10月×日

今日は文化祭だった

麻雀部は去年と同じらしいお祓いやおみくじ、お守りの販売だった

みんな巫女服着てやっていた。俺は事前の準備、主に力仕事等を中心にやり、当日は片付け以外特にやることなしだった

やはり本職の巫女がいるからか、予想以上に客は多かった

小蒔さんや霞さんのお祓いを見せてもらったが、簡単なものとはいえ、かなり雰囲気が出ていた

お守りやおみくじは主に小蒔さんの家のものらしい

ある意味本物が揃っている状態だった。いいのか神職

ちなみに俺もお祓いしてもらったが、なんか小蒔さんが困惑したような顔をして、霞さん達を呼んでいた

何なのか分からなかったが、今度神社の方に来てくれと言われた

なんか憑いてるのか?

クラスの方ではメイド喫茶になった

メイド服はどこから借りてきたのか、かなり可愛らしいものだった

元々永水自体レベルの高い女子が多いのでかなり眼福だ

春もメイド服を着ていた。巫女服の方が慣れていると少しめんどくさそうだったが、かなり似合っていた

また見たいもんだ

ここでも男は力仕事中心。だが俺はメニュー作りや調理等に回された

いくつか提案したものがほぼ全て通ったのが驚きだった

俺が担当した時間に限って何故か客が増えたり、料理の注文が多かったりしたのが不思議だった

ハギヨシさんに教わった通りにやってるだけなんだけどな

俺の交代の時間ギリギリ、料理を出した後、何故か春に席まで呼ばれた

何かと思い行ってみると、良子さんがいた

「シェフを呼べって言ってみたくてやりました。サティスファクションです」ドヤ顔で言う良子さん、何やってんだよ

丁度交代すると聞いたから、春と俺と回ろうと思い呼んでくれたらしい

俺は制服だが春はメイド服、そして有名なプロ。めっちゃ目立ったわー

ただ、春と良子さんの2人と一緒に文化祭を回るのはかなり楽しかった

麻雀部に行って、巴さんがなんとも言えない顔で良子さんのお祓いをしたり、

おそらくわざと初美さんを挟むように春と良子さんが写真を取ったり、

良子さんも相当文化祭を楽しんでいるようだった

その後、交代の時間になったので良子さんと別れ、俺は文化祭が終わるまでずっと料理していた

売上が相当よかったらしく、何故か俺がやたらと感謝された

感謝するのはメイドの方じゃないのか?

とにかくいい文化祭だった

巴「確か、1年生のメイド喫茶の料理が文化祭レベルじゃないって話題になってましたね」

初美「薄々察してましたけどやっぱり京太郎でしたかー」

春「さらっと書いてるけど、前日に下ごしらえとか京太郎がやって、誰でもできるようなメニューにしてた」

春「他の人も上手かったけど、京太郎だけ段違いだった」

霞「休憩時間に少し行ったけど、行列ができてたわね」

小蒔「私もこのハギヨシさんという方に教われば……」

霞「……諦めなさい」

小蒔「はーい……」

巴「良子さんもわざわざ来なくていいのに……お祓いとか自分でなんとかできる人でしょう」

初美「こう、胸を見せつけるように隣に立ったのは許せませんよー」

小蒔「あはは……そういえばこの時の京太郎くんに憑いてたのって……」

霞「えぇ……とてもじゃないけど、祓いきれないわ」

春「……祓いきれないほどの……女性との縁」

霞「普通祓うものじゃないけど、少しくらい減らせばライバルも減ったかもしれないのにねぇ……」

小蒔「ちょっと多すぎでしたし、どうしようもなかったです」








10月○日

今日、というか昨日の分の日記になる

九州の鹿児島に来て、初めて大きい台風がきた

いつか来るとは思っていたが、相当のものだった

台風に備えようと思っていたが、霞さんの家が親戚の家への用とかで霞さん以外誰もいないらしく、俺が手伝いに行くことになった

まずは買い物、それなりに風も強くなっていて、風で激しく揺れるおもちもまたすばらだった

いくつか日持ちする食材や、切れていた蝋燭や乾電池等、そして台風ということでコロッケを買いたかったが、既に売り切れだった

仕方ないので材料買って作った。ちゃんとキャベツも付けて

ひとつ味見で霞さんと食べた。我ながら美味くできたと思う。霞さんも美味しいと言ってくれた

それからは雨戸を閉めたり、外の物が風で飛ばないようにしたりと、力仕事が多かった

ある程度片付いて、そろそろ帰ろうかと思った時、台風が予想以上に早く、そして強かったらしく、外はとんでもない状況じゃなくなっていた

台風の中気合いで帰るのも面白いし、昔やってみたかったよな、とか考えているろ

「あらあら、これは仕方ないわね。泊まっていってね」そう霞さんに言われた

その時は非常に驚いたしビビった

マジで?霞さんと?このおもちと一晩二人きりで過ごせと?しかも台風の晩に?我慢できる?

