【インターハイ2日目】

竜華(眠れへん……)

京太郎(眠れねぇ……)





京太郎「ふぁぁあ」

咏「お、眠そうだねぃ」

京太郎「まあちょっとな」

京太郎「そうだ、咏、特訓しようぜ」

咏「いいけど、あんまり無理すんなよな」

京太郎「わかってるって」




京太郎「すぅ……」

咏「ロン、48000」

京太郎「はっ!」

京太郎「あれ、いつの間に飛ばされてたんだ?」









京太郎「昼飯、どうしよ」

京太郎「で、どこ行く?」

咏「うーん、そうだねぃ」

店員「ただいまスシロー全品100円セールを行っておりまーす」

咏「あれでいいんじゃね、知らんけど」

京太郎「寿司か……」

京太郎「金、持つかな……」





京太郎「咏って意外と食べるんだな」

咏「前も一緒に朝飯食ったろ」

京太郎「あのときは咏がへこんでたからあんまり食べてなかったような気が」

咏「そういえば裸見られたんだっけねぃ」

京太郎「あれは本当にすまなかった」

咏「いいよ、昔のことなんて」

咏「さ、食い終わったしどっか行こうぜ」

京太郎「おう!」





京太郎「三枚は少なかったかな?」







京太郎「午後はどうしようかな」

京太郎「一応宿舎に戻ってきたけど……」

京太郎「そうだ!遊びに行こう!」

京太郎「でも一人は寂しいから」

―――――――――――――――

京太郎「竜華さん、怜さん遊びに行きましょう!」

怜「ええけど、遠出するのは嫌やな」

竜華「何する?」





京太郎「人生ゲームしましょう!」

怜「ボードは?」

京太郎「郁乃さんから借りてきました!」

竜華「3人だけでやるん?」

京太郎「もちろんじゃないですか!」

竜怜「「はぁ……」」

京太郎「あ、そうだ」

京太郎「1位の人が2位の人に1つ命令をして」

京太郎「1位の人と2位の人が1つずつ3位の人に命令するって言うのはどうですか?」

怜「ま、私の楽勝やな」

竜華「怜、あれ使ったらダメやから」

怜「えっ」







怜「私の勝ちやな」ドヤ

京太郎「まさかカジノで全勝するとは……」

竜華「ズルい!ズルいで怜!」

怜「勝った私が正義やもーん」

怜「ほな、命令タイムや」




怜「まずは京くんやな」

京太郎「な、何をすれば?」

怜「うーん……」

怜「膝枕」ボソッ

怜「膝枕よろしく」

京太郎「そんなのでいいんですか?」

怜「ええんや、よっと」

竜華「京くん……」ジトッ

京太郎「うっ、すみません」

竜華「何しとんの!膝枕いうたら頭なでなでもするんや!」

京太郎「そんなことだったんですか!?」

怜「京くん早く」グイグイ

京太郎「わかりましたよ」ナデナデ

怜「えへへ」

怜「少し硬いけど、アリやな」








竜華「で、ウチは?」

怜「そうやな……」

怜「私の耳を甘噛みしてもらおか」

怜「出来なかったら昨日のことバラすで」

京太郎「昨日のこと?」ナデナデ

怜「2人で仲良く混浴しとったこと」

竜華「なんで怜がそれを!?」

怜「そらわかるやろ、京くんの靴はあるのにどこにもいない」

怜「シャワー浴びとるとき、竜華はいつも鼻歌歌っとんのにやけに静か」

怜「今の反応からして私の推理は当たっとったみたいやな」

怜「さあ、どうする?」

竜華「ど、どうしよ」ボソボソ

京太郎「ヤっちゃえばいいんじゃないですか?」ボソボソ

竜華「でも、怜の耳なんて……///」ボソボソ

京太郎「あのことがみんなにバレたらどうなると思いますか?」ボソボソ

竜華「ぅぅ……」

竜華「わかった、やったる!」

竜華「いくで、怜」カプッ

竜華「ほ、ほうふぁ?」ハムハム

怜「く、くすぐったいからしゃべらんといて」

竜華(怜、いい匂いするなぁ……せや)

竜華(このくらい、ええやろ)ペロッ

怜「あっ、りゅ、竜華何を」

竜華(おいしいわぁ)レロレロ

怜「や、やめて……」

竜華(怜の首……)

竜華「……ぷはっ」

竜華「いただきまーす」

怜「んんっ!りゅ、りゅうかぁ……」

竜華(怜の首、白くて、やわらかくて、スベスベしとって)レロレロ

竜華(最高やぁ……)レロレロ

京太郎(静まってろ我が息子!いくら目の前でやられてるからといって焦っちゃいかん!)








