特別編

和とクリスマス

※本編との関係も一切ない特別編です。普段と違う形で書いてます
※メインヒロインは和です。多少キャラのねつ造等がありますので気になる方はスルーでお願いします



京太郎(和と付き合い始めて数ヶ月……今日は待ちに待った12月24日、クリスマスイブ)

京太郎(親父もお袋もちょうどいないが、あの和をどうやってうちに誘うか悩んだ……が)

和『クリスマスイブは……うちに来ませんか?』

京太郎(ぶっちゃけ大チャンスだと思ったね!あの和が誘ってくれるんだし!期待したよ!)

京太郎(なのに……なのにっ!)

和父「…………その皿とコップはこっちだ」

京太郎「…………はい、これですね」

京太郎(なんで俺は和の父親とテーブルの準備してるんだ!!)








数十分前

京太郎「よし、こっちは仕上げだけだな」

和「京太郎くん、これは?」

京太郎「あぁ、そっちはまた食べる前に火を通せばいいだけだ」

和「はい……でも、本当に料理上手ですね。少し彼女として複雑ですよ」

京太郎「和の料理だって美味いだろ。この前の弁当とか、毎日でも食べたいくらいだ」

和「ふふ、御世辞を言っても何も出ませんよ?」

京太郎「本音だって。っと、そろそろテーブルの方準備するか?」

和「そうですね……料理も後は仕上げたり盛り付けたりするものばかりですしね。時間もそろそろですし」

京太郎「そろそろ?何が?」

和「えぇ、実は…」

ガチャ

和父「和、今帰った……ぞ……」

和母「ただいま。あら、料理もほとんどできてるのね」

和「2人とも、おかえりなさい」

京太郎「…………はい?」

和母「あなたが和の彼氏?へー、和が言ってたよりかっこいいじゃない」

和「も、もう!そんなこと言うくらいなら手伝ってください!」

和母「はいはい。それじゃあなた、2人でテーブルの用意よろしくね?」

和「お願いしますね、京太郎くん」

京太郎「…………え?」

和父「…………」






現在

京太郎(何故だ!何故クリスマスイブにご両親と対面からの父親と2人きりという状況にしたんだ和!!)

京太郎(つーかさっきから滅茶苦茶怖いんですけど!なんかプレッシャーやべーんですけど!!)

和父「…………」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎(ただ食器とか置いてるだけだよな?だけだよな!?)

和父「…………京太郎くん、といったかな」

京太郎「は、はい!須賀京太郎です!!」

和父「…………和のことだが」

京太郎「こ、高校生らしい健全なお付き合いをさせていただいておりますっ!!」

和父「…………まだ何も言ってないが、まぁいい」

京太郎(よ、良かったのか?)

和父「もしもの場合はしかるべき対応をするだけだからな」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎(やっぱ良くなかったっ!!)

和父「君も、清澄の麻雀部だったか?」

京太郎「は、はい」

和父「一応試合結果などに目を通してはいる。君の名前は無かったようだが」

京太郎「それは……その、俺初心者で、部でも男子が俺1人な状況で、試合らしい試合も初戦敗退の個人戦だけだからでして……」

京太郎(やべ、言ってて悲しくなってきた)

和父「なるほど……同じ部だから和と親しくなったと……」

京太郎「そ、そうですね」

和父「そうか……最近、いや、9月に入ってから、和は楽しそうにしている」

京太郎「楽しそう?」

和父「あぁ。こちらに残ることが決まってからだ」

京太郎「あぁ……全国制覇してから……」

和父「私は今も和は東京の進学校に行くべきだと思っている」

京太郎「!?」

和父「だが……今のように楽しそうなら、それも悪くないと思っているよ」

京太郎「そ、そうですか」

京太郎(良かったな、和)

和父「だが娘はまだやらん」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「は、はいっ!?」

和父「いいか?和に何かあってみろ。私は弁護士で妻は検察官だ。分かるな?」

京太郎「そ、それはもう!」

京太郎(社会的に抹殺される!!)

和父「……泣かせるような真似をしたら許さんからな」

京太郎「……当然です。和を悲しませるようなことはしません」

和父「……ならばいい」

京太郎(お義父さん……)

和父「それと間違えてもお義父さんと言うな。心の中でもだ」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「は、はいっ!!」

和「それでは、メリークリスマス、と言うべきでしょうか?」

和母「あんまり気にすることじゃないでしょう?さぁ、食べましょう」

和「ですね。はい、どうぞ」

和父「うむ」

和「はい、京太郎くんも」

京太郎「お、おぅ」

和母「あーん、とかしていいのよ?」

和「も、もう!でも、京太郎くんがいいなら……」

和父「」ギロッ

京太郎「ふ、普通でいいって!ほら、和も食べな」

和「むぅ……では二人きりの時に、ですね」ニコッ

和父「……ほーぅ」

京太郎(和さーん!?なんで今そういうこと言う!?ご両親の前で言っていいの!?)

和母「あ、これ美味しいわね」

和「それ、私が作ったんですよ」

和母「腕上げたわね」

和父「これも中々だな」

和「それ、京太郎くんが作ったんですよ」

和父「……そうか……君が作ったのか」

京太郎「え、えぇ……まぁ」

和「京太郎くん、料理は私より上手で……この前も京太郎くんのおうちでご馳走になってしまいました」

京太郎(今言う!?それ今言っちゃう!?できれば今言っちゃ駄目なことだよね!?)

和父「彼の家で……ねぇ?」ギロッ

和母「いやー、和にこんないい彼氏さんができるなんて、嬉しいわねー」

和「いいんですか?父に送ってもらわなくて」

京太郎「まだそんな遅くないし、大丈夫だって」

京太郎(これ以上和父と同じ空間に居たら胃に穴が空きかねん。さっきもほとんど料理の味が分からなかったし)

和「……その、ごめんなさい」

京太郎「お、おい。なんで謝るんだよ」

和「京太郎くんのご両親が留守だったといえ、私の両親も一緒にクリスマスを過ごしてしまって……」

京太郎(あ、一応悪いって考えはあったんだな)

和「……久しぶりに、父と母も揃う日でしたし……京太郎くんとも居たかったので……」

京太郎「……いいって。和がそうしたかったんなら、そうしてやりたいし」

京太郎「それに……こんな形だけど、和とクリスマス過ごせて俺は嬉しかったし」

和「京太郎くん……」

京太郎「次こういうことになるなら事前に言ってくれよ?ちゃんと、親父さんとお袋さんの好みのもの作るからな?」

和「……はい。でも……」グイッ

京太郎「ちょ、引っ張って…」

和「つ、次は……2人きりがいいです……これは予約ということで……」チュッ

京太郎「……和、今……」

和「そ、それではおやすみなさい」

京太郎「あぁ、おやすみ、和」



和母「もう、そんな顔して。彼なら大丈夫じゃない?」

和父「ふん、どうだか」

和母「少なくともそこいらの男よりはいい男だったわよ?」

和父「……まぁ、それはそうだな」

和父「……だがまだ娘はやらん」



カンッ!!