6月■日

今日から団体戦が始まった

団体戦のメンバーは六女仙で固めるということで、1年生の春まで入っていた

試合前、1年で大会とか大丈夫か聞いたが「……いつもみたいに頑張る」と言っていた

いつも通りはいいんだが、いつも通りすぎて黒糖まで持ってくな

そう言うとしばし俺を見た後、いきなり口に黒糖突っ込んできた

慌てる俺を見て、春は微笑みながら試合会場へと行った

試合は主に小蒔さんと初美さんの活躍で明日の試合へと勝ちぬいた

練習でも何度か見てるが、やっぱりすげぇ

でも、今更だが思う

流石に巫女服は目立つ

探しやすいからいいけど、アレが正装なのか?

まぁいいや、明日も応援しよう

春「黒糖の美味しさを知るといい」

巴「いや、もう充分に知ってると思うけど」

初美「大会ですかー。この時は姫様も大暴れでしたよねー」

小蒔「そんな……ただ、全力で当たってくる方々に、礼儀として全力以上で当たっただけです」

霞「おかげで県予選では楽だけど出番がないようだったわ」

巴(巫女服に関してはいいのかな……いや私も普段から着てるしあんまり言えないけど)

小蒔「?」キョトン








6月◎日

団体戦、優勝おめでとう!!

凄かったな、特に最後に初美さんが相手飛ばした辺りとか

うん、ちょっと対戦校が可哀想な気もした。主に副将と出番無く終わった大将

これで永水は全国出場決定らしい

とりあえずおめでとうと言いに行ったら初美先輩に会った

初美先輩はドヤ顔しながら「どうですかー?勝ちましたよー?」と言ってきた

なんか微笑ましかったので頭を撫でるとしばらくそのまま撫でられていた

でも、後から来た霞さんの「褒められてるの?」という言葉から子供扱いされてるように感じたらしく、怒られた

ぶっちゃけ年下撫でてるような感覚だったけど、すごかったとは思う

来週は個人戦、俺もやってやるぜ!!

霞「あら、やっぱり年下感覚だったのね」

初美「京太郎め……私の方が年上ですよー」

春「……じゃあ撫でられたくない?」

初美「え!?そ……それは……」

巴「ハッちゃん、素直にうれしいって言えばいいのに」

小蒔「ですね。なんでしたら私が撫でましょうか?」

初美「い、いいですよー!」








6月☆日

授業が終わって部活までの時間、咲から電話があった

話を聞くと、咲の清澄高校も全国出場を決めたらしい

長野は名門の風越とか、去年相当暴れたらしい龍門渕とかいると聞いていたから、正直無理だと思っていた

こっちも全国出場を決めて、来週の個人戦のことについて話した

前電話した時から少し時間が空いたのもあって、歩きながら長電話をしていると、足元を見ていなかったせいか、盛大に転んだ

俺1人転んだならまだいいが、たまたま前にいた春まで巻き込んでしまった

電話しながらだったので体勢を立て直すこともできず、春の胸に顔を突っ込んで押し倒すような形になってしまった

春も結構あるから柔らかかった……いやそうじゃなくて

倒れた後、電話中だったのもあり「悪い、咲」と言ってしまった

春はそれが気に入らなかったのか、相当怒った

黒糖を散らばらせたこと、転んで人を巻き込んで置いて謝ったのが他人だったこと、いつものような無表情だったがかなり怖かった

今度黒糖で何かお菓子を作ることで許してもらった

咲には後で掛け直し、事情を説明したが、なんか不機嫌になっていた

俺が悪いんだろうが……春も咲もやけに怒ったりしてたな

なんか他に余計なことやったか?

春「胸に突っ込んだのに、他の女の名前とかは流石に無い」

初美「それは流石に無いですねー」

霞「確か、清澄の宮永さんはそこまで胸無かったしね」

巴「2人とも嫉妬ですね」

小蒔「わ、悪気は無いと思いますよ?」

春「……でも、駄目」









6月★日

個人戦初日、予選突破だぁぁぁ!!

