咏「京太郎の過去が聞きたいねか…覚悟はあるんだねぇ」

久「はい」

咏「なら私の知ってる事を話そう。私と京太郎が出会ったのはあいつが6歳の時だった」

咏「出会った理由は京太郎が私の義理の弟になるかの見定めだった。その頃にはもうあいつには小鍛冶プロが居たんだけどね。須賀宗家の直系だった京太郎が東京の名家だった私の家に養子に来るような話が出て当たり前だった。」

久「須賀宗家の直系ってなんなんですか?」

咏「そこからか…須賀宗家って言うのは東京にある名家の一つさ。今は鹿児島の分家に乗っ取られた哀れな家だかさけどねぇ」

久「乗っ取られた?」

咏「京太郎は本当になにも話してないんだねぇ…。今から一から説明してあげるから、一切の質問は禁止。わかんねぇは無しだ」

久「はい」

咏「京太郎は四歳の時に目の前に通り魔って名前の刺客に親を殺されたのさ。包丁で滅多刺しだったらしいね。京太郎はただ一人床の収納スペースでそれを見ていた。ここで気になるのがどこの刺客だったかだ…三尋木家がつかんだ情報では鹿児島の分家に脅された人物による凶行だったらしい…犯人は須賀夫妻を殺害してから自害したから真実は闇のなかだけどねぇ」

咏「そして一人残された京太郎は須賀夫妻の親友である小鍛冶家に預けられた。最初は鹿児島の分家が確保しようとしたらしいけど、両親が遺した遺言書によって小鍛冶家に。それから二年後、私は京太郎と出会った 。当時の京太郎に私が持った印象は嫉妬と恐怖だった」

咏「当時の私はまだ13歳のガキだった。三尋木の名前に応えようとして必死に努力して、麻雀も常に勝ち続けた。そんな時に京太郎は私の前に現れた。義理の弟になるとお父様に言われた時は素直に嬉しかった。昔から弟が欲しかったからねぇ…」

咏「でも私のその考えは間違っていた」

咏「お試しで一ヶ月間京太郎が私の家に住む事になった。そして私は本当の京太郎を知ったんだ。当時の京太郎は鏡みたいな存在だった。京太郎を見るんじゃなくて京太郎を通して理想の人物像をみていたんだ。私がそれに気が付いたのはあいつが泣きながら小鍛冶プロに電話してる時だったねぇ。誰も僕を見ていないって言葉は今でも覚えている。私もお姉ちゃんと呼ばれて浮かれてたかもしれないけど私はその時、京太郎に裏切られたと感じたんだ。それから私は京太郎を観察した。観察すればするほど私は京太郎の異常さに気がついた。あいつは一回も自分から動いてなかったんだ。誰かに望まれたから、誰かがそう思ったから…京太郎はそれを実行してただけに過ぎなかった」

咏「その事実に私以外誰も気が付かない。解るかい?自分の両親が化け物と私を見比べて化け物を褒める気持ちが。わからなくてもいいさ、私は今では京太郎の立場の人間だからねぇ。凡人に魔物は理解できないって事だ。だから私は京太郎を拒絶した。持てる全ての悪口や皮肉を言い、全てを否定したのさ。あいつはただ両手を拡げて待っていただけなのにねぇ…あいつが私の家を出る最終日に私は過ちに気がつかされた」

咏「京太郎がねえ、私の事を咏お姉ちゃんじゃなくて咏さんって呼んだんだよ」

咏「泣いたね…心から泣いた。私は尻尾を振ってやってきた京太郎に勝手に期待して勝手に失望して、勝手に捨てたんだ。ただのゴミ屑さ。さあ、つまらない昔話はこれで終わりだ。明日も打つんだろ?早く寝ないとダメだろ、しらんけど」

久「最後に一つだけいいですか?」

咏「なんだい?」

久「貴方は今の京太郎をどう思ってるんですか?」

咏「……欲しい存在かな」

久「欲しい存在?」

咏「そう欲しい存在。私達クラスの麻雀プロになると京太郎の存在は貴重なんだねぇ」

久「どういう意味ですか?」

咏「それはあんたがかんがえるんだねぇ…私はそろそろ寝るよ」

久「………」

咏「誰だってひとりぼっちは寂しいのさ」














京太郎「……」

白望「…zzz」

京太郎「とりあえずどうしようか」

京太郎「……もう一回寝てから考えよう…zzz」

ぎゅう…シロを胸元まで抱き寄せて眠る

白望(……見えない、だるいな。でも暖かい…もう一回寝よう)