怜「すぅ……」

京太郎「怜さん、寝てしまったみたいですね」

竜華「満足満足」

京太郎「それで、俺からの命令なんですけど」

竜華「わ、忘れとった……」

京太郎「腕枕させてください」

竜華「う、腕枕!?」

京太郎「はい、どうぞ」

竜華「う、うん……」



竜華(は、恥ずかしい!)

竜華(京くんと一緒に寝とるってだけでも恥ずかしいのに、腕枕て)

竜華(京くんも恥ずかしがってるんやろな)チラッ

京太郎「ぐぅ……」

竜華(寝とるんかい!)

竜華(全く、京くんは全く!)

怜「すぅ……」

京太郎「んぅ……」

竜華(ウチも寝よ)





京太郎「う、腕が動かねェ……」

京太郎「もう夜か」

京太郎「清澄……咲とモモのところは勝ったのかな」








京太郎「外食してくるか」

京太郎「昨日は宿舎ですませたんだよな」

竜華「……ん、京くんどこ行くん?」

京太郎「少し外へ」

竜華「そか、行ってらっしゃい」





京太郎「またまた来たぜ財布の味方サイゼリヤ!」

竜華「いっつも来とるん?」

京太郎「はい、いつもは相席なんですけど」

京太郎「今日は違うようです」

竜華「……あれ、ここ料理が残っとるけど」

桃子「きょ、京太郎!」

竜華「うわっ!」

京太郎「なんだ、モモか」

桃子「それはこっちの台詞っすよ」

桃子「その人は一体誰っすか?」

京太郎「この人は千里山の清水谷竜華さん」

桃子「ああ、個人戦の人っすか」

桃子「デートでもしてるんっすか?」

竜華「ち、ちゃいます!」

竜華「京くん、この子は?」

京太郎「俺の幼馴染の東横桃子っていうんですよ」

京太郎「清澄の部員です」

桃子「まさか京太郎が彼女を作ってたなんて意外だったっす」

桃子「あとで咲にも報告っすね」

京太郎「いや、恋人とかじゃないから」


メニュー

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京太郎「それで、清澄はどうだったんだ?」

桃子「中堅戦で部長が飛ばして終わりっすね」

京太郎「モモたちがBブロックで俺たちはAブロック」

桃子「戦えるとしたら決勝で、っすね」

京太郎「おう、絶対負けんなよ」

桃子「そっちこそ」

竜華「2人とも仲ええなあ」

京太郎「怜さんと竜華さんみたいなものですよ」

桃子「そっちも十分仲良さそうっすけどね」




【2日目】終了












【インターハイ 3日目】

京太郎「明後日がとうとう初戦か」

京太郎「今日の試合で勝ったところと当たるんだよな」

京太郎「気にせず麻雀するか」



京太郎「ここが対局室か」

郁乃「お~京太郎くんええところに来たな~」

郁乃「ここで打たへん?」

京太郎「いいですけど、他の面子は?」

郁乃「咏ちゃんとエイちゃんと憩ちゃんやで~」

京太郎「郁乃さんは打たないんですか?」

郁乃「善野ちゃんと試合見に行くからな~」

郁乃「ほなよろしく~」

京太郎「勝手な人だな……さて」

京太郎「始めましょうか」







京太郎(北大阪地区予選、最高火力の咏)

京太郎(和了率全国一のエイスリンさん)

京太郎(そして昨年の個人戦2位の憩さん)

京太郎(相手にとって不足なし!)

京太郎(ってか凄すぎるだろこのチーム)



咏「うっし!」

エイスリン(テンパイ!)

京太郎(普通に負けそうな気がする)

憩(この2人は厄介やさかい)

憩(ちょっと様子見や)

咏「ロン!12000!」


東2局
京太郎 25000
親 エイスリン 13000
咏 37000
憩 25000



エイスリン「ウウッ……」

カキカキ

咏(ふっふーん、次は三倍満いっとくかねぃ)トン

エイスリン「ロン、12000!」

エイスリン「フリダシ!」


東2局1本場
京太郎 25000
親 エイスリン 25000
咏 25000
憩 25000


憩(エイスリンさんはやっぱ凄いなぁ、でも)トン

エイスリン「フフフ、ロン!」

憩(これで打ち止めや)

【白衣の護り】発動!

咏「お、それって」

エイスリン「24300!」

憩「……え!?」


東2局2本場
京太郎 25000
親 エイスリン 49300
咏 25000
憩 700



憩(聴牌……ここが使いどころやな)

憩(来て!)

【孔穿つ閃光】発動!

