京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「もういつの間にか喋るだけで騒がれるレアキャラになっちまってるし………こんなんじゃダメだ」

京太郎「俺は確かに存在してるって証明してみせねーと」

京太郎(もはやフルチンで部室に行くぐらいやんねーと、存在感出せねーのかもな……)

京太郎「……って、待て待て。それは流石にダメだろ」

京太郎「存在感示すどころかこの世から社会的に抹殺されかねないだろそんなことしたら……」


京太郎「落ち着け、一旦落ち着くんだ俺……よし」


―――――――――


ガチャッ

京太郎「ちーっす」

優希「おっ?来たか!我がい…………ぬ」

和「こら、ゆーき。ちゃんと須賀くんって言わなきゃダ………メ……」

京太郎「おう優希、和。咲はまだか?」ブランブラン

京太郎「ちょっとフルチンしたぐらいで何も退部させなくてもいいじゃねーか……」

咲「何言ってるの京ちゃん……?退学にならなかっただけでも良い方だよ」


<お、フルチン男がいるぞー  <宮永そいつに近づくとフルチンされるぞー!!


咲「…!」キッ

京太郎「いいよ咲……事実だし」   オーコワイコワイ ニゲロー

京太郎「それにしてもこれからどうするかなー……部長と染谷先輩は赦してくれそうにないし」

京太郎「優希も俺の事避けるし和に至ってはガン無視だし」

咲(そ、そりゃそうでしょ!あんな事目の前でされたら)

京太郎「女子どころか男友達もみんな俺から逃げて行ったしな」ハハ

京太郎「みんなに嫌われちまったし、もう転校でもするかー」

咲「……私は?私は京ちゃんのこと嫌ってなんかないよ?」

咲「確かに変な事したなとは思うけど、それはいつものことだし……」

京太郎「咲一人いてもな……何かが変わるワケでもないし」

京太郎「どうすっかなーこれから」

京太郎「……」

京太郎「咲、決めたよ俺」

咲「えっ?何を?」

京太郎「俺、バスケ部に入るよ」

咲「バ、バスケ?何で急に?」

京太郎「そもそも和目当てで麻雀部なんかに入ったことが間違いだったんだ」

京太郎「麻雀部なんだからそりゃ麻雀弱けりゃ空気になるよな」

咲「それは分かんないけど……京ちゃんバスケなんてできるの?ウチ結構強いって聞いたよ?」

京太郎「今から入団テスト受けにいってくる」スッ

咲「え……いや、ちょっとそれは気が早すぎるんじゃ」

咲「……ってもういないし」


――――――――――――


京太郎「たのもー」ガチャ

「あん?……おっ、コイツ噂のフリチン野郎じゃねーか!」

「え!?うわホントっすね!」

「なに~?ウチにもフリチンしにきたの?」

京太郎「いや、俺をバスケ部に入れてくれって言おうと思ってきたんだけど……」

「断るのだよ。お前のような奴がいると部全体の空気が悪くなる」

京太郎「でも入団テストに受かれば入部してもいいんですよね?」

「ハッ、お前みたいのが受かるワケねーだろ。そんじゃその入団テスト俺が相手してやるよ」

「いいんすか勝手に決めちゃって?まだ部長きてないっすよ?」

「いいんだよ。どうせ俺に勝てるのは俺だけだ」

京太郎「……じゃあ、アンタに勝てば入部していいんだな?」


京太郎「……!」

「だから言ったろ?お前にゃ無理だってよ」

「ま~当然でしょ。逆にフリチンくんに負けてたら恥ずかしくて自殺するレベルじゃん」

「と、いう事で入部はお断わりなのだよフリチンくん」



京太郎「ダメでした……」

咲「もう、だから言ったのに!」

咲「調べたらウチのバスケ部ってインターハイ二連覇中だって話だし、今年も三連覇確実って言われてるんだよ」

京太郎「うへぇ、バスケ版白糸台ってことか」

咲「もう今日は帰ろう?ね、京ちゃん」


―――――――――――


京太郎(今はなんとか咲がいるから心の支えになってるけど……そろそろ限界だな)

京太郎(俺がいるとあいつにも迷惑がかかるし、もう潮時か?)



京太郎(ごめんな……母さん父さんカピ………咲)

京太郎(これ以上みんなに迷惑かけるわけにはいかないし、俺は家出するよ)ソーッ

京太郎(しばらくは鹿児島の婆ちゃんち過ごすかなー)


―――――――
――――――


京太郎「突然ごめんな婆ちゃん」

婆「何があったかは聞かないけど、辛い事でもあったんだろ?」

婆「心が休まるまでずっとここに居ていいからね」

京太郎「婆ちゃん……!」ジーン

京太郎「昔はボンバーマンとか言ってバカにしてごめんな」グスッ

婆「いいんだよ。……あら、みかんが無くなってしまったね」

京太郎「あ、俺が買ってくるよ!」

婆「スーパーの場所分かるかい?」

京太郎「おう!任せとけって!」





霞「……」



京太郎(スーパーのおばさん優しかったなー、若いってだけでみかんたくさん貰ったぜ)

京太郎「婆ちゃんよろこんでくれるかなー……ん?」


霞「……」スタスタスタ


京太郎(うおおー!巫女さんだ!)