カピー「パカパカ(起きろ、主!」

京太郎「あと十分…」

カピー「パカパカ(遅刻するぞ?」

京太郎「えっ…まじで?……八時だと!シロ、起きろ遅刻するぞ!」

白望「五月蝿い……制服がない…」

京太郎「そうだった!待ってろ、三分でアイロンを掛けるからな」

ガチャ、ダッダッダ…

カピー「パカパカ(騒がしいやつだな」

白望「あれカピバラの声がわからない…だるいから別にいいか」










校門前

京太郎「ハァハァ、間に合った…」

ギュウ…ストン

白望「早かった…ありがとう」

京太郎「待てシロ、これお昼ご飯」

白望「えっ?」

京太郎「昨日の晩に仕込みをしてたんだ。サンドイッチだけど食べてくれ」

白望「ありがとう…京太郎」

京太郎「嫌だ。一人で教室に行けよ」

白望「ダルい…また後で」

京太郎「ああ、また後でな」

ーーーーーー


京太郎「とりあえず何処に行こう」

豊音「あれ、京太郎君もここで食べるの?」

京太郎「ああ、はい。豊音さんもですか?」

豊音「うん、私も基本的に此処で食べるかな。京太郎君が来てくれて嬉しいよー」

京太郎「そう言ってくれると嬉しいです」

ーーーーーーー

京太郎「…味が少し薄いかな?」

パク…もぐもぐ

豊音「そのサンドイッチって京太郎君が作ったの?」

京太郎「そうですよ。良かったら一つどうですか?」

豊音「それなら一つ貰うよ」

パク…もぐもぐ

豊音「お、美味しいよ!京太郎君、料理できたんだね、尊敬するよ!」

京太郎「俺なんてまだまだですよ」ワハハ

豊音「凄いと思うんだけどな…あっ、お返しに唐揚げをあげる。あーん」

京太郎「えっ…あーん」

パク…もぐもぐ

豊音「どう、美味しいかな?」モジモジ

京太郎「はい、美味しいですよ!」

豊音「よかった」カァァ










放課後

京太郎「部活に行くぞ」

ーーーーーーー

塞「京太郎、実はお願いがあるんだ」

京太郎「なんですか?俺でよければなんでもしますが」お茶を煎れながら

塞「私達に麻雀を教えて欲しいんだ」

京太郎「なんだそんなことか…えっ?」

塞「正直、今の私達じゃあ京太郎に勝てない…全国も目指したいしお願いしていいかな?」

京太郎「は、はぁ…俺なんかでよければ」









エイスリン【怒っている絵】

京太郎「すいません、昨日あんまり喋れなくて」

エイスリン「英(シロが京太郎の家に泊まった事やお弁当の事も怒ってる…シロだけずるいよ」

京太郎「シロが喋ったのか…。英(な、なんでもするんで許してください!」

エイスリン「英(……なら、明日京太郎のお弁当が食べたい」

京太郎「えっ?」

エイスリン「英(お弁当が食べたいな」

京太郎「英(構わないけど…ご要望とかは?」

エイスリン【サンドイッチの絵】

京太郎「英(了解しました。場所はどうする?」

エイスリン「英(屋上かな。見晴らしがいいし」

京太郎「英(なら明日、屋上でエイスリンとデートだな」

エイスリン「英(楽しみにしてるよ、京太郎)」

京太郎(ど、動揺しないだと…)

エイスリン(赤くなるな、赤くなるな)

胡桃「なに言ってるの二人とも?」

京太郎「ああ、エイスリンとでー」

ギュウ…口を塞がれて

エイスリン「ヒミツダヨ!」カァァ

胡桃「ふーん…変な二人」













帰り道

豊音「京太郎君、良かったら一緒に帰らないかな?」シロを背負っている

白望「ダルい…」

京太郎「いいですけど…シロ、豊音さんもしんどいから俺が背負ってやるから降りなさい」

シロ「うー…」

ストン…ギュ…

豊音「別に構わなかったのに…」

京太郎「豊音さんも女性ですから、こういうのは男の役目ですよ」ワハハ

白望「私はだるくないからどっちでもいいかな…。そういえば京太郎」

京太郎「どうした?」

白望「お弁当ありがとう…」

京太郎「味が薄くなかったか?」

白望「大丈夫だった…」

豊音「えっ、京太郎君にお弁当作ってもらったの?」

白望「うん…美味しかった」

豊音「ずるいよー!」

京太郎「また今度でよければ作りますよ?」

豊音「ほ、本当?」

京太郎「はい」

豊音「やったー!」ニコニコ

白望「私も…」

京太郎「分かってるよ、要望は?」

白望「……卵焼き」

京太郎「腕が試されてる気がする…期待しとくんだな」

白望「うん…」

ぎゅうぅぅ…抱きしめが少し強くなる

京太郎(どこに行ってもする事は変わらない気がする)










京太郎「さて…なにをしようかな」

京太郎「和を誘ってみるか…」

和「京太郎君からのお誘い…寝るつもりでしたけどやりましょう」










京太郎「あっ…最後の最後に親被りで捲られた。あれ、ひろえさんからウィスが着てる」

ひろえ「おしかったなー。じぶん、中々強いやん」

京「ひろえさんも強かったですよ。最初の倍満は焦りましたし」

ひろえ「あれはいい倍満やったやろ?京も手堅く三連ちゃんもよかったで。また良かったら売ってくれへんか?」

京「ええ、俺でよければ」

ひろえ「ならこれがうちのメルアドとスカイのIDな。また誘ってや」

京「ぜひ」

京太郎「まだまだ強い人はいるんだな…」









メール 一

♪~

京太郎「メールか?」

From 国広一
急にメールしてごめんね。岩手の方はどうかな?こっちは透華と衣がそっちに行こうとして大変だよ

京太郎「ハジメからか…あっちも大変だな。こっちはまだ来たばかりだけど良い土地だとは思うよっと…」

From 国広一
それなら良かった。近い内に会うかもしれないけど、またメールしてね。

京太郎「はいっと…。あれ変なフラグが建ったか?」








朝 木曜日

京太郎「今日はエイスリンにお弁当を作らないとな…」

京太郎「よしできた…多めに作ったけど大丈夫だよな。早いけど学校に行くか」


塞「京太郎!」

京太郎「おはよう、塞」

塞「おはよう。朝早いんだね」

京太郎「そうか?いつもこんなもんなんだけどな」

塞「昨日はシロと遅刻ギリギリだったけどね」

京太郎「うっ…知ってたのか」

塞「窓をみたら京太郎が走ってたからね…少し笑ったよ」

京太郎「まじか」

塞「それよりも日曜日どうする?」

京太郎「そうだな…塞に任せるよ。俺がエスコートをすべきなんだけどな」

塞「だ、大丈夫。私に任せてよ!」カァァ

京太郎「ああ、期待してるよ」









京太郎「さて…屋上に行くか」

エイスリン「……」?

ブンブン←腕を振っている

シロ「ダルい…」

京太郎「シロも来てたのか」

エイスリン【捕獲された絵】

シロ「……お腹空いた」

京太郎「とりあえず食べるか。エイスリンがニュージーランド出身て聞いてたから赤身多めの牛肉のサンドイッチと匂いを抑えたミートパイ…あと、デザートに砂糖の菓子パン…作りすぎたからな。沢山たべてくれ」

エイスリン「………」呆然としている

シロ「京太郎、あーん…」

京太郎「はいはい…とりあえずミートパイでいいか?自信作だぞ。ブレスケアの対策にミントのガムがあるから大丈夫だぞ」

もぐもぐ…

シロ「…美味しい」

京太郎「エイスリンも食べないのか?」

エイスリン「タ、タベルヨ!」

パク…もぐもぐ…

京太郎「ど、どうだ?」

エイスリン「……」

ツー…

シロ「京太郎がエイスリンを泣かせた……」

京太郎「えっ、泣くほどまずかった?ごめん、なんかそこそこできたから褒めてくれるとか思って本当にごめん!」

エイスリン「ち、チガウヨ…トッテモオイシイヨ。タダナツカシクテ…ナミダガトマラナインダヨ」

シロ「…ふん…」顎で指示する

京太郎「…こんな俺でよければまた作るからどんどんたべてくれ」

スッ…エイスリンの涙をハンカチでふき

エイスリン「アリガトウキョウタロウ…」







放課後 部活

京太郎「どうしようかな」



京太郎「それを切るとロンされるので、北のベタ降りでいいですよ」

胡桃「えっ?どうみてもこれが安牌に見えるんだけど」

カチ……ロン!