憩「よっと」スチャ

憩(なるほど、今回はこれか)

憩(点数少ないんやけどなぁ)

憩「カンや!」

憩「嶺上ツモ、500・700」




東3局
京太郎 24500
エイスリン 48600
親 咏 24500
憩 2400


京太郎(あれ、か……)

エイスリン(カケナイ)

咏(一向聴までは来てみたけど……)

憩「ツモ、1300・2600!」

憩(この3人、きっついわぁ)


オーラス
京太郎 23200
エイスリン 47300
咏 21900
親 憩 7600




憩(2位浮上には最低でも跳満)

憩(一か八か)ピキーン

【孔穿つ閃光】発動!

憩(ダメや、次にかけよか)

憩(これで、最後……)

憩(今さらか……)

憩「海底ツモ、2000オール!」


オーラス1本場
京太郎 21200
エイスリン 45300
咏 19900
親 憩 13600


京太郎(ううむ、6400、点棒付けて6700)

京太郎(まくれないか……)

京太郎(でも咏や憩さんに和了られるよりはいいか)

京太郎「ロン!6700!」


終局
エイスリン 45300
京太郎 27900
咏 19900
憩 6900








京太郎「2位か、まああの面子相手によくやったよ」

京太郎「ん?天下一品?」

京太郎「確か大阪にもあったな、食べてみるか」

京太郎「そういえば昨日までは誰かと昼食べてたんだよな」

京太郎「久しぶりのぼっちか……」





京太郎「対策をしよう!」

京太郎「初戦の相手は……」

京太郎「埼玉代表の越谷高校、兵庫代表の剣谷高校、奈良代表の阿知賀女子」

京太郎「阿知賀は松実さんたちのいるところだっけな」

京太郎「対策は俺に任せろー」






京太郎「剣谷高校……何か感じるな、ここの対策をするか」

京太郎「持ってきてよかったパソコン、あってよかったネット環境」

京太郎「さてと、一応全部見てみるか」

―――――――――――――――――

京太郎「目を見張るべきは副将戦の人、森垣さんか」

京太郎「このおもちはなかなかのなかなかだな」フム

京太郎「よし、対策開始!」




京太郎「森垣友香、剣谷高校一年生」

京太郎「帰国子女のおもちもち、っと」

京太郎「手の速さと高火力が目立つな」

京太郎「でも咏には劣るか?」

京太郎「捨て牌のくせ、組み方、よし」

京太郎「取りあえずレポート完成、憩さんにメールしておくか」







京太郎「対策は誰かと一緒に立てるのもありかもな」

京太郎「船久保さんとか霞さんとか、後は郁乃さんも良い対策を立ててくれそうだ」







京太郎「霞さんにお願いしてみるか」

京太郎『対戦校の対策を立てたいのですが、手伝ってくれませんか?』

京太郎「こんな感じかな」ポチッ

竜華「京くん何しとるん?」

京太郎「ちょっとメールを」

竜華「じゃあ今風呂入らへんの?」

京太郎「はい、先いいですよ」

竜華「ほな入らせてもらうわー」

京太郎「竜華さんの入浴……」ゴクリ

ヴーッヴーッ

京太郎「返ってきた」

霞『別にいいけど、いつやるの?』

京太郎「うわ、それを忘れてたか……どうしよ」

京太郎「今からは無理だし、明日の夜もな」





京太郎「午前だな、よし」

京太郎『明日の午前9時に対局室で会いましょう』

霞『了解よ、おやすみ』

霞『P.S.竜華ちゃんに手を出したらいくら京太郎くんでも』

霞『”容赦”しないから』

京太郎「なんでただのメールで」ガクガク

京太郎「こんなに怖いと感じるんだ」ガクガク

竜華「お風呂あがったで、京くんどうぞ」

京太郎「はい……」カタカタ


【3日目終了】













【インターハイ 4日目】

京太郎「ふぁぁ、今は……7時か」

竜華「ん……ときぃ……」ギュッ

京太郎「」





京太郎「竜華さんのおもちは離れがたかったけど、約束は守らないと」

京太郎「おはようございます!」

霞「あら、早いのね」

京太郎「時間ピッタリなんですが」

霞「京太郎くんのことだから1時間くらい遅れるかと」

京太郎「評価低すぎじゃないですか?」

霞「それで、誰の対策をするのかしら」




京太郎「松実宥さんにしようかと」

霞「ああ、宥ちゃんね。わかったわ」

霞「これが牌譜よ、あと一回戦の映像」

京太郎「誰でも郁乃さんなら大丈夫だと思いますが、一応」






霞「それで、どう思う?」

京太郎「混一色、清一色が多いですね」

霞「そうね、宥ちゃんはどうやら中や萬子が多く集まるようね」

京太郎「そんなことがあるんですか?」

霞「この牌譜と映像が証拠ね」

霞「それに、そんなオカルトはあり得るわ」

