早朝

京太郎「よし…起きた」

朝ご飯を作る

京太郎「義姉さん達がいるから朝ご飯を作るか」

ーーーーー

京太郎「よしできた…時間も丁度いいし行くか」

ガチャ…バタン

健夜「行ったみたいだね」

良子「こっちも準備ができてますよ」

健夜「気に入らないけどあの人達を呼んで赤坂をわからせよう」

良子「はい」

トシ「みんな揃ったね。それじゃあ、東京に行くよ」

ーーーーー

新幹線の中

京太郎「誰かと話すか」

京太郎「嬉しそうだな、エイスリン」

エイスリン「ウン、タノシミ!」

京太郎「人が多いから迷わないようにしないとな」

エイスリン「英(こうするから大丈夫」

ギュ…

京太郎「そうだな、手を繋いでたら迷わないな」

エイスリン「ソウダヨ」






トシ「京太郎、ちょっと」

京太郎「はい、なんですか?」

トシ「あの二人が合宿に来るって本当なのかい?」

京太郎「…たぶん。今日も起きてたのに朝ご飯を食べに降りてきませんでしたから」

トシ「厄介な事になりそうだね」

京太郎「迷惑をかけます…」

トシ「私はかまわないよ…ただ、あんたの方が大変だろう」

京太郎「俺は別に…」

トシ「いや、大変さ。あの二人だけがコーチに来るとは限らない」

京太郎「えっ?」

トシ「他のプロも来るかもしれないって事よ」

京太郎「……帰ろうかな」

トシ「諦めなさい」








トシ「このホテルみたいだね…」

豊音「グランドホテル…懐かしいよー」

塞「と、豊音!」

豊音「えっ、あっ、昔TVで見たって意味だよ!皆で結婚式をあげたとかじゃないよ!」

胡桃「結婚式って…東京に来たからってはしゃいだら駄目なんだよ!」カメラ片手に

白望「ダルい…」

京太郎「俺もここに泊まるんですか?」

トシ「いや、あんたは隣のホテル」

京太郎「ふぅ…それなら良かった」

エイスリン「ザンネン…」

豊音「遊びにいくよ!」

塞「京太郎はみとかないと何をするかわからないからね…」

京太郎「俺はガキかなんかですか」苦笑い

トシ「それじゃあ、各自部屋に荷物をおいてグランドホテルの菊の間に集合すること」


一同「はい!」



京太郎「よっと…流石グランドホテルの隣にあるだけあって豪華だ。一人部屋なのにベッドはダブルサイズだし。荷物も置いたし、菊の間にむかうか」

ーーーーーー

菊の間

シーン…

京太郎(く、空気が凍ってやがる。臨海も姫松もインターハイ常連校だったはずだから今回の合宿であまり手を晒したくないんだろうな)

トントン

京太郎「うん?」

??「君が京太郎君?」

京太郎「ええまあ、そうですけど貴女は?」

??「私は姫松高校で監督の赤阪郁乃っていいますー」

京太郎「…それで赤阪さんがなんのようですか?」

郁乃「嫌やわ、そんなに警戒せんといてよ。ただあの二人の義弟を見て見たかっただけなんよ」

京太郎「…それで俺は貴方のお眼鏡にかかりましたか?」

郁乃「正直、ただの一般人とは思わなかったかな。あの二人や三尋木プロが固執する価値が無いように見えるわ」

京太郎「毒舌なんですね」

郁乃「正直者の間違いやろ?」

京太郎「良い捉え方をするとね。でももう少しまともな挑発をするといいですよ。そんな安い挑発にはのりませんから」

郁乃「…残念やわ」

京太郎「それは良かった」

郁乃「あの二人の義弟がこの程度やったなんて。あの二人も底がしれたかな?」

京太郎「っ!」ゴゴゴゴゴ!

郁乃「えっ?」

京太郎「…姫松高校でしたよね。期待してます。合宿なんだ…一度くらいそっちと対局することもあるでしょう。その時にそちら生徒全員に全力で当たりますからね」ゴゴゴゴゴ…

郁乃(あ、あかん…このままやったら皆が…)

京太郎「さぞかし俺よりも…」

バシ

豊音「駄目だよ、京太郎。人が怖がる事をしたら」

塞「私達は向こうに集まってるからさっさと行こうね」ズルズル

京太郎「お、俺は別に悪く…」

豊音、塞「京太郎」

京太郎「すいません」ズルズル









京太郎「……」

エイスリン「ナンデオコッテルノ?」小声

塞「姫松の監督と話してたからそれが原因でしょ」小声

胡桃「京太郎が怒ってる所を始めてみたよ…」

豊音「大丈夫だよー、ほっといたらなおるから」

白望「…詳しいんだね」

豊音「た、たまたまだよ!」

トシ「とりあえず開会式があるから並びなさい。京太郎は豊音の後ろに並ぶ」

一同「はい!」

ーーーーーー

郁乃「この度はこの合宿に…」

京太郎(…俺が悪いのか?確かに大人げなかったかもしれないが相手が先に挑発してきたんだぞ…ああ、イライラする)

郁乃「以上です。なにか質問があればどうぞ」

スッ

郁乃「辻垣内さんどうぞ」

智葉「臨海三年の辻垣内智葉です。私が聞きたいのは何故、岩手の無名校しかも男が合宿に参加してるのですか?」

京太郎(……俺は着たくてきたんじゃねえよ)

郁乃「無名校やと参加したらあかんのかな?」

智葉「ええ、今は都大会目前で無名校と合宿するよりも強豪と呼ばれる他校と合宿をした方が有意義です」

京太郎(正論だな。でもまあ…みたてが正しいならあの人は宮守の誰にも勝てないだが)