様々な考えが頭をよぎったが、外で傘が空高く舞い上がるのを見て、泊まることを決めた

まぁ、必然的に意識するよね?うん

ぶっちゃけこのままエロゲ的展開に入ってもおかしくないシチュエーションだったし

そんなことを考えながら夕飯で作ったコロッケを食べて、洗い物まで終わった時、台風がさらに激しくなった

外からの風の音もかなり大きく、大丈夫かと思っていると、いきなり背中に柔らかい感触が触れた

一瞬、何が何だかわからなくなったが、霞さんに後ろから抱き着かれている状態だった

混乱状態に陥りかけたが、霞さんが震えているのに気付いた

霞さん、と呼んで後ろを見ると、いつもの余裕のある笑顔の霞さんだったが、少し怖がっているような感じだった

霞さんはなんでもないと言っていたが、どうしてか離れなかった

しばらくお互いが無言でいると、「……少し、怖いの」霞さんがポツリと漏らした

普段から落ち着いていたり、みんなの姉のような感じではあるが、やはり霞さんも同じ高校生

正直、台風が来る夜に1人になるのが怖くて、今俺がいても、予想以上に強い台風はやはり怖いらしい

「駄目ね。いつものようにするのは、とてもじゃないけど無理みたい」俺の背中に顔をうずめながら言う霞さん

それを聞いて、俺は一旦霞さんに離れてもらい、霞さんを正面から抱きしめた

驚いて固まっている霞さん、そのまま俺は言った

無理しなくてもいい、落ち着いているように見えるけど、霞さんだって18歳の女の子なんだから

怖かったりするときは、無理にいつもみたいにしなくていい、そう言った

怖かったり、不安だったりするのに無理するのをやめて、楽になって欲しかっただけだが、恥ずかしいこと言ってんな俺

抱き締めた時から当たり続ける柔らかい感触を無視するのが、一番苦労したと思う

霞さんもそのまま手を背中に回し、「……ありがとう、少し楽になったわ」そう言ってくれた

そのまましばらくすると、もう大丈夫と霞さんは離れ、笑顔を見せてくれた

それからは風呂に入り、寝るだけだったが……煩悩を抑えるのが大変だった

あんなこと言った手前、下手なことをやる訳にもいかない

ある意味一番辛かった

翌日、つまり今日

すでに台風は夜の内に過ぎてしまっていたので、俺は家に帰った

帰り際に霞さんが、今度今日のお礼で出かけようと誘ってくれた

色々大変だったが、霞さんと出かける予定もできたり、悪くなかった

霞「あらあら……あの時怖いって言って添い寝頼めば良かったかしら?」

巴「全く動じない!?」

初美「むしろ当然の如く認めて更に攻めようというのですかー」

小蒔「霞ちゃん大胆……私も負けてられません!」

春「……でも台風の夜ってことは吊り橋効果かも」

霞「あら、それは無いわよ?」

初美「ばっさり言い切りますねー」

霞「もともと意識自体はしていたし……そうね、明確に男性としての頼もしさを意識したのはこの時かしら」

霞「後はまぁ……京太郎くんになら、胸どころか全部を好きにされてもいいかなって思ったくらいよ?」

巴「それ相当じゃないですか」

春「恐るべし……」

小蒔「む、全部を好きに……わ、私だって!」

初美「胸どころか全部……私もそう言うしか……」

霞「ふふ、今回ばっかりは小蒔ちゃんにもみんなにも譲る気はないからね?」








10月△日

今日はなんか妙な夢をいくつも見た

夢の中で小蒔さんと神前式挙げてたり、霞さんに「あなた」って呼ばれたり、初美さんと新婚旅行に行ったり、

巴さんの左手薬指に指輪をはめたり、春が「ご飯にする?お風呂にする?黒糖にする?それとも……私?」とか言ってきたり、

挙句の果てに小蒔さんが正妻で霞さん、初美さん、巴さん、春4人が愛人だったりというとんでもない状況だったりした

なんて夢だ、特に最後

本家と分家って関係だから少し笑えねー

いやでも男の理想のハーレム……

やめだ、妙なこと考えるのはよそう

今日はカピーと遊んで癒されよう

小蒔「そ、そんなまだ早いですよ!でも……京太郎くんが望むなら……」

霞「あなた……あなた、ねぇ……悪くないわね」

初美「新婚旅行……国内でもいいですから泳げるとこがいいですねー」

巴「指輪か……憧れだね」

春「……なんで私がいつか言おうと思ってたことが分かったんだろ」

霞「でも最後の夢……そうね……ある意味一番幸せになれるかもね」

春「現実にする?」

初美「一番手っ取り早くいけそうですけど、どうですかねー」

小蒔「わ、私が正妻でいいんですか!?」

霞「大丈夫、その時はみんなで平等に、ね?」

春「……各自それぞれ週1と週2は全員で、っていう感じで」

初美「アリですねー」

巴「いや、無しだからね?さすがに日本で一夫多妻は駄目だから。あの、姫様に霞さんも聞いてます?」









10月□日

今日は学校の都合で部活が休みだった

なので放課後、男友達と遊ぶことになった

男の人数が少ないのでみんな仲良くなった

みんなで適当に駄弁っていたら、話は女子の話になっていった

最近部活でどうか、彼女はできたか、いい写真は撮れたか、素晴らしい景色が見えるポイントはどこか

みんなそれなりに部活で頑張ってはいるが、彼女ができた奴は居なかった

むしろ振られた奴はいたが

俺もいないと言うと、みんなから嘘だろと言われた

同じクラスの奴からは春と付き合ってると言われ、また別の奴からは小蒔さんとだと言われた

ある奴は巴さんとだと言われ、あるロリコンは初美さんとイチャイチャしているとこを見たと血涙を流しながら言われ、

おもち好きの同志からは霞さんじゃないのかくたばれと言われた

確かにみんなとは仲が良いとは思うが、そんな関係じゃない

そう言うと、全員口をそろえて「爆発しろ!!」と言ってきた

その後の会話でもちょいちょい「死ねばいいのに」「この無駄にハイスペックが……」「そのポジション変わりやがれ」等などいろいろ言われた

そんな付き合ったりとかそういう感じでもないんだがなー

全員勘違いとは、疲れているんだろうな

春「…………この鈍感」

霞「多少ならいいんだけど、鈍すぎるのもねぇ……」

初美「なんで気付かないですかー?」

巴「自分が好意を寄せられているって発想自体が無いんじゃないのかな?」

小蒔「こんなに慕っているのに……」







10月●日

今日は春と部活の買い出しに出ている時、珍しく咲から電話があった

最近必死で携帯の使い方を覚えているとか竹井さんから聞いていたが、驚いた

ただ電話してきた内容が迷子だから助けてって……俺鹿児島だぞオイ

結構時間はかかったが、咲の必死の状況説明と俺の記憶を頼りになんとか咲は知っている場所にたどり着けたようだ

家に着いたらまた電話すると言って咲は電話を切った。あいつ、成長しねーな。つーかしてくれ

すっかり待たせた春は……かなり機嫌が悪くなっていた

必死の謝罪もあって、次の休日に1日付き合うことと、新しい黒糖スイーツを作ることでなんとか許してもらった

そーいや春って咲に関わると機嫌悪くなるような……気のせいか、ほとんど会ったことないはずだし

春「…………超鈍感」

小蒔「どうして春ちゃんはそこまで機嫌が悪くなるんでしょう?」

巴「嫉妬ですかね?」

初美「それならよくしてると思いますよー」

霞「アレじゃない?ポジション争い」



咲「……また黒糖の人の話」

久「あら咲、大事な京ちゃんからのメール?」

咲「わわっ、勝手に見ないでくださいよ!」

久「いやー、面白そうだったからつい」

咲「酷い!?」

久「咲とあの娘、結構共通点あるみたいだから、面白いわよ?」








10月◇日

今日の部活、霞さんから相談を受けた

最近視線を感じたり、振り返ったら誰かが去っていくようなことがあったりと、ストーカーがいるかもしれない、と相談された

確かにインハイで有名になり、美人で巫女でおもちとなればストーカーくらい出るだろう

なので他のみんなにも協力してもらい、ストーカーを捕まえることになった

まずは俺と霞さんだけで歩き、そこから小蒔さん、初美さん、巴さん、春の4人に怪しい人がついてきていないか見てもらう、もし居たら俺の携帯を2回鳴らしてもらう

かなりざっくりとした作戦だが、とりあえずストーカーがいるかの確認ができればいいくらいでやってみた

そして帰り道、あくまで自然に、やけに霞さんが腕に抱き着いたりおもちが当たったりしたりするけど自然に帰ってるように歩いていると、携帯がなった

振り返ると、確かに誰かが居た。他には誰も居ない。俺は迷わずその誰かに走っていった

その誰かは驚いたのか逃げたりする様子もなく、俺はすぐにその誰かの前まで着いた

顔を見て驚いた。女の子だった。しかもうちの学校の、少し前に麻雀部に入部した女の子だった

向こうもいきなり走り寄って来た俺に驚いた様子だったので、少し話を聞いてみた

なんでも最近霞さんの家の近所に引っ越して、少し方向音痴なので霞さんについていくことで新しい帰り道を覚えようとしていたらしい

つまり、ストーカー騒動は勘違いだった

それからは誤解も解け、たまには一緒に帰ろうということになった

霞さんにストーカーが居なくて本当に良かった

初美「いやー、ストーカーがいるって勘違いするなんて自意識過剰じゃないんですかー?」

巴「いや、霞さんならあり得ない話じゃないし」

春「……ちっちゃい方にも居そう」

初美「はるるー?どういう意味ですかー?」

霞「小さい娘が好きな人もいるしね?」

初美「はっきり言いますか!?」

小蒔「も、もう……あら?」

霞「小蒔ちゃん、どうしたの?」

小蒔「これ、次のページに日記の続きが…」






そういえばこの女の子、何か見覚えがあると思ったら、最近よく見る娘だった

学校に行く時、よく見かけたような気がする

それと昼休みに学食に行った時、混んでいたからか隣にいたな

最近麻雀部でもよく一緒に打つし、この前の休日に1人で出かけた時も、たまたま本屋で同じコーナーの本を立ち読みしてたっけ

珍しいこともあるもんだなー







春「…………」

巴「…………」

初美「…………」

小蒔「…………」

霞「…………」

春「……偶然、のはず」

初美「で、ですよねー!!この話も2ヶ月以上前の話ですしねー!!」

巴「だ、だよね!考えすぎだし気にしすぎだよね!!」

小蒔「そ、そうですね!あまり人を疑ってはいけませんよね!!」

霞「そ、そうよね!まさか京太郎くんにストーカーなんて……」

5人(……居そうだけど、とか言えない)








女の子「ふふふっ、京太郎くん……いつでも、ずっと、ずーっと見てるからね?」











10月▽日

今日は少し面倒な宿題が出たので、春と一緒にやることになった

春の家でやっていたが……これがまた眠くなるような内容で、つい寝てしまった

しばらくすると、なんか両腕が全く動かせず、重く、しかし柔らかい何かに固定されているような感触があり、目が覚めた

目が覚めてすぐに起き上ろうとしたが、全く腕が動かせずに起き上がれなかった

なんだと思って右を向くと、春がしっかりとそのおもちで俺の右腕を挟むように抱き枕にしていた

なにこれ右腕動かせないけど超すばら

まさかと思い左を向くと、何故かいる明星ちゃんが中学生と思えない将来有望なそのお持ちで俺の左手を挟み、抱き枕にしていた

本当に中学生?しかし左腕が超すばら

というかだ、その状況で確かにおもちの柔らかな感触は感じていた

しかし、しかし!!腕が動かせない!!

そして挟まれているという体勢ゆえに、俺は自身の手でそのおもちに手が届かない!!

なんということだ!!触れているのに!当たっているのに!その感触を手にすることはできないというのか!!

なんて状況だ!すばらだけどなんて状況だ!!ありがとうござます!!

あえてしばらくそのまま2人の感触と寝顔を堪能した後、腕が痺れるまえに起こした

俺が寝てしまった後、明星ちゃんがたまたま来て、つい丁度よさそうな抱き枕だったということで寝てしまったらしい

それはいいしむしろ役得だ。でも次は手で揉めるような体勢で寝てほしい

流石に言えなかったけどな!!

ちなみに宿題は終わらなかった。仕方ない、おもちがあったんだし

霞「春ちゃんだけでなく明星ちゃんまで何をしているのかしら?」

春「そこに京太郎がいたから」

初美「中学生にまで何やらせているんですかー?」

巴「これ以上競争率が上がるのは……ゴホン、あんまりそういうの教えちゃだめだよ?」

春「……実はこの発案者は明星」

霞「!?」

小蒔「ちゅ、中学生なのに……」

春「負けてられない」







10月18日

今日、帰りに偶然明星ちゃんと湧ちゃんに会った

何故か知らないが湧ちゃんに明星ちゃんだけずるいと言われた

どうもこの前春の家で寝てしまったことを自慢げに話したらしい

ずるいとか、そういう内容だろうか?