いやー、すっげービビった

相手明らかに俺より上手い人も居たけど、なんか今日は運が良かった

アレかな、試合前に小蒔さんが来てくれたからかな

わざわざ自分の試合もあるのに1人でこっちまで来てくれて、嬉しかった

周りの野郎共から嫉妬の視線を感じたが、小蒔さんの応援には変えられん

今思えば勝利の女神だったのかね

明日はそうとう厳しくなるだろうけど、やるだけやってやるぜ!!

霞「途中でどこかに行ったと思ったら……」

小蒔「き、気になってしまって……」

巴「気持ちは分かりますけど、ぜめて誰かと行ってくださいよ?」

初美「それにしても、勝利の女神ですかー」

春「……似合ってるし、それっぽい」

小蒔「そ、そんなことないですよー」

巴「本当に拝んだらご利益ありそうですよね?」ヒソヒソ

霞「むしろ本当に何かもらったんじゃないかしら?神通力とかを無意識に渡したとか」ヒソヒソ

巴「か、考えすぎですよー」ヒソヒソ








6月▲日

大会2日目、いいとこまで行ったんだが、負けた

試合前にフラッときた春から黒糖を貰って、結構リラックスはできていた

いきなり人気のないとこに引っ張られて黒糖1袋を渡された時は何かと思ったが、春なりの応援だったんだろうな

「頑張って」しか言わなかったけど、充分伝わった

そのおかげか、午前中はなんとか勝ち抜けた

けど、ある程度勝ち上がると周りのレベルも上がってくる

俺はそのレベルまでいってなかったのだろう、当然のように負けた

俺に勝った奴は、その後決勝まで進んでいたし、いいとこまで行ったと自分でも思う

けど、悔しい

1年で最初の大会だとか、相手が強かったとか色々あるが、負けは負けだ

悔しいなぁ、畜生

次だ、次の大会でやってやる

まだまだ先の話だけど、今からでも練習して、もっともっと上手くなってやる!!