霞「私と対局するとき、急に一つの色の牌が来なくなるときとかなかった?」

京太郎「そんな、まさか……」

霞「このインターハイにはそんな子が何人もいるの」

霞「剣谷や越谷には少ないようだけれどね」





京太郎「オカルト、か」

京太郎「咲の嶺上も、モモのステルスも」

京太郎「麻雀とはなんなのか」





京太郎「そば屋に来てみたぞ」

京太郎「夏だからな、涼しいものを食べたい」

京太郎「ざるそばでいいよな」

京太郎「涼んだところで、午後はどうするかな」

京太郎「街に行こう」

京太郎「どこに行くかな」

京太郎「明治神宮に来てみたぞ」

京太郎「ん、あれは……」


哩「あの縄……縛られたかぁ」

姫子「鳥居に吊るされれば尚更よかとです」

哩「おお、流石は姫子」

京太郎「どんな話してるんですか」

哩「君は須賀君やなか!三倍満の!」

姫子「部長よく覚えとるとですね」

哩「あの三倍満は気持ち良かった」ゾクゾク

京太郎(この人たちがよくわからない)

京太郎「お2人は何をしにここへ?」

哩「神頼み」

姫子「インターハイ優勝できるようにってお願いしに来たとです」

京太郎「新道寺はAブロックでしたよね」

哩「須賀君のおる三箇牧もだろ?」

京太郎「なんで知ってるんですか?」

哩「あの後福岡に帰ってから調べたけん、北大阪の男子個人戦1位やって」

哩「須賀君、頼む!また私に打ちこんで!あの大きか直撃!」ドゲザ

姫子「私もお願いします!」ドゲザ

京太郎「ちょ、お2人とも立ってください!みんな見てますよ!」

哩「……」チラッ

姫子「……」チラッ

哩姫「「それもアリ!」」ドゲザー

京太郎「いやナシだよ!」







京太郎「あの2人は調子狂うな、ほんと」

京太郎「ただいまですー」

竜華「お帰りー」

怜「お帰りー」

京太郎「あれ、怜さん来たんですか」

竜華「今日は怜も一緒に寝るんやで」

京太郎「ああ、そうですか」

京太郎「じゃあお菓子でも食べましょうか……って」

京太郎「は!?」





京太郎「じゃあトッポでも食べますか」

竜華「支点、力点、作用点!やな」

京太郎「それはポッキーです」

竜華「うまいっ!」

怜「テーレッテレー」

京太郎「それもうチョコ菓子じゃありませんよ」

怜「いやーでも明日が三箇牧の初戦かー」

竜華「ウチらに勝ったんやから負けたら許さへんで」

京太郎「じゃあ俺はお2人にあんなことやこんなことをされるんですか」

怜「せやな、決めとかなあかんな」

竜華「あ、あんなことやこんなこと……///」

怜「京くんも頑張ってな、最後まで元気たっぷり、そう――――」

怜「このトッポのように!」ドヤァ

竜華「あんまし上手ないな」

京太郎「トッポはこんなに美味いのに」

怜「……」ジトッ

竜華「……」ジトッ

京太郎「すみませんでしたぁっ!」



【4日目】終了

















【インターハイ 5日目】

京太郎「とうとう初戦か、気合入れないとな!」

京太郎「試合は10時からで、今は7時」

京太郎「なんかやるか」


京太郎「もう会場に行くか」

―――――――――――――

京太郎「ここが三箇牧の控室だな」

京太郎「お菓子と、飲み物と」

京太郎「よし、これで準備万端だ!」


インターハイ女子団体戦Aブロック2回戦―――――

熱き戦いが今―――――


始まるッ!








えり「さあ、インターハイもついに5日目、今日から二回戦が始まります」

えり「本日戦う8校のうち、準決勝進出を果たすのは4校」

えり「二回戦第二試合の各選手が対局室に向かいます」

えり「過去4回の出場は全て初戦敗退、今年ついに悲願の二回戦進出を果たしました埼玉県代表越谷女子、先鋒の新井ソフィア」

えり「全国屈指の激戦区兵庫県を勝ち抜き初戦では群馬と茨城を圧倒した劔谷高校からは、椿野美幸」

えり「そして奈良県代表、阿知賀女子学院、10年ぶり二度目の出場。先鋒は松実玄」

えり「前回出場時のエース選手赤土晴絵が監督を務めています。10年前はベスト8までいきました」

えり「そしてこの二回戦からついに登場するシード校は」

えり「過去34回出場、激戦区北大阪を連続で制していた千里山女子!!」

えり「―――を倒し、異例のシード権を獲得した、三箇牧高校!」

えり「先鋒を務めるのは、言わずと知れた昨年の女子個人戦チャンピオン」

えり「宮永照」

――――――――――――――

京太郎「ついに来ましたね!」

照「うん」

憩「ってまだ行ってなかったんかいな」

照「もう行くから、あと3分」

京太郎「それ絶対行かないパターンのやつでしょ」


照「…………」

玄(この人が、宮永照!)