郁乃「なら打ってみるといいよ。私も伝手で売り込まれたからあの子らの実力をあまり知らへんし…問題ありますか、熊倉さん」

トシ「ないわよ。ただ一つ訂正するならうちの須賀を連れてくるように言ったのは赤阪。須賀はうちで一番強い打ち手で基本敵に人畜無害だから気軽に麻雀を打ってあげてね。泊まるホテルも一人、隣のホテルだから夜も襲われる心配はない」

郁乃「まあ、強いからきてもらったんやけど…とりあえず各校から選抜して宮守の選手の腕前をみてもらうでいいかな?」

智葉「…意義はなしです」

ガチャ…

健夜「失礼します」

ざわ…ざわ…

良子「赤阪さんの依頼でコーチを頼まれたプロ五人今到着しました」

はやり「ぎゅるびーん☆」

野依「よろしく」プンスカ

靖子「なんで私が…」ぶつぶつ

京太郎(帰ろうかな…まじで)












京太郎(…逃げよう)こそこそ…

理沙「京太郎!」

京太郎「は、はい!…あっ」

理沙「逃げない」

京太郎「うぅ……わかったよ」

健夜(相変わらず理沙には弱いな京君)

郁乃「えっ、あ、なんで…」

健夜「私達も困りましたよ。まさか、昨日の夜に来れないかと聞かれたんですから…頑張って教えますね(副音声、私の京君に興味本位で近づいてただで済むと思なよ、赤阪。あとで飲みに行くからその時に覚悟しろ)」

郁乃「き、急な申し出にきていただいて…」

京太郎(トイレだ、そう俺はトイレに逃げよう)

そろり…そろり…

ガシ…

理沙「駄目」

京太郎「…いや、トイレに行こうかなって」

理沙「嘘」

京太郎「なぜバレるし」

理沙「目」

京太郎「……あとで昼ご飯でもどうですか?」

バッ。

理沙「いってらっしゃい」プンスカ

京太郎(めちゃくちゃ喜んでるよ)










昼1

京太郎「……よし、脱走には成功した。豊音に一言言っておいたからたぶん問題ないはずだ。それにそろそろ昼ご飯の時間だし自由時間になるだろうし」

京太郎「野依さんとご飯を食べに行くか」

理沙「京太郎!」

京太郎「すいません、待ちましたか?」

理沙「大丈夫!」

京太郎「それなら良かった。何を食べに行きますか?」

理沙「お勧め!」

京太郎「お勧めがあるならついて行こうかな」

理沙「こっち!」

ギュ…

京太郎「はいはい」

ーーーーーー
はやり「逃げられたかな☆」

理沙「ここ!」

京太郎「結構近い所にあるんですね」

理沙「はやく!」

京太郎「あっ、待ってくださいよ!」

ーーーー

京太郎「それで何を頼むんですか?」

理沙「いつもの!」

京太郎「明太子パスタですね」

理沙「そう!」プンスカ

京太郎「なら俺はカルボナーラにでもしとこうかな」

理沙「呼ぶ!」

ポチ…

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

京太郎「明太子パスタとカルボナーラのサラダセットを。飲み物は烏龍茶で」

店員「かしこまりました」

サッ…

理沙「ありがとう!」

京太郎「どういたしまして。かれこれ何年知り合いしてると思ってるんですか」

理沙「8年!」

京太郎「もうそんなになりますか」

理沙「成長した!」

京太郎「俺がですか?まだまだガキですよ」

理沙「大人!」

京太郎「理沙ね…ゲフン…そう言われると嬉しいですね」

理沙「お姉ちゃん!」

京太郎「いや流石に昔みたいに言うのは」

理沙「お姉ちゃん!」プンスカウルウル

京太郎「…うぅ…駄目なモノはダメです!」

理沙「強情」

京太郎「美味しいですね」

理沙「うん!」プンスカ

京太郎「そう言えばなんで今日はきたんですか?」

理沙「呼ばれた!」

京太郎「健夜義姉さんにですか?」

理沙「そう!」

京太郎「はやりさんもですか?」

理沙「たぶん!」

京太郎「…なんて言われて?」

理沙「お願い!」

京太郎「そこまでしたのか…でも教えれるんですか?」

理沙「大丈夫!」

京太郎(大丈夫じゃないような気がする)

理沙「一口!」

京太郎「ああ、別にいいですよ。あーん」

パク…もぐもぐ

理沙「お返し」プンスカ

パク…もぐもぐ

京太郎「美味しいです」

理沙「良かった」プンスカ

京太郎「そろそろ戻りましょうか」

理沙「うん!」

ーーーーーー

理沙「京太郎!」

京太郎「どうしたんですか?」

理沙「幸せ?」

京太郎「……どうなんでしょうね」

理沙「居る!」プンスカ

京太郎「変わらないですね」

理沙「お姉ちゃん!」

京太郎「…本当に貴女には勝てそうにないですよ」

理沙「強い!」









昼2.