胡桃「筋引っ掛け…!」

京太郎「対子落としでベタ降りをしてるのに長考してましたからね。多分待ちを変えたんだと考えたんですよ」

胡桃「うぅ…実際に打ってないから感覚が狂う」

京太郎「俺の幼馴染も昔そんな事を言って鹿倉さんみたいになってましたよ」

胡桃「…その子はどうしたの?」

京太郎「えっと…確かあの時は…手を借りていいですか?」

胡桃「手?別にいいけど…」

ギュッ…

胡桃「えっ?」

京太郎(力を別けてやるとか願ったんだよな……こんな感じか…)

ドクン…

胡桃「ひゃっ!」カァァ

胡桃(京太郎から何かこう温かいのが流れてきた…お腹がポカポカする!)

京太郎「す、すいません!大丈夫ですか?」

バッ!

胡桃「だ、大丈夫…び、びっくりしただけだから…ハァハァ…ちょっとトイレに行ってくる…ハァハァ」カァァ

京太郎「わ、わかりました…何かあったら呼んで下さい。すぐ行きますんで」

胡桃「う、うん…」

ーーーーーー

胡桃「うぅ…なんだったんだろう」

パリン……











エイスリン「キョータロー、イッショニカエロウ」

京太郎「別にいいぞ…あれか。英(こっちの方がいいのかな?」

エイスリン「英(うん。そっちの方が助かるかな」

ーーーーー

エイスリン「英(今日は本当にありがとうね」

京太郎「英(俺はただランチを作っただけだよ」ワハハ

エイスリン「英(京太郎は優しいね。私ね、ちょっとだけ不安だったんだ」

京太郎「英(不安?」

エイスリン「英(うん。シロ達は優しいし私に気を使ってくれる。でも私は……少しさびしかった」

京太郎「英(話せる相手や今まで通り食べてきたモノの味覚の違いか?」

エイスリン「英(それもある。日本の食べ物は確かに美味しいし意思疎通はできる。でもたまにね、祖国が懐かしくなるんだよ」

京太郎「英(留学生の宿命だな」

エイスリン「英(そうだね。宿命かもしれないね…でもそれももう大丈夫かな」

京太郎「英(そうなのか?」

エイスリン「英(うん。だって京太郎がきてくれたから」

京太郎「英(……俺はそこまで万能じゃないぞ?」

エイスリン「英(ニュージーランド英語が使えて、祖国の味が作れる。それに気遣いもね。シロも私も気がついてたよ?私用に作られたサンドイッチがあった事」

京太郎「英(ばれてたのか…ばれないようにしてたのに」

エイスリン「英(女の子はよく見てるってことだよ。それじゃあね、私こっちだから」

京太郎「英(ああ、気をつけてな」

エイスリン「英(京太郎!」

京太郎「うん」振り返り

チュ…

エイスリン「英(今日のお礼…じゃあね」カァァ

ダッダッダ…

京太郎「…俺のモテ期はもしかして今年か?」










京太郎「さて…なにをしようかな」

京太郎「身内を誘ってみるか…」

透華「あら…珍しいこともあるのですね」

桃子「京太郎からの誘いっすか…これは挑むしかないっすね」

??「おう…京からの誘いか…次はウチが勝つで!」






京太郎「また最後に捲られた!…慢心してるかな最近。ウィスが着てるな」






京太郎「ひろえさんから着てるな」

ひろえ「スカイで少し話さんか?」

京太郎「了解ですっと…なんだろう嫌な予感がする」

ーーーーー

??「もしもし、これで通じとるか?」

京太郎「ええ、聞こえてますよ」

??「なんや、男やったんか…まあいい。単刀直入に言うで。あんたはなにもんなん?」

京太郎「なにものって……リアル話はちょっと」

??「うちもそんな事は分かってる。ただ納得できんのや。最初の麻雀は接戦やった…でも今回の麻雀は明らかにウチのレベルが低い事を実感する麻雀やった。だから教えて欲しいんや…あんたはなにものなんや?」

京太郎「……俺は多分、ひろえさんが望んでる回答は言えませんよ?」

??「かまへん…」

京太郎「俺はただの高校生です。麻雀部所属のね」

??「……っ。そうか。男にも強いのがおるねんな。京とはそれなら会えそうや。来るんやろインターハイ」

京太郎「ええまあ…行くつもりです」

??「そうか…なら全国でオフ会やな」

京太郎「えっ?」

??「あんたの知り合い全員呼んで麻雀を打と。きっと楽しいやろ」

京太郎「ふふふ…そうですね。全員で会いましょう」

??「ああ約束やで。それじゃあ」

京太郎「ええまた」

ーーーーーーー

??「お姉ちゃんどうかしたん?」

??「いや、世界は広いと思ってな…ああ悔しいな」

ツー…

??「だ、大丈夫なん?」

??「大丈夫やで…次はウチが勝つからな」










From 臼沢塞
夜遅くごめんね。京太郎の好きな食べ物とか聞いていいかな?べ、別に日曜日にお弁当の参考とかじゃないからね!