美幸(せっかくここまで来れたのにこの人と当たるなんてやだよ、もー)

ソフィア(どうやって勝てばいいんだ?)

照(他の人たちの目が怖い)




開局
親 宮永照 100000
ソフィア 100000
美幸 100000
玄 100000


ソフィア(チャンピオンは東1局で和了ることは少ない)

ソフィア(今のうちに速攻でリードする!)

ソフィア(って言ってもドラが無いから打点ひっくいな……)

玄(ドラはあるのに……)トン

ソフィア(相手はチャンピオンなんだから、1000でも儲けもんだよな)

ソフィア「ロン、1000」

照「………」

美幸「っ!」

玄「!?」

照(越谷は速攻型、劔谷はどちらかといえば防御)

照(阿知賀は……なんだこれ)

照(手強そうなのは阿知賀だな)

東2局
宮永照 99000
親 ソフィア 101000
美幸 100000
玄 100000


照(阿知賀はドラを捨てられない……)

照(試してみるか)


えり「ここで宮永選手、三面張を取らず間張で聴牌」


玄(いきなり点取られちゃったよぉ……)トン

照「ロン、1000」

玄「はい……」


えり「今のはおかしな手順でしたね」

良子「宮永は待ちを悪い方にとってテンパイ、松実はドラを切らずに他の牌を切って振り込んだ、という手順のことですか?」

えり「はい、不思議というか、何というか」

良子「おそらく松実は何らかの縛りを受けている、今までの牌譜からはそのような傾向が見られる」

えり「縛り、ですか」


東3局
宮永照 101000
ソフィア 101000
親 美幸 100000
玄 98000



照(今日はエイスリンさんまで回るといいな……)

照(阿知賀の人、テンパイしてない)

照(よし)

照「ロン、2000」

玄(ま、またなのぉ……)

玄(でも、赤土先生に教えてもらった)

玄(宮永さんには、弱点があるって)

玄(まだまだ!)


東4局
宮永照 103000
ソフィア 101000
美幸 100000
親 玄 96000



京太郎「全然ドラが来ませんね」

憩「あの松実玄ちゃんに全部持っていかれとるみたいやな」

咏「あんなの相手にしたくないねぃ」

エイスリン「テル、ツライ?」

郁乃「せやな~ドラ無いと打点上げづらいからな~」


照「ロン、3900」

照(なんだっけ、この人の名前)

照(確か……新井ケフィアだっけ)

ソフィア(いいえ、ソフィアです)


南1局
親 宮永照 106900
ソフィア 97100
美幸 100000
玄 96000


照(親、後ろにどんな人がいるか分からないし)

照(なるべく稼いどかないと)

照(平たくしたいけど……)

玄(うぅ……)

照(何でこの子がいつもアガリ牌持ってるんだろう)

照「ロン、7800」


南1局1本場
親 宮永照 114700
ソフィア 97100
美幸 100000
玄 88200


穏乃「玄さん大丈夫かな」

憧「こんなのもう制約とか関係無しに運が悪いとしか言えない」

宥「まだ、大丈夫だよ」


照「ロン、9900」

ソフィア「はい」

美幸(テンパイできてるのに、やだこれもー)

照(越谷の人、歌上手そうだな……)


南1局2本場
親 宮永照 124600
ソフィア 87200
美幸 100000
玄 88200


えり「流石はチャンピオン、今のところ5連続和了」

良子「阿知賀の松実に縛りがあるとすれば、宮永にも縛りはある」

えり「どういうことでしょうか?」

良子「彼女は和了る度に打点を上げている、例えばこの試合」

えり「ここまでの打点は1000-2000-3900-7800-9600ですね」

良子「次は少なくとも11600以上と予想できる、彼女はこれを毎試合行っているわけだ」

良子「わざわざ高目を見逃してロウな和了をしたり、これも一種の制約と考えられる」

良子「それがトゥルーならば、そろそろガタが出てくるはず」

えり「松実玄、ですか」


照「リーチ」

美幸(早すぎるよもー)

ソフィア(安牌がさっぱりだ、クソッ)トン

照「ロン、12600」


南1局3本場
親 宮永照 137200
ソフィア 74600
美幸 100000
玄 88200



照(次は跳満、きついな)

照(阿知賀、おそらく次にまた戦うかも)

照(ドラを使わずにってすごい制限プレイ)

美幸(ずっと和了れないじゃんもー)

ソフィア(抉られてんな……)

玄(全然テンパイできない……どうしよぉ、お姉ちゃん)

照「ロン」

玄「うっ」

照「18900」

ソフィア(そろそろ止めないと!)

