咏「わっかんねー。なんでお菓子が送られてくるのかわっかんねー」

京太郎「ハハハ……」

咏「ハロウィンにお菓子をもらうのは子どもだけなのになー」

咏「なんで毎年ハロウィンにお菓子が送られてくんのかねー」

京太郎「ファンからのプレゼントなんだからいいじゃないですか」

咏「どうせこういうのは食べられないし」

京太郎「まあ、世の中善い人だけじゃないですからね」

咏「っていうか、この人たちも私のファンだっていうなら私の年齢くらい知ってるだろ」

京太郎「そりゃ知ってるでしょうけどね」

咏「だったらなんで送ってくるんだと思う?」

京太郎「咏さんは見た目が若いですから」

咏「おっ、気を利かせた台詞だねぃ」

京太郎「もう、俺を試すようなことはやめてくださいよー」

咏「わっかんねー、京太郎が何言ってんのか全然わかんねー」フハハ

京太郎「もう……」

京太郎「まあでも、俺はいつも咏さんをトリートしてるつもりですからね」

咏「おっ、高1でトリートの意味を知ってるとはやるねー」

咏「じゃあ、トリックの本来の意味は知ってるかい?」

京太郎「騙すとか惑わすですよね?」

咏「意外としっかり勉強してるねぃ」

京太郎「実はこの前、良子さんにハロウィンについて教えてもらったんですよ」

ギューーーーッ

京太郎「いった!! なにするんですか!?」

咏「女性と2人きりの時に今のはいただけないね」

京太郎「えー……ちょっと厳し過ぎませんか?」

咏「そんなことないんじゃね? 知らんけど」

京太郎「そうですかー?」

咏「そうなの」

京太郎「そうですか」

咏「……」

京太郎「……」

咏「なあ、京太郎」

京太郎「なんですか、咏さん?」

咏「今、お菓子持ってる?」

京太郎「お菓子ですか? 持ってませんけど……」

京太郎「あっ、だめですよ。送られてきたの食べたら」

咏「ん、それは大丈夫」

京太郎「?」

咏「京太郎、京太郎」

京太郎「なんですか?」

咏「トッリク オア トリート」

京太郎「え?」

咏「だから、トリック オア トリート」

京太郎「いやだから、お菓子は持ってないって言ってるじゃないですか」

咏「じゃあ、こっちでいいよ♪」チュ

京太郎「///」

咏「んふふー♪ 相変わらず可愛いねぃ、少年」

咏「さて、問題です。今のはトリックとトリート、どちらのつもりで貰ったでしょう?」

咏「不正解ならトリックで、正解ならトリートな♪」

京太郎「……どちらかはわかりませんでしたけど」

京太郎「俺はいつも咏さんにトリックされっぱなしですよ」チュ



カン