留めるものなどなにもない。
つまり幾らでも遊ぶ権利を得た訳だけれど… ――

京太郎「(…やる事がねぇ)」

こうして社会が変わった今、娯楽も大きく様変わりした。
正直、こうして俺が出来る娯楽と言えばネットに繋いでサイトの閲覧をするくらいである。
しかし、それだって独身の俺にとっては諸刃の剣も良いところだ。
今やネットはどんなサイトでも性的情報や性的表現が横行する無法地帯なのだから。

京太郎「(流石にオナニーなんて出来ないしなぁ…)」

男の精液の匂いに魔物たちは敏感だ。
一日中部屋にこもっても文句を言われない環境ならばまだしも今するのはリスキー過ぎる。
とは言え…東京に来てから早一週間ほど。
その間、自慰もしていないとなれば、やはりムラムラする。

京太郎「(…こういう時はやっぱ動くべきだな…)」

部屋の中でまんじりとしているとそれこそ手がムスコの方へと伸びそうになってしまう。
それを防ぐ為にも今は適当に動くべきだ。
幸いにして…今日から新子さんも意識を取り戻して面会出来るようになったし。
彼女に会いに行くのも良いだろう。

京太郎「(なにはともあれ…これからどうするかな…?)」


拠点パート@2
↓2   誰に会いに行く?


塞「ん?新子さんとの面会?いいよいいよ、適当にやっちゃって」

塞「え?案内?部屋番号は知ってるでしょ?」

塞「私は今、料理の仕込みで忙しいからまたこんどね!」

智葉「すまない…てっきり今日も報告書を書いているものかと思って…」

智葉「さっき美穂子と買い物に行く約束をしたんだ」

智葉「それが終われば…あぁ、そうか」

智葉「うん。気をつけていくんだぞ」

京太郎「(…まぁ、そういう訳で見事にボッチである)」

まぁ、こればっかりはしょうがない。
塞さんはともかく智葉さんにはついてきて欲しかったけれど…。
既に彼女は面会に言っているみたいだし、二回目というのも酷だろう。
正直、一人となると躊躇う気持ちはあるけれど今更、後には引けない。
新子さんに罵られるのもまた俺の大事な役目なのだから。

京太郎「(…ただ、仮にも病室がホテル内ってのはどうなんだ…?)」

勿論、今の病院が殆ど機能していない事くらい俺も知っている。
でも、意識を失った女の子が運び込まれた先が俺たちと同じホテルって言うのはやっぱり違和感を禁じ得ない。
今はもう数年前の最新機種よりも精密で確実な『魔法』による検査があると知っていても。

京太郎「(ま…政府の人だって馬鹿じゃないだろうし、ここにいるって事はきっと大丈夫って事なんだろう)」

京太郎「(だから…この扉を開けるのは俺の気持ち次第)」

スーハー

京太郎「(うし)」

コンコン

憧「…どうぞ」

京太郎「し、失礼しまーす」

ガチャ

扉を開けた先にいたのは椅子に腰掛けて窓の外を見る新子さんだった。
こうして部屋を訪れた俺に彼女は一瞥をくれる気配もない。
お陰で部屋の入口に立つ俺には新子さんの表情がまったく見えないまま。
怒っているのか、或いはただ退屈なだけなのか。
…出来れば後者であって欲しいけれど…。

憧「…何の用?」

京太郎「えっと…新子さんが元気になったって聞いて…」

京太郎「と言うか…お、俺の事覚えてますか?昔、和の紹介で会った…」

憧「…昔…か」

そこで呟く声はとても小さいものだった。
けれど、万感の思いを込められたそれは未だ距離のある俺の耳にしっかり届く。
きっとその言葉には俺では察する事が出来ないくらい複雑なものが沢山混じっているんだろう。

憧「…須賀君にとっては昔でも…私にとってはついこの間なんだよね…」

…新子さんも俺の事を覚えてくれていた。
それに喜ぶ事すら今の俺には出来ない。
新子さんの声は、それだけ寂しくて…そして何より辛そうなものだったのだから。

憧「…想像出来る?寝て起きたら数年後だって言われて…」

憧「しかも…日本はもう滅茶苦茶で…人間なんていないって言われて…」

憧「私も…私も化け物になったって言われた気持ちが…貴方に分かる…!?」

…分かるはずがない。
俺だって激動と言っても良いこの数年の間、社会に適合するのに苦労してきた。
だが、それでもつい最近目覚めたばかりの彼女とは比べ物にならない。
まだ日本が日本であった頃から目を覚ました彼女にとってここは異世界も同然だろう。

