京太郎「あれ、つまりみんなではやりさんが取ったホテルに?」
華菜「あたしと宮永以外なー」
はやり「だってひとつ屋根の下に男女が二人きりなんて、ね☆」
白望「良くない」
京太郎「じゃあ、放課後はそっちのホテルに行けば会えると」
はやり「会いに来てね♪」
恭子「待っとるよー」
淡「お土産よろしく!」
京太郎「おう」
京太郎(さて、今日の放課後はどうするかなー)
テクテクテク
京太郎「ん、歩かぁ」
歩「歩かぁ、じゃないよ……しばらくいなかったけど、久しぶり」
京太郎「久しぶりだなぁ、会えなくてさびしかったぞ~」
歩「ま、まぁ私も寂しくは」
京太郎「やべ、今日も時間割聞きそう」
歩「……はぁ」
京太郎「次は?」
歩「なんだっけ?」
京太郎「え?」
歩「冗談」
京太郎「ふぅ……」
京太郎「ラーメン!」
教師「おいしい」ズルル
歩(ダメだ、クラスの連中全員京太郎のラーメンにやられてる)ズルルッ
京太郎「さて、昼昼~」
京太郎「歩、ところで最近どうだー」
歩「麻雀ならたまに勝てるようになってきた」
京太郎「あいつらにたまに勝てるって十分化け物くさいな」
歩「……あれ、しないでよ?」
京太郎「あぁ、喰うのはもうちょっと歩が大きくなってからだなぁ」
歩「うわぁ、これ以上成長しませんように」
クラスメイト(な、なんの会話なんだ……)
京太郎「さて、今日はどうするかなっと……」
京太郎「今日は野暮用が」
歩「まぁ良いけど」
京太郎「さて……」
京太郎「せっかく来てくれてるんだしな、行くか!」
京太郎(ホテルについたら誰かに部屋番号とか教えてもらわなきゃな)
淡「京太郎~!」バッ
京太郎「うおっ」ガバッ
京太郎「突然抱きつくな危ない」
淡「え~」
京太郎「えーじゃない、とりあえず部屋に案内してくれ」
淡「うん!」
京太郎「お邪魔しまーす」
はやり「京ちゃん、いらっしゃい♪」
恭子「うん、いらっしゃいや」
京太郎「麻雀ですか?」
はやり「うん、異能無しだけどね」
京太郎「自力が大事ですもんね、シロ……じゃない!?」
華菜「せっかくみんないるんだから参加ぐらいするし、ちなみにシロはそこ」
白望「ん、京だ……あれ、咲は?」
京太郎「いや、昨日と違って今日はいないだろそりゃ」
白望「そっか……」
京太郎「気持ちよさそうに寝てる……」
京太郎「ん~普通に良いなこの部屋、景色も良いし」
淡「私長野ってもっと田舎かと思ってた!」
京太郎「まぁ俺の家の方とかは結構田舎だけどなぁ、って失礼な奴だな、そりゃ東京と比べれば」
淡「いやぁ、でもちゃんと大きいホテルもあるし安心したよ~」
京太郎「なによりだ」
京太郎「それにしても、あれからどうだ?」
淡「うん、超絶好調だよ、京太郎のおかげだね!」ニコッ
京太郎「お前のためになれたならなによりだよ」フッ
淡「京太郎って優しいよね、私そういうとこが好きだよ」
京太郎「っ、お前なぁ、そんなこと」
淡「あれ、私本気だけど?」
恭子「」
白望「」
はやり「」
華菜(とんだ状況にはちあわせたし、帰りたい……)
淡「えへへ」ニコッ
京太郎「お、おう……」
淡「返事、帰るまでには聞かせてほしいなー」
京太郎「お、おう……」
華菜(あ、心神喪失してるな、あれ)
京太郎(ふぅ、自分を取り戻したぞ!驚いたけど、どうしようなぁ……)
白望「京太郎」
京太郎「?」
白望「……鼻の下伸びてた」
京太郎「んなわけないだろ、色々と混乱してるんだよ」
白望「優しいから、気にしなくても良いのに……」
京太郎「普通に考えてするだろ」
京太郎(お前だけじゃなくて咏さんともなのに、これどうすんだよ俺ぇ……)
京太郎「大罪のことで、知ってることってあるか?」
白望「熊倉先生の話だと、大罪は昔からあって……私たちのだいぶ前には大沼プロとかトシさんもだったとか」
京太郎「うわ、マジか、なるほどな大沼プロが暴食のことを知ってたのも納得だ」
白望「まぁ、細かいこととか詳しいことならはやりさんに聞いた方が早いと思うよ?」
京太郎「なるほどな、そうしてみるわ、でもありがとなシロ」ニッ
白望「うん」フッ
京太郎(んっと、次は誰と話すかな?)
