ver.お姉ちゃん


宥「さ、さむい……」プルプル

玄「お姉ちゃん、大丈夫?」

宥「うう……今日はお昼から寒くなるって話だったけど、こんなに寒くなるなんて……」

ガラッ

京太郎「お疲れ様です」

玄「お疲れ様ー。わぁ、京太郎君、ずいぶん重装備だね」

京太郎「いやぁ、今日は寒くなるって聞いたんで念の為にジャケット着てきたんですけど、

     さすがに厚着しすぎでした。ちょっと暑いっす」ジー ←ジャケットのファスナー下ろし中

宥「……!」

宥「あったか……そう……」フラフラ

京太郎「あ、宥さんもお疲れ様です。今日は寒く――」

ギュッ

京太郎「!?」

宥「……あったか~い」スリスリ

京太郎(えっ? ゆ、宥さんが懐に飛び込んできた!? しかも何か抱擁されてる!? なぜ? どうして?

     あっ、やばい抱きしめる力が強くなって宥さんのおもちがもちもち……)

京太郎「……ハッ!!」

京太郎「いかんいかん、危うくトリップ状態になるところだった。あ、あのー、宥さん?

     寒いんですよね? 俺のジャケットで良ければお貸ししますから、ちょっと一旦離れ――」

宥「閉めて……」

京太郎「えっ? 閉めるって、もしかしてジャケットのファスナーですか?」

宥「うん……」

京太郎「あ、いや…そうすると宥さんと俺でジャケットを二人羽織する形になっちゃうんで色々と問題が……」

宥「おねがい……背中、寒い……」プルプル

京太郎(駄目だ、今の宥さんは寒さに気を取られすぎてて話が通じる状態じゃない)

京太郎「く、玄さーん……この状況なんとかしてくださいよー」

玄(この状況……お姉ちゃんが京太郎君に正面から抱きついてて、背中を寒がってるから、私がやるべきことは――)

玄「おまかせあれ!」ギュッ

京太郎「えっ?」

玄「お姉ちゃんの背中は、私が抱き着いて暖めるから大丈夫だよ!」

京太郎「」

玄「さあ京太郎君、もうファスナーを閉めてもOKなのです!」

京太郎「」


その後


宥「三人羽織、あったか~い」

京太郎(どうしてこうなった)


もいっこカン