京太郎「お弁当か……手料理ならなんでもいいんだけどな。肉じゃとかかなっと」

ーーーーー

塞「肉じゃが……お母さんとトシさんに相談しないと。とりあえず…話を合わせて…いや、これってわたしも好きな物を書かないといけないのかな…」あたふた

ーーーーー

十分後

From臼沢塞
私も肉じゃが好きだよ。美味しいよね。もう夜も遅いし、寝不足にならないようね。おやすみなさい

京太郎「おやすみなさいっと…さて寝るか」

ーーーーー
塞「うぅ…へんだったかな…」









朝 金曜日

京太郎「さてどうしようか」

カピー「パカパカ(久しぶりだな」

京太郎「どこに行ってたんだよ」

カピー「パカパカ(鹿児島の巫女が私を呼び出してな。久しぶりにハッスルしたぞ」

京太郎「み、巫女さんとやったのか!?」

バシ…

カピー「パカパカ(私は女だ。全く…少しばかり主にも因縁がある輩をわからせてきただけだ」

京太郎「……カピーってカピバラだよな?」

カピー「パカパカ(ついに呆けたか?私はカピバラだ」

京太郎「まじか…」

カピー「パカパカ(大樹か…果実も一つ芽吹いているし刺されるぞ?」

京太郎「やっぱり俺ってモテ期なのか?」

カピー「パカパカ(モテ期ですめばいいがな。まあいい木の世界はだな。強制力もかかっているし、私の秘技を使おう」

京太郎「秘技?」

カピー「パカパカ(そうだ…全ての根源とも言うがまあいい、さっさと終わらせるぞ」

京太郎「おう」








京太郎「どこに行こうかな…」

屋上

胡桃「あれ、京太郎もきてたの?」

京太郎「えっ、鹿倉さんもですか?」

胡桃「うん…この季節だけだからね。屋上で食べれるのは」

京太郎「そうなんですか?」

胡桃「うん。秋になったらもう寒いからね。夏は暑いし」

京太郎「そういうことか。なら俺は運がよかった」

胡桃「なんで?」

京太郎「だって鹿倉さんと屋上で昼食を食べれるじゃないですか。来年ではできない事ですし」

胡桃「あっ…そうだったね。私達が卒業したら京太郎は…」

京太郎「心配しなくて大丈夫ですよ。今はインターハイを考えていきましょう。来年の事は来年になってからでいいですよ」

胡桃「…うん、ごめん」

京太郎「謝る事なんて何もないですよ」





放課後 部活

京太郎「……どうしようかな」

白望「…京太郎」

京太郎「どうかしたのか?」

白望「手、貸して」

京太郎「手をか?別にいいけど…」

スッ…ギュ

白望「……なにも起きない」

京太郎「あれか、鹿倉さんにしてた事か?」

白望「そう…」

京太郎「なら…」

京太郎(シロに力を…)

バリン…

白望「うっ……っ!」

バタ…蹲る

京太郎「だ、大丈夫か!?」

白望「だ、大丈夫…ハァハァ…ただ…予想外…だった…だけ…ハァハァ」

京太郎「そ、そうなのか…」

白望「…でもこれは悪くない」お腹を摩り

京太郎「…保健室に行くか?」

ギュ…

白望「このままで大丈夫…」

京太郎「それならいいんだが…」










帰り道


エイスリン「イッショニカエロウ」

京太郎「別にいいぞ」

ーーーーーー

エイスリン「英(京太郎、何処かによっていかない?」

京太郎「英(ああ、何処にいく?)」

エイスリン「……」

エイスリン「英(クレープ屋さんに行こう」

ーーーーー

京太郎「英(エイスリンは何をたべるんだ?」

エイスリン「英(私はイチゴのやつかな」

京太郎「英(なら俺はチョコレートかな」

店員(ま、まさかの外人カップルかよ…英語なんて解らねえよ!)

京太郎「えっと、イチゴのやつとチョコレートを一つずつください」

店員「は、はい!920円になります!」

店員(彼氏は日本人…爆発しろ!)

エイスリン「……」カキカキ

京太郎「英(何を描いてるんだ?」

エイスリン「英(これだよ」

【京太郎の後ろ姿】

京太郎「英(まさかの俺か」

エイスリン「英(うん。京太郎と居ると絵を描かないから…京太郎を描こうかなって」

京太郎「英(イケメンに描いてくれよ。あっ、これクレープ」

エイスリン「英(京太郎は普通で大丈夫だよ。クレープありがとう」

京太郎「英(ありがとう。とりあえずベンチにすわるか」

エイスリン「英(そうだね」

エイスリン「英(クレープ美味しいね」

京太郎「英(そうだな。クレープ屋でクレープを久しぶりに買ったな」

エイスリン「英(えっ?クレープ屋さんはクレープしか売ってないよ」

京太郎「英(長野のクレープ屋にはタコスが売ってるんだ」

エイスリン「英(タコス?」

京太郎「英(そうタコス。トウモロコシとかの薄い生地にチーズとかを載せた料理だな」

エイスリン「英(…そうなんだ」

京太郎「英(食べたことないのか?」

エイスリン「英(うん…」

京太郎「英(なら今度また昼ご飯に作って行くよ」

エイスリン「英(いいの!」

京太郎「英(男に二言はないさ」

パク…もぐもぐ

エイスリン「英(で、でも私は京太郎に何もできないよ…」

京太郎「英(……ならそのクレープを一口くれればそれでいいよ」

エイスリン「英(そんなんじゃあ釣りあわ…)」

カプ…

エイスリン「英(あっ!」

もぐもぐ

京太郎「美味いな。可愛い女の子に料理を頼まれたら作りたくなる…それが男ってもんなんだよ」

エイスリン「……シカエシ」

パク…

京太郎「あっ、最後の二口が…」

もぐもぐ…

エイスリン「オイシイヨ」

京太郎「おお…俺のチョコがー」

エイスリン「英(私のクレープ食べたでしょ」

京太郎「英(あまりにも痛い対価だったぜ…」

エイスリン「英(タコス期待してるね」

京太郎「英(大丈夫だ。俺のタコスは優希ですら唸った一品だからな」











京太郎「…はやりさんの気配がする。なんてな」

京太郎「透華さんでも誘うか」

透華「こちらがこいしいのでしょうか?」










京太郎「よし勝った!負け続けだったからな…三連敗は凹むからな。あっ、ウィスが着てる」










京太郎「トキさんから着てる」

トキ「今回は負けたけど次は負けへんで」

京「望むところです。トキさんは未来が視えてるみたいな打ち方なんで打ってて楽しいですし」

トキ「な、何を言うてるんや。一巡先なんて視えへんで!」

京「誰も一巡先なんていってないんですが…まあ一巡先が視えるならそれは強力な武器ですね」

トキ「…嘘と思わんの?」

京「俺も槍をつくれるから思いませんよ」

トキ「槍ってえらいぶっそうやね」

京「そうですか?作れたら相手を確実に射抜いてくれる便利な槍ですよ」

トキ「なんやねんそれw。まあいいや、これうちのメルアドとスカイのIDやからまたネト麻する時にでも呼んで。京となら楽しく打てそうやし」

京「わかりました。またやる時に誘いますね」

ーーーーーー


From臼沢塞

日曜日駅前に昼前に集合でいいかな?