まぁ年上への憧れとか、そういうのだろう

明星ちゃんが湧ちゃんが今日誕生日だから何かプレゼントしてあげて、というので、一度家まで来てもらった

流石に道端でいきなりでは何も渡せないので、少し待ってもらい、クッキーと紅茶を出した

ハギヨシさん直伝の紅茶の入れ方と手作りクッキーだ。2人とも美味しいと言ってくれた

その間に、ちょっとしたマスコットを作った

インハイで見た、清澄の原村和の胸に押しつぶされていたペンギン(後で調べたらエトペンというらしい)

それの少し小さい奴を作って、簡単だが湧ちゃんの誕生日プレゼントとして渡した

湧ちゃんは思っていた以上に喜んでくれた

が、今度は明星ちゃんがずるいと言った。そーいや4月に渡したの、魚だもんなー

また今度作ると約束し、2人を送っていった

2人も来年は永水に来ると言っていた

可愛い後輩が増えるのか。少し楽しみだ

霞「この前明星ちゃんが大事そうにぬいぐるみ持ってたけど、あれって京太郎くんが作ったのね」

春「しれっと誕生日を一緒に過ごしてる……」

初美「おのれ中等部ー」

巴「……普通に書いてますけど、短時間でマスコットとか作れるものでしょうか?」

小蒔「?京太郎くんも、そのお友達もできるみたいですし、作れるものじゃないんですか?」

初美(絶対にこの2人がチートなだけですよー)

春(多分作るのに10分もかかってない)

霞(相変わらずそういうところがすごいわねー)







10月■日

もうすぐ大会、前回みたく負けないよう練習はしてきた

しかし、大会でどうなるか分からないので、普段と違う人に教わってみることにした

なので、やはり麻雀のすごい人、小鍛治さんに頼んだ

たまたま時間があったらしく、ネト麻とチャットで結構しっかり教えてくれた

もっともネト麻なのにいきなり天和だったり、3人同時に飛ばしたりと大概アレだったが

強い人は電子機器も狂わせるのか?

初めて会った時よりかなり上達している、とは言われたが、比較対象がこれじゃ分からん

小鍛治さんは大会を見に行くことはできないが、応援していると言ってくれた

後、良子さんがその辺りのスケジュールをかなり調整していたとも教えてくれた

見に来る気だろうか?

初美「大会前はやっぱり気合い入りますよねー。姫様も頑張ってましたよね?」

小蒔「はい!私も頑張りました!!」フンス

巴「でもあっさり小鍛治プロに教わることができるって……」

春「京太郎だし」

霞「その辺りは諦めた方がいいわ。あぁ、でもなんか慣れるのも嫌よね」

春「……慣れたくなかった」






10月◎日

今日から秋の大会の個人戦

今回こそ、と思っていたら試合の解説の人見て驚いた

何やってんだよ良子さん。去年大沼プロだったじゃん

スケジュールの調整ってそっちかよ

驚いたが、ちょうど緊張が抜けて良かった

試合を待っていると小蒔さんが応援に来てくれた

今回はわざわざ必勝祈願のお守りまで俺に渡してくれた

「頑張って、勝ちましょう!私も頑張ります!」と小蒔さんは言ってくれた

その言葉でさらに気合いが入った

そして試合、小鍛治プロとの練習では分からなかったが、明らかに自分が上達していると感じられた

夏の大会で負けた相手に勝つことができた

これで少しは自信もつく

明日も頑張ろう、そして今度こそ目指せ優勝!!

霞「あら、やっぱりまた行ってたのね」

小蒔「ば、ばれちゃってました?」

初美「わざわざお守り持っていけばバレバレですよー」

春「ん、私も必勝祈願の黒糖を」

巴「結局いつもの黒糖だよね?」








10月☆日

大会2日目、前回よりいいところまで行った

試合前に明星ちゃんと湧ちゃんも来てくれた

中学生2人の前でかっこ悪いとこは見せられねー、とか思っていた

が、決勝進出を決める試合で


「……御無礼」


その一言と共に、俺は一気にまくられた

土壇場で逆転される、という形で試合は終わり、俺は決勝戦前で敗退してしまった

終わってから、明星ちゃんと湧ちゃんの2人がすぐに来た

かっこ悪いところ見せたな、と言ったが、2人はそれを否定してくれた

前々かっこよかった、最後まで頑張ってた、とありがたい言葉をかけてくれた

正直悔しい

相手が強かったが、やっぱり負けるのは悔しい

来年だ、来年リベンジしてやる!!

それからは中学生2人、そして永水のみんな、さらには良子さんも加わって飯に行った

良子さんの奢りということで、みんなで盛り上がった

巴「試合、ほんと土壇場での逆転でしたね」

霞「まさかあんな場面であそこまで大きな和了とはね」

春「でも、京太郎も頑張ってた」

小蒔「そうですよ!前よりもずっと、ずっと勝ち進んでましたし!」

初美「ですね。京太郎はもっと上手くなりますよー」








10月★日

今日は良子さんにマンツーマンで指導してもらうことになった

試合後、少し空いているらしいのでせっかくだからと頼むと、快く引き受けてくれた

もしかしてこのためのスケジュール調整か?いやまさかなー

学校だと少し面倒なことになりそうだったので、ウチでネト麻やりながらの指導だった

が、ひとつのPCでやりながらだからか、良子さんは後ろからのぞき込むような体勢で指導してきた

指導が進むとさらに身を乗り出すような形になり、背中にすばらな感触が!!

「これぞ『あててんのよ?』です。平常心で打つ練習でもありますよ?」分かっててやっている!?

そんな、いつぞやの霞さんほどの大きさではないが、年上、大人な感じのすばらな大きさのおもちを当てながら平常心!?

できるわけがない!!

俺はほとんど画面を見ずに打っているようなものだった

良子さんも悪ノリしてか、さらに胸を押し付けてくる

その状態がしばらく続いた後、良子さんの動きが止まった

ふと、しっかりと画面を見ると、俺が役満で和了っていた

「そんな……今のは……いやでもそんな簡単に降ろすなんて……」そんな感じで呟いていた

まぁ、勝ちは勝ちだし、指導もちゃんとしてもらって、いいものにも触れられたし、いいか

霞「…………また?」

春「……今度私もあててみよう」

小蒔「そ、それで京太郎くんが喜ぶなら……」

初美「もういいですよね?そろそろ京太郎に本気で怒ってもいいですよね?」

巴「ハッちゃん、多分京太郎くんはそれでもどうしようもないから諦めよう?」

初美「胸がなんだってんですかー!?あんな脂肪の塊ー!!」

霞(本当に胸で神様降ろしてないわよね?いやでも流石にそんな話もそんな神様も聞いたことないし……ほんと、なんのかしらね)









10月27日

今日は咲の誕生日だった

一応毎年祝ってプレゼントは送っていたので、今年はとりあえず電話で欲しいものとか聞いてみた

電話には普通に出て、驚いてはいたが、しばらく適当に話した

8月の旅行以来、割と久しぶりだったので、結構な長話になってしまった

そういえば咲がいないのにも慣れたもんだ

そう思って咲にも言ったが、「……私は、まだ慣れないかな」と咲は言った

迷子になるからか?と聞き返したら無言になりやがった。方向音痴ってどうやったら治るんだか

とりあえずプレゼントとして栞と鹿児島の名物詰め合わせを送ることになった

咲はお礼に俺の誕生日にはそっちに長野の懐かしいものを持っていく、と言っていた

迷子になるから送れと言ったが、大丈夫じゃなさそうだ

まぁ来ること自体はいいか。その時は迎えにでも言ってやろう

春「離れていても誕生日を忘れないなんて……」

巴「思った以上の強敵かもね」

初美「やっぱり、幼馴染は強いってことですかねー」

小蒔「ま、負けません!」

霞「そうね。胸では圧勝だし、頑張りましょう」

初美「アレ、私宮永さんの味方になりたくなってきましたよー」



久「あら?珍しい栞ね」

咲「あ、これですか?誕生日プレゼント京ちゃんからにもらって」

久「へぇ、センスいいじゃない。しかし、離れていても誕生日プレゼントを贈るなんてねぇ。」

咲「えぇ……でも、プレゼントより本人の方が……」

久「あら……思ったより大胆なこと言うわねー」

咲「え?……あ、違っ……い、今のはそのつい、というかああ、なんていうか……その……」

久(慌ててるし、アレ無意識?結構本気なのねー)








10月▲日

今日はハロウィン、でも永水でやるのか?

そう思っていたが、麻雀部のみんなから期待してるとか言われたので、いくつかお菓子を作って学校へ行った

朝、いきなり春が「トリックオア黒糖」とか言ってきたからミニサイズの黒糖ケーキを口に突っ込んでやった

もはや予想はできてたけど、せめてトリートって言え

春は満足気な表情だった。そして、仮装は放課後にと言っていた

余談だが、春とのやり取りを見ていたクラスの女子達から、「トリックオアトリート!」と言われまくってお菓子が結構減った

多めに作ってきといてよかった

放課後、部室に行くとみんなが何かの仮装をしていた

最低でもネコミミくらいは付けるようになっていたらしい

まず最初に出迎えてくれたのは、狼の仮装の霞さんだった

露出度は少ないが、狼の耳と尻尾は可愛らしかった

正直意外なチョイスだと思ったが、どうも衣装のサイズが合わなかったらしい

主に胸が。残念だが、恐るべし霞さんのおもち

次に、包帯でグルグル巻きにされた小さいのが床に転がっていた

初美さんのミイラの仮装らしいが、包帯に埋もれている状態だった

予定では、露出度高めだったらしいが、包帯が余りまくったため、巻きすぎてしまったらしい

でもなんか似合ってた

そして、かなり露出度の高いサキュバスの仮装をした巴さんがいた

なんでも、くじ引きで仮装を決めたので、たまたま当たってしまったらしい

かなり恥ずかしそうに、少し涙目で顔を真っ赤にしているところがまた素晴らしかった

おもちはそこまである訳ではないが……これもいいな!