春「京太郎……」

巴「何も言わなかったけど、やっぱり悔しかったんですね」

霞「男の子だし、あんまりみんなの前で言いたくなかったんでしょうね」

小蒔「京太郎くん……今は、この時よりずっと上手くなってますよ」

初美「ですね。この時の経験は充分活かされてますよー」










7月×日

今日から麻雀部は合宿だ

俺は留守番、まぁ女子の中に野郎1人、当然だろう

春が大量の黒糖を持っていこうとしたのは一応止めておいた。どうせまだ隠し持ってるだろうし

留守番だが1人でネト麻くらいはできる。何より少しでも上達しておきたい

ネト麻で、しばらく暇があるらしいハギヨシさんも付き合ってくれるということで、今日はずっとネト麻していた

ネト麻だが、長くやっていると自然と仲良くなれるもんだ

今日だけで2人と仲良くなり、連絡先を交換した

1人目はハンドルネーム、膝枕さん

かなり上手い人だった。なぜこんなハンドルネームなのかと聞くと、一緒に始めた友達が勝手に決めたとか

どんな友達だ

2人目はハンドルネーム、王者さん

この人も相当上手かった。なんでももっとうまくなってリベンジしたい相手がいるらしい

たまに変則的な状況になっても、わりとすぐに対応していたのが印象に残った

この日記を書き終わったら2人にメールしてみよう

みんなどうしてるだろうか。とりあえず春の黒糖が1日で尽きないことを祈る

春「もっと持っていけばよかった……」

霞「流石に大きいバック一杯の黒糖は駄目」

巴「予備っぽい小さいバックに着替え諸々でしたからね」

小蒔「でも京太郎くんが合宿に来れなかったのは残念でしたね」

初美「私達だけならともかく、麻雀部全員でしたからねー。顧問の先生もいましたしー」

巴「みんな連れていっていいんじゃない?って話だったよね。雑用とか全部やってくれそうって」

霞「さすがに悪いと思うけど……全員分の周りのこと全部やりそうではあるわね」

春「結局顧問とかが駄目ってことだった……でも反対する人はいなかった」

小蒔「すごいですよね。京太郎くんの人望」

初美「ですねー」



竜華「うーん……やっぱこの名前変やな……変えよかなぁ……」

怜「アカンでー。それがベストや」

竜華「えー……もっと別のがええよー」

怜「せっかくウチのソムリエとセットやからええやん」



やえ「むー……こののどっちって奴強いわね……」

初瀬「小走先輩お疲れ様です……ってのどっち!?ネト麻の伝説みたいなのと対戦してるんですか!?」

やえ「んー?そんなすごい相手?まぁいいわ。もっともっとうまくなって、どこかで阿知賀にリベンジしてやるんだから!!」

初瀬「……やっぱりこの人すごい」









7月○日

今日もネト麻

また2人と仲良くなれた

1人目はハンドルネーム打倒はやりんさん

名前のインパクトも結構あるが、アバターもかなり可愛らしくて目立っていた

麻雀も結構上手かった。何より楽しそうにやっている感じがしていて良かった

2人目はハンドルネーム風さん

相当上手い人だった。1回も勝てなかった

チャットの途中で日本語じゃない言葉を間違えて打っていたが、何語だったんだ?

