俺には好きな娘がいる。

そして、自惚れでなく長年の付き合いから確信を持って言える。

『二人』も俺のことを好きでいてくれていると。

そう。俺は二人の女の子を同時に好きになってしまったんだ…。

一人は、女子高生なのに山登りが好きで、多少おバカなところが目立つけれど、天真爛漫で行動力がある素敵で可愛い女の子。

一人は、口が悪く、自分にも他人にも厳しいけれど、本当は誰よりも友達思いで、努力家で綺麗な女の子。

どっちを先に好きになったかなんてわからない。

二人と過ごしていたら自然と二人を目で追うようになった。

自分に笑いかけて欲しいと思った。

他の誰でもなく自分が隣にいたいと、そう、思うようになった。

けど、俺はどちらかではなく『二人』に同じ思いを抱いてしまっていた。

…自分がどれだけクソ野郎なのか、自分でも分かっているつもりだ…。

ドラマや漫画で見る恋はとても幸せそうで、自分も何時かは恋人と一緒に色々なことをしていきたいと思っていた。

だが、俺の現実はそんな幸せ一色の恋ではなく、寧ろ、自己嫌悪と共に苦しみと辛さが自分を責め立ててくる代物だった…。

…何時かはどちらかを選ばないといけない。

その前に、二人から愛想を尽かされるかもしれない…。

今の関係は歪だって分かっている…。

でも…。

『キョウタロー!』

『京太郎!』

でも、本当に二人共大好きなんだ…!

畜生…!

畜生…!!

…後もう少しだけ、こんなぬるま湯のような関係を続けていたい…。

最後にはちゃんと選ぶ。

選んでみせるから良いだろう…?

ああ、本当に…

京太郎「俺はクソ野郎だな…!」

カンッ!