京太郎(長い黒髪に綺麗な顔立ちで、中々グッとくるなー……)

京太郎(………おっと、婆ちゃん待たしてんだったな。急いで)

霞「こんにちは」ペコリ

京太郎「っ!?あ、はい!こんにち……」

トンッ

京太郎「……は?」

霞「ふふっ」

京太郎(え?え?……あれ?)グラッ

ドサッ


霞「んー」ペロッ

霞「若くて瑞々しい身体ねぇ。これならきっと姫様も喜んでくれるわ」


――――――――


京太郎「……うっ」

京太郎(ここは……?確か俺はみかんを買いに行って……)

霞「あら、お目覚めかしら?」

京太郎「!?」ゾクッ


京太郎(そ、そうだ……確か俺はこの人に……っ!)

霞「キミ、名前は?」

京太郎「……!」ビクッ

京太郎「……す、須賀京太郎です」

霞「目覚めたばかりで喉が渇いてるでしょう?何か飲み物注いであげるわね」

京太郎「……」ガクガク


霞「はい、どうぞ」

京太郎「……ありがとうございます」

霞「ごゆっくり」ニコニコ

京太郎「……」

京太郎(な、なんだよあの女の人……マジでやべぇ、早くこっから出なき)

霞「ふふっ」グイッ

京太郎「んぐ!!?」

霞「苦しいでしょう?苦しいでしょう?」ギューーーッ

霞「私の言う事聞いてくれるわよねぇ?京太郎くん」グググッ

京太郎「がっ……ぐっ!!」ジタバタ

霞「うんって言ってくれなきゃ死んじゃうわよ?どうするの?」

京太郎「きっ、聞きます!!聞きます……からっ!」

霞「あらそう?素直で嬉しいわ」パッ

京太郎「……はぁ、はぁ」

京太郎「だっ誰か!!誰か助けて!!」ダッ

霞「!」

霞「誰が大きな声出して良いって言ったかしら?」グイッ

京太郎「ひっ!?」

霞「怒らせちゃったわねぇ、私のことね?本気で怒らせちゃったわねぇ?」グイグイッ

京太郎(な、なんだこの馬鹿力!?この人本当に女かよ……!?)

霞「小蒔ちゃんに差し出す時変に抵抗されても困るから、従順になるまでいたぶってあげるから」ニコニコ

京太郎「や、やめて……」

京太郎「やめてくれええええええええ!!!」


―――――――――
――――――――
―――――――


界「咲、何時だと思ってるんだ?」

咲「ごめんお父さん。でもこれが終わったらすぐに寝るから」ジョキジョキ

界「……また新しい捜索ポスター作ってるのか」

咲「……」

界「いい加減諦めたらどうだ?彼が居なくなってもう半年」

咲「っ!」バンッ

界「……」

界「ああ、そんな事を言いに来たワケじゃないんだ。これ咲宛てに来てて渡すの忘れてたからさ」スッ

咲「……なにこれ?DVD?」

界「中身は見てないから分からないが、お前宛てだよ」

界「じゃあおやすみ咲。あんまり遅くならなうようにな」

咲(誰からだろう……?名前書いてないし)ガサゴソ

咲(中身見れば何か分かるかな……)ピッ


―――――――――


小蒔『ああ、新月の夜をどれだけ待ちわびた事でしょう!』

京太郎『あ、あがが……』

小蒔『またこうして身体を交える時をずっと楽しみにしておりました京太郎様』

初美『この新月の夜までに京太郎さんの体はちゃーんとほぐしてありますよー!ですよねーはるる?』

春『芸術品に仕立て上げておいた』ニコッ

小蒔『ありがとうございます初美ちゃん、春ちゃん』

小蒔『今度はうっかり心臓を止めてしまわないようゆっくりいきたいと思います!』

京太郎『か、帰して……家に、帰して……』


霞『宮永さんだったかしら?』

霞『ごめんなさいね、もう彼の体は一生姫様の物なの』

霞『彼はずっとここで暮らすからもうあなたの元に帰ってくることはないわ』

霞『だからもう無駄な事は辞めたほうがいいと思うのよ……それだけ伝えておきたかった』

霞『それじゃあ、また半年後に送るから。それまで楽しみに待っててもらえると嬉しいわ』


――――――――――


咲「なにこれ………なにこれ?京ちゃんなの……?」

咲「ど、どうして京ちゃんがこんな酷い目に……」

咲「……うっ!」

咲「おええええええっ!!!」ビチャビチャ



咲「こ、こんなのってないよ………いくらなんでもあんまりだよおっっっ!!」



カンッ