多分だが英語じゃなかった

連絡先も交換したし、後でメールしよう

それと、今日は合宿中の初美さんからメールが来た

みんなの写メ付きだった

黒糖が切れて落ち込んでいる春と、うとうとしている小蒔さん、眼鏡を外して髪も降ろしている巴さん、

そして不意打ちで撮ったであろう、着物が肌蹴て色々な部分がギリギリ見えそうで見えない霞さん

最高でした、ありがとう初美さん

お礼と言って俺の写メを半分冗談で送った

風呂上りで少しだらしない恰好をしてたが、まぁすぐに消すだろう

霞「全く、急に撮るんだからびっくりしたわ」

小蒔「恥ずかしいです……言ってくれればもっとちゃんとした写真にしたんですが」

春「あの時は黒糖が無くて大変だった」

巴「あの量を食べちゃうのがどうかと思うけど……というかハッちゃん、この京太郎くんの写メはなに?」

初美「え!?あ、ああー……もう消しましたねー……」

春「携帯確保」

初美「ちょっ!?はるる!?」

霞「どれどれ……よし、これみんなに送って初美ちゃんのは消しましょう」

巴「黙ってた罰ですね」

小蒔「わ、私にも見せてください!」

初美「うわーん!送ります!送りますから消すのだけはー!!」



由暉子「またアバター変えました?」

爽「分かるー?いやー、ちょっとこう、衣装の方向性をね」

由暉子「別にまかせましたしいいですけど、これも可愛いですね」

揺杏「よっしゃ、じゃあこのアバターと同じ衣装作るかー!」



明華「ネト麻だと風が吹きませんねー」

智葉「この寒いのに風なんか起こすな」

ハオ「それでも充分勝ってるじゃないですか。私の次に」

明華「面白い冗談ですね。ちょうどいいです、打ちましょうか。私が勝ったらイクラで」

ハオ「日本のお正月らしく数の子じゃなくていいんですか?」

明華「両方で」

智葉「おい部活で高いものの賭けはやめろ」









7月△日

今日みんなが帰ってきた

とりあえず黒糖が切れている春に黒糖を差し出すと喜びのあまり抱き着いてきたのは驚いた

おもちがグッド。でも霞さんに怒られた。至近距離で揺れるおもちもまたすばら

それからお土産をもらった。留守番だったかららしい

まず、まるぼうろ。普通に美味いよな

そして……執事服?と浴衣か?どうも合宿先近くの商店街で福引したら当たったらしい

サイズも入りそうだし……期待した目でこっち見てる人が多かったけど着ないぞ

小蒔さんから渡されたからつい受け取ったけど。ああいう時小蒔さんを使うのは卑怯だろ

みんなが帰ってくるのが遅かったのもあり、今日もネト麻で2人と仲良くなれた

1人目はハンドルネーム、お菓子大好きさん

ここ最近で一番上手い人だった。なんでもネト麻は最近始めたらしく、所々で慣れてないからかミスがあった

お菓子が無くなったとか言ってログアウトしていったが、春の黒糖と近いものを感じた

2人目はハンドルネーム、リザベさん

この人も相当上手かった。ネト麻じゃなくリアルはもっと上手いと言っていた

リアルでどれくらいなのか少し気になった

まるぼうろ食ったら、メールしてみよう

春「京太郎が衣装受け取ってくれてよかった」

巴「福引の『2等、衣装詰め合わせ』当てた時は驚いたけどね」

小蒔「似合そうでしたけど、京太郎くんは不満だったんでしょうか?」

初美「そんなことないですよー。実際似合ってたじゃないですかー」

霞「そうね。あそこまで似合うとは思わなかったわ」



照「……お菓子が足りない」

菫「お前あんだけ持ってきておいてもう食ったのか」

照「私にとってあれくらい朝飯前」ドヤァ

菫「ドヤ顔するとこじゃないからな?」



姫子「んっ……リアルでリザベやってネト麻で……無理ですねー」

哩「さすがにネト麻はなー」

姫子「さすがに部長との絆もネットの壁は無理ですか……」

哩「姫子、絆は嬉しかけどネット超える必要なかぞ?」








7月□日

この前春の胸に顔を突っ込んだ件で、黒糖のお菓子を作ることになってた

実際やってみると結構楽しくてつい色々作りたくなってしまった

黒糖ケーキ、黒糖アイス、黒糖プリン、黒糖ドーナツ、色々レシピもあったので春も呼んで作った

途中でつまみ食いしようとする春を牽制しつつ作るのは少し手間だったが

完成すると、春は喜んで食べてくれた

どれも黒糖好きの春が認めるほどだったらしい

とりあえず明日プリンでも持ってってみるか

今度は黒蜜にも挑戦してみよう

春「どれも絶品だった」

巴「つまみ食いはよくないからね」

霞「学校に持ってきて、みんな喜んだり落ち込んだりだったわね」

初美「私の知り合い、趣味特技、料理お菓子作りって書くのやめたのが1人いましたよー」