京太郎「…どうしようか」

京太郎「豊音達の方は人が多いし結果がわかってるからいいか…それより他校の生徒だな」

ーーーーーーー

京太郎「どこを見ようかな…」

洋榎「立直!」

京太郎「…あそこで良いかな」

漫「あっ…ロン.18000!」

洋榎「な、なんやて!また漫に一位取られてもうた」グダァ…チラ

京太郎「…?」目が合う

洋榎「……」カァァ

京太郎「どうかしました?」

洋榎「な、なんでもない!てか自分、そんな所でなにしてるん?仲間の応援に行かんでええの。」

京太郎「いやまあ、シロ達は負けませんから」

絹恵「信頼してるんですね」

京太郎「ええ、同じ部活の仲間ですから」

明華「貴方はそこでのトップなんですよね?」

京太郎「あれはトシさんの勘違いですよ。皆、成長してて俺なんてまだまだですよ」

洋榎「成長する前は勝ってたって言い方やな」

漫「煽ったら駄目ですよ!」

京太郎「大丈夫ですよ。今日はもうそれ以上の煽りを受けたので」ワハハ

洋榎「一局打たへんか?」

京太郎「構いませんが…そっちはいいんですか?」

明華「ちょうど今終わった所ですから大丈夫ですよ」

京太郎「でも人数が…」

絹恵「うちが抜けます!お姉ちゃんが言い始めた事やから、これで大丈夫ですよね」

京太郎「はぁ…仕方ないか。ああ、そう言えば大事な事をいってませんでした」

洋榎「なんや?」

京太郎「最初に姫松の監督に煽られたんで姫松の生徒には全力で挑みますから」ゴゴゴゴゴ…

一同「なっ!」










明華「わ、私が親ですわね」

京太郎(さて実はお昼ご飯を食べた時点で忘れてたけど、赤阪さんと目があったからな…全力で行くぞ)ゴゴゴゴゴ…

洋榎(完全に化物やないか!)

漫(な、なんなん、この人!)











京太郎(槍を出したつもりが弓が出た…それになんかこう久しぶりだからか俺の中に力が溢れてる……慢心するな…慢心するな…)

明華(なんなのですか、あれは…祖国のプレイヤーにもあんなのは居なかった!)

漫(巨大な樹に金と黒の弓…あんなんがおるなんて末原先輩言うてなかったで!!)

洋榎(……あいつが化物なのは解る。ならウチの中にあるこの感情はなんや。一つは認めたくけどまだ解る…もう一つはなんでこんなにドキドキするんや!!)

コトん…バシュ…

洋榎「なっ!!」ビクン…

京太郎「ロン、清老頭…32000」

洋榎(つ、強すぎやろ…)カァァ








京太郎「ありがとうございました」

洋榎「……」

明華「あ、ありがとうございました」

漫「ありがとうございました…」

京太郎(東一局で役満……流石にやりすぎたかな?)

ガシ…

京太郎「えっ?」

良子「カモン、京太郎。少し話があります」真顔

京太郎(ああ…真面目に怒ってる時の顔だ)

京太郎「…わかった」

スッ…スタスタ…

洋榎「なあ、絹…」

絹恵「どうしたん、お姉ちゃん」

洋榎「うち、惚れてもうたかもせえへん…」カァァ

絹恵「えっ?」

洋榎「運命ってあるんやな…」カァァ

絹恵「えええぇぇぇえ!!!」










良子「正直に答えてください」

京太郎「は、はい」

良子「岩手で女を抱きましたか?」

京太郎「えっ?」

良子「大事な事です。答えてください」

京太郎「いや、待て、あんな新顔な顔でそんな事を聞くんだ」

良子「はやく!」

京太郎「彼女居ない歴=年齢の俺にそんな事を聞かないで欲しいんだが…」

良子「抱いてないんですね」

京太郎「だ、抱いてません」

良子「それなら女の子を家に泊めた事は?」

京太郎「部活の子を何回か…や、やましい事はしてないぞ!」

良子「…まあ、嘘は言ってないからいいでしょう」

京太郎「な、なんでそんな事を聞いたんだ?」

良子「いえ、私の勘違いでした」

京太郎「はぁ…」

良子(言えるわけないじゃないですか。私達の事をお姉さんと呼ばれたからなんて言えません)