憧「…こんなの…こんなのなら…私、眠っていた方が良かった」

憧「もう覚えていないけど…ずっと幸せで…きれいな夢を見ていられたから」

憧「ずっとずっと…それに浸っていられた方が…」

京太郎「それは違う」

それでも…それでも新子さんのその言葉は間違っている。
アレは確かに一見、幸せだったかもしれない。
でも、それは彼女が自分を延々と否定し続けるものだったのだ。
それが正しい訳がない。
それはきっと…新子さんだって分かっているはずだ。

京太郎「(あの時…俺達の前に立っていた彼女は中学生だった)」

俺たちを撃退する為の高校生の姿でもない。
かつて一番綺麗で幸せでいられた小学生の姿でもない。
俺も、高鴨さんも知らないであろう中学時代の姿だったのだ。
俺には新子さんの気持ちは分からない。
でも…その中途半端な姿は、恐らく夢からの脱却を彼女自身も願っていたからではないだろうか。

憧「…貴方に一体何が…あぁ、そうか」

憧「私の夢を見たんだよね」

憧「勝手に人の心を踏みにじって…覗き見て…!」

憧「それで夢から冷まして…正義面してるアンタにとってはそうなんでしょうね!」

京太郎「っ!」

それでも…叩きつけるようなその声が俺の心に響く。
勿論…俺だって感謝されるとは思っていなかった。
余計な事をしたのだと…彼女に罵られるだけの事をしたのだと理解していた。
しかし、そrでも…それでもやっぱり…涙を浮かべながらこっちを睨めつけられるのは堪える。

憧「……出てって」

京太郎「…新子さん」

憧「出て行って。私を…コレ以上…嫌な女にしないで」

京太郎「……」

京太郎「また来るから」

コレ以上、ここにいても俺は彼女を傷つけるだけだ。
けれど…だからといって新子さんの為に何もしないまま終われない。
新子さんが言っていた事は…全て事実なんだから。
俺がやった事を考えれば…何がなんでも彼女に立ち直ってもらわなければいけないんだ。

憧「……」

そんな俺の言葉に新子さんは答えなかった。
それが許容なのか、或いは拒絶なのかは入り口に立ったままの俺には分からない。
だが…俺が彼女へと近づくのにはまだ時間が必要なのだろう。
その場で踵を返し、部屋から出ていきながら…俺はそう思った。



System
新子憧の好感度が25になりました  →  <<無神経な奴…>>



拠点パート@1
※一度選んだキャラはご遠慮ください
※また二人までならキャラを同時に選ぶのも結構です
※ただし、その場合は一人あたりの好感度上昇量は減ります

↓2

京太郎「あー…」

夜。
俺は一人部屋の中でゴロゴロしながら情けない声を出していた。
理由は勿論、新子さんの事である。
幾ら嫌われて当然だと理解していてもあの反応はキツイ。
ましてや相手が美少女なのだから当然だ。

コンコン

京太郎「ん…」

そんな俺に短いノックの音が響いた。
それに身体をあげながら、俺はやる気のない声をあげる。
正直なところ、結構凹んでいて出たくはないが…さりとて俺への来客なんて滅多にない。
ここで俺を訪ねてきてくる人なんて三人くらいしか思い浮かばない故に居留守を使うという選択肢は俺にはなかった。

京太郎「はーい」

智葉「ただいま。今、戻ったぞ」

京太郎「智葉さん」

そんな俺がのそのそと扉を開けた先に立っていたのは智葉さんだった。
スラリとしたロングワンピースにドスをなびいたその姿は相変わらず異様である。
さりとて久しぶりにゆっくり遊べたのか、その顔は晴れやかなものだった。