京太郎「そういえば池田、美穂子さんが心配してたぞ?」
華菜「ん、なんでキャプテンが?」
京太郎「そりゃお前がおかしいって」
華菜「ん、おかしいって?」
京太郎「さぁ?」
華菜「……ん~」
京太郎「まぁ、美穂子さんをあんま心配させんなよ?」
華菜「わかってるし」フッ
京太郎「風越の方はどうなんだ、最近は?」
華菜「普通だし、合同合宿の成果もあってみんな強くなったけど……来年、出るのはまだまだ頑張る必要があるな」
京太郎「来年はお前がエースか、大丈夫か風越」
華菜「失礼な奴だし!これでもあの宮永とまともにやりあったし!」
京太郎「衣がいたからな」
華菜「くそっ、来年も全員残ってるなんて汚いしっ!」
京太郎「優勝の座は龍門渕がもらうとしよう」
華菜「勝手に言ってろし!」ケッ
京太郎(んっと、どうするかー)
京太郎「はやりさん~」
はやり「ん、モテモテだね京ちゃん☆」
京太郎「勘弁してくださいよ~」アハハ
はやり「まぁ良いんだけどさ☆」
京太郎「そういえば大罪って先代とか居たんですね?」
はやり「そうだね、世代に渡って引き継がれていくんだよ、大罪は」
京太郎「へぇー」
京太郎「大罪は十数年前から持ってるって言ってましたけど、はやりさん、使いこなせるようになったのってすぐだったんですか?」
はやり「うぅん、まぁ~色々あったんだよね☆」
京太郎「色々ですか?」
はやり「うん、色々……どうしても知りたかったら、私の世界にもう一回来てくれるかな?」
京太郎「ん……?」
はやり「気が向いたらで良いからさ、色々教えてあげちゃうゾ☆」
京太郎「さて、どうするかなー」
京太郎「さて、ちょっくら出かけるかなー」
京太郎(夏場の夜風は良いなぁ)
京太郎「あれ、美穂子さん」
美穂子「あら京太郎君?」
京太郎「こんな時間にどうしたんですか?」
美穂子「ちょっと必要なものがあって買い物をね、それで帰ってきたところよ」ニコッ
京太郎「そうですか~、でも心配なんでちょっとそこまで送っていきますよ」
美穂子「あら、ありがとう」ニコッ
美穂子(いつもと、違う匂いがする……?)
京太郎「次は、メールか?」
京太郎「誰からだろ」
京太郎「照さんからだ」
差出人:照
本文『淡と咲が京ちゃんの家に泊まったって?』
京太郎「淡か」
本文『何もなかったですよ』
差出人:照
本文『わかってるけど、長野に行く機会があったら泊めてね?』
京太郎「いや照さん自宅が……いや」
本文『良いですよ、楽しみにしてます』
差出人:照
本文『うん、楽しみにしてる』
京太郎「次は、灼さん?」
差出人:灼
本文『ハルちゃんが最近テンション高いんだけど、なにか知ってる?』
京太郎「ん?」
本文『なんにも知りませんよ』
差出人:灼
本文『なら良いんだけど、そういえば月末前にまたそっちに行くかもしれないから』
京太郎「あー」
本文『清澄にリベンジですか?』
差出人:灼
本文『うん、今度は勝つからね、そしたら連絡するから来てね?』
京太郎「もちろん」
本文『楽しみにしてますね!』
差出人:灼
本文『うん、おやすみ』
京太郎「おやすみっと」
京太郎「さて、寝るかなー」
カピー「カピ!」
京太郎「あれ、久しぶりだなぁ」
カピー「カピ!」クウキヨンダンダヨ
京太郎「そっか、さて一緒に寝るかー?」
カピー「カピ」アソンデ!