良子「今夜辺りに話を聞くのはいいかもしれませんね」小声











白望「ダルい…」

京太郎「どうしたんだ、シロ?」

白望「…麻雀を打ちっぱなしで疲れた」

京太郎「そんなに打ったのか?」

白望「うん…四連戦はしんどい」

京太郎「まじか…どれだけ勝ったんだ?」

白望「全部…」

京太郎「流石だな」

白望「うん…ありがとう」

京太郎「他の皆は?」

白望「同じ…豊音が一番勝ってた」

京太郎「予想通りか…」

白望「京太郎はどうだった?」

京太郎「俺は一回だけやって諸事情で外に居たんだ」

白望「そうなんだ…」

ぎゅう…抱きつき、おんぶさせる

京太郎「急にだな…」

白望「…敵は多いから」

京太郎「なんだそれ」

白望「京太郎には関係ない…」








夕方

京太郎「…精神的に疲れた。カピーカムバック…俺の癒しはお前だけだ」

京太郎「旅に出よう…これ以上ここにいたら間違いなく何かに巻き込まれる」

京太郎「よし誰にもあわなかった」

京太郎「………虚しいから帰ろう」

ーーーーーーー


京太郎「サイゼリヤはどこにでもあって便利だな」

京太郎「…皆打ってるな」

恭子「凡人ですから」

京太郎「うん?」

はやり「自分の事を凡人って呼べるのは凡人じゃないんだよ☆」

京太郎「うお…はやりさんがいる」

靖子「そうだな、お前はもっと柔軟な対応力をつけるべきだ」

恭子「柔軟力?」

はやり「オカルトの対策をより早く正確にすればいいってコトだよ☆」

恭子「は、はぁ…」

京太郎「あの二人が真面目だと少し違和感がある」

明華「そうなんですか?」

京太郎「ええまあ…っ?あ、さっきぶりです」

明華「ええ。先ほどみたいに怖くはないんですね」

京太郎「…怖かったですか?」

明華「…正直、鬼に見えました」

京太郎「まじか…気をつけます」

明華「いえ、悪いのはこちらです。同年代に貴方みたいな人がいると知れてよかった」

京太郎「そう言ってもらえると嬉しいですね」

明華「話は変わりますがネット麻雀はなさりますか?」

京太郎「嗜む程度には…」

明華「…貴方は京ってプレイヤーじゃないですか?」

京太郎「あれ俺、話しましたっけ?」

明華「いえ、話してませんよ。そうですか…貴方がですか。少し用事ができたので私はこれで。さようなら京太郎」

京太郎「あっ、はい、さようなら…つかみどころのない人だったな」










夜2

京太郎「一日目が終わった…まあ、慣らしみたいなものだから本番は明日からか」







咲にメール

京太郎「咲にメールしよう。部長達がどうしてるか知りたいしな」

From 宮永咲
皆元気だよ。京ちゃんはどうなの?