京太郎「塞からメールが着てる。大丈夫ですよって」

From臼沢塞

展望台に登るから覚悟しといてね」

京太郎「展望台…ああ、学校から見えるあそこかな。ならお弁当がいるのかな?一応聞いとくか」

From臼沢塞

だ、大丈夫だよ。お弁当なんて重いだけだし、楽な格好できてね。それじゃあ、おやすみなさい

京太郎「了解です、おやすみなさいっと…」


ーーーーー



♪~

京太郎「もしもし?」

豊音「わ、私だよ京太郎君。豊音だよ」

京太郎「豊音さん、どうかしたんですか?」

豊音「あ、あの…明日良かったら出かけないかなって」

京太郎「ええいいですよ、何処に行きますか?」

豊音「ら、ラウンドワンに行きたいよ」

京太郎「ラウンドワンですか…ならボーリングとかですね」

豊音「う、うん…村からあまり出たことないから行ってみたかったんだ」

京太郎「明日の正午に駅前でいいですか?」

豊音「わかった。遅れずに行くね」

京太郎「俺も遅れないで行きますよ。それじゃあおやすみなさい」

豊音「おやすみだよー」

ーーーーーー

??「やっと見つけた☆!でもまあ、今日は別にいいかな…再開は完璧でないとね☆」

ザッ

カピー「パカパカ(なんだ今の気配は…今の義姉よりは低いが圧倒的麻雀力を感じたぞ。でもまあ主には負けるがな」










京太郎「……嫌な予感がする」

カピー「パカパカ(主、今日は出かけない方がいい」

京太郎「無理だな。豊音さんとラウンドワンで遊ぶんだ」

カピー「パカパカ(そうか…気をつけろよ」

京太郎「豊音さんと仲良くするにはどうしたらいいんだ?」

カピー「パカパカ(唐突だな」

京太郎「いやまあ、今日出かけるからさ」

カピー「パカパカ(遠野の後継者か…典型的な他者を思いやるタイプの人間だ。ある意味で主に似てるな。だが遠野と主には決定的に違う所があるんだがな。仲良くしたいなら今日のデートに行けばいい。ハプニングをこなしたらその時は来る。服は私が用意しといてやろう…だが気をつけろ。支えると依存は違う…まあ、主には関係のない事か」

京太郎「相変わらず難しい事を言うな。もっとわかりやすく頼む」

カピー「パカパカ(……ひとりぼっちは寂しい。いつか終わりがくると知っているとな。だから一つ約束をしてやればいい。要約すればいつも通りでいいんだよ、このスケコマシ」







昼1
京太郎「……待ち合わせはここだよな」

京太郎「…あっ、豊音さん!すいません、待たせたようで」

豊音「うんうん、全然待ってないから大丈夫だよ!」

京太郎「それでもですよ。お昼も近いですし、お詫びにお昼奢りますよ」

豊音「うぅ…そんなことしなくてもいいのに」

京太郎「させてください。男が美人待たせたら駄目だって教えられてきましたから」

豊音「…」カァァ

京太郎「食べたい物とかありますか?」

豊音「……」

豊音「彼処でいいよ…」下を向いてホルモン焼きの店を指差す

京太郎(隣の喫茶店だよな…多分。昼からホルモン焼きは
無いだろ」

豊音「だ、駄目かな?」

京太郎「大丈夫ですよ。俺もナポリタンとか食べたかったし」

豊音「良かった。私はカルボナーラを食べようかな」

ーーーーーー

京太郎「ナポリタンとカルボナーラ…あとウーロン茶二つお願いします」

豊音「……」そわそわ

京太郎(何を話そうか)

京太郎「そういえば豊音さんって何処に住んでるんですか?」

豊音「えっと…少し遠い村かな。最近になってやっとネットができるようになったんだよー」

京太郎「それは良かったですね」

豊音「うん。京太郎君が居た長野はどんな所だったの?」

京太郎「俺がいた所は少し田舎だったから自然豊でしたよ。家の裏は山でしたし…義姉さん達が良く星の観察やBQとかしてました」

豊音「京太郎君、お姉さんいたんだ…だから礼儀正しいんだね」

京太郎「礼儀は叩き込まれましたよ…義姉二人とも麻雀プロだから厳しくて」

豊音「えっ?京太郎君のお姉さんプロなの?」

京太郎「あっ…秘密ですよ。小鍛冶プロと戒能プロは俺の義理の姉なんです」

豊音「す、凄いよ!世界チャンピオンと最強新人プロ筆頭がお姉さんなんて羨ましいよ!サイン欲しいよ!!」

京太郎「良かったらもらっときますよ、サイン?」

豊音「や、約束だよ!やったよ、超幸せだよー!」

京太郎(ここまで喜んでくれるのか…義姉さん達に頼まないとな)

店員「失礼します。ナポリタンとカルボナーラ、ウーロン茶二つです」

京太郎「ありがとうございます。いただきましょうか」

豊音「うん!いただきます」手を合わせて

京太郎「いただきます」

京太郎「美味しかったですね」

豊音「うん、とても美味しかったんだよ」

京太郎「それじゃあ、ラウンドワンに行きましょうか」

豊音「うん!」

ーーーーー

京太郎「つきましたけど、何で遊びますか?」

豊音「……」

豊音「ダーツで勝負だよ!」

京太郎「望むところです!」

ーーーーーー

豊音「まず私からいくよ」

得点 104

豊音「うぅ…難しいよ…」

京太郎「最初は皆そうですよ…俺も頑張らないと…」

得点 38

京太郎「な、なんだと…」

バタ…崩れ落ちる

トントン…

豊音「だ、誰にだって不慣れな事はあるよー」

京太郎「うぅ…」

豊音(むしろ私は京太郎君でもできない事があるんだってホッとしたよ)

京太郎「き、気を取り直して別の所に行きましょうか」

豊音「う、うん」




豊音「ボーリングならきっと大丈夫だよ!」

京太郎「そうですね…次は俺が最初にやりますね」

豊音「頑張って!」

得点 127

京太郎「…さ、さっきよりはできたよな」プルプル

豊音(京太郎君が産まれた子鹿みたいになってるよー…頑張るよ私!)

豊音「わ、私の番だね!」

得点 144

豊音「やったよー!」

京太郎「凄いですね、豊音さん!尊敬しますよ!」

豊音「う、うん、初めてやったけどどうにかなったよ!」

京太郎「っ…そ、そうですか、才能ありますよ」

豊音「ありがとう。これも京太郎君が連れてきてくれたおかげだよー」

京太郎「どういたしまして。他の所も見て見ましょう」

豊音「そうだね!」

キングクリムゾン

ーーーーーー

豊音「今日は楽しかった…本当にありがとうだよ」

京太郎「ええ、俺も楽しかったです」

豊音「それじゃ…」

藤田「見つけたよ、須賀京太郎!」

はやり「ギュルビーン☆久しぶりだね、京太郎君!お姉ちゃんがむかえにきたよ!」

京太郎「えっ…なんで…貴方」

はやり「酷いな☆京太郎君!次は逃がさないって言ったよね?」

京太郎「は、はやりさん…」

豊音「え、え、えー!プロが二人も居るよー!」









雀荘

藤田「これはリベンジだ…私は負けない。勝ってカツ丼さんの汚名を晴らす!」

はやり「勝ったら連れて帰るからね☆」

豊音「き、京太郎君、これってどういう事なのかな」ソワソワ

京太郎「すいません、豊音さん。こんな事に巻き込んでしまって」

豊音「それは別にいいんだよー。サイン貰ったし…でも負けたら大変な事になるんじゃ…」

京太郎「大丈夫です。俺は勝ちます。でも少しだけ怖いのでいてくれませんか?」

豊音「う、うん…私、頑張るよ!」










京太郎(……八つ当たりだ。ラウンドワンでの失態をここで取り返す)

はやり「はやりが親だね☆」

京太郎(…あれ…姫様達の力を感じる。全力で勝つ)ゴゴゴゴ!