その次には吸血鬼の仮装の春

それらしい恰好なんだが、春だと血より黒糖吸ってそうな感じがするから色々と何とも言えない

吸黒糖鬼?呼びにくいな

ほぼ露出がないから、まぁ普通な仮装だった

最後に魔女っ娘の小蒔さん

ミニスカートの衣装に黒いマント、普段見えない足が見えているのがすばらしい

「と、とりっくおあとりーとっ!」って言うのがもう可愛い

他の人より多めにお菓子をあげそうになった

こうしてハロウィンも楽しく過ごした

俺のお菓子も好評で、みんなが後日何かお礼をすると言ってくれた

別にお礼が欲しくてやった訳ではないが、なんか認められたようで嬉しい

喜んでもらえるなら、作った甲斐があったというものだ

春「黒糖ケーキ美味しかった……」

霞「以外とあの恰好も気に入ってたのね……また着ようかしら」

小蒔「いいですね!楽しかったですし、またやりましょう!」

巴「もうやりませんよ!あ、あんな恥ずかしい恰好……」

初美「私なんてただのグルグル巻きですよー!?どこが仮装なんですかー!!」








11月×日

今日、宿題をやるために春の家に行くと、良子さんがいた

なんかもうなんでいるんだ、とか気にしなくなったのは慣れた証拠なんだろうか

ただ、英語の宿題だったので手伝ってもらえたのはありがたかった

手伝ったから、ということでいくつか質問された

なんでも、今度出るテレビの企画とかのためらしい

よく分からないが、まぁ宿題手伝ってもらったので、答えた

好きな食べ物や最近はまっていること、などから始まって、どこにでもありそうな質問ばかりだった

が、途中から、どんな女性が好みか、年上と年下、年齢差はどこまでいけるか、甘えるのと甘えられるのどっちがいいか、

などよく分からない方向になってきた

最後に「麻雀のプロで恋人にするなら誰?」という質問でさすがに春が止めてくれた

良子さんは少し残念そうにしていたが、参考になったと言って帰っていった

なんだったんだろう?