京太郎「俺も元気だぞ。合宿中…」

From 宮永咲

合宿頑張ってね!私達も今週県大会だから頑張ってくるよ

京太郎「おう、頑張れ。見に行くからな…と」

From 宮永咲
えっ、本当?それならもっと頑張るよ。それじゃあ、おやすみ京ちゃん。

京太郎「おやすみ…と」









良子「なんできてもらったからわかりますか?」

豊音「わ、わからないよー」

塞「……」

良子「単刀直入に聞きます…貴方達は京太郎と結ばれた記憶がありますね?」

豊音「えっ…なんでそれを」

塞「っ…!戒能プロもあるんですか?」

良子「やはりそうですか…お互い、腹を割って話しませんか?」

豊音「えっと…その…」

塞「…メリットは?」

良子「情報の共有と最悪の未来の回避」

豊音「…最悪の未来?」

塞「……京太郎と結ばれない未来の回避か」

豊音「そ、そんなの嫌だよ!」

良子「それが嫌なら私達と手を組みませんか?」

塞「私達?」

良子「義姉の小鍛冶健夜も記憶の保持者です」

豊音「…もし手を結んだら私達は京太郎と結ばれるのかな?」

塞「豊音!」

豊音「…私は京太郎と居たいよ」

良子「確定はしません。ですが協力は惜しみません」

塞「…話を聞かしてください」

豊音「……」頷き

良子「まず私達がどうやって結ばれたのかを…」










京太郎「よし目が覚めた」

京太郎「少し早いけど朝ごはんでも食べに行くか」

理沙「京太郎!」

京太郎「あれ、なんでいるんですか?」

理沙「泊まってる!」

京太郎「そうなんだ…なら今から朝ごはんですか?」

理沙「そう!」

京太郎「なら一緒にどうです?」

理沙「行く!」


ーーーーーーーー

京太郎「他のプロも此方に泊まってるんですか?」

理沙「向こう」

京太郎「そうですか…良かったた」

理沙「二日酔い」

京太郎「…まさか昨日、飲みにいったんですか」

理沙「うん」

京太郎「…義姉さん達も」

理沙「ベロンベロン」

京太郎「…頭が痛くなってきた」









朝2

京太郎「……はぁ」

京太郎「皆の所に行こう」

ーーーーー

エイスリン「オハヨウー!」

白望「おはよう…」

胡桃「おはよう!」

京太郎「あれ、塞と豊音は?」

胡桃「用事があるってさっき戒能プロの所に行ったよ」

京太郎「義姉さんの所か…嫌な予感がする」

エイスリン「ダイジョウブ、ダイジョウブ」

京太郎「最近、それを言うのが好きだなエイスリン」

エイスリン「キノセイダヨ」ニコニコ

白望「京太郎ー」

京太郎「なんだ?」

白望「…お腹空いた」

京太郎「ご飯まだなのか?」

白望「うん」

京太郎「でも俺はこっちのバイキング券を持ってないし」

白望「ある…」

ゴソゴソ…

京太郎「…なんで持ってるんだ?」

白望「渡すの忘れてた」

京太郎「はぁ…まあ、ありがとう」

白望「どういたしまして」

京太郎「胡桃やエイスリンは食べたのか?」

胡桃「うん、さっきエイちゃんと食べたよ」

エイスリン「タベタヨー」

白望「私だけ食べてない」

京太郎「いや、面倒とか言って行かなかっただけだろ」

白望「……」

京太郎「図星か。まあ、シロとご飯食べてくるよ」

エイスリン「イッテラッシャイ」

ギュウ…

白望「怠くない…」

胡桃「明日からシロに朝ごはんは合わせよう」

京太郎「それじゃあ、行きますか」

白望「うん」

京太郎「適当に見繕ってくるぞ」

白望「任せた…飲み物は珈琲がいい」

京太郎「珈琲とは大人だな」

白望「砂糖三つとミルクも…」

京太郎「台無しだよ」









京太郎「野菜と卵と…スープも居るよな」

智葉「あれは…」

京太郎「珈琲って時点でパンなんだよな…朝から菓子パンはあまり良くないから、トーストだな」

智葉「……」

京太郎「まあ…念のためにお粥と鰹だし…鮭だな」

スタスタ…

白望「京太郎…襲い」

京太郎「いやまて、結構早く見積もってきたぞ」

トントン…

智葉「相席構わないか?」

京太郎「構いませんよ」

白望「別に…」

智葉「助かる」

白望「京太郎、アーン」

京太郎「はいはい、とりあえず野菜からな」

パク……もぐもぐ

白望「…美味しい」

智葉「お前達は付き合ってるのか?」

京太郎「いや、付き合ってないですよ」

白望「それ以上の関係…」

京太郎「いや、それも違うから」

智葉「なら、何故食べさしてる?」

京太郎「…なんでだっけ?」

白望「京太郎だからしかたない…」

智葉「…いや、おかしいだろ」

京太郎「まあ、シロだから仕方ない」

白望「仕方ない」

智葉「はぁ…ダヴァンと同じ種類の人間か」

智葉「それで私はお前達に聞きたい事がある」

白望「私達に?」

京太郎「なんですか?」

智葉「まず小瀬川、何故お前達はそれだけの実力がありながら全国に来なかった?」

白望「……だるかった」

智葉「なっ!」

白望「嘘……人が居なかっただけ」

智葉「どういう事だ?」

京太郎「半年前まで宮守の麻雀部は三人しか居なかったんですよ」

智葉「…そういう事か。すまない失礼な事を聞いたな」

白望「別にいい」

パク…もぐもぐ

京太郎「次は俺ですか?」

智葉「そうだ…明華から聞いたがお前が京でいいのか?」

京太郎「そうですが…それがどうかしたんですか?」

智葉「いや、用があるのは私じゃない。だが昼頃の練習の時に楽しみにしてるといい…お前に会いたいやつがいる」

京太郎「はぁ…」

智葉「その時は小瀬川にも頼むかもしれないがな」

白望「何を?」

智葉「一つしかないだろ…対局だ」









昼1

京太郎「全国三位と対局か…楽しみだな」

京太郎「他校の対局を見てみようかな」

由子「それロンよー」

ネリー「うぅ…流石姫松」

絹恵「ウチも負けてられへん!」

明華「忘れ去られてる…」

京太郎「臨海2.姫松2か…見応えがありそうだな」

ソッ…

絹恵「うん…あっ!」

京太郎「あ、あのどうかしました?」

絹恵「な、なんでもないです!」

絹恵(お姉ちゃんが惚れた相手なんて言えるわけないやろ!!)

明華「あっ、京さん」

京太郎「雀さん、ネトマのネームで呼ばないでくださいよ」

絹恵「えっ…須賀君って京って名前でネトマしてるん?」

京太郎「ええまあ…安易な名前でしょ」

絹恵(確かお姉ちゃんの言ってたネトマのプレイヤーも京……ああどないすればいいんや!)

ネリー「これが噂の京って人ですか?」

明華「そうですよ」

ネリー「ふーん…金の匂いがしますね」

京太郎(初美さんや衣と同じ匂いがする。しかも金が好きだと…)

明華「お金の事はわかりませんが、麻雀の腕は確かですよ」

ネリー「なら一局打ちますか?」

京太郎「ああ、いえ。すいませんがこの後先約があるので集中しときたいんです」

ネリー「残念です…」










昼2

智葉「須賀、約束通り打ってくれるな?」

京太郎「ええ、俺でよければ」

慧宇「お前が京とは本当なのか?」

京太郎「本当ですよ」

慧宇「…中(なら私が誰かわかるか?」

京太郎「……ハオさん?」

慧宇「…そうか本当みたいだな。須賀京太郎、私はお前に全力で挑む!」

白望「…なんかだるいな」










白望「私が親…」

京太郎(全力全開で挑む!!)ゴゴゴゴゴ…

智葉(宮永照を超えている…)

慧宇(これが現実の京!)








慧宇(聴牌……)

白望(あがられそう…京太郎がいるから本気で行く)

境界の選択発動!

智葉(またこの捻じ曲げられる感じ…斬れない)

京太郎(…シロに連荘されたくないんだがな…仕方ない使うか)

開闢の大樹発動!

慧宇(複数の何かに邪魔されただと)








京太郎(また弓…でもこれでも十分か)

智葉(弓…白糸台にも似た能力者が居たな)

コトン…ばしゅ

智葉「なっ!」胸元に漆黒の矢が刺さっており

京太郎「ロン、8800です」

白望(京太郎の能力に干渉はしたくないな…)










京太郎(なんかやばい弓矢ができた……全力で撃ち抜くか)

智葉(あ、あれは…やばい!)

白望(………全力で回避)

慧宇(それが全力なのか…)

コトン…ドシュ…ドシュ

慧宇「なっ…!!」

京太郎「ロン…四暗刻単騎、清老頭…Wは無しだから32000だ」








京太郎「ありがとうございました」

智葉「ありがとうございました」

白望「ありがとうございました」

慧宇「ありがとうございました」カァァ

智葉「須賀すまなかった」

京太郎「急にどうしたんですか?」

智葉「合宿初日の発言を撤回しよう。お前にはここにいる資格が充分にある」

京太郎「ああ、その事ですか。俺も逆の立場ならああ言いましたから仕方がないですよ」

智葉「そう言ってくれると助かる…だがケジメは必要だ」

京太郎「…なら、俺は辻垣内さんの事を智葉さんって呼びますね」

智葉「はっ?」かあ

京太郎「いやぁ、全国三位を名前呼び。しかも美人ですからね。俺は充分特してるな」

智葉「ば、馬鹿かお前は!」

京太郎「男は馬鹿ですよ」ワハハ

ガシ…

京太郎「えっ?」

白望「お昼ご飯食べに行こう」若干機嫌が悪い

ズルズル…

京太郎「あれいつもと立場が逆転してるような…」

白望「京太郎が悪い」

ーーーーー

智葉「全く…あいつはデリカシーがないのか、なあハオ…」カァァ

慧宇「須賀京太郎…京……ご主人様…」

智葉「ハオ?」

慧宇「…っ。どうかしたんですか?」

智葉「いやお前がどうかしたか?」

慧宇「私は普通ですよ?」

智葉「…それならいい」

智葉(明らかにおかしかった…気をつけておくか)