智葉「はい、これお土産だ」スッ

京太郎「お、ありがとうございます」

そんな智葉さんから渡されたビニール袋にはお菓子が入っていた。
恐らく福路さんの店で買ってきてくれたのだろう。
見覚えのあるそのラインナップは俺の大好物ばかりだ。

京太郎「とりあえず入って下さい。お茶にしましょう」

智葉「良いのか?」

京太郎「共犯者は来たのにおもてなしもしないんじゃ後が怖いですしね」

智葉「なるほど。それもそうかもしれないな」クスッ

智葉「では、ご馳走になろうか」

京太郎「えぇ。どうぞ」

正直、さっきまでグダグダと悩んでいた所為で晩飯も喰ってない有り様だからなぁ。
こうしてお菓子を見るとちょっとだけ食欲も出てきたし。
それに智葉さんとはこれからの予定も話し合わなきゃいけないんだ。
まさに二重三重の意味で渡りに船と言っても良い。


智葉「…で、新子との面会はどうだった?」

京太郎「うぐ…」

智葉「…あぁ、やっぱりその反応はなにかあったのか」

京太郎「す、鋭すぎですよ…」

そんな彼女にお茶を出し、お菓子を広げてから第一声がこれである。
正直なところ上手く隠せていると思っただけに自分の中の動揺が大きい。
こうして部屋に招き入れたちところとかも何時もどおりだったと思ったんだが…一体、何時気づいたのか。

智葉「なぁに、共犯者の体調や心理状況はちゃんと把握しておかなければな」

智葉「私にとっては命を預ける相手なんだ。これくらいは当然だろう?」

京太郎「と、当然ですかね」

智葉「あぁ、少なくとも私にとってはな」

…智葉さんはこともなさ気に軽く笑うけど、絶対に当然じゃないと思う。
少なくとも俺は今までこんなにあっさり見破られた事なんてなかったし。
周りが分かりやすすぎる俺に遠慮してくれていたのでなければ、智葉さんの洞察力がズバ抜けているって方が正確だろう。

智葉「で…何があったんだ?」

京太郎「えぇっと…その…」

智葉「…まさか襲われたとか?」

京太郎「い、いや、それはないですよ、それは」

京太郎「…ただ、すげー罵倒されました」

京太郎「…分かってたはずなんですけど…仕方ないって思ってるはずなんですけど…」

京太郎「でも、やっぱ…胸にグサグサ来て…」

智葉「…罵倒された?」

京太郎「え?」

そこで首を傾げる智葉さんに俺は驚きの声をあげる。
なにせ、彼女は俺よりも先に新子さんへの面会をしているはずなのだ。
てっきり俺と同じように新子さんに拒絶されたと思っていたのに…この反応は違うんだろうか?

智葉「…私は普通に感謝されたぞ」

京太郎「マジですか」

智葉「あぁ。勿論、ぎこちないのは否めなかったがな」

智葉「だが、こちらを詰ったり、あてこするようなものは一つもなかったぞ」

京太郎「oh…」

…って事はあの罵倒を受けたのはもしかして俺だけって事か?
やべぇ、一体、俺ってどれだけ嫌われてるんだよ…
勿論、好かれてるなんて思ってなかったが…この反応の落差はかなりクる
今までも結構凹んでたけど…今にもテーブルにつっぷしそうなレベルで

智葉「良かったじゃないか」

京太郎「いや…俺に罵倒されて喜ぶような趣味はないんですが…」

智葉「ば、馬鹿!そういう意味じゃない!」カァァ

智葉「コホン…そうやって罵倒するって事は彼女は君に心を開いているって事だろう」

京太郎「…え?」

罵倒されたら心をひらいている?
一体…どういう事だってばよ…?

智葉「君にだって分かっているはずだ」

智葉「私達がやった事はただエゴを押し通しただけだと」

智葉「そこに色々な理由をつけたところでお節介である事に間違いはない」

智葉「彼女がそれ嫌がるのも当然の事だ」

智葉「実際…私だって…」

京太郎「…智葉さん?」

智葉「…すまない。何でもない」

…何でもないようには思えなかったけどな。
少なくとも今のつぶやきは普段の彼女らしいものではなかった。
何時もの彼女はもっとハキハキと通りやすい声で話しているのに、今のは胸の内からついつい溢れてしまったような小さなものなのだから。
…もしかしたら…いや、当然の事ながら…智葉さんも今の時代に目覚めてしまって、色々と思うところがあるのかもしれない。