京太郎「んー」
京太郎「さて、ほらほら、ここがええんかここが!」ワシャワシャッ
カピー「カピッ!」ハゲシッ
京太郎「げへへへっ」
カピー「ピカー!」
京太郎(それは違う)
京太郎「またか」
?「そういうな」
京太郎「あ、久しぶり……」
?「うん、今日はどこに入るんだ……着いて行くよ、前みたいに」
京太郎「そりゃ助かる」
「ずいぶん肩入れするな」
?「場合によっちゃ、必要だからな」
「どこに行く?」
京太郎「ん、あぁ……」
京太郎「じゃあシロに会いに行くかな」
?「じゃあ私は待ってようか」
京太郎「え?」
?「危険もないだろうしね」
京太郎「あ、じゃあ行ってくる」ギィ
「せいぜいあがけよ」
バタンッ
京太郎「あれれ、部室?」
白望「いらっしゃい」グテー
京太郎「おう」
白望「……する?」
京太郎「しねぇよ!」
白望「残念……」
京太郎(興奮します)
京太郎「そう言えば、シロはもうしてほしいこととか助けてほしいことはないか?」
白望「……」
京太郎「お前が驚いた顔してるのも新鮮だな、どうした?」
白望「いや、この状況で他人を心配できるってすごいなって」
京太郎「はぁ?」
白望「うぅん、頑張って……色々と」
京太郎「おう……?」
京太郎「あれ?」
「戻ってくるのは当然だろ、ここはお前の世界なんだから」
京太郎「暴食?」
「そこに関しては強欲が詳しいよ、お前は特殊だからな」
?「あぁ、だけど、味方がいるってことを忘れるな?」
京太郎「お、おう?」
「せいぜいあがいて見せてくれ」
?「またお前は……無事を祈るよ、な?」
京太郎「うん……?」
京太郎(はやりさんたちがいつ帰るのかも聞かないとだなー)
テクテクテク
京太郎「おう、衣じゃないか!」
衣「京太郎!」タタタッ
京太郎「最近はどうだー?」
衣「調子が良いぞ、これなら全国には県大会決勝の実力を出せる!」グッ
京太郎「そりゃ期待だな!」
京太郎「さて、行くかー」
衣「そうだな!」
京太郎「さて?」
歩「はいはい」スッ
京太郎「おし!」
教師「須賀君、私にマフラーを編んで!」カァッ
京太郎「別に構いませんけど」クイクイッ
歩「はい、今は夏ですよー」
京太郎「さて、昼だな」
京太郎「一、二人だけで良かったか?」
一「う、うん!な、なんでボクだけ誘ったの!?」
一(あぁ、動揺する!?)
京太郎「いやぁ、たまにはお前と二人きりも良いかなってなぁー」モグモグ
一「そ、そうなんだ……」
一(これ、いい感じに来てる!?)グッ
京太郎(どうした、なんか静かだけど元気だな)モグモグ
京太郎「さて、今日はどうするかなー」
京太郎「おっす!」
透華「久しぶりですわね!」
京太郎「そうだな、すまんすまん」
智紀「取材の話、学校に来てたよ」
京太郎「え」
透華「京太郎、私より目立つのは禁止ですわよ!」
京太郎(ダル……)
京太郎「そう言えば智紀、東京の白糸台と岩手代表宮守高校の情報があるぞ」
智紀「ん、ありがとう、ただナンパしに行ったわけじゃなかったんだね……」
京太郎「なにをおっしゃいますか、この俺とて伊達に麻雀部員じゃないって」グッ
京太郎「さて、次は」
京太郎「歩ー、調子はどうだ?」
歩「別に、いつも通りだけど……」カチカチ
京太郎「デジタルを目指してるのか?」
歩「うん、原村和だっけ、あの子みたいにできれば良いんだけど……」
京太郎「でも、異能はあるんだろ?」
歩「それでもデジタルを覚えておくに越したことないし、アナログよりは頭良さそうだし」
京太郎「色々敵に回すなぁ」
歩「別に良いよ、勝てるならさ」
京太郎「……楽しいか?」
歩「楽しいけど?」
京太郎「そーか?」
歩「うん」
京太郎「帰ってきたな、どうするかなー」
京太郎「さて、出かけるわー」
京太郎(夏、虫多いんだよなぁ)
京太郎「あれ、原村さん?」
和「須賀君、丁度良かったです」
京太郎「丁度、とは?」
和「……今度の土曜日、清澄に来ていただけませんか?」
京太郎「え?」
和「最後に、貴方と打ってみたい」
京太郎「え、それって」
和「鶴賀か龍門渕以外の生徒を誰か一人を連れてきてください、私はゆーきと打ちます」
京太郎「そんな突然!」
和「ですから、用があるなら結構ですから……お願いします」ペコッ
京太郎「あ、え……」
和「では……」クルッ タッタッタッ
京太郎「それにしても原村さんどうしたんだ……お、メール」
京太郎「誰だ?」
京太郎「一からか」
差出人:一
本文『最近、私に良く構ってくれるけどどうしたの?』
京太郎「ん?」
本文『別になにもないぞ、ただお前と一緒に居たいだけで』
差出人:一
本文『期待するよ?』
京太郎「へ?」
本文『なにが?』
差出人:一
本文『なんでもないよ、おやすみ!』
京太郎「ん? まぁ良いか、おやすみっと」
一「あぁもう、どうしよっ」カァァッ
一「でも、そろそろちゃんと決めないと」グッ
京太郎「そろそろ寝るかなー」
カピー「カピ」ネムレ
京太郎「……遊んでやろうか?」
カピー「カピ」エッ?
京太郎「たっぷり遊んでやるぜ!」モフモフ
カピー「カピッ!」アッ!