慧宇「……」カァァ








京太郎「シロ、どこに食べに行くんだ?」

白望「……」

白望「外で食べる」

京太郎「知ってる店があるのか?」

白望「…ない」

京太郎「なら適当にぶらつくか」

京太郎「食べたい物とかあるのか?」

ぎゅう…

白望「ない…」

明華「あら、京さん」

京太郎「雀さんじゃないですか、どうかしたんですか?」

明華「いえお昼ご飯でも食べようと思って」

京太郎「それじゃあ俺達と…」

明華「それも良いんですが、久しぶりに母と会う約束ができたので私はこれで」

京太郎「それは残念ですね。また機会があったらお願いします」

明華「その時はぜひ。それでは」

ぎゅうぅ…

京太郎「し、シロ?」

白望「……」

京太郎「わ、わかった、昼飯奢るから機嫌を治してくれ」

白望「嫌だ」

京太郎「ならどうしたら機嫌がよくなる?」

白望「…このまま散歩」

京太郎「うちの姫様はわがままだぜ、まったく」

白望「……だるくない」

ーーーー

明華「おんぶされてるのに気持ちは子犬みたいな方でしたわね。京さんさモテモテですわね」








夕方

京太郎「シロの機嫌は治ったみたいだな」

絹江「それロンです」

ネリー「満貫くらいくれてやるです」

ダヴァン「顔が引きつって…」

ネリー「うるさい!」

恭子(めげるわ…)

京太郎(なんか荒れてるな)

ネリー「…金の匂い、なんだ須賀さんか」

京太郎「なんだって酷いですね」

ネリー「私は素直なだけですよ」

京太郎「開き直っただと…」

ダヴァン「貴方が京デスカ?」

京太郎「ええ、そうですよ…臨海のメンバー全員にそれを聞かれたんですが俺は何かやらかしましたか?」

ダヴァン「イヤ、ハオが貴方に…」

バシ

ネリー「情報はお金です」ニコニコ

京太郎「ちゃっかりしてますね…なら俺が麻雀で勝ったら…」

ネリー「それはなしです」

京太郎「…なぜ?」

ネリー「さっきの試合を見てましたから」

京太郎「…ならどうすればいいんですか?」

ネリー「それを考えるのが交渉の基本です」ニコニコ

京太郎「諦めろって事ですか…」

ネリー「さあ」

京太郎「……意外に腹黒いですね」

ネリー「褒め言葉です」ニコニコ

恭子(何言っとるんや…この人達は)

京太郎「ああ、それと末原さんでしたよね」

恭子「は、はい」

京太郎「俺は一回貴方とも打ってみたいと思ってます。プロ二人が鍛えようとした程の逸材が凡人とは思えませんので」

恭子「嫌味ですか?ウチはただの凡人です」

京太郎「…その凡人が姫松の大将なら姫松全員が凡人になりますよ?」

恭子「っ…!」

京太郎「俺も最近思ったんですが自制はいきすぎると慢心に見えるみたいですよ」

恭子「……覚えておきます」

恭子(なんなんや、この男は。あの宮守の頂点に立つ男がうちの気持ちなんて解るわけないやろ!!)











洋榎「ち、ちょっと時間あるか?」カァァ

京太郎「えっ、あの俺ですか?」

洋榎「そ、そうや」

京太郎「ええ、大丈夫ですけど…どうかしたんですか?」

洋榎「いや、良かったら晩ご飯でも食べへんかなって…」もじもじ

京太郎(…なんだ、この人物凄く可愛いんだが)

洋榎「駄目やろか?」

京太郎「いやまあ俺でよければ…愛宕さんの誘いですし」

洋榎「洋榎や」

京太郎「えっ?」

洋榎「うちを四回も負かしたんや、洋榎って呼んでかまへん」

京太郎「四回?」

洋榎「うちはひろえや。あんたが京なんやろ?」

京太郎「えっ、ひろえさん?」

洋榎「そうやで」

京太郎「おお…全国前に会ってしまいましたね」ワハハ

洋榎「お、覚えてたんか」

京太郎「ええ、約束ですから」

洋榎「…律儀なんやな」

恭子「主将、なにしとるんですか?」

洋榎「き、恭子!なんでおるんや。絹達と晩ご飯を食べに行ったんと違うんか?」

恭子「いや、今日のデータを纏めようと思って…須賀君となにしてたんですか?」

洋榎「べ、別になんも…」

京太郎「洋榎さんにご飯に誘われたんですよ」

洋榎「き、京太郎!」

恭子「ほー…あの主将が男とご飯ですか」

洋榎「わ、悪いか!」

恭子「いえ、悪くはないですよ…ですが、節度は守ってくださいね」

洋榎「な、何を言ってるんや!!」カァァ

京太郎「末原さん、あんまり虐めたら駄目ですよ」

恭子「……宮守の大魔神、主将を泣かしたら承知せえへんで」

京太郎「だ、大魔神ですか…」

恭子「それじゃあ、うちはこれで」

洋榎「後で覚えときや」カァァ

恭子「それはそのままお返しします…何があったらたっぷり聞かしてもらいますから」

スタスタ…

洋榎「な、なんも話す事なんてない!!」カァァ

京太郎「…仲がいいんですね」

洋榎「ただの腐れ縁や」

京太郎「そういえば何処に行きますか?」

洋榎「……」

洋榎(ホテルの中やとまた誰かに会うかもしれへん…外に行くか)

洋榎「そ、外で食べへんか?」

京太郎「なら少しぶらぶらしながら探しますか」

洋榎「せやな」ニコニコ

ーーーーーーーーー

京太郎「そういえばなんで俺を誘ったんですか?」

洋榎「えっ?」

京太郎「いや、さっき学校の皆でご飯に行く予定があったんじゃ…」

洋榎「そ、それはやな…あ、あれや、昨日皆で行ったから今日は他校の人間とやな」わたふた

京太郎(…好意を寄せられてるのは解る。でもなんで俺なんだろう?)