智葉「ともかく…私に対する彼女の態度からもそれが分かる」

智葉「私に対して、新子はとてもよそよそしく、距離を取ろうとするようなものだったからな」

智葉「当り障りのない表面だけの会話以上の事をしようとはしてこなかった」

智葉「でも、君にはそれとはまったく違う…自分の感情を叩きつけてきた」

智葉「それはつまり…彼女にとって君の方がより身近なものとして認識されているのだろう」

智葉「あるいは…そういうものを遠慮なくぶつけても逆らえないほどに格下扱いされているか」

京太郎「さ、智葉さぁん…」

智葉「ふふ、冗談だ」

智葉「直接戦った事はないが、私も彼女の麻雀が見ている」

智葉「麻雀は嘘をつかない。新子は決してそんな風に人を格下に見て態度を変えるような奴じゃないさ」

智葉「…つまりここから先は君の責任がとても重要だって事だ」

京太郎「マジですか」

智葉「あぁ。マジ、だ」クスッ

…勿論、智葉さんの言葉を全て鵜呑みにする訳じゃない。
ただ、新子さんの変化が俺と智葉さんで無視できないほど大きいのは事実なんだ。
それが俺に対して心をひらいてくれているが故なのかの確証は俺の中にない。
けれど…どのみち、俺は新子さんに関わると決めたのだ。
智葉さんの言葉がその後押しになってくれている事を今は喜ぼう。

京太郎「あ、それはさておき…」

智葉「ん?」

京太郎「智葉さんってもう飯食いましたか?」

智葉「…あぁ、そう言えばまだだったな」

京太郎「じゃあ良ければ俺と一緒に食堂いきません?」

京太郎「実は俺もまだなんですよ」

智葉「そうだな。だが、少し待ってくれ」スッ

京太郎「…え?」

そう俺に断ってから智葉さんが取り出したのは瓶に詰まった山のような錠剤だ。
それらをジャラジャラと手に出してから彼女はそれを口へと運び、ゴクリと飲み込んでいく。
うら若き美少女がするとは到底思えないその行為に俺は思わず驚きの声をあげた。

智葉「…ふぅ」

数分後、瓶の中に詰まっていた錠剤は全てなくなった。
それは勿論、智葉さんが全て飲み込んでしまったからである。
しかし…一体それは何の薬なんだろう?
アレだけ大量に飲むって尋常じゃないと思うんだが…。

京太郎「…智葉さん、もしかして何か病気なんですか?」

智葉「ん?…あぁ、これは…そうだな」

智葉「早い話、魔物化の進行を遅くする薬のようなものだ」

智葉「後は若干の精の補給も出来る。まぁ…私達の日常生活には欠かせない薬だな」

京太郎「欠かせないって…」

しっかり数えた訳ではないが、百錠以上は間違いなくあったぞ。
そんなものを彼女は…いや、彼女達は毎日飲まなければいけないのだろうか。
しかも…それが到底、美味しいものではない事くらい俺にだって分かる。
なにせ、飲んでいる最中、智葉さんが苦そうに顔をしかめるくらいだったのだから。

智葉「正直、私も憂鬱だが…こればかりは仕方ない」

智葉「私が今の状態であり続ける為にはどうしても必要なものだからな」

京太郎「…智葉さん」

だが、それは決して根本的な治療にはならないのだろう。
なにせ、その薬は魔物化の進行をあくまでも遅くする為のものなのだから。
既に『汚染』されてしまった彼女の身体はもう元には戻らない。
それは自嘲混じりに目を伏せた智葉さんの顔からも良く分かった。

京太郎「(…そんな彼女に…俺は…なんていうべきなんだろうか…?)」

京太郎「俺たちで何とかしましょう」

智葉「…え?」

分かってる。
智葉さんの身体はもう元には戻らない。
でも、それはあくまでも現時点での話なんだ。

京太郎「迷宮を攻略し、咲を倒して、霧の源を見つける」

京太郎「そうすれば今よりもずっと研究は進むはずです」

京太郎「もしかしたら魔物から人間に戻れるような技術も生まれるかもしれない」

それが楽観的である推測だと俺も理解していた。
現在の技術革新の速度はかなり早いとはいえ、それはあくまでも魔法ありきのものだ。
それをなくす技術を魔法でどうにかしようとするのはかなりの難題だろう。
でも…それでも俺は… ――

京太郎「俺達ならそれを見つけられるはずです」

京太郎「だって…俺と智葉さんは何度もピンチを乗り越えてきたじゃないですか」

京太郎「智葉さんのそれだって…俺たち二人なら乗り越えられないはずがありません」

智葉「……まったく君って奴は…」

智葉「…本当に…もう…」

京太郎「あれ?」

結構、良い事言ったなんだけどなぁ?
こうやって呆れるって事はもしかしなくてもダメだったんだろうか…。
やっぱり肝心なところで智葉さんだよりなのがダメなんだろうか…?