美幸(でもどうやって……)


南1局4本場
親 宮永照 156100
ソフィア 78500
美幸 100000
玄 65400



同コンマのため、流局


南1局5本場
親 宮永照 157600
ソフィア 77000
美幸 98500
玄 66900


照(流れた……)

照(阿知賀がいい感じに止めてくれるかと思ったけど、まだ続けなくちゃなの)

照(はぁ……)

照「ロン、3000」


南1局6本場
親 宮永照 160600
ソフィア 77000
美幸 95500
玄 66900


えり「チャンピオン宮永止まらない!」

えり「流局してもなお攻め続けます!」

良子「流局で親が流れれば楽だったのだが、これではもうどうなるかわからないな」


照「ツモ、1600オール」


南1局7本場
親 宮永照 165400
ソフィア 75400
美幸 93900
玄 65300


照「ツモ、2000オール」


京太郎「これ、地区予選のときより酷くありません?」

郁乃「私に回ってくるかが不安やな~」

エイスリン「マタデバンナシ?」

憩「いやいや、流石に照ちゃんでもわかっとるやろ」

咏「そうだといいんだけどねぃ……」


南1局8本場
親 宮永照 171400
ソフィア 73400
美幸 91900
玄 63300



照「ロン、10200」

玄「はい……」

玄(まだ、みんなの点棒を守らなきゃ!)

ソフィア(これがチャンピオン……敵うわけがないんだ)

ソフィア(あははははははははははははは)

美幸(このまま友香ちゃんまで行くかな……)

照(いつまで続くんだこれ)


南1局9本場
親 宮永照 181600
ソフィア 73400
美幸 91900
玄 53100


照(次は9600辺り……阿知賀はカンドラとか裏も集めるのかな)

照「カン」

照「リーチ」

照(カンドラも河に無しって……)

照(じゃあ裏は……)

照「ロン、12300」

照(裏は、っと)

照(無いな……)


南1局10本場
親 宮永照 193900
ソフィア 61100
美幸 91900
玄 53100



照(10本場か、計算楽でいいな)

美幸(あと少しで届きそうなのにー!)

ソフィア(次和了って20万点っておかしいだろ……)

照「ツモ、5000オール」


南1局11本場
親 宮永照 208900
ソフィア 56100
美幸 86900
玄 48100


美幸(チャンピオンを止める方法……!)

美幸「ポン!」

美幸「ポン!」

照(この人……)

美幸「まだまだあきらめないよーもー!」

美幸「ロン!1000の11本場、11!?」

美幸「11本場は4100!」

玄「はい……」


ワァァァァ

えり「ついに宮永照の連荘が止まりました!」

えり「その長さ11本場!止めたのは劔谷高校椿野美幸です!」



郁乃「凄い歓声やな~」

京太郎「なんか悪役みたいですよね」


南2局
宮永照 208900
親 ソフィア 56100
美幸 91200
玄 43800


照(やっと終わったか……)

照「ロン、1000」


南3局
宮永照 209900
ソフィア 55100
親 美幸 91200
玄 43800



玄(劔谷の人が止めてくれた……この人は諦めてないんだ)

玄(私も、諦めない!もう振り込まないよ!)

照「ロン、2000」

ソフィア「はい……」

玄(よし!)フンス


オーラス
宮永照 211900
ソフィア 53100
美幸 91200
親 玄 43800



ソフィア(後半ずっと私しか振り込んでないぞ……)

ソフィア(あれ、後半長くね?どっから後半?)

