特別編
京太郎は今

「ふー、やれやれ。鶴賀の近くまで来たと思ったら龍門渕に行けとか、竹井先輩も人使い荒いな」

「……しかし和の写真か……どんな格好なんだろうな……また玄さんに送って」ピリリリ

「電話?照さんか。はい、もしもし」

「ええ、はい。じゃあ年末年始はこっちで過ごせるんですね」

「咲も喜んでるでしょう。え?麻雀?いやだなー、せっかくの家族水入らずなんですから、ゆっくりとやってくださいよ」

「あはは。いや、本当勘弁してください。おじさんとどっちが先に飛ぶかということはしたくないんです」

「ああ、そういえばこの前思い出したんですけど、昔結婚するーとか約束してましたよね?」

「ああ、覚えてました?まぁ今となっては俺なんか照さんと釣り合いませんし、無理な話ですよねー。アレ?どうしたんですか?」

「え?なんか涙声っぽいですけど……ああ、そういえばこの前言ってたシュークリームとケーキ、なんとか作れるようになりましたよ」

「ええ、楽しみにしててください。それじゃ」ピッ

「途中で泣いたり、どうしたんだろ」ピローン

「メール?愛宕洋榎さん、新ネタ考えました?」

「…………うわっ、つまんねぇ。面白さとおもちが足りない、っと」

「えっと、後こないだ小蒔さんに送ってもらった鹿児島の地鶏の刺身の写真を付けて、送信っと」

「新ネタってか古いネタじゃねーか。ん?他にもいくつかメール?」

「豊音さんから『シロが炬燵から全く動かないよー』……こたつむり状態の白望さんの写メ……」

「こたつの電源切りましょう、っと」

「阿知賀から穏乃か。『みんなで憧の神社の手伝い!』……巫女服っていいなぁ……でも宥さんはそれでも厚着するのか」

「みんな似合ってるぞ、っと」

「他にメールは」ピリリリ

「また電話?今度は怜さんか」

「もしもし。え?今ですか?今1人ですけど…」

「未来が見えた?俺の見られたくないものが見られてる未来?」

「なんだろ……副会長から押し付けられたロリ物のエロ本か?最近買った参考書表紙ダミーの巨乳巫女物か?」

「それとも友達から借りた先輩物エロゲか……ちょっと和に似た女優の巨乳物DVDか……こっそり撮ってたインハイおもちブロマイドか」

「ああ、はい。ええ、ありがとうございます。気を付けます」

「え?声に出てた?あー……忘れてください」

「へ?病弱娘物?確かハギヨシさんのコレクションから借りたことはありましたけど」

「あの、なんでいきなり『よっしゃ!』とか言ってるんですか?」

「いやまぁ大丈夫ですけど……分かりました。それでは」ピッ

「怜さん大丈夫なのか?それにしても見られたくないものか」

「ま、怜さんが昼寝しながら変な夢でも見たんだろ」

「お、電車来た。さて、早いとこ行ってしまうか」


カンッ!!