京太郎「ふははははっ」モフモフ
カピー「ピカー!」モッ、ダメッ!
京太郎「ん~」
?「おかえり」
京太郎「今日もいるのかぁ」
?「そりゃね、当然って言えば当然だよ」
「ともかく、とりあえず行け」パチンッ
?「まぁ昨日と同じく、だからね」
京太郎「じゃあ、はやりさんのところに行くか」
?「ここは私もついて行くよ」
「ふん」
京太郎「さて、行くかぁ」ギィッ
?「なにがあっても荒れるなよ?」
京太郎「ん?」
「さて、どうなることやら」
バタンッ
京太郎「また、学校だ……」
はやり「京ちゃん、どうかな☆」クルッ
京太郎(制服、高校生の頃のかな?)
京太郎「似合ってますよ」
はやり「嬉しいナ☆」
京太郎「あはは」
京太郎「あの、トシさんや大沼プロが大罪だったって話を聞いたんですけど」
はやり「あ~そっか、そこまでたどり着いちゃったかぁ……そうなんだけど、私が知ってるのは一世代前だけ、もっと前のはよくわからないから☆」
京太郎「なるほど、先代のですか……」
はやり「普通七人いるんだよ?京ちゃんみたいに二つ持ってるのは本当に珍しいんだから♪」
京太郎「へぇ、そうだったんですか……」
京太郎(珍しいってことは一応いたのか……)
はやり「何が、聞きたいかな?」
京太郎「傲慢と暴食が気になるんですけど」
はやり「そっか……傲慢かぁ、傲慢はね、私の友達で京ちゃんもご存じ……赤土晴絵ちゃんだよ☆」
京太郎「へぇ……はぁッ!?」
はやり「晴絵ちゃんったら無自覚で大罪操ってるんだからびっくりだよねぇ、健夜ちゃんにぼっこぼこにされたけど♪」
京太郎「自覚がなかった、それで大罪なんてあるんですか!?」
はやり「あるよ、無かったら晴絵ちゃんは今頃、京ちゃんに色々教えてくれてるよ……わかるでしょ?」
京太郎「は、はい……」アゼン
はやり「心底驚いたって顔してるねぇ☆」
京太郎「そ、そりゃそうですよ、なんで大罪が今無くなって」
はやり「その話はまだ、京ちゃんに教えるべきじゃないんだなそれが」
京太郎「え、えぇ~」
はやり「それと、もう一人、暴食だったよね?」
京太郎「はい……」
京太郎(なんか、雰囲気が……)
はやり「暴食はね、私の大事な友達……白築慕ちゃん」フフッ
京太郎「白築さんって言うんですか……麻雀の第一線にはいませんよね?」
はやり「そうだね、いまだに私は連絡取ってるけど、一応慕ちゃんが一番京ちゃんにわかりやすいぐらい近い存在だよ」
京太郎「会ったこともないのに、ですか?」
はやり「会ったことが無くても、だよ……それでもたぶん、慕ちゃんが一番京ちゃんにいいアドバイスをくれる」
京太郎「へ?」
はやり「暴食が、惹き合えばいつか会えるよ☆」
京太郎「なんか、寂しそうですね?」
はやり「そんなわけないゾ☆」
?「そろそろ行こう、これ以上ここにいても仕方がない」
京太郎「いや、でも聞きたいことがっ!」
はやり「また現実でもこっちでも、来てくれれば答えるからね」フリフリ
京太郎「え、ちょっ!?」
バタンッ
京太郎「あれ、またここか……」
?「また私の出番はなかったけど、無いにこしたことはないってもんだ」
京太郎「ん、どういうこと?」
「なんでもないだろ、とりあえずそろそろ起きておかないとまずいぞ」
京太郎「へ?」
「また明日、だ」
京太郎「ふぅ、遅い時間だなぁ」
カピー「カピ」ドウスンノ?
京太郎「あぁ、行くかぁ……」
カピー「カピ」ガンバレヨ!