照「ロン、3900」


えり「先鋒戦ついに決着ー!」

えり「三箇牧の先鋒宮永照の連続和了が他校を圧倒!2位とは12万点差をつけています!」

えり「劔谷高校は難を逃れ現在2位」

えり「越谷女子と阿知賀は拮抗状態となっています」


先鋒戦終了
三箇牧 215800 (+115800)
越谷女子 49200 (-50800)
劔谷 91200 (-8800)
阿知賀 43800 (-56200)


照「お疲れ様でした」

玄「ありがとうございましたぁ……」

美幸「おつかれっした、もー」

ソフィア「しんどいわー」


京太郎「ようやく、ですね」

郁乃「ほな行ってくるな~」

郁乃「なんとか飛ばさないように頑張るわ~」

咏「よろしく頼むねぃ」

京太郎「さて、俺も少し出るか」









京太郎「ふいー出た出た、照の試合長かったからなー」

良子「お、須賀くんじゃないか」

京太郎「あ、戒能さん」

京太郎「解説よかったですよ、わかりやすくて」

良子「そ、そうか、少し自信が無かったんだが……良かったか」

良子「センキュー、須賀くん」

良子「まだまだ頑張ってみるよ」

京太郎「早く終わっちゃいそうですけどね」

良子「そうだ!聞いてくれ!」

京太郎「な、なんですか」

良子「針生アナと連絡先を交換したぞ!」

京太郎「本当ですか!おめでとうございます!」

良子「リアリー感無量だ!」

ピンポーン

「間もなく次鋒戦が開始します」

「各選手は対局室にお集まりください」

ピンポンパンポーン

良子「おっと、もう行かなくてはいけないようだ」

良子「グッバイ」

京太郎「はい、頑張ってくださいね!」

良子「オフコースだ!」



――――――――――――――

宥(玄ちゃんの取られた点棒、お姉ちゃんが取り返すからね)ギュッ

郁乃「夏にマフラーか~変わっとるな~」

宥(この人が、赤阪さん……)






えり「解説は引き続き戒能プロ、実況は私、針生が務めます」

えり「場決めも終わったところで、次鋒戦、開始です」


東1局
親 郁乃 215800
宥 43800
澄子 91200
花子 49200


花子(テンパイ来たか!)

花子「うっし、勝負!」

宥(テンパイできないよぉ……玄ちゃんもこんな感じだったのかな……)

郁乃(松実ちゃんはたしか白糸台行ったときにおったな~)

郁乃(まあ、あっちは一回も会っとらんから憶えとらんみたいやけどな~)

花子「ツモ、1600・3200!」


東2局
郁乃 212600
親 宥 42200
澄子 89600
花子 55600

花子「このまま!リーチだ!」

郁乃(越谷の子の次は阿知賀の子やな~)

郁乃(そういえば阿知賀っていうと……)

宥(テンパイできたぁ~)

宥(赤土先生のアドバイスを守って稼がないと)

澄子(なんだか調子悪いですね……)

澄子(先輩が守ってくれた点棒、私が増やしますよ)トン

花子「ロン、5200」


東3局
郁乃 212600
宥 42200
親 澄子 84400
花子 60800


宥(玄ちゃん……)

宥「リ、リーチ」

宥(私、頑張る)

郁乃(今度は松実ちゃんの番やで~)

郁乃(京太郎くんが言うには萬子と中が来やすい、やったっけ)

郁乃(姉妹揃っておもろいな~)

花子(三箇牧と劔谷はオリたか……)

花子(でもこの点差、まだまだ勝負!)

澄子(テンパイできない……もう嫌ですよぉ)

宥「ツ、ツモです!」

澄子(い、一発……親被り)

澄子(でも、役によっては!)

宥「8000・16000」

宥「九蓮宝燈…です」

澄子「」


東4局
郁乃 204600
宥 74200
澄子 68400
親 花子 52800

宥(玄ちゃん……できたよ)ギュッ


穏乃「宥さん凄い!」

憧「でも九蓮宝燈和了ったからテンパイできてないみたいだね」

灼「死なないといいけど」

玄「お姉ちゃあああん」ウワーン

晴絵(役満……流石は妹、と言ったところか)

晴絵(赤阪……)


澄子(役満親被りとか……ありえないでしょ)

澄子(私も頑張りますよ)

澄子「ツモ、1600・3200」


南1局
親 郁乃 203000
宥 72600
澄子 74800
花子 49600



えり「前々局、九蓮宝燈わ和了した松実宥またもやノーテン」

えり「そして三箇牧の赤阪郁代の単独テンパイです」

えり「彼女の過去の牌譜を見ると、役満を多く和了るようですね」

良子「それだけじゃない、彼女の入った卓では必ず役満を和了る者が出る」

良子「それが偶然なのか、彼女の特性なのかはわからない」

えり「そんな卓には入りたくないですよ……」


郁乃(一回も和了っとらんのは少しアレやから~)

郁乃「ツモ、3200オールやで~」


南1局1本場
親 郁乃 212600
宥 69400
澄子 71600
花子 46400



郁乃「ツモ、3300オール」

宥(また、頑張らないと……)

花子(三箇牧強すぎんだろ、どうなってんだよ)

澄子(こうしてどんどん地味になっていくんでしょうね)