洋榎「め、迷惑やったか?」

京太郎「いえ、俺も洋榎さんみたいな人とご飯を食べれて嬉しいですよ」

洋榎「なっ!…あ、ありがとう」カァァ…

京太郎(よ、予想と反応が違うだと…)

ぎゅう…手を握られて

洋榎「ほな、行こか」カァァ

京太郎「は、はい!」カァァ

京太郎(調子がくるう)

京太郎「……」

京太郎(これじゃあまるでデートじゃないのかいやデートか……デートなのか!!財布には何かがあったように宮守のみんなが帰れるようの代金と咲達のお土産用、長野のホテル代とかコミで12はある。見栄を張るべきなのか?久の時はフレンチに行ったし)

洋榎(やっぱり迷惑やったんやろうか…麻雀だけに打ち込んできたからどうしたらいいかわからんし……うぅ、帰ったら母さんに素直に相談しよ)

京太郎「よし、お寿司でも行きましょうか」

洋榎「えっ、でもウチそんなにお金持ってないけど…」オロオロ

京太郎「男は女の前では見栄を張りたがるんですよ」

京太郎(とは言ってもここら辺に高い寿司屋はなかったはずた)

洋榎「そうなんか…」カァァ

洋榎(女…ウチをそんな眼でみてくれてたんか)乙女フィルター

京太郎「なら行きますか」

洋榎「うん…」

洋榎「ごちそうさまでした」

京太郎「それは良かった」

洋榎「でも本当によかったん?」

京太郎「何がですが?」

洋榎「いやあの…お金とか…けっこうかかってたみたいやけど」

京太郎「ああ、全然大丈夫ですよ」

京太郎(諭吉一枚が飛んだくらいで済んで良かった…まさか時価の店にはいるとは思わなかったからな)

洋榎「それやったらいいんやけど…」

京太郎「本当に気にしなくて大丈夫ですから」ワハハ

京太郎(変な気遣いをさしてしまったかな?)

洋榎(諭吉が二枚とんどるのをみてそれを言われても…なんかお返ししたいけど…何をすれば…)

京太郎「それよりもまた良かったら誘ってくださいね」

洋榎「えっ?」

京太郎「いや、ご飯ですよ。次は定食屋とかで」

洋榎「ぷ…せやな。次は定食屋にでもいこか」

京太郎「はい、是非」

ーーーー

洋榎「そういえば京太郎はか、彼女とかおるんか?」

京太郎「彼女ですか?…残念ながら彼女いない歴=年齢ですよ」

洋榎「そ、そうなんか…なら良かった」小声

京太郎「洋榎さんはどうなんですか?モテたりするでしょ?可愛いですし、話してて楽しい人だから」

洋榎「う、うちは…」

洋榎「う、ウチも京太郎と同じやで…」

ぎゅうぅ…

京太郎「えっ?」

洋榎「だ、だから彼氏とかおった事ないし…それに今まで麻雀ばっかりしてきたから…」カァァ

京太郎「そ、そうなんですか」

京太郎(や、やばい…ただでさえ可愛いのにギャップで三倍は可愛く見える!)

洋榎「し、失望した?」

京太郎「なんでですか?」

洋榎「イヤだって…17にもなって彼氏おらんとか普通ちゃうやろ」

京太郎「い、いや、そんな事はないです!寧ろドキッとした…あっ…あのそのこれは」

洋榎「なんやねんそれ…やっぱり京太郎は面白いな」真っ赤な顔で笑顔

京太郎「うぅ…すいません」

洋榎「謝る所違うし…まあ、いいか。またご飯食べに行こう。次は折半な」

京太郎「は、はい!」

ーーーーー

ホテル前

スタスタ…

洋榎「後な京太郎」

京太郎「はい?」

洋榎「ウチはあんたの事が好きやで」カァァ

京太郎「えっ?」

洋榎「そ、それじゃあ!」

バッ…

京太郎「ま、まじか…」カァァ










夜1.