京太郎「さて!」
京太郎「さて、単位が心配だが放課後だしどうでも良いか!」
京太郎「部室に行く!」
透華「あらいらっしゃい、テンション高いのね」
純「また遅刻だって?」
京太郎「まぁ二日連続で夜更かしは不味かった、今日からは平気そうだけど!」
智紀「良く寝たみたいだしね……」
衣「寝る子は育つぞ!」
一「育たなかったりもするわけだけどねー」
京太郎「一、どうした?」
一「ん、なんで?」チャリンチャリン
京太郎「飲み物一緒に買いに行こうなんて」
一「ちょっと言っておきたいこともあったしねー」ポチッ ガコンッ
京太郎「言いたいことって?」
一「透華ってさ、京太郎に告白したわけでしょ?」
京太郎「ッ!?」
一「だからさ、私もせっかくだからと思ってね」ニコッ
京太郎「へ?」
一「いつかさ、京太郎が私に手錠をはめてくれる日が来てくれたらなって」ニコッ
京太郎「……なななな、ななな、なななな、ななななななにをッ!!?」
一「動揺しすぎだから」
京太郎「ん、んなもん動揺するに決まってんだろ!?」
一「ま、そういうことだからさ……よろしくね?」ニコッ
京太郎(もう、なにがなんだか……)
京太郎「俺ぐらいになると雑用なんて目をつむっててもできるんだ」
ハギヨシ「さすがですね京太郎君」
透華「なんて動きですのッ!?」
純「麻雀じゃ使い物にならねぇよなぁ」
京太郎「さて、今日はどうするかな」
京太郎(とりあえず煩悩を退散させてみよう、煩悩?たとえばなんだ、はやりさんおおもちを考えたりすることか……いやそれにしても、シロとしちゃったなぁ、おもちってあんなに良いものだったんだな、いや、咏さんは咏さんで)
京太郎「俺、最低」
京太郎「はぁ、ほんと俺って……ん、メールだ誰からだろ?」
京太郎「んっと?」
京太郎「一か、どうした?」
差出人:一
本文『今日は突然ごめんね、でもとりあえず伝えておきたかったから』
京太郎「そっか……」
本文『おう、ありがとうな、答えはともかくお前にそう言ってもらえたのは嬉しいよ』
差出人:一
本文『うん、良かったよ。まぁ返事なんて期待してないからさ、最悪愛人でも良いかなー!なんて♪』
京太郎「おいおい」
本文『馬鹿、俺がそんな不誠実な男に見えますよね、すみません』
差出人:一
本文『どうしたの!? まぁいいや、次あっても変な挙動しないようにね、おやすみ!』
京太郎「おう、おやすみっと」
一「まぁ京太郎なんてそんなもんだからね、わかってるよ」フフッ
一「さて、気持ちを切り替えて頑張ろっと!」
京太郎「ふぃ~」
カピー「カピ!」アソブゾ!
京太郎「ん~」
京太郎「よし、寝るぞー」
カピー「カピ!」
京太郎「おやすみー」パチンッ
京太郎「さて、慣れたな」
「おう、そうだな」
京太郎「さて、どうするかな」
「とりあえず行け」パチンッ
京太郎「なんだお前」
京太郎「どうもです、ってここどこだ?」
恭子「あ、ここウチやで」
京太郎「あ、お邪魔します」
恭子「邪魔するなら帰ってー」
京太郎「土曜の昼に見すぎですよ」
恭子「なんで知っとるんよ、まぁええけど……どないしたん?」
恭子「大罪の話が聞きたいって言っても私はそれほどおもしろいこと知っとらんよ?」
京太郎「まぁ、どっちかというと嫉妬ってどういうものかと」
恭子「そうやな京太郎君が相手のオカルトを防ぐとかいう能力だとしたら、私の能力は場の支配に近いなぁ、海に引きずり込むてきな?」
京太郎「なんかやばそうな能力っすね」アセ
恭子「あはは、京太郎君ほどやないんやないかな……まぁ暴食の力はまだ奥があるみたいやけど」
京太郎「へ?」
恭子「はやりさんから聞いてない?」
京太郎「いや、それらしいことは言ってました……」
恭子「大罪のことを聞くならはやりさんの方がはやいで」
京太郎「そうですよねぇ」
恭子「うん、まぁ他人の心配より京太郎君は自分の心配しいや?」
京太郎「はい?」
恭子「うん、頑張り」バシバシ
京太郎「は、はい!」
京太郎(さて、どうするかなぁ)
テクテクテク
京太郎「おう、衣!」
衣「京太郎!」タタタッ
京太郎「インハイまで一ヶ月を切ってるからな、頑張るぞ!」
衣「うむ、感慨深いものがあるな」
衣「手を、繋いでいかないか?」
京太郎「ん、いいぞ」ギュッ
衣「うん、ありがとう」ニコッ
京太郎「またどうして?」
衣「京太郎を、近くに感じたかったんだ、それに京太郎にも感じてほしい」
京太郎「そっか」ニッ
☆強化する項目が無いのでスキップします
京太郎「さて、昼はどうするかな」
京太郎「おう」
智紀「ん、京太郎」
純「おう、どうした~?」
京太郎「なんでもないけどさ、あえて言うと昼食いに来た」
純「そっか、せっかくだし一緒に食おうぜー」
京太郎「お前半分は取るだろ!」
