<顔は口ほど物を言う 宮守ver.>

顔は口ほどに物を言う…本当は目なのだが俺こと須賀 京太郎はそれを実際に経験している。
どういうことだって?簡単な話だ、人の顔を見るとその人の心のうちが書かれているのを読めるようになったのだ。
今だってほら…

白望「……」
  • 小腹空いた……-

京太郎「はい、シロさん。お菓子持ってきたんですけど食べますか?」

白望「ん……」こくり
  • うまうま……-



白望「……」
  • 喉渇いた……-

京太郎「シロさん、お茶淹れますけど飲みますか?」

白望「ん……」こくり
  • 温いといいな……-

京太郎「今日はちょっと暑いですしぬるめにしますね」

白望「ん……」
  • 最近中々ダルくない……-


白望「……」
  • お小水……-

京太郎「シロさん、そんなに俺を見つめたってお手洗いとかには連れて行きませんよ…?」

白望「ダル…」のそり
  • ダルいなぁ……-

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胡桃「……最近シロが輪をかけて動かないんだけど…」

エイスリン「シロ、デブッチャウ!?」

塞「エイちゃんエイちゃん、その言い方誰に習ったの?」

エイスリン「ウブカタサン!」

塞「ほほー…」

胡桃「あの子はホントに……」

豊音「でもでも、スタイルは全然変化してないよー?」

塞「いやいや、見た目がそうでも中身がどうなってるか…脂肪でぶにぶにしてたり実はお尻とかお腹がぶよっと…」

エイスリン「ムネノシボウハ、ユメノカタマリ!」

塞「エイちゃん、今度は誰かなー?」

エイスリン「キョータロー!」

胡桃「ギルティ」

塞「これはギルティかなー」

豊音「?」

エイスリン「?」

胡桃「まぁ、それはおいといて…原因は何かって言うと…」

塞「まぁ京太郎君だよね…」

豊音「最近の京太郎くんちょーすごいよー」

エイスリン「ドクシンジュツ!」

胡桃「割と冗談じゃないよね…あのレベルだと」

塞「…ふむ」

エイスリン「サエ?」

塞「いやね?本当に心読めてるのかもって思ってさ…もしそうなら確かめてみようかと」

胡桃「どうやって?」

塞「えっとね……」


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京太郎「こんちはーっす」

さて、今日も部活頑張りますか……って、んん?

エイスリン「ア、キョータロー!オハヨー!」
  • チッ、クルノハエーンダヨ…-

京太郎「……!!??」

エイスリン「?? キョータロー?」
  • ナニボーットツッタッテンダコノデクノボウ-

京太郎「あ、や、なんでもないっす、ハハハ…」

エイスリン「ヘンナキョータロー…」
  • ダカラドウテイクセーンダヨナァ…-

京太郎「どどど童貞ちゃうわ!」

エイスリン「?」

京太郎「何でもないです…すみません…」トボトボ

エイスリン「??」
  • ソウイエバ、ドウテイッテナンダロ…?-


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京太郎「はぁ…まさかエイスリンさんがあんな性格だったなんて…」

胡桃「あれ、京太郎。もう来てたんだ」

京太郎「あ、はい。どうもで…す!?」

胡桃「?」
  • やっぱり京太郎って受けの顔してるよね…-

京太郎「あ、や、ハハハ…」

胡桃「あっ!そうだ京太郎!ちょっとお説教あるんだけど!」
  • 攻めでもいける事はいけるんだけどこの犬気質は受けが一番輝くよね-

京太郎「は、はひ……」

胡桃「最近さ、ちょっとシロの世話焼きすぎじゃないかな?それが悪いとは言わないけどもうちょっとさ…」
  • でも世話焼き後輩となまぐさ先輩って割りと王道だよねあああああ何でシロは男じゃないんだろうそうだったらもっと捗ったのにいいい-

京太郎「……」

胡桃「だから…って、京太郎!?涙目でどうしたの!?」
  • うーんこの誘いうけな表情、どストライク!-

京太郎「ご、ごめんなさああああああああああい!!!!!」ダダダダダダ

胡桃「……ごめんね、私もさすがにこれはひどいと思った…」


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京太郎「うっ、うぅ……嘘だ……皆昨日までは普通だったのに……」