帰り際に、春に最後の質問にどう答えていたか聞かれたが、今は分からないと返した

プロか……知ってるプロは何人かいるけど……やっぱり分からん

巴「良子さん……まさかこんな形で京太郎くんについて調べるなんて……」

初美「策士ですねー……あまり会えないからこういう手をとるなんてー」

霞「これ、春ちゃんも協力したでしょ?」

春「……その時のデータがここに」

小蒔「み、見せてください!」

春「……ふふっ……京太郎って、意外と……」

霞「初美ちゃん、巴ちゃん、実力行使で」

初美「了解ですよー!」

巴「ごめんね?大人しくしてね?」

春「あ、ちょ……み、見せるから引っ張らないで……」



良子「フフフ、それにしてもこのデータは役に立ちましたね」

咏「いやー、良子ちゃんも悪いねぃ。そーいう手使って純真な男子高校生の情報を引き出すんだから」

良子「みんな欲しがってたものですからね。ま、私は負ける気ないですけど」

咏「すこやんとかはやりんが超必死そうにしてたけど、余裕だねぃ」ケラケラ

良子「これでも余裕ってわけじゃないんですよ?私、割と本気でラブしちゃってるんで」







11月○日

今日は急に部活が休みになった

暇なので適当に街を歩いていたら、良子さんに会った

良子さんも試合で来ていたが、急な日程の変更で暇になったらしい

どうせなら一緒に遊ばないかと誘われ、一緒に過ごすことになった

適当な店を見て回ったり、ファーストフード店で昼食を食べたり、

ゲーセンで色々遊んだり、良子さんが頼まれたというお土産の買い物に付き合ったり

なんか普通のデートか何かみたいな感じだったが、相手はトッププロ、俺なんてそんな対象にすらならないだろうな

でも楽しかったし、良子さんも楽しんでくれたみたいで良かった

最後、別れ際に、良子さんが今日の記念、と言ってシンプルなデザインのキーホルダーを買ってきて俺にくれた

俺も出そうと思ったが、良子さんは「年上の好意は素直に受け取るものですよ?どうしてもというなら、将来またデートにでも誘ってくださいね?」

そう悪戯っぽく笑いながら言って受け取ってくれなかった

将来、良子さんにこの分を返せるくらいの男になろう

そう決めた1日だった

春「良子さん……いつの間に……」

小蒔「良子さんも本気なんでしょうか……」

霞「これは本気ね……とんでもない強敵ね」

初美「ぐぬぬ……年上の魅力全開ですかー?」

巴「同じ年上だけど……ここまで違うかー」



良子「さて、次は」

健夜「あ、良子ちゃん。何か落としたよ」

良子「ん?あぁ、これは……サンキューです小鍛治プロ。大切なものを落とすところでした」

健夜「それ、キーホルダー?」

良子「えぇ……実は、ある大切な人とお揃いで」

健夜「お、お揃い!?」

良子「えぇ……いつか、彼から誘ってデートすることになってます。今から楽しみです」








11月△日

今日は親父の頼みで少し遠くまで出かけたけど……迷った

やべー、迷子とか咲じゃねーんだから

しかし土地勘の無い場所、携帯を見ながらでも結構道を間違う

そうやっていっそ通りすがりの人に聞こうと決意した時

「あら?ひょっとして、永水高校の方ですか?」と、和服を来た女の人に話しかけられた

どこかで見たことあるなー、としばらく考えていて、思い出した

小蒔さんと団体と個人の両方で対戦していた、九州赤山高校の藤原利仙さんだ

どうやら永水の麻雀部で唯一の男子、ということで覚えていたらしい

これ幸いと事情を話すと、藤原さんは快く案内してくれた

藤原さんは道中、名所や珍しいものがあると色々教えてくれて、観光しているような感じになった

それ以外も結構話が弾んだ

麻雀の話、お互いの話、そして小蒔さんの話

結局小蒔さんに勝てなかったのが悔しい、と藤原さんは言った

だが、同時にいつか必ずどこかでリベンジしたい、と強く言っていた

こういう強さもあるから、個人で全国出場ができたのだろう

藤原さんのおかげで用事も済ませ、帰り道も分かるところまで案内してもらった

最後にお互いに連絡先を交換し、今度は俺が永水付近を案内すると約束して別れた

いい人だったなー

巴「また新しい人引っかけてる……」

初美「しかも藤原利仙ですかー?」

小蒔「藤原さん……麻雀でも強敵でしたがここでも……」

春「どこかへ行くたびに女の人の連絡先が増える……」

霞「11月12月で何人増えるかしら?」

初美「そんな、こんな時期に増える訳が……ないですよねー?」

巴「……京太郎くんだからなー」







11月□日

休日、たまたま予定が合ったので、福岡で花田さんと会うことになった

最後に会ったのはインハイだったか、花田さんは元気そうだった

会って早速、雀荘で打つことに

結果は……うん、アレだよ

花田さんって照さんにボッコボコにされたり、インハイの団体戦でも結構負けてたりが多かったけど、決して弱い訳じゃないんだよね

麻雀の経験自体は俺よりはるかにある訳で、俺がボッコボコでした

「今日はすばらな調子です!」とのこと。ええ、すばらでした

しばらく打った後、少し色々見て回ろう、という訳になり、キャナルシティ博多に行った

初めて来たが、ちょっと迷いそうになった

いい時間だったのでどこかで何か食べよう、となった時、花田さんの勧めでラーメンスタジアムに行くことになった

同じフロアにいくつもの有名なラーメン屋があるのは圧巻だった

どこもおいしそうだったが、ここは花田さんのおすすめという店に入った

正直女の人といるのにラーメン屋ってどうかと思ったりもしたが、意外と女の人もいるんだなラーメンスタジアム

ラーメンも中々美味しかった

正直ここのフロアを制覇してみたいが、流石に無理か。いつかやってみたい

それからしばらくキャナルシティ内を見て回ったが、外が暗くなってきた辺り、外を見るとイルミネーションが付いていた

その光景は男の俺でも結構ロマンチックに感じるものだった

なんかデートしてるカップルみたいですね、と花田さんに言うと

「そ、そんな冗談はすばらくないです!」と怒られてしまった

まぁあんまりからかうようなことを言うもんじゃないか

でも、こういうのも悪くない

そう思える、いい1日だった

初美「2人でイルミネーションとか充分ロマンチックじゃないですかー!!」

巴「ラーメンってとこで安心してたらこれだからね」

春「私が行きたいのに……」

霞「今度こっちのイルミネーションでも見に来ましょうか?」

小蒔「わ、私は京太郎くんが一緒なら……」

春「京太郎が一緒ならどこでもいい……でも、ロマンチックな場所ならもっといい」

初美「ですねー」








11月●日

昨日の夜、男友達と、たき火で焼き芋食ってみたくね?という話になった

なので、校庭の掃除を条件に許可を得て、学校で焼き芋をした

各自、サツマイモ以外に一緒に焼いたらおいしそうなものを持ち寄ってやった

落ち葉でやると、結構時間がかかるらしいので、昼休みから準備を始めた

男子全員、そして用務員の人にも協力してもらい、落ち葉を集め、昼休みから放課後にかけて、じっくりと焼いた

途中、料理部や校長先生など色々な人まで参加することになったから、思っていた以上に大規模なことになってしまった

放課後、各自の部活の仲間やクラスメイト、最初は10人もいないくらいだったのに、人数は数倍に膨れ上がっていた

芋が足りなくなるかと思ったが、それを見越してか、先生たちや料理部がサツマイモ等、いくつかの食材を追加してくれていた

そして、焼き上がり。何故か俺が最初の試食者に

食べるのはもちろんサツマイモ

アルミホイルに包んだサツマイモを開けて一口

甘く、しっとりとした味がたまりません。これぞ秋

集まった全員からも大好評だった

他にもジャガイモやとうもろこし、さらにはりんごを焼いたり、それもとても美味しかった

とある馬鹿な男子が漫画で見るような骨付き肉を焼こうとして、生焼けになっていたのは笑った

わざわざ肉をそういう形に成形した努力は認めるし、気持ちは分かるが、焼き芋と一緒にやるのは無理だと思う

後から気づいたが、麻雀部のみんなも一緒になって食べていた

小蒔さんは目を輝かせて食べていたり、霞さんと巴さんはそれを微笑ましそうに見守っていた

初美さんはサツマイモ以外の食材にチャレンジしていた。さすがに生焼けの肉は手を付けなかったみたいだ

春は黒糖を焼けるかを真剣に俺に聞いてきた。悪いこと言わないからやめとけと、それは止めた

人数が増えたせいで片付けも大変だったが、かなり楽しかった

校長が学校での行事にしてもいいかと言っていたが、それも頷ける

もう一回やってみたい。今度はたき火で魚の串焼きでもやってみるか

小蒔「アレは楽しかったですね。気付いたら校庭に人だかりができていて」

巴「京太郎くんも部活に遅れる、しか言わなかったから何かと思ったけど、男子全員でたき火で焼き芋には驚いたね」

初美「面白いことやると思いましたよー。焼きりんごとか美味しかったですよー」

霞「ああいうのって、男の子だからできることよね。あの行動力も、ちょっと真似できないわ」

春「でも、またやってみたい。今度こそ焼き黒糖を」

巴「それは止めとこうね」

初美「次は私達も最初から誘って欲しいですよー」









11月◇日

休日を利用してか、愛宕さん姉妹(貧)(巨)が遊びに来た

いつも(貧)の方には夜中に写メを送ったりしているので、今回は普通にした

普通に案内して、普通におすすめの店や料理を紹介して、普通に遊んだりして、後は麻雀で飛ばされたりした

(貧)さんが初めは警戒心丸出しだったのが、普通に美味しいものを出したりしていくにつれ、

挙動不審になっていき、何がなんだか分からないといった表情になるのが面白かった

あえてゲテモノ料理がある場所で、一切それに触れなかった時とか、頼まないのかと聞いてくるほどで笑いを堪えるのが大変だった

ちゃんと楽しんでもらえたみたいで良かった良かった

流石にそのままにしておくのもアレだったんで、別れてから、夜にまたおいしそうなから揚げの画像を送った

返事がありがとう、だったのに堪えられなくて吹き出してしまった

これはもう、今後も定期的に画像を送らないとな

初美「あー、なんですっけ、これ」

春「……どこかで聞いたことがあるような」

霞「須賀くん=美味しいものを見せるだけ、みたいな条件反射ね」

小蒔「確か……授業で聞いたような……」

巴「思い出した、パブロフの犬だ!」



洋榎「京太郎からメールや!今度は一体どっちや……また飯の画像か普通のか……」

絹恵「お姉ちゃーん、そんなにご飯の画像がええの?」

洋榎「ええわけないやろ!こんな夜中やで!?」

絹恵「じゃあなんで普通のやったら残念そうなん?なんか普通のメールやったら挙動不審やったりするでー?」

洋榎「ホンマ?……なんでやろ……はっ!これが……恋!?」

絹恵「…………多分ちゃうでー」








11月▽日

今日はみんな用があるとかで帰り道は小蒔さんと俺の2人だけだった

ちょうど欲しい本の発売日だったので、本屋に寄ることになった

適当に探したりしていると、小蒔さんは何か落ち着かない様子だった

普段帰り道に寄り道とかしないからだろうか。その姿が少し新鮮で、面白かったので、色々寄り道して帰ろうということになった

色々な店を軽く見て回ったり、ファーストフード店に寄ったり、俺が普通にやっていることでも、普段やらない小蒔さんは珍しそうに、楽しそうにしていた

最後にゲームセンターに寄った時、クレーンゲームのぬいぐるみが気になったようなので、取ってプレゼントした

クレーンゲームのコツ、昔ハギヨシさんに聞いといてよかった。でも、なんであの人はこんなこともできるのかは今も分からない

とにかく小蒔さんは喜んでくれた。嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめたまま帰った

あれくらいのことで喜んでくれるなら、また今度も誘いたくなる

霞「デートね」

巴「放課後にデートですね」

初美「クレーンゲームとか定番中の定番ですねー」

小蒔「で、デートとかそういうのではなく……そう!ただの寄り道です!」

春「それをデートと言う」

小蒔「あぅ……」

霞「今度はみんなで行きましょう」

初美「賛成ですー」









11月■日

今日は休日、中学生の大会でいい成績を残したという明星ちゃんがお祝いをしたい、ということで1日付き合った

わざわざ待ち合わせ場所まで指定されて、行ってみると精一杯お洒落をした明星ちゃんがいた

少し背伸びしたような感じが可愛らしかった。素直に可愛いと伝えると少し照れていた

そのまま、明星ちゃんの希望通り、お祝いとして1日遊び倒すことになった

中学生とは言え女の子、あっちの店にいきたい、こっちの店にいきたいと、午前中は散々連れまわされた

流石に色々買って荷物持ち、ということはなかったが

そして昼、わざわざ早起きお弁当を作ってきてくれたらしい

公園のベンチで食べることになった

そういうマネをしたいのか、アーンしてきた。まぁ、1日付き合うと言ったので大人しく食べた

味も結構美味しかった。お返しに今度はこっちからアーンするとかなり顔を赤くして慌てていたが、最後は大人しく食べていた

やっぱり恥ずかしいんだろう

午後はゲームセンターで遊んだ

レーシングゲームに音ゲー、色々なものをやった

中でもエアホッケーが気に入ったのか、しばらく続けて対戦することになった

エアホッケーで揺れるおもちがすばら!!……今も思う、本当に中学生か?