豊音「っ!」

藤田「さらに成長してる…」








京太郎(できた……当てたらやばい事になりそうなくらい輝いてるけど…どうにかなるよね?)

はやり(……うぅ…お姉さんパワーであれは消せない☆。強くなりすぎだよ、京太郎君☆!)

豊音(て、聴牌がやっとだよ!)

藤田「負けられない…」

コトン…ドス

ギュルル…←影が藤田を押さえ込む

藤田「な…!」

京太郎「ロン…三倍満…24000です」













京太郎(これも厳つくなってる…刺したらこうなんか…染まるみたいな。でも、これをはやりさんに当てたら俺の勝ちだ!)

はやり(…また違う槍☆!対象は誰なのかな☆?)

コトン…ドジュ…

はやり「えっ?」


京太郎「ロン…三倍満だから、32000。俺の勝ちだ、はやりさん」

はやり「は、はい…」カァァ。ジュワ…

京太郎81000
はやり-7000
豊音25000
藤田1000


はやり「強くなったんだね☆!でもまだ満たされてないんだね☆」

京太郎「……今はですよ。ようやく周りを見る余裕ができましたから」

はやり「ギュルビーン☆!今回は見逃してあげる☆!でもね…私はいつだって京太郎君の味方だからね☆」

藤田「また…負けた…うぅ…」グス…

はやり「……今回は負けたからね☆藤田さんをちょうき…☆☆、京太郎君の良さを教えといてあげるよ☆」

ズルズル…

京太郎「…ふぅ…行ったか」冷や汗をかいている

豊音「す、凄いね…京太郎君…私は何もできなかったよ」

京太郎「いや、豊音さんがいてくれて助かりました。一人ではやりさんと会うのは怖いんですよ」

豊音「……何かあったの?」

京太郎「昔の話ですよ…本当に昔のね」

豊音(なんで、そんなに寂しそうなのかな…)

ギュウ…

京太郎「えっ?」

豊音「ぼっちじゃないよ…」

豊音「あっ…た、大変だよ、京太郎君!」

京太郎「どうしたんですか?」

豊音「帰りのバスが無いから家に帰れないよ…どうしよう」グス…

京太郎「俺のせいですよ…すいません」

豊音「うんうん、京太郎君はわるくないよ。時間を忘れた私が悪いんだよ。でもどうしよう…何処かに泊まれる所は」

コンマ判定 神託により未来は決定される。須賀家に呼ぶ。

京太郎「あ、あの…もしよかったらうちに来ませんか?」

豊音「えっ?」

京太郎「け、決して疚しい気持ちなんかないですよ!ただ、俺のせいでこうなったので…。豊音さんみたいな美人をカプホやネカフェで一夜明けさせるのも心配なので…」

豊音「でもそんな、迷惑かけられないよ」

京太郎「迷惑なんかじゃないですよ!俺は豊音さんに助けられたからお礼がしたいんです。いやらしい事なんか絶対しません。豊音さんは俺の大切な仲間ですから」

豊音「うぅ…それならお邪魔しようかな」カァァ

京太郎「是非!」









須賀家

豊音「き、京太郎君ってお金持ちなの?」

京太郎「えっ?いや、そうでもないですよ」

豊音(は、初めて地下に小さいけど温水プールがある家にきたよ)