豊音「あれ?京太郎くん、どうしたの?」

京太郎「ひっ!?」ビクッ

豊音「わっ、わっ!?きゅ、急に声かけちゃってごめんね?怖がらせちゃったかな…」

京太郎「い、いえ。大丈夫です。すみません…」

豊音「ううん、大丈夫だよー…ほら、怖がられるのは慣れてるから…」ショボン
  • でも、ちょーつらいよー…-

京太郎「大丈夫ですって!怖がったわけじゃなくて驚いただけですし…ね?」

…やっぱり、この能力がちょっとおかしなだけだったんだ。ほら、豊音さんはこんなに……


――――――――うふ。

京太郎「…!?」ゾクリ

豊音「京太郎くん?」

京太郎「あ、すみません。何か急に寒気がしたみたいで…」

そうだ。今のは気のせい。きっとそうなんだ。だから…


――――――――うふふ。あはははは。

京太郎「……」


豊音「京太郎くん、本当にだいじょうぶー?」
  • ああ、京太郎くんはなんて可愛いんだろう…-

  • 今まで怖がられるか敵意を向けられるか、それだけだった状況から解放してくれた4人や先生だって好きだ-

  • でも京太郎くんは格別。こんな私を綺麗だと言ってくれた初めての男の子-

  • だからいつも会うたびどきどきして、平常心を保つのが精一杯だった。会うだけで胸が一杯だった-

  • でも最近はそれだけじゃ満足できない。もっと近づきたい。もっと話したい。もっと…触れ合いたい-

  • だけどそのためにはあの4人が邪魔になってきた。特にシロ。最近、特に距離が近すぎだよ。邪魔だなぁ-

  • ああ、今日はもう実行できそうに無いけどそろそろ始めないとなぁ……雑草は、早く摘み取らないとね。害でしかないもの-


京太郎「……」ザッ

豊音「京太郎くん?後ずさってどうしたの?お腹痛いの?」
  • ああ、京太郎くん、京太郎くん、京太郎くん…-







――――――――このまま、食べちゃいたいなぁ


京太郎「う、うわあああああああああああああああ!!!!!」ダダダダダダ

豊音「あっ、京太郎くん!?」

胡桃「豊音ー?なんか叫び声みたいなのが聞こえてきたんだけど…」

豊音「あ、うん…京太郎くん、具合悪そうだったのに急に走って行っちゃって…」

胡桃「……なにしたの?」

豊音「えっとね?この原稿を全部覚えて頭の中で読み上げろって言われて…」ピラッ

胡桃「なにこれ、全部ひらがなで読みにく……う わ あ」

豊音「えっ、なになに!?そんなひどい事書いてあったの!?」

胡桃「あぁ、うん…豊音は理解しないほうがいいと思う」

豊音「えぇー!?なんかちょーこわいよー!!」


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京太郎「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」ダダダダダ

もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ!
こんな思いをするのならこんな能力なんて要らなかった!
なんで俺がこんな目に…

塞「こーら、廊下は走らない!」

京太郎「ひっ!?」

塞「……いや、注意しただけじゃない…なんでそんなに驚くのさ」

京太郎「す、すみません…」

塞「……なんかあったの?」

京太郎「いえ、なんでもないんです…本当に」

塞「ふーん…ま、話したくないならいいけどさあ」
  • やっべー、ここまで怖がるとは…やりすぎたかなこれ-

京太郎「…へ?」

塞「あっ」
  • 余計な事考えちった-

京太郎「……塞さん」

塞「あーあーあー…とりあえず。部室、いこっか」

京太郎「……はい」


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京太郎「…つまり、俺が心を読めるかどうかを確かめるためにドッキリを?」

塞「ごめんちゃい☆」

豊音「ご、ごめんね?」

エイスリン「スマネエ!」

胡桃「エイちゃん、それふざけてるように聞こえちゃうよ?」

京太郎「あぁ、もう…本当にびっくりしたぁ…」ヘタッ

塞「でも京太郎だって悪いんだよ?私たちに黙ってたんだし」

胡桃「万が一読めるならそれをいいことにドッキリやろうZE☆って言ってた塞も大概だけどね…」

エイスリン「サエ、メッ!」

塞「なによぅ、乗ってきたの皆じゃんかよぅ」

豊音「本当にごめんね?」

京太郎「いえ、大丈夫ですよ。全部嘘だったって分かりましたし…話さなかった俺も悪いですしね。すみませんでした」

塞「うむ、許す!」

胡桃「だから塞が威張る事じゃないよね?」

エイスリン「サエ、メッ!」

がらっ

白望「…何、この雰囲気」

エイスリン「ア、シロ!」

塞「そうだ、シロにも話しておかないとね。実は京太郎が…」

エイスリン「カクカク、シカジカ!」

豊音「しかくいむーぶ?」

胡桃「それで伝わるのは漫画だけだってば…」

白望「ふーん…」

塞「おりょ?無反応?」

白望「……京太郎」

京太郎「あ、はい。『喋らずに伝わるんならダルく無くて便利』だそうです」

豊音「シロってすごいなー…」

塞「何ともブレねえぜ!」

エイスリン「サンダンデハナァ!」

胡桃「エイちゃん、最近それブームなの?」

白望「……」ジー

京太郎「はい、すぐ用意しますね」ガタッ

胡桃「お茶かな?」

塞「お菓子かもよ?」

エイスリン「ザブトン、イチマイ!」

豊音「なんだろなんだろ?」

白望「んー……」
  • それ全部かな……-

カンッ