小蒔「確かに私より美味しいのは少し複雑ですけど、もっと美味しいものを作りたいです!」








7月●日

みんなで海に行った

こっちは長野より暑いから結構早くから行けるらしい

海、そう海だ。つまり……水着だ

ええ……最高でした。俺は、今日という日を忘れない

豊満なおもちを持ちながら、普段ガードが堅い小蒔さん、霞さん、春

その3人の水着姿……惜しげもなく見せつけられるおもち……素晴らしい

元々相当な大きさだと思っていたが、予想を遥かに超えて大きかった

他に人が少ないこともあり、無防備に揺れるおもちでうっかり鼻血を出すところだった

巴さんは、意外と結構露出が多いタイプだった

太ももと首筋の良さも再認識できたね

初美さん……スク水じゃないのか。悪くないけど一番似合うのはスク水だろうに

一緒に中学生の2人も来ていたけど、明星ちゃんは将来性抜群だった

湧ちゃんもなかなか可愛らしくて良かった

いやぁいい一日だった

途中で他の人がいないことにリラックスしすぎた小蒔さんがポロリしたり、

霞さんに頼まれてオイルを塗ったり、初美さんと競争してたり

おもちとか以外でも、かなり楽しくていい一日だった

また来たいもんだ

小蒔「も、もう!忘れて下さいって言ったのに!!」

霞「小蒔ちゃん、それは無理よ」

初美「京太郎、がっつり見てましたしね」

小蒔「うぅ……恥ずかしいです」

春「大丈夫、京太郎は悪く思ってない」

巴「書き方はアレだけど、基本褒められてるしね……胸は仕方ないけど」

初美「ですねー……ちくしょー……」







7月◇日

最近、春はよく俺の家に来るようになった

お袋とも仲良くやっているようだ

それはいい。ウチに来ることも。ただ、そのせいでトラブルが起きた

こっちは長野に比べて暑い

なので最近は学校から帰って部屋に入るとすぐパンツ一丁だ。しばらくしたら着替えはするけど

今日もすぐに服を脱いで一息ついて、お茶でも取りに行こうと部屋のドアを開けると、廊下に春が立っていた

今まさにノックするといった感じだった春。至近距離で思いっきりパンツ一丁の俺

一瞬固まった後、すぐにドアを閉めた。うん、さすがに野郎のパンツ一丁なんて同級生の女の子に見せるもんじゃない

その後春は何も言わずに帰ってしまった

やらかしたと思い、すぐに着替えて春の家まで行った

春は呼んだら一応出てくれたが、すぐに顔を真っ赤にして引っ込んでしまった

やっぱみっともないもの見せたせいか……

なんとか俺の家に来た用事、授業についてのことだったが、それを済ませた

春は結局引っ込んでから顔を出してくれなかった

明日、大丈夫だろうか

春「…………」

初美「はるる?顔真っ赤ですよー?」

霞「あら、何か見ちゃったの?」

春「……身体」

巴「身体?」

春「……海に行った時も思ったけど、京太郎結構いい身体してる」

霞「まぁ……そうね」

小蒔「それなりに鍛えてる、って言ってましたね」

春「……汗をかいて、無防備な感じの身体を至近距離で見たら……すっごく、ドキッとした」

初美「あー、だから顔を合わせられなかったんですねー?」

春「……正直、今も不意打ちで見たら、ドキドキする」

巴「こ、こっちまでドキドキする言い方しないでよ」







7月▽日

昨日のこともあってか、春がしばらく顔を合わせてくれなかった

学校でも、部活が終わっても駄目だった

帰り道も返事はするけどこっちを向こうとしない

どうしたもんかと考えていると、塀の上に猫がいた

こっちに気付いているのか、やけに可愛らしい仕草だった

ちょっと近づくと、人懐っこいのか俺に向かってダイブしてきた

反射的に受け取ると、猫は俺の腕の中で寛ぐ始めた

いきなりなんでそんな寛げるんだ

呆れたように猫を見ていると、春がこっちを見ていた

どうやら猫に触りたいようなので、そっと猫を渡してやった

おっかなびっくり春は猫を抱いて、撫ででいた

猫は気持ちいいのかニャー、と呑気に鳴いていた

それが何かおかしくて、春と顔を合わせて笑った

それからしばらくは猫を撫でたりしてまったりした

春は自然と俺の方を向いてくれるようになっていた

良かった

小蒔「猫ちゃん可愛いですよね。どこの猫ちゃんだったんでしょうね」

春「分からないけど、多分野良だった」

初美「サラッと京太郎の顔も見れるようになってるじゃないですかー」

巴「猫の力かな?」

霞「猫なら仕方ないわね」








7月■日

部活終了後、巴さんがやけに疲れた様子だったので声を掛けると、最近お祭りの準備もやっているらしい

詳しくは分からないけど、やっぱり神職の家ということで色々忙しいらしい