智紀「私のあげるから」
京太郎「助かるわ~」
京太郎「さて、どうするかな、まだみんなこっちにいるんだろうけど……」
京太郎「さて、歩!」
歩「おっけー」
京太郎「サンキュ!」
京太郎「よし、行くかな!」
京太郎(誰かに連絡しよう、女だらけの部屋に一人で行くのはな……)
淡「京太郎~!」バッ
京太郎「はいはい」ガバッ
淡「えへへ~」
京太郎「受け止め成功っと」
淡「うん!」
京太郎「どうもー」
はやり「いらっしゃい☆」
恭子「あー、いらっしゃい」ダルー
白望「ん、京?」ダルー
京太郎「か、感染してるっ!?」
華菜「あぁ、しょうがない」
はやり「昨日は健夜ちゃんが来てたからね☆」
京太郎「納得です」
京太郎「シロはどうだった、健夜さんとやりあってみて?」
白望「……化け物だった、大罪じゃなかったって言うのが怖い」
京太郎「そうだよなぁ」
白望「ん?」
京太郎「宮守の方は良いのか?」
白望「うん、これでも優秀だから」グッ
京太郎「なら安心なんだけどなぁ、お前もみんなと一緒に卒業したいだろ」ナデナデ
白望「んっ……二年ダブったら転校してきてね?」
京太郎「なんで物騒な話するんだよぉ」
京太郎「さて、次はどうするかな~」
はやり「」チラッチラッ
京太郎(……)ウワァ
京太郎(いや、無視しよう)
はやり「えー今絶対はやりのこと見たよね!」
京太郎「いえ、見てません」
はやり「見た☆」ギュー
京太郎「や、やめてください!」
はやり「やめないよ!」
京太郎「なんでキレ気味!?」
京太郎「プロの方たちって、案外昔大罪だった人とかいるんですか?」
はやり「まぁ、どちらかというと居ない方なんだよね、私の知り合いにはいたりするけど☆」
京太郎「へぇ」
はやり「そういや京太郎君って理沙ちゃんと会ってないよねー」
京太郎「野依プロですか?」
はやり「そうそう!今度紹介してあげるぞ☆」
京太郎「そ、それはどうも」
京太郎(いつも怒ってる気がするけどなぁ……)
京太郎「さて……」
京太郎「はやりさんって、キャラじゃないんですか?」
はやり「まさかぁ☆」
京太郎「へぇ……」
はやり「どうしたのかな☆」
京太郎「いえ……」
京太郎「大罪の話なんですけど」
はやり「ん、こっちで言えるのはあまりないよ?」
京太郎「それでも、知らないよりはいいので」
はやり「そっか♪」
京太郎「色欲の話なんですけど」
はやり「……そっかぁ、ちょっと一緒に来てくれるかな?」ボソッ
京太郎「へ?」
はやり「ここじゃ話しにくいんだよねぇ」
京太郎「えっと」
京太郎「えっと、ここは?」
はやり「私の部屋、さっきのは淡ちゃんと恭子ちゃんとシロちゃんの部屋だからね」
京太郎「え!?」
はやり「で、なんでここに来たかわかるかな?」ドンッ
京太郎「へ?」ドサッ
はやり「んふふっ♪」
京太郎「は、はい!?」
はやり「色欲の説明と言えば、実践あるのみ♪」
京太郎「お、お待ちください!」
はやり「ダメなんだな、それが~♪」
京太郎「ダメですぅ!」ドンッ
はやり「きゃっ」ドサッ
京太郎(不味い不味い!)ドクドクッ
はやり「もぉ~」
京太郎「いや、俺が知りたいのは色欲のことですってば!」
はやり「もう、こんなんじゃ教えられないじゃん」
京太郎「え?」
はやり「まぁ、それはまた今度で良いかな……色欲のことが聞きたいんだったら、次は夢の中で、だね♪」
京太郎「えー」
京太郎「飲み物、買ってきたぞー」
淡「わーい」
白望「ありがと、はやりさんと一緒に?」
京太郎「そうそう」
京太郎「さて、池田ァ!」
華菜「ニャッ!?」ビクッ
華菜「ななな、なんだし!?」
京太郎「いや、なんとなく」
華菜「お前あたしだけ舐めてるし!?」
京太郎「そう言えば、お前美穂子さんに心配かけてないだろうなぁ?」
華菜「あたりまえだし、お前には一応感謝してるし」ポリポリ
京太郎「おう珍しい、文堂さんたちはどうだ?」
華菜「あぁ、前とは比べ物にならないぐらい強くなってるし、来年はみんなで全国に行くし」ニッ
京太郎「お前がエースってのも怖い話だな」
華菜「龍門渕は全員残ってるじゃないかよ、あぁ鶴賀はワハハと加治木さん以外居なくて、清澄は化け物が残るし……」
京太郎「頑張れ風越!」
華菜「言われなくたってわかってるし」フッ
京太郎「そろそろ帰ります、ところではやりさんたちはいつ頃帰るんですか?」
はやり「次の日曜日かな」
恭子「そうやね」
京太郎「了解です」
京太郎「さて、今日は……」
京太郎「さて、出かけるかな」
京太郎(さて、どうするかなー)
京太郎「あれ」
貴子「あ、須賀だったか?」
京太郎「はい、雀荘以来です」ペコッ
貴子「まぁ良いよ、ところで風越に最近来てないみたいだけどどうした?」
京太郎(なんでこの人、風越のこと知ってるんだ?)