京太郎「晩御飯作るんでソファで休みながらTVでも見ててください」

豊音「わ、わかったよ!」

パカパカ…

豊音「わっ…カピバラがいるよ!」キラキラ

カピー「パカパカ(ほら、これは貴様のパジャマだ。カシミアか何かは知らんがサイコロを振って念じたらでてきた。受け取れ」

豊音「えっ…この袋を私にくれるのかな。ありがとう!…わっ、大きな服が入ってたよー…あれ、私この服着れる気がする。これって私がきていいのかな?」

カピー「パカパカ(当たり前だ」首を縦にふる。

豊音「いいみたい…それにしてもカシミアってかいてるけど流石に嘘だよね?」

京太郎「ご飯できましたよー」

豊音「は、はい!今そっちに行くよ!」







京太郎「俺が使ってるベッドが一番大きいんでここで寝てください。俺は下のソファーで寝ますんで」

豊音「そ、そんなの悪いよ」

京太郎「お客さんの豊音さんが優遇されて当たり前ですよ」ワハハ

豊音「……」

コンマ判定 神託により確定。一緒に寝る事を提案する。

豊音「それなら家主の京太郎君も優遇されないとダメだよ。だから」

ギュッ…

豊音「お、お互い離れて練れば大丈夫だよ!」

京太郎「えっ、待ってください、俺がもし豊音さんを襲ったらどうするんですか?」

豊音「大丈夫だよ。京太郎君の事を信じてるから」

京太郎「わかりました…俺は左の壁側、豊音さんは右側でいいですね?これならもし俺が寝返りをうっても豊音さんを追い詰める事はないでしょうし」

豊音「私もそれでいいよ」

豊音「京太郎君、今日は本当にありがとうだよ」

京太郎「急にどうしたんですか?」

豊音「お礼を言ってなかったと思って…本当に今日は楽しかったよ」

京太郎「そうですね…最後にトラブルが無ければ良かったんですが」

豊音「それでもだよ。サインを貰っちゃったし何より、京太郎君がとてもかっこよかった」

京太郎「そう言ってくれるとありがたいですね」

豊音「本当の事だよー。京太郎君、私ね…すこし怖かったんだ」

京太郎「怖かった?」

豊音「うん。半年前までは村から出る事のなかった私が京太郎君と遊んでも大丈夫なのかなって」

京太郎「そんな事は…」

豊音「確かになかったよ。京太郎は全力で私と遊んでくれたよ…まさかダーツとボーリングで勝つとは思わなかったよ」

京太郎「うぅ…次は勝ちます」

豊音「楽しみにしてるよ。でもね麻雀が終わった時に思ったんだよ」

京太郎「なにをですか?」

豊音「私よりも京太郎君の一人ぼっちなんだって」

京太郎「えっ?俺は一人ぼっちなんかじゃ…」

豊音「一人ぼっちだよ。京太郎君は私と真逆の一人ぼっち。誰も居ない一人ぼっちじゃなくて、誰にも居て欲しくない一人ぼっちなんだよ」

京太郎「……」

豊音「瑞原プロがそれを指摘してたよ」

京太郎「あれは別の事です」

豊音「それは嘘だよ」

京太郎「っ!」

豊音「よく考えたら色々とおかしかったんだよ」

京太郎「何がですか?」

豊音「シロが京太郎君に懐いた事や京太郎君が関わってる事がだよ」

京太郎「…やめろ…」

豊音「シロが京太郎君に懐いたのは京太郎君を見たからじゃない」

京太郎「やめてくれ…」

豊音「京太郎君を通してシロにとって一番理想的な存在をシロは投影したんだ」

京太郎「やめろよ!」

バッ!起き上がる

豊音「映し鏡のようにね」

京太郎「…あんたに何が解る」

豊音「私には何も解らないよ」

京太郎「ならなんで踏み込んてくるんだよ!三人目だ、美穂子は外から、久は不意打ち。豊音さん…貴方は正面。最近の年上は容赦がなさすぎですよ」

豊音「…年上だからしかたないよ」

京太郎「そうですか…あぁ…年上はこれがだから嫌なんだ」

豊音「それが年上なんだよー」

京太郎「昔の話ですが聞いてくれますか?」

豊音「うん…私でよければなんでも聞くよ」

京太郎「人に話すのは照以来だからうまく話せるが分かりませんが…あれは父が俺にケーキを買ってきてくれた日です」











豊音「そんなの…悲しすぎるよー」ポロポロ

京太郎「待って、待って、豊音さん泣きすぎですよ!」

豊音「だって京太郎君が可哀想すぎて…うわぁぁぁん!」

京太郎「過去の事だから今は義姉さん達が居るし俺は幸せですよ」オロオロ

豊音「それは…ぐす…嘘だよ…だって京太郎君、話してる時の声がとても寂しそうだったよ…」

京太郎「おう…厳しい所を。でも今は本当に大丈夫ですよ」

豊音「えっ?」

京太郎「ええ。高校に入ってから殆ど感じませんから。それにほら今は豊音さんが居ますし」

豊音「そ、それって…」カァァ

京太郎「今更誰かに人肌恋しいなんて誰にも言えませんよ」ワハハ

豊音「……」

もぞもぞ

京太郎「と、豊音さん?」

豊音「わ、私思うんだよ…人肌恋しいなら温めてあげるよー」

京太郎「えっ…ちょっと、何を…」

もぞもぞ、ギュッ

豊音「…大丈夫だよ。私も初めてだから…や、優しくしてくれると嬉しいよ」

京太郎「ま、待ってください!ど、同情でこんな事をしたらダメですよ!」

豊音「ち、違うよ、同情なんかじゃないよ!私は京太郎君が欲しいんだよ!」

京太郎「えっ?」

豊音「真逆だから…真逆にいるからこそ二人で一人前になれると思んだよ…」

スッ…

豊音「私は本気だよ?」

チュ…クチュ…クチュ…ぷはぁ

京太郎「…豊音…」

豊音「京太郎…私を抱いてくれないかな?」

京太郎「…責任はとるからな」

豊音「うん…二人で幸せになるよ」

ーーーーーーー

娘7「そ、それがお父さんとお母さんの初めてだったの?」

息子1「そうらしいぜ…全く40過ぎてもラブラブな夫婦なんてそういないぞ」

息子2「それにしてもあれだね…父さんと母さんって本当に年をとらないよね」

娘5「母さんは血がそうらしいけど父さんは確実に母さんとやってるからでしょ」

息子4「…お父さんって実はもてたんじゃないのか?」

娘1「本人は知らなかったらしいけど…父さんを巡って世界タイトルの大半が日本人とかつて日本で留学してたプロの壮絶な戦いなったのよ。父さんが18の時にね」

息子1「それなら俺も知ってるぞ…勝ったのは父さんの義姉さんだったらしいんだけど、その後に父さんと母さんがタッグを組んでかったんだよな」

娘4「今でも無敵と最強の夫婦って呼ばれてるもんねパパ達」

息子3「そして二年に一度か毎年兄弟ができるのはどうにかならないのか?」

息子9「無理だろ。父さんと母さんの健康診断の結果見たけど両方とも肉体年齢24だったぞ」

娘2「…まあ、いいんじゃない?二人とも 平等に私たちを愛してくれるは…結婚記念日以外ね」

一同「それもそうだけど」

京太郎「ただいま、帰ったぞ子供達」

豊音「日本一になったから今日はホルモン焼きだよ!!」

一同(なんであんなにラブラブなんだ)

カン!

