智葉「…知らないぞ、私は」

智葉「ただでさえ…君は色々と迂闊なんだから」

智葉「そんな事言われたら…私だって…」

京太郎「…智葉さん?」

智葉「…なんでもない。それよりも…だ」

智葉「そこまで言うのなら…ある程度、先の展望はあるんだろうな?」

京太郎「う」

そんなものはない。
そもそも俺はついこの間迷宮に潜ったばかりでまだあの場所の事をまったく知らないんだ。
迷宮に関する基礎知識すら智葉さんだよりの状態で先の展望など立てられるはずもない。

京太郎「と、とりあえず…明日からまた探索再開ってところでどうでしょう?」

智葉「…ま、そんなところか。まだ迷宮がどれくらいまであるのかも分かっていない状態だしな」

京太郎「ふぅ…」

…とりあえず苦し紛れの俺の言葉は智葉さんから及第点は貰えたらしい。
それに安堵の息を漏らしながらも…やっぱり胸の内に不安の種は消えなかった。
勿論、智葉さんがとても強いのは知っている。
彼女と俺ならば大抵の困難は乗り越えられるだろう。
でも、もし…また咲が出てきてしまったら… ――

智葉「じゃあ、今の間に英気を養わないとな」

京太郎「え?」

智葉「明日の探索に備えて食事に行こう」

京太郎「え…でも、智葉さんさっき…」

智葉「あんな味気のない薬は食事とは言わない」

智葉「それに…君と一緒に摂る食事は格別なんだ」

智葉「私からその楽しみを奪うと言うのか?」

京太郎「そ、そんな!滅相もない!」

智葉「ふふ、じゃあ早く行こう」

…いや、そんな事考えても無意味だな。
それよりも…俺が考えるべきはこの綺麗で格好良くて…そして可愛い人を護る方法だ。
例え俺が犠牲になってでも…俺は… ――

智葉「ほら、何をしてる?」

京太郎「えぇ。今行きます」


―― この大事なパートナーを護ってあげたいんだ



System
辻垣内智葉の好感度が35になりました   →  <<知らないぞ…私は>>
おや…辻垣内智葉のようすが…



System
アイテム所持数に限度が出来ました。
きずぐすりは9個
いいきずぐすりは6個と言う風に
それ以上はショップでの購入も出来ませんし、迷宮絵も拾えません
その数字は探索前のパートでまた表示します

またポケモンとは違い、おいしいみずは戦闘中には使えません
戦闘中にみずのんで回復なんてしてられないからね、しかたないね



IN探索準備パート


【パートナー】
名前  辻垣内智葉
Lv   9
種族  ???
タイプ あく/はがね
特性1 せいしんりょく(相手の攻撃で怯まない)

HP85/85
MP13/13
こうげき85
ぼうぎょ70
とくこう40
とくぼう40
すばやさ70

ひっかく 消費0 ノーマル 物理 威力40/命中100 敵一体を爪で攻撃する
にらみつける 消費0 命中100 相手一体の防御力を一段階下げる ※エラッタ
おいうち 消費1 あく 物理 威力40/命中100 敵が交代する時、交代前の相手に二倍のダメージを与える。
れんぞくぎり 消費2 むし 物理 威力40/命中100 連続で使用すると威力が倍増する(最大160まで)連続使用毎に消費MP1増加(最大3まで)

<<アイテム>>
きずぐすり 2/9   一体のHPを20回復する   売価150円
おいしいみず1/5    一体のHPを50回復する※戦闘中使用不可 売価50円

※尚、おいしいみずは売却すると次回からショップで購入出来るようになります


所持金4000円


【購入可能アイテム】
きずぐすり   300円 @3  ←在庫の数
どくけし     100円 



System
どくけしを一個お購入しました
きずぐすりを一個購入しました

おいしいみずを売却しました
おいしいみずが次回から購入出来るようになりました  100円@2

現在の所持金は3650円です