それから引っ張られるままにプリクラを撮ることに

プリクラの機械の中が狭いから、ということで明星ちゃんはほとんど俺に抱き着くような体勢になっていた

おもちが!中学生なのにすばらなおもちが!!すごく……押し付けられました

そのままでシャッターが押される瞬間

バランスを崩したのか、明星ちゃんがそのまま俺に近付いてきた

そして、俺の唇ギリギリ、その近いところに明星ちゃんの唇が触れた

これにはさすがに驚いた

プリクラも、まるでキスをするギリギリのような写真になってしまった

撮り直そうかと言ったが、明星ちゃんは顔を真っ赤にしながら、これがいいとそのプリクラをプリントすることになった

俺もそれを半分受け取った

一応どこかに貼るか?でも下手したら中学生に手出した証拠写真だよな……まぁ、とりあえず取っておこう

明星ちゃんは顔を真っ赤にしたままで、今日はもう充分楽しんだと言って、帰ることに

無論ちゃんと家まで送った

家に入る前、明星ちゃんは何かを言いかけたが、それを止めたのか、「また、一緒に出掛けてくれますか?」と聞いてきた

勿論いい、そういうと嬉しそうに笑い、また今度、と言って家に入っていった

やっぱアレか。大人とか、恋とかへの憧れで今日は色々やったのかな

可愛い妹みたいなものだ、またこういうことに付き合うのも悪くないだろう

霞「ちょっと明星ちゃんのところに行ってくるわ」

初美「ストップ!ストップですよー!!」

巴「そ、そうですよ!」

春「羨ましいけど、落ち着いて」

小蒔「そ、そうですよ霞ちゃん!相手はまだ中学生ですよ?」

霞「中学生……そう、まだ中学生……」

初美「大人げないですよー」

霞「初美ちゃん、明星ちゃんの姿を思い出してみて?」

初美「?はい、いいですよー」

霞「そして自分と比べてみて?どう?」

初美「……いや相手は年下、中学生……でも、アレで中学生?…………」

初美「ちょっと私も行くですよー」

巴「ハッちゃん!?」

春「落ち着いて、京太郎の中では妹。そう妹は対象外」

小蒔「そ、そうですよ!妹みたいって言ってますし、大丈夫です!」

霞「……それもそうね」

初美「……ですねー」

巴「ホッ」

霞「でも……後で話し合いね」

初美「私も行きますよー」

春「そこは全員協力で」

小蒔「お、お話を聞くだけですよ?」

巴「あ、多分駄目っぽい…………まぁ、私も同じだからいいけど」



明星「!?」ゾクッ

明星「な、何今の……寒気?」






11月◎日

今日、家の掃除をしていたら、古いアルバムを見つけた

どうやら親父がしまい込んでいたものらしい

中を見ると、なんと親父と小蒔さんところのおっちゃんが映っていた

他の写真を見たところ、どうやら昔鹿児島で撮ったものらしい

日付は10年以上前、なんと俺も映っていた

全然覚えてねー

適当に見ていると、少し気になる写真がいくつかあった

俺とおさげの小さい女の子が写った写真、今とほぼ変わらない初美さんと俺が一緒に海で泳いでいる写真、

俺が同年代くらいの女の子と一緒に黒糖を食べている写真、俺がポニテの年上の女の子に手を引かれている写真、

明らかに永水のみんなだった

ただいくら探しても霞さんらしき女の子が映った写真は無かった

なんでだろうか?

明日にでもみんなに覚えているか聞くついでに聞いてみよう


霞「あぁ、私がまだ来てない頃の写真だったやつね」

小蒔「私もほとんど覚えていませんでしたけど、昔会っていたらしいんですよね」

春「一緒に黒糖を食べた仲……」

巴「言われてみて、うっすらそんな思い出があるような、って感じでしたねー」

初美「……私ってそんなに変化ないですか?」

霞「……昔は私より大きかったのにねー」

初美「嫌味ですかっ!」







11月☆日

今日、学校で進路希望の紙を渡された

進路って、何も考えてねーわ

永水は神学系だがそっち方面以外に普通に進学もいけるらしい

みんなに聞いてみると、とりあえず進学か家を継ぐらしい

春がいっそ婿入りしたら?とか言ってきたから、もしもの時は頼む、

と軽く言ったら他のみんなが是非自分のところに!と強く言ってきたのは驚いた

まぁ、春の冗談に乗っかっただけだろう

家に帰ってから、何人かにメールで聞いてみた

由暉子は普通に進学するつもりらしい

ただ、先輩達が打倒はやりんを目論んでいるので、もしかしたら……と意味深なメールを返してきた

エイスリンさんは、宮守のみんなと一緒に居たいと言っていた

今は割と本気でこちらの大学を目指しているらしい

照さんは分かってはいたがプロに行くらしい

既に色んなチームから声が掛かっていて、どこにするかを考えているとか

まぁ、どこでも大丈夫だろう

藤原さんは大学に進学らしい

インハイ、個人戦での活躍からか、いくつかの大学から声が掛かっていて、もう決まっているとか

花田さんはとりあえず進学らしい

進学先でまた麻雀が打てればすばら、と言っていた

俺も何か考えないとなー

春「卒業と同時に嫁入り、婿入りバッチコイ」

霞「あらあら、そんな待たなくてもすぐにでもいいのに」

小蒔「む、婿なんて……おばさま達が言ってきますけど……ま、まだ早すぎます!」

巴「本家が本気出したらちょっと勝ち目ないですよ」

初美「ぐぬぬ……私も一応18なんですよー!嫁も婿もいいんですよー!!止めらそうなのは分かってますけどねー!!」








11月★日

今日は171年ぶりの名月、ということでまた小蒔さんの家に呼ばれた

前もやったのに、また月見、という名の宴会。おっちゃんも好きだな。親父もノリノリだったけど

俺もまた色々手伝ったり、おばちゃん達に娘はどうだ?などとからかわれたりして、ある程度落ち着いたところで、改めて縁側に座って月を見た

そこへ、団子や飲み物を持った巴さんが来てくれた

俺が色々やっているのを見て、持ってきてくれたらしい

ありがたくいただきながら、しばらく2人でゆったりと月見をした

171年ぶりの名月、というのは言いすぎでなく、本当に綺麗な月だった

それに感動してか、自然と巴さんに「月が綺麗ですね」と言った

巴さんは一瞬ポカンとした後、顔を真っ赤にしてしまった

何か変なことを言ったか少し考えたが、全然分からなかった

巴さんはしばらく顔を真っ赤にしていたが、俺の顔を見て、少し呆れたような表情になって「そうですね」と言ってくれた

今思い出しても、変なことは言ってないはずだけどなー

霞「あらあら……これは確かに巴ちゃんもそうなるわね」

巴「ほんっと驚きましたよ。でも、京太郎くんですからね」

初美「ですねー。でも、私も言われたかったですよー」

巴「ふふ、これは私だけですよ?」

小蒔「『月が綺麗ですね』……確か、国語の授業で聞いたような……」

春「……夏目漱石」



※意味が分からない方は『夏目漱石 月が綺麗ですね』でググってください








11月▲日

初美さんが成長していた

身長もまだまだ低めではあるが、低すぎるということはなくなっていた

雰囲気も多少落ち着いたものになっていた

何より……巨乳になっていた

以前は合法ロリ、絶壁、大平原、止まるのが早すぎた成長、などなど言われていたが、もはや小柄な巨乳となっていた

胸は霞さん程ではないが、小蒔さんや春といった、まさに巨乳だった

そして……服装は以前と同じという暴挙

これは暴挙と言わずしてなんと言うのだろうかありがとうございます

だが見えない!見えそうで見えないというジレンマを抱えたその姿!!

何が起きたなんてどうでもいい!

いざ!!ルパンダーイブ!!






そこで目が覚めた

分かっていたんだ……夢だって

でも、夢見たっていいじゃない……男なんだもの……

念のために、学校ですぐに初美さんの教室に行った

いつもの合法ロリがそこに居て、安心2割、がっかり8割

なんて残酷な夢を見たんだろうか……

春「なんて……なんて夢を……」

霞「酷い……これは酷過ぎるわ」

巴「えぇ……夢だから仕方ないとはいえ、ちょっと……」

小蒔「初美ちゃん、元気だしてください!」

初美「今元気がなくなりましたよー。これ、怒っていいですよねー?」








12月×日

もう12月、相当寒くなった

九州だから長野よりマシだろうと思っていたけど、寒いもんは寒い

手袋とマフラー……去年古くて捨てたっけ

よし、編もう

去年ハギヨシさんに教わってから、確か咲にマフラー編んでやったっきりだし、軽く練習してからやるかな

そうと決まれば、今日の日記はこれくらいにして、早速やるか

小蒔「編み物……そんなすぐにできるものでしょうか」

巴「人によると思いますけど……さすがに一晩でマフラーと手袋は無理じゃないんですか?」

霞「いくらなんでも、日記を書くのだって夜だろうし……」

初美「なんか、こう、フラグっぽいような……というか地味に宮永さんにプレゼントしてますねー」

春「あ、翌日の日記……」








12月○日

昨日の夜にできたマフラーと手袋を早速使った

やっぱりあるのとないのじゃ大違いだ

昨日作る時、最初は少し手間取ったが、やり方やコツさえ思い出せば問題なかった

でも、ハギヨシさんよりかなり遅いな

どっちも結構いい出来だった

道中、どこで買ったか聞かれたりもした

自作だと言うとみんな驚いていたが、手編みのマフラーや手袋ぐらいよくあるものだろう

春がなんか羨ましそうに見てたので、今度作ろうかと言うと、えらく喜んで抱き着いてきた

いいおもちがすばらっ!

しかしそんなにマフラーと手袋欲しかったのか?