豊音「こうすれば温かいよ…」

ギュッ…

京太郎「と、豊音さん!」

豊音「私は京太郎君を一人ぼっちしないよ……zzz」

京太郎「……本当に年上はずるいですよ」













豊音「それじゃあ、私は帰るよ」

京太郎「本当に送らなくていいんですか?」

豊音「大丈夫だよ。帰るだけだし。ご飯美味しかったよ」

京太郎「それなら良かった…それじゃあ、また学校で」

豊音「うん、またね、京太郎」

ーーーーーー

京太郎「さて…塞との時間までまだあるしどうしたものか」

カピー「パカパカ(どうした草食動物の皮を被った狼。次は私が標的か?」

京太郎「いや、なんでそんなに怒ってるんだ?」

カピー「パカパカ(別に。神託を打ち破られたから月読に馬鹿にされたからとかじゃないからな」

京太郎「……なんかごめんな」

カピー「パカパカ(謝るな!私が惨めだろうが!」

カピー「パカパカ(鑑定か。3つもするのか面倒だな」

カピー「パカパカ(…赤い糸か。今更誰に使うんだ」

京太郎「そこなのか?御守りや霊剣の刀身とかの方が大事だろ」

カピー「パカパカ(いや、八咫鏡なんて持ってるのに今更十握剣や草薙の剣になる可能性を持つ霊剣や二個目の御守りなどどうでもいいだろ」

京太郎「さらっと恐ろしい事を言うな」

カピー「パカパカ(それよりもだその赤い糸を使う時はわざわざ小指に結ばなくていいぞ。だってそれは主が顔を知らない相手等のいわば他人にしか効果がないからな」

京太郎「えっ…それって意味なくないか?」

カピー「パカパカ(……使えばわかる。人の縁を合わせて、結ぶとどうなるか…主は知らないから言えるのだ」

京太郎「どうなるんだ?」

カピー「パカパカ(一目惚れは怖いって事だ。」

京太郎「はっ?」

カピー「パカパカ(使い道を間違えるなよ!」









京太郎「さてついたぞ」

京太郎「あれまだきてないのか」

ダッダッダ…

塞「ご、ごめん!待った?」

京太郎「俺もいま来た所ですよ」

塞「それなら良かった…」

京太郎「それで今日は展望台に行くんですよね」

塞「うん」

京太郎「それじゃあ行きましょうか」

塞「京太郎って山に登りなれてるの?」

京太郎「ええまあ、長野の家の裏が山でしたから」

塞「そ、そうなんだ…」

塞「あっ…」

バタン…

京太郎「だ、大丈夫ですか!」

塞「大丈夫…っ…!」

京太郎「…失礼」

スッ…脚を確認し

京太郎「痛めてますね…」

塞「これ位大丈夫…」

ツン…

塞「ッ!」

京太郎「おんぶしますよ」身体を屈めて

塞「そんなの悪いよ…」

京太郎「気にしないでください…ほら」

ギュ…

塞「ありがとう…」









道中

塞「お、重くないかな?」

京太郎「大丈夫ですよ。塞が重いなら俺は羽毛布団も持てませんよ」

塞「うぅ…それって褒め言葉なのかな?」

京太郎「当たり前の事を言ってるだけですよ」

塞「かわされた気がする」

京太郎「気のせいですよ」ワハハ







展望台

京太郎「着きましたね」

塞「そろそろ降り…」

京太郎「俺、そろそろお腹が空いたんで何所かで食べませんか?」

塞「えっ、あの…」

ギュウウウ…

京太郎「楽しみだな、塞のお弁当」

塞「あれ、なんで知ってるの?」オドオド

京太郎「…塞の事ならなんでもわかるからな」

京太郎(手に絆創膏の後やカバンの中から微かにだしの香りがするからとは言えないよな」

塞「な、何言ってるのかな!」カァァ

京太郎「あれ、もしかして違いました?それならあそこのお弁当屋さんで…」

塞「そ、そうじゃないけど…」


京太郎「なら期待するしかないじゃないか」

塞「京太郎のバカ…」カァァ

ギュ…

京太郎、塞「いただきます」」

京太郎「どれから食べようかな」

京太郎「とりあえず定番の卵焼きをいただきますか…」

塞「え、あっ…」

パク…

京太郎「家庭の味がする」

塞「えっ、何言ってるの?」

京太郎「いや…まあ、美味しいよ」

塞「へんな京太郎」

京太郎「次は…」

京太郎「次はタコさんウインナーだな」

塞「……」

京太郎「うん、タコさんウインナーの味がする」

塞「ね、ねえ京太郎、肉じゃがはたべないの?」

京太郎「……」

京太郎「頼んだ品だったからさ、最後に味わって食べようかなって」

塞「そ、そうなんだ。で、でも食べて欲しいかな」カァァ

京太郎「そう言うなら…」

京太郎「……」

もぐもぐ

塞「ど、どうかな?」

スッ…パク

京太郎「……」ポロ…

塞「京太郎?」

パク…パク…

京太郎「…っ…」ポロポロ…

塞「えっ?な、何で泣いてるの京太郎?泣くほどダメだった?」

ブンブン…

京太郎「違う」

塞「じゃあ…なんで…」

京太郎「懐かしい味だったんだ…」ポロポロ

塞「懐かしい味?」

京太郎「ああ…母さんの肉じゃがの味がした」ポロポロ

塞「それってもしかして…」

京太郎「……俺の母さんと父さんは昔に死んだんだ」

塞「そうなんだ…ごめん、思い出させちゃって」

京太郎「いや、塞には感謝してるよ。俺は忘れてなかったんだって実感できたから…本当にありがとう」

塞「……」

塞(何でだろう…いま、初めて京太郎に触れた気がする)








塞「き、京太郎…足がまだ痛いから負ぶってもらっていいかな?」

京太郎「えっ?あ、はい、大丈夫ですよ」かがみ

ギュ…

塞(…何でだろう、こうしとかないといけない気がす)

京太郎「どうしたんですか?」

塞「うんうん…ただ少し眠くなっただけだよ」ウトウト

京太郎「まあ、帰り道も俺が安全快適に送りますんで寝てても大丈夫ですよ」ワハハ

塞「それも…そうだね……zzz」

塞「……っ…あれ、ここどこだろう」真っ白な空間に居て

女性「ここは夢の世界です」

塞「えっ?」

塞(うわ…ものすごい綺麗な人。あれこの人何所かで見た覚えが)

女性「時間があまり残されていないので詳しい事は言えません…ただ、あの子の事をお願いします。一緒には居られなかったけれど…あの子は私と夫の大切な子供」

塞「えっ、誰の事を…」

女性「死してなお私達はあの子を愛してる。あの子と一緒に居てやって…」

ブチ……

下り道

塞「はっ!」

京太郎「どうかしたんですか?凄い汗ですけど」

塞「…変な夢をみただけだから大丈夫」

京太郎「ならいいんですけど…もう少しで下に着きますんで少しだけ我慢しててください」

塞「うん…」

塞(あっ…あの人、須賀君に似てたんだ)










塞「結局、駅まで送ってくれてありがとう」

京太郎「いえ、男として当然ですから」

塞「あ、あの…」

京太郎「あ、あの…」

京太郎「さ、塞からどうぞ」

塞「う、うん…また、肉じゃが作るから食べてくれるかな?」

京太郎「う、うん。食べる!絶対に食べるよ!」

塞「良かった…また頑張るからね」カァァ

京太郎「あ、ああ…期待してるよ」カァァ








京太郎「この二日間の密度が濃すぎて疲れた」

京太郎「他人と縁を結ぶんだよな。まあそうだな…面白くて、麻雀に対して真剣で…あとできれば俺を一人にしない人!なんてな」

??「結べない想いなんてないんだよ?」

京太郎「えっ?…気のせいか」

ーーーーーーーー

洋榎「……zzzz」

ビクン…






From宮永照

生きてる?

京太郎「……こいつは素直に最近どうと打てないのだろうか。生きてるぞ。そっちはどうだ?っと」

From宮永照

大丈夫。お菓子がなくなりそうな事以外、全てが順調。

京太郎「お菓子がなくなりそうか…それは実は一大事だろっと」

From宮永照
京ちゃんとメールする方が大事。

京太郎「……岩手の名産のお菓子とその他諸々を送っとくか。そうか、ありがとうっと」

From宮永照
お菓子はポッキーよりトッポの方が良い。

京太郎「こいつ…エスパーか!」

ーーーーーーー

照「京ちゃんは相変わらずやさしい」