京太郎「まぁ、そのうちですかねー」
貴子「うちも今度は全員で全国行くつもりだからさ、あとこれこの間雀荘でおいてった金のおつり」
京太郎「あぁ良いのに」
貴子「まぁ受け取っとけよ、またな」フリフリ
京太郎(生徒じゃないよなぁ……)
京太郎「最近、腹減らないなぁ……ん、メールだ誰からだろ?」
京太郎「さてっと?」
京太郎「歩からかぁ」
差出人:歩
本文『今暇?』
京太郎「ん?」
本文『暇だぞー、どうした?』
差出人:歩
本文『いや、なんでもないんだけどね』
京太郎「なんじゃそりゃ」
本文『麻雀の方は順調に上達してるか?』
差出人:歩
本文『うんそりゃね、って麻雀の話しかすることないの?』
京太郎「えー」
本文『うん』
差出人:歩
本文『そんなんじゃ女の子のハートはつかめないよー』
京太郎「それは困る」
本文『話題つくる努力するわ、ありがとな』
差出人:歩
本文『別に、それじゃおやすみー』
京太郎「おやすみっと……なんだったんだ?」
歩「あぁもう、なんだか結局それっぽい話できなかったし」グッ
歩「なんだかなぁ」
京太郎「ん~」
カピー「カピ」カマエ!
京太郎「んぁ?」
京太郎「たっぷり遊んでやるぜー」モフモフ
カピー「カピ」ゴ、ゴウインニッ
京太郎「ん~!」モフモフ
カピー「カピ」クヤシイ、デモッ…
京太郎「さて、どうするかな」
「土曜日は清澄に行くのか?」
京太郎「まぁそれは土曜日に」
「そうか、とりあえず良い」パチンッ
京太郎「さてと」
?「なにかあるかも知れない場合は私もついていくぞ」
京太郎「いたのか」
?「失礼な奴だなぁ」
京太郎「じゃあ、はやりさんのところに!」
?「うん、行こうか」
「おう」
京太郎「さて、行くかなぁ」ギィッ
?「また言うけれど、なにがあっても荒れるなよ?」
京太郎「おう」
バタンッ
京太郎「はやりさん」
はやり「ん、こんにちは京ちゃん、また来てくれたんだね☆」
京太郎「まぁ、せっかくですしね」
はやり「今日はどんなことが聞きたいのかな、なんでも答えちゃうゾ☆」
京太郎「前の大罪のことなんですけど……」
はやり「何が、聞きたいかな?」
京太郎「やっぱり色欲……憤怒ですかね」
はやり「あぁ、憤怒は今日話した理沙ちゃんだよ☆」
京太郎「野依プロですか?」
はやり「うん☆」
京太郎「正直、かなりびっくりですね」
はやり「大罪のパターンとしては大罪に選ばれる場合と大罪が惹かれる場合、当時の理沙ちゃんは選ばれちゃって、怒りやすくなってたんだけど……」
京太郎「今も怒ってません?」
はやり「あれは緊張してるだけだよー」
京太郎「そうだったんですか、で色欲は?」
はやり「うん、色欲はね、白築慕ちゃん……暴食と色欲二つを持った子、京ちゃんと同じだね☆」
京太郎「……へ?」
京太郎「でも、二つ持ちなんて珍しいんじゃ!」
はやり「そうだよ、珍しいんだよ……かなり珍しいのが二回連続で、しかも暴食と色欲……京ちゃんにしろ慕ちゃんにしろ大罪に選ばれた」
京太郎「わけわかんないですね」
はやり「うん、かなりわけわかんないね、わっかんねー☆」
京太郎「いや、本当……その慕さんにも会いたくなりますよ」
はやり「まぁ、会いたいなら会えるよ……きっと」
京太郎「そうですか?」
はやり「うん、慕ちゃんのことで聞きたいことがあったら、いつでも良いからね?」
京太郎「はい」
京太郎(なんか、表情が暗い?)