初美「一晩でほいほいできませんよ!?」

霞「さらにそれをかなり上回る速さで作る人がいるって……」

小蒔「すごい方なんですねぇ」

春「すごいすごい……」

巴「ところで……さらっと手作りを約束してもらった上に何を抱き着いているんです?」

春「…………」ポリポリ

初美「これみよがしに黒糖食べて誤魔化すなですよー!!」

霞「12月に入ってマフラーと手袋が新しくなったと思ったら……」







12月△日

今日は色々びっくりした1日だった

朝、起きたら小さくて暖かい何かが布団の中にあった

寝ぼけていた俺はそのままそれを引き寄せて、2度寝した

次に目が覚めた時、俺は初美さんを布団の中で抱き枕にしていた

えらく驚いたね。空の○跡FCのラストぐらい驚いた

初美さんはなんか大人しくなってるし、とりあえず寒いが布団から出て話を聞くと、ドッキリのつもりだったらしい

なんでも、こっそり布団の中に入ればすぐに起こすことができる、というのを実行したらしい

さすがにやめてほしい、色々な意味で。傍から見たら俺がアウトだ

そのまま何故か初美さんはうちで朝飯を食べて、そのままその日は初美さんと適当に遊んですごした

今度、また入ってこられないよう抱き枕でも買うかな……

霞「あらあら、何をやっているのかしら?」

小蒔「暖かそうですね」

春「私だってまだ寝込みは襲ってないのに……」

巴「それも駄目だから。ハッちゃんも駄目だけどね?」

初美「ちょっと京太郎の家に行ったら、寒かったんで布団に入っただけですよー?他意はないですよー?」

春「じゃ、次は私で」

霞「あら、ここは私よ?」

小蒔「わ、私も……ちょっとやってみたいです」

巴「3人の誰かがやるのは割と本気で京太郎くんが大変なことになりそうだから」

巴「ハッちゃんでギリギリセーフ……いや、でもある意味アウト?」

初美「ある意味ってなんですかー?」







12月□日

今日は藤原さんがこっちに来た

以前のお礼ということで、今度は俺が色々案内して見て回った

もっとも、こっちに来てまだ1年も経ってない俺の案内だから色々と足りないところがあったかもしれない

でも、藤原さんは楽しそうにしていたようで良かった

途中で小蒔さんに会った

俺と藤原さんが一緒にいることに驚いていた

一応説明しようとすると、いきなり藤原さんが俺の腕に抱き着いてきた

さらに、『須賀君』って呼んでたのにいきなり『京太郎君』って呼ばれて俺も驚いた

藤原さんに急かされるまま、小蒔さんに説明もできずにその場を離れることになった

藤原さんは悪戯が上手くいった子供のように笑っていた

小蒔さんに対して、これくらいはいいでしょう、と言っていたが、俺が後でどうなるかは考えていないんですね

そのまま時間が来たので藤原さんと別れた

そういや、小蒔さんと会ってからそのまま呼び方が『京太郎君』になってたけど……ま、いっか

小蒔「いきなり京太郎くんの腕にこう、抱き着いたんですよ!」プンスコ

初美「明らかに見せつけるような感じですねー」

霞「こういう形でやり返されるなんてね」

巴「案外向こうも本気で京太郎くん狙ってたり?」

春「ちょっと笑えない」








12月●日

今日はちょっと小蒔さんの家、本家とやらに呼ばれた

なんか俺の意見が欲しいとかなんとか

よく分からないが行ってみると誰もいなかった

しかし鍵は開いていたので、そのまま入り、よく人が集まる奥の部屋に行くと、みんなが着替えていた

小蒔さん、霞さん、初美さん、巴さん、春、明星ちゃん、湧ちゃん、全員が下着だったり、半分以上脱いだような恰好だったり、

そのまますぐに出ようとしたが、足を滑らせ、そのまま転んでしまった

転ぶ瞬間、反射的に何かを掴んだ。どうやらそれは明星ちゃんの手だったらしく、そのまま明星ちゃんも、

さらにそれに巻き込まれ、結果的に全員が俺の上に重なるような形で転んだ

今思い出してもみんなごめんなさい、そしてありがとうございました

その後外に追い出され、騒ぎを聞きつけたおっちゃん、そして俺の親父に軽くボコられた

おっちゃんは「わしだって見てないのに!」親父は「このやろうラキスケとか俺だってもうやってねぇのに!」とか言いながら

不可抗力だったのに。いうなればTo Loveっただけだ

しばらくして、みんな出てきた。その恰好は、いわゆるミニスカサンタだった

細かいデザインはそれぞれ違っていて、すごく似合っていた

つーか神社でサンタってなんだよ。いいけど

話を聞くと、これで少しはクリスマス等のキリストな行事でも神社に人を呼べないか、という建前

本音はミニスカサンタが見たかった、というものだった。ちなみに話したのは建前だけ、本音の方は話さないでも理解できた

気持ちは分からくもないけど、神社の巫女にさせる格好じゃないだろう。いいけど

似合うけど、流石に神社でやることじゃない、そう言うとおっちゃんはあっさり諦めた

仕方ないからクリスマスパーティーで、とか言ってたけど神社でクリパとかいいのかよ。アバウトすぎるだろ。ミニスカサンタが見たいからいいけど!

そんなことのために呼ばれたのかと呆れていたら、みんなが「誰が一番?」って聞いてきた

さっきのこともあり、少し顔を赤らめて聞いてくるとかマジ可愛い。でもみんな似合っていたので、「みんな1番だ」って言うと何故か呆れられた

解せぬ

ちなみにおっちゃんが家に居なかったのは、小蒔さん達の着替えのため、そしてカメラを取りに行っていたためらしい

結局写真は撮れなかったらしいが。残念だ

巴「みんなで着ましたよね、サンタ服」

小蒔「ちょっと寒かったですけど、可愛い恰好でしたよね」

霞「いきなり京太郎くんに下着姿見られて、みんなでもみくちゃにしちゃったけどね」

小蒔「うぅ……恥ずかしかったです」

初美「中等部の2人まで巻き込んじゃいましたしねー」

春「あそこで京太郎と2人きりだったら……既成事実を……」ボソッ

巴「ちょ、今なんて言った!?」






12月◇日

良子さんにプールに誘われた

少し離れた場所にある温水プールの施設らしく、知り合いから無料券をもらったとか

3人分だったので、春も一緒に行った

プロがそういうところに行くと目立つんじゃないかと思ったが、良子さん曰く

「女性はほんの少し髪型を変えるだけでも印象が変わりますから、意外とバレないんですよ」とのこと

まぁ、2人とも美人でおもちだから目立つだろうとは思う。そして目立っていた

水着はレンタルでき、そのレンタルで選んだ水着も結構露出度が高いものだった

良子さんは髪型を普段と違うものにしていて、プロの戒能良子と気付く人はいなかったが、スゲー美人が来たと言う人は居た

春も元々美人でおもち、そして露出度の高い水着、すばらでした

それからは3人で泳いだり、いくつもあるプールを制覇してみたりした

流れるプールや波のプールでは水で揺れる2人のおもちを存分に見ることができた

ただ、ウォータースライダーでは、2人のポロリを期待したが、むしろレンタルでサイズが少し大きい水着の俺がポロリしそうになった

うっかり水着がずれた時は必死で水着を抑えた。その時良子さんと春の2人が舌打ちしたように聞こえたのは空耳だと思いたい

最後に良子さんの提案で3人一緒にウォータースライダーに行った

2人とも無意識なのか、俺に胸を押し付けるような体勢で滑るから大変だった

良子さんが「これぞビーチラブコメの定番、ポロリ」とか言いながら水着をずらし、春も対抗するから色々と大変だった

結局はポロリしなかったが

「はっはっは。ポロリは2人きりの時に決まっているでしょう」としてやったりな顔の2人、してやられましたよコノヤロー

それでも楽しかった

冬にプールもいいものだ

初美「まーたー良子さんですかー?」

巴「春ちゃんばっかりなんか出かけてない?」

春「…………」ポリポリ

霞「黒糖没収。隠してる分もね?」

春「!?」

巴「ショックみたいな顔してる振りして隠し場所変えない!ああもう、胸の間とかにまで入れてるし!」

小蒔「わ、春ちゃんそんなに入るんですね。すごいです!」

初美「全部出すですよ。ええ、全部出すです」

霞「初美ちゃん、少し私怨入ってるわね」








12月▽日

霞さんに勉強を教えてもらうことになり、霞さんの家に行った

部屋に上がると、霞さんは炬燵で寝ていた。うつ伏せで潰れたおもちがすばら!!

しかしそのままにしておけない

風邪引くし、今ならおもちに触れてもばれないかもしれないし、という訳でとりあえず肩をゆすってみようとした

そしたら、そのまま腕を掴まれ、あっという間に炬燵に引き込まれ、抱き枕にされてしまった

すばらなおもちに触れるどころか顔に押し付けられていよっしゃああああああ!!

そのままの体勢で5分ほど過ごした後、流石にこのままでおばさんとか来たらシャレにならんと思い、名残惜しいが脱出しようとした

しかし、思ったよりがっしりホールドされており、抜け出せなかった

ちょっとこのままやばくね?誰か来たりしたらアウト?そう考えていると、誰か部屋に入ってきた

「お姉ちゃん来たよ……きょ、京太郎さん!?」明星ちゃんだった

やっべ、中学生になんて状況見せてんだ。かなり焦って、どういうか悩んでいると

「ずるい!」明星ちゃんがそう言い、なんと俺の後ろから抱き着いてきた

おいおいおいおいなんだよこの夢のサンドイッチ。生きてて良かった。

そう思った15の冬

俺、今日の出来事で後5年は戦えるよ

ちなみにそれから5分して霞さんは起きた

起きて、意識もしっかり覚醒していたが「あら……ふふ、悪くないわね」そういってそれからしばらく、起きた霞さんと明星ちゃんに挟まれ続けた

宿題?できるかバカヤロー!!