南1局2本場
親 郁乃 222500
宥 66100
澄子 68300
花子 43100





郁乃(う~ん、ここまでやな~)

郁乃(ちょ~っとミスってもうたわ)

宥「リーチ」


えり「ここで松実、先制リーチをかけますっと……これは……」

良子「立直面清タンヤオ平和二盃口、三倍満」

良子「裏が乗れば、或いは――――」

宥「ツモ」

良子「一発ツモで、役満だ」

宥「8200・16200」


南2局
郁乃 206300
親 宥 98700
澄子 60100
花子 34900


穏乃「また役満!?」

憧「いやいや、有り得ないでしょ」

玄「お姉ちゃあああん!」ウワーン

灼「よしよし」

―――――――

京太郎「役満2回目ですか……」

咏「前も2回だったねぃ」

憩「これ回ってくるんかな……」


宥「ツモ、4000オール」


南2局1本場
郁乃 202300
親 宥 110700
澄子 56100
花子 30900


郁乃(さ~てと)

郁乃「ここまでやで~」

花子(何言ってんだこいつ)

澄子(よほど配牌が良かったのでしょうか……配牌?)

郁乃「ツモ~」

郁乃「8100・16100やで~」

花子(えっなにこれは)

澄子(次元が違いますわ)


南3局
郁乃 234600
宥 94600
親 澄子 48000
花子 22800



郁乃(あ~やりすぎたな~)

郁乃(松実ちゃん張ってそうやから~)トン

宥「ロン、16000です」

郁乃「はいはい~」

澄子(さ、最後の親番が……)


オーラス
郁乃 218600
宥 110600
澄子 48000
親 花子 22800



澄子(テンパイ…さっきまで粘りますよ!)

花子(劔谷折れねえな……こっちはテンパイできてねえってのに)

宥(玄ちゃん、点棒取り返したよ)

郁乃(あ~とは)

郁乃(無難に華麗に店じまいや~)

郁乃(店じまいの意味ちゃうけどな~)

澄子(これでオーラスに和了れば私も目立てるはずです!)トン

郁乃「ロン、6400」

郁乃「終わりやで~」

澄子「……え?」


えり「次鋒戦決着ー!」


終局
三箇牧 225000 (+9200)
阿知賀 110600 (+66800)
劔谷 41600 (-49600)
越谷 22800 (-26400)



えり「阿知賀は最下位から一気に2位へ」

えり「和了りは役満、数え役満、倍満と圧倒的な火力」

えり「越谷、劔谷はともに順位を落としています」

えり「そして三箇牧はリードを保ちトップ、となりました」

えり「役満ツモが3回もありましたが、戒能プロはどう思いましたか?」

良子「どう考えたっておかしいだろこんなの」

えり「中堅戦は、休憩をはさんで開始です」

――――――――――――

エイスリン「セイロン!」

照「正論」

憩「正論やな」

咏「このまんまだと飛んじまうけどいいんかい?」

エイスリン「ソレハダメ」

咏「んー、どうすりゃいいかわっかんねぇな」

咏「ま、てきとーにやってくるわ」

霞「行ってらっしゃーい」

照「そういえば、京は?」

憩「もう出て行ったで」








京太郎「俺も役満和了ってみたいなぁ……」

京太郎「と、菓子屋に到着だ」

京太郎「ん?あれは……」

郁乃「ほなまた後でな~」

??「頑張ってな」

アリガトウゴザイマシター

郁乃「善野ちゃん元気そうでよかったわ~」

京太郎「ああ、今の人が善野さんですか」

郁乃「きょ、京太郎くん!?」

京太郎「郁乃さんが驚くなんて珍しいですね」

郁乃「な、なんでここに?」

京太郎「照に菓子買ってきてって言われたんで。あ、もちろん郁乃さんの分もありますよ」

京太郎「焼きプリンとかシュークリームとか」

郁乃「…………」

京太郎「郁乃さん?」

郁乃「そ、そっか~おおきにやで~」

郁乃「ほな私ちょっとお花摘み行ってくるわ~」

京太郎「い、郁乃さん?」

郁乃「ごめんな~」タッタッ

京太郎「何の話をしてたんだろう?」

郁乃(今の話、京太郎くんに聞かれたんかな……)

―――――――――――

咏「お、お前たしか浜名湖にいなかったかぃ?」トテトテ

憧「いたけど、それが?」テクテク

咏「ふ~ん、ま、今日はよろしくねぃ~」トテトテ

咏(やけに大人っぽいけど……)

憧(やたら小っちゃいけど……)

咏(こいつ、本当に高一かよ……)

憧(この子、本当に高一なの……?)