京太郎(ふぅ、今日はどうすっかなー)
テクテクテク
京太郎「おう衣」
衣「京太郎だ!」タッタッタッ ギュッ
京太郎「今日も手を繋いで行くのか?」
衣「ダメか?」
京太郎「いや、全然だぞ」ハハッ
衣「良かった♪」
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京太郎「さて、昼はどうするかな……?」
一「なんで誘ってくれたの?」
京太郎「なんか、そういう気分だったんだよ」
一「なんだ、ボク期待しちゃったよ」フフッ
京太郎「むっ、すまん」
一「別に良いけどね、せっかくだし楽しく食べたいんだけど……最近透華寂しそうだよ?」
京太郎「へ?」
一「しっかりメールでもなんでもしてあげてね?」
京太郎「おう、善処するよ」
一「まったく、アフターケアぐらいしなよ~?」
京太郎「本当になぁ」
一「ほんとダメなんだから」アハハ
京太郎「さて、どうするかなぁ」
京太郎「おっす!」
透華「あら、京太郎」
純「おう」
智紀「今日はどうするの?」
京太郎「そうだなぁ……」
京太郎「歩、どうだ?」
歩「ふぇっ!?ななな、なにがっ!?」
京太郎「いや、なんか昨日のメールもおかしかったから」
歩「えっと……あ、あはは……」
京太郎「さすがに心配するんだが」
歩「えっとさ、その……」チラッ
歩(うぅ、みなさんが居るのにここでは無理っ!)
歩「なんとなくだよ」
京太郎「そっか、なにかあったらすぐ言えよ?」
歩「うん、ありがと」
ハギヨシ「鈍感も時には罪ですよ?」
京太郎「はい?」
京太郎「雑用してると落ち着くなー」
ハギヨシ(……スカウトしてみますか)
京太郎「今晩はどうするかなー」
京太郎「ネトマでもするかー」
一人目 アコチャー
二人目 グラマス
三人目 ピーチ姫
京太郎「久しいなぁ」
アコチャー:よし、早く打ちましょ!
グラマス:今日はちょっと本気出そうかな
ピーチ姫:超怖いっすよ
キョータロ:禿同
京太郎「さて、勝つ!」
トップ グラマス
二着 京太郎
三着 アコチャー
ラス ピーチ姫
アコチャー:これが
キョータロ:ちょっと
ピーチ姫:本気?
グラマス:あぁ、キョータロ跳ばせなかったぁ
キョータロ:怖い!
京太郎「おぉう、ウィス?」
京太郎「新子さん、じゃなくて憧さんか」
アコチャー:あのグラマスって知り合い?
キョータロ:言っていいのかわからんけど、小鍛冶プロだよ
アコチャー:もうやりたくないわ、あの人とは
キョータロ:だろうな、跳ばない保障がないから
アコチャー:ハルエが辞めたくなった理由もすごい納得
キョータロ:笑えない
アコチャー:ありがとね、またやりましょ
キョータロ:おう、またな!
京太郎「ん、ログアウトしたな」
京太郎「健夜さんから?」
グラマス:今度は跳ばすからね!
キョータロ:せめて勝たせてください
グラマス:次からは全力前回で行くから!
キョータロ:ウス
グラマス:またね♪
キョータロ:またよろしくお願いします!
グラマス:こっちこそだよ、リアルでもまた打とうね♪
京太郎「ログアウトしたのか?」ン?
京太郎「さて、寝るかなぁ……あれ、カピーがいない?」
京太郎「今日だなぁ」
「そのようだ、な」パチンッ
京太郎「さてと」
「早く決めろ」
京太郎「今日もはやりさんのとこ行くかな」
「おう」
京太郎「さて」ギィッ
「さて、どうなることやら」
バタンッ
京太郎「はやりさん」
はやり「京ちゃんったらはやりのこと大好きなんだね☆」
京太郎「まぁ、そこそこ」
はやり「む、そこは大好きって言うべきだよ☆」
京太郎「俺のことなんですけど、結局なんなんですか俺って?」
はやり「まぁ暴食の運命っていうか、まぁ私も慕ちゃんしか知らないからなんとも言えないけど慕ちゃんもそうしてたよ☆」
京太郎「そうなんですか?」
はやり「うん、今は自分としっかりと向き合う大事な時間だよ♪だけど一人でもどうしようもない……私がそっちに行っても良いのかな?」
京太郎「へ?」
はやり「ここからなんだよ、大事なのは……受け入れてくれなきゃ、やだよ」
京太郎「はやりさん?」
京太郎「意味はわからないんですけど、はい……はやりさんが俺のことを考えてくれてるのはわかりましたから」
はやり「うん、ありがとう☆」ニコッ
京太郎「それで、どうすれば……んっ」チュッ
はやり「んっ、んむっ……んんっ、んっ……」クチャッ
京太郎「んん~~~~!?」
はやり「ぷはぁっ!」
京太郎「ななな、なにをっ!?」
はやり「うん、次の夜に待ってるからね……私は迷わないから♪」
京太郎「は、はい?」
はやり「またね☆」
京太郎「へ?」
最終更新:2015年08月17日 23:44