初美「…………」

春「…………」ポリポリ

巴「明星ちゃんまで巻き込んで」

霞「巻き込むというか……抱き込む?」

小蒔「あ、それいいですね!」

初美「誰がうまいこと言えっていいましたかっ!?結局は胸ですかー!?」

巴「お、落ち着いてハッちゃん!春ちゃんも止めて!」

春「…………ふぅ、肩が凝る」

初美「はーるーるー!!」

巴「煽るな!!」

霞「ふふ、今度は小蒔ちゃんと一緒にやりましょうか?」

小蒔「は、はい!頑張ります!」









12月■日

今日、恒子さんが訪ねてきた

またこっちでロケがあったらしく、終わったから遊びに来たらしい

ホイホイ高校生と遊ぶアナって……なんか書いてみるとえらく危ない感じだな

前回案内したとこと同じじゃなんなので、小蒔さんの家の神社を案内した

たまたまおっちゃんも居て、なんか意気投合していた

そのうち神社に取材とか来ないよな?

おっちゃんのすすめで俺までおみくじを引くことに

結果は……なんと大凶

恒子さんもおっちゃんもすごいとか言ってた。おっちゃん、あんたは言うな

まぁ運は無いかもしれないが、珍しいので写メは撮っておいた

大体ロクなこと書いてないが、恒子さんが笑いながらある一点を指差していた

恋愛:女難。頑張れ

神様からも励まされるレベル?何が待ってるんだ?

恒子さんはお土産にいくつかお守りを買って帰った

でも、小鍛治プロと瑞原プロに縁結びのお守りを買っていくのは酷いと思う

初美「大凶ってまだありましたっけー?」

小蒔「確か、極稀にひとつだけ入れてるらしいです」

巴「それを引くって……」

春「……女難……うん」

霞「仕方ないわね、えぇ」







12月◎日

今日は小蒔さんの家に手伝いに行った

今から年末年始の準備が必要らしい

確かに忙しくなりそうだ。また夏の時みたいに色々やるんだろうし

おっちゃんも忙しそうに色々やってたし、小蒔さんまで挨拶や衣装合わせで忙しそうだった

俺の手伝いは、大体が料理や掃除、片づけ等だった

こういう書き方は嫌だが、今日やってたことは家政夫だった

あわただしく1日が過ぎ、夕飯、俺が作った食事を俺やおっちゃん、小蒔さんに他の人達と食べた

食べながら、おっちゃんが今日は助かったと言ってくれた

いっそ本格的にうちに来ないか?とまで言われた

笑いながらだったし、冗談だろう

おっちゃんも、笑いながら小蒔さんに、そう思わないか?と言った

すると小蒔さんはしばらく考え込み、俺をまっすぐ見て

「うちに婿入りしませんか?」と言った

一瞬静かになった後、小蒔さん以外のその場の全員が驚いた

俺はおっちゃんに胸倉掴まれて「どういうことだぁ!?」とか言われるし、小蒔さんも何か違うとか間違えたとか言いながら慌ててるし、

結局、小蒔さんの婿入り発言は有耶無耶になった

何かと勘違いしての発言だったのか?

霞「ちょっとこれはどういうことかしら?」

初美「姫様といえ、不意打ちプロポーズは有耶無耶にできませんよー?」

春「先にやられたことは置いといて、話して」

巴「これは、まぁ皆さんの前でちょっとシャレになりませんし……」

小蒔「ぷ、プロポーズなんて……そそそんなつもりじゃなかったんですよ!?」

小蒔「その……あの日は京太郎くんが居て助かりましたし、実際に一緒になったらな、って考えてて」

小蒔「で……『ありがとうございます』って言うつもりが……つい……」

春「本音が出たと」

霞「小蒔ちゃんがここまでするなんて……」

初美「さすが姫様……ですがこのままだと危ないですねー」

巴「本家と争う辺りはいいの?」

小蒔「あ。べ、別に京太郎くんが嫌だって言う訳じゃないんですよ!?」

霞「それはみんな分かってるからね?」









12月24日

今日はみんなでクリスマスパーティー

小蒔さんの家でやったけど、神社の家でやっていいのか?

「神様アバウトだから」っておっちゃん言ってたけど、あんたミニスカサンタ見たいだけだろ

以前の時の7人、そして飛び入り参加の良子さんまでもミニスカサンタだった。ありがとうございます

あんまり慣れてないのか、小蒔さんは少し恥ずかしそうにしていたが、恥じらいがまた可愛い

料理はみんなが、ケーキは俺が作った

人数が多いということで2つホールケーキを焼いてきたが、好評だった

むしろ店できるんじゃね?とまで言われたが、ハギヨシさんに比べるとまだまだだ

それからはプレゼント交換、俺はちょっとしたアクセサリーを出した。

ケーキのお礼とかでいくつももらえたけど、なんでお守りとかお札ばっかり?

神社だってのは分かるけど、ここまでしてお守りって……しかも誰だ俺に安産祈願のお守り渡した奴

どうしろってんだ。誰か女の子に渡してもえらいことになるわ

他にも線香に海外産っぽい怪しい置物に、藁人形とか。誰だ、特に最後。シャレになってねーぞ

まともっぽいのが春がくれたラッピングされたいつもの黒糖ぐらいだった。なんだろう、この気持ち

でも、楽しかったからいいか

来年も楽しく過ごしたいけど、彼女が欲しい

巴「あ、あのアクセサリー京太郎くんだったんだ」

霞「あら、巴ちゃんが当てたのね」

小蒔「あ……必勝祈願のお守りのつもりだったんですが……」

初美「間違えたの姫様だったんですねー」

小蒔「こうなったら責任を取って私が受け取って……その……お守りが役に立つ状況に……」

春「それは駄目。まず私が来年京太郎と…」

初美「それは譲れませんよー」

霞「そうね、来年に婿にでも……あ、再来年かしら?」

巴「気早すぎますって。せめて卒業してからですよ」

春「……結構具体的な計画立ててる?」








12月☆日

今日は家の大掃除をした

今までよりなんか早い日だったから聞くと、明日小蒔さんの家、というか神社全体の大掃除の手伝いに行くらしい

まぁ引っ越して1年経ってないし、こっちの大掃除はすぐに終わる

あそこの大掃除は大変そうだし、そりゃ手伝いもいるよな

親父曰く、本家のおばさんからおっちゃん、みんながせめて俺だけでも手伝いによこせとうるさいらしい

なんかお袋からはいっそ嫁に行けとか言われたけど、せめて婿って言え

春「これ、昨日の日付」

霞「あら、結局全部読んじゃったわね」

巴「見事に京太郎くん帰ってきませんでしたね」

初美「神様のおかげですねー。ありがとうございますー」

小蒔「…………」

巴「じゃあ早く日記しまって……え?姫様?」

小蒔「zzz...zzz...」

春「また寝てる?」

霞「いえ、降ろしてるわ」

小蒔「はっ!?また声が……」

初美「今度はなんでしたー?」

小蒔「えと、『悪くなかった。じゃ、最後に小僧に良い思いをさせてやる』って」

巴「小僧って、京太郎くん?」

春「良い思い……黒糖1年分以上……黒糖3年分!?」

初美「それははるるだけですよー」

霞「とりあえず、日記はしまったわよね?」

小蒔「うーん、少し罪悪感が……何か京太郎くんにしてあげたいです」

霞「そうね、それじゃ…」ビリッ

霞「え?あら?巫女服の帯が……」

巴「そんな、特に古いって訳でも…」ブツッ

巴「って私も!?」

春「これはまさか……」ストン

春「あ、黒糖の重みで落ちた」

初美「どれだけ黒糖隠し持ってるんですかー?」ストン

初美「…………大き目だったから普通に落ちたですよー」

小蒔「え?えぇ?」

小蒔「……アレ?何も起きないですよ?」


ガラッ

5人「!?」

京太郎「うーっす、須賀京太郎ただいま帰りましたー。いやー、お土産が多くなっちゃって…」

小蒔「京太郎くん!?い、今は駄目です!!」ツルッ

小蒔「あ」ビリッ

京太郎「へ?」

小蒔「……あうっ!?」バターン

霞「小蒔ちゃ」ツルッ

巴「姫さ」ツルッ

春「ちょ」ツルッ

初美「あ、掴まれたら」ツルッ

バターン!!

京太郎「…………」

小蒔「あたたぁ……」

霞「だ、大丈夫?」

巴「いたぁ……」

春「……黒糖砕けた」

初美「そんな心配じゃ…」

5人「あ……」巫女服が盛大に脱げている

京太郎「……年末にいいものが見れまがはっ!?」

小蒔「み、見ちゃダメです!!」

霞「こ、これは駄目よ!!」

巴「ま、まだ早いー!!」

春「い、いきなりは無理!!」

初美「胸ばっか見てんじゃねーですよー!!!」ゲシッ







12月Я日

今日は小蒔さんの家の大掃除を手伝いに行った

途中買い物に行ったら黒糖1年分は当たるわ屋久島セットとかいう詰め合わせは当たるわで戻るのに時間がかかった

ただ、戻ったらいきなりみんなが転んで、巫女服が脱げてすばらなものが見れた

初美さんに飛び蹴りくらったけどな

その後は掃除を終わらせ、泊まりだったのでみんなで夕飯の鍋を食べた

大掃除ではあったが、最後はまた宴会みたいになった

でも、楽しかったからいいか

来年もまた、楽しく過ごせるといい

そして、来年は彼女が欲しい!!

霞さんほどとは言わない、それなりに胸が大きい娘でいいから神様お願いします!!



カンッ!!