京太郎「…あれは告白なのか?多分、告白だよな……ああ、モテ期がきてるのに素直に喜べないなんでだーーー!」

明華「また会いましたね」

京太郎「雀さん、こんばんわ」

明華「ええ、こんばんわ…どうかしたんですか?」

京太郎「顔に出てましたか?」

明華「はっきりと。嬉しいのに喜べないって顔をしてますよ」

京太郎「最近、幸せ過ぎてなれないんですよ」

明華「…幸せではいけないんですか?」

京太郎「…幸せすぎるからこそ怖いんですよ。あれじゃないですか、一寸先は闇って言うでしょ」

明華「それが貴方の強さの秘密ですか?」

京太郎「えっ?」

明華「あの弓も後ろに視えたあの樹も唯の人間が持つ物じゃありません。特に前者には……」

京太郎「それ以上は言わなくていいです。いえ、言わないでいてくれますか?」

明華「人の事に踏み込むつもりはありません。ただ…私には貴方の在り方が酷く歪に見えます」

京太郎「手厳しいですね」

明華「貴方が甘いだけです」










夜2

京太郎「歪に見えるか…」

京太郎「困ったらアイテムを使え…カピーの教えだな」

京太郎「雑用の神様か……よし読むか」

京太郎「やっぱり飛行機の免許が取れてからが一流なのか……俺も精進しなければ」

エイスリン「♪?」

テクテク…

健夜「…なんで貴方がその歌を知ってるのかな」

エイスリン「えっ?」

健夜「……どこでその歌を聞いたの?」

エイスリン「キョウタロウノオネエサン…」

健夜「京君の知り合い?でも京君はあの事を覚えてないはず…貴方はどうやって知ったのかな?」

エイスリン「わ、ワタシハ…」

健夜「それとも貴女も京君と結ばれた記憶があるの?」

エイスリン「キオク?」

健夜「…知らないならべつにいいかな。それでなんで知ってるのかな?」

エイスリン「…ヒミツデス」

健夜「っ!…なら私と取引しませんか?」

エイスリン「トリヒキ?」

健夜「貴方が知らない京君の情報を私が教える…もちろん趣味とかじゃない、さっき言った記憶について。その代わりに私に貴方が何故その歌を知ってるかを教えてもらっていいかな?」

エイスリン「…英(私の言葉を信じられるんですか?」

健夜「英(貴方が知ってるその歌は私と京君の最後の秘密。京君に思い出して最後の事。だから貴方にそれを京君の前で歌って欲しくないんだよ)」

エイスリン「英(三つの約束ですか?」

健夜「っ…英(そこまで知ってるの…私と取引してくれますか?」

エイスリン「英(わかりました…私が知ってる事を話します」










雅枝「もしもし、どないしたん?合宿の途中じゃないの?」

洋榎「あ、あのな、オカン…相談があるねん」

雅枝「なんや珍しい、どないしたん?」

洋榎「好きな人ができてん」

雅枝「そうかそうかついに洋榎にも好きな人が…はっ?」

洋榎「だから好きな人が…」

雅枝「…どんな奴を好きになったんや?」

洋榎「麻雀が強くて、優しくてかっこ良くて…」

雅枝(あかん、これは間違いなく乙女フィルターがかかっとる…)

洋榎「それでなとりあえず告白してん…」

雅枝「えっ?」

洋榎「さっきまでな一緒におってご飯食べに行ってたんやけど…その別れ際にな好きって言ってもうてん」

雅枝「ちょい待ち…合宿中でご飯って事は他校の生徒なんか?」

洋榎「う、うん…須賀京太郎って言って、よくウチがネト麻で打つ京ってプレイヤーなんやけど…」

雅枝「勘違いとかじゃないんか?あんまり男と関わってこなかったとかじゃ…」

洋榎「違う!ウチは本気や!」

雅枝「そうか…それで私に何が聞きたいんや?」

洋榎「ライバルが多いから…オカンにアドバイスを聞こかなって…」

雅枝「洋榎、目をつぶり」

洋榎「…つぶった」

雅枝「それでその須賀の事を私が良いって言うまで考え」

洋榎「わ、わかった…」

数分後

雅枝「もういい…どこが一番熱い?」

洋榎「えっ?」

雅枝「だから身体のどのあたりが一番熱いか聞いてるんや」

洋榎「……頭」

雅枝「嘘やな。お腹の少し下のあたり違う?」

洋榎「な、なんでわかったん!」

雅枝(……こないな所まで遺伝するんか)

雅枝「本気って事は良くわかった…どうしてもその須賀と居たいんやな」

洋榎「う、うん…ウチは須賀と居たい」

雅枝「なら今からオカンが秘策を授けたる。ウチはこれで旦那を落とした」

洋榎「な、なんなん?」

雅枝「簡単なコトや…用意するのは……」










塞(…なんで健夜さんや良子さん、豊音は二つ記憶があるのに私は記憶が一つしかないんだろ。思い出せないだけなのか、それとも一つの世界でしか愛されなかったのか…豊音だけずるいよ、1人だけで25人も子供を作って…幸せそうで。私も京太郎に私だけを愛して欲しいな)

コトン…小瓶がおかれる。

塞(他の人の記憶は京太郎に抱かれた後から始まってる…つまり京太郎に抱かれたら私は私だけを愛してるもらえるのかな?)

パシ…バタ…コロコロ…

塞(重い女だな…京太郎は皆平等に愛してくれたのに、皆が自分だけを愛してくれている記憶を持ってるだけで自分もそうして欲しいって思うなんて)

コロ…コロ……ピト…

塞(それに結ばれない未来が存在する…プレイボーイ過ぎるよ京太郎)

塞「…これを使わないといけないのかな?」

【臼沢家秘伝媚薬】

塞「…ちょっと出かけてこようかな」

スッ…ポケットに小瓶をいれて

塞「私だって愛されたいんだよ、京太郎」









深夜

京太郎「……zzzz」

京太郎「……っ…目が覚めた…」

京太郎「風に辺りに行くか…」








トシ「こんな夜遅くにどうしたんだい?」

京太郎「どうも目が覚めてしまって」

トシ「そうかい…それにしてもあの子達の成長が目覚ましいねぇ」

京太郎「そうですか?」

トシ「そうだよ。全国のエースをはれくらい強くなった。シロは打点力、エイスリンは圧倒的な聴牌率とアガリ率、胡桃の回避率、塞の防御率、そして豊音の破壊力。あれなら全国優勝も充分に狙える」

京太郎「皆が勝手に強くなったんですよ」

トシ「私にはそう思えないけどね」

京太郎「ほ、本当ですよ」

トシ「まあいい。はやく寝るんだよ」

京太郎「はい、おやすみなさい」

トシ「おやすみ」