疲れて肩が凝ると言っていたので、肩もみをするか聞くと、喜んでくれた

長野に居た頃、ハギヨシさんに教わってテクニックを久しぶりに駆使してみた

肩もみ終了後、巴さんは机に突っ伏していた

途中何度か声を上げていたが、それくらい凝っていたんだろう

教わった通り、途中で止めずに一気にやった

巴さんは、肩は軽くなったけど次は他の人が居ないところがいい、と言っていた

声を上げるのは恥ずかしかったかな。なんか色っぽい声だったし

全身マッサージもできると言ったら今は止めておくと言われた

とりあえず疲れた時いつでもやると言っておいた

初美「あー、肩もみですかー。京太郎に止めてって言っても止めてもらえなかったやつですねー」

巴「アレ、確かに効くけど……恥ずかしいし、止めてくれないしで……」

春「すごい声出てた」

巴「だからよ!」

霞「私も肩凝るし……またやってもらおうかしら」

小蒔「良いですね……私も……」

春「分かる分かる」

初美「なんですか、嫌味ですかー?」

巴「……やめとこうハッちゃん。悲しくなるだけよ」







7月16日

今日は霞さんの誕生日だった

少し前に小蒔さんが教えてくれたので、今回はプレゼントを用意する時間があった

プレゼントは出かけた時に見つけた、髪を結ぶためのリボンにした

部活が終わってから、小蒔さん、初美さん、巴さん、春も残って、簡単なお祝いをしていたので、その時に渡した

霞さんは俺がプレゼントを渡したことに驚いてくれたが、すぐに笑顔でありがとうと言ってくれた

プレゼントのリボンも気に入ってくれたようで良かった

その場で付けて見せてくれて、似合っていると言うと嬉しそうにしていた

喜んでもらえて良かった

霞「不意打ちで京太郎くんもくれるんだから、驚いたわ」

春「京太郎のことはサプライズ」

小蒔「霞ちゃんが喜ぶと思ったんですけど、大成功でしたね」

初美「ですねー。実際に全国でそのリボンつけてましたよねー?」

巴「最近もたまに見ますけど、よく付けてるんですか?」

霞「そうね……大事な時とかに付けてるわ」








7月◎日

ちょっとした用事で小蒔さんの家の神社まで行った

小蒔さん、霞さん、初美さん、巴さん、春の5人で儀式?いや、神事というべきか?まぁなんかやってた

しばらく時間がかかるらしく、横の方で待ってた

そのまま眺めていたら、不意に意識が飛んだ

そこからはなんかぼんやりとしか覚えてない

なんか女の人に誘われたりとか、色々作ったりとか、

すげー切れてる女の人に追っかけられて全力で逃げたりとか、そういう夢を見た気がする

気が付くと、心配そうな顔のみんながいた

俺が目を覚ますとホッとしたような顔をして、今日は早く休むようにと言ってくれた

なんだったんだろう?

初美「姫様に降りてくる神様の調整してただけですけどねー」

霞「まさか京太郎くんが当てられて神様降ろしちゃうなんてね」

春「しかも伊邪那岐……」

巴「うっかりで降りてくるものじゃないですよね」

小蒔「伊邪那岐様は間違えたとか言ってましたけど……京太郎くん、降ろしやすかったりするんでしょうか?」

霞「ちょっと分からないわねぇ……こっちの血だってほとんど入ってないようなものだし」

春「……才能?」

巴「神様降ろすのが?」

初美「こういうことでも起きない限り分からないような才能ですかー?」

小蒔「……とにかく、京太郎くんが無事なら私はいいです」

霞「そうね、姫様の言う通りだわ」







7月☆日

今日1学期が終わった。明日から夏休みだ

しばらくは部活で、8月は応援かな

男友達と予定を話したりしたが、大体が部活だったりバイトだったりだ

麻雀部のインハイの話をすると、みんなから写真を頼まれた

小蒔さんの写真とか、霞さんの水着写真とか、巴さんの首筋写真とか、春の笑顔の写真とか、初美さんのきわどい写真とか

最後の奴は無理だろ。色々な意味で

しかしほぼ全員が頼んできた。俺がインハイ会場に行けるとも言ってないのに、何を考えてるんだか

女子の大会に野郎1人で行けというのかね

それと、今度夏祭りがあるらしい

なんでも小蒔さん達も色々やるとか

どういう繋がりか、親父の知り合いが出店をやっているらしい

手伝いが欲しいということで、当日バイトが決まった

まぁ、祭りを回る時間はくれるらしいし、いいとしよう

それにしても、もう夏か

こっちに来て、あっという間だったな

今までと違う夏になるか、少し楽しみだ

小蒔「写真……そういえば、カメラ持ってましたね」

巴「やけに撮ってると思ったけど……こういうことだったのね」

初美「また私が……」

春「……そういえば、結局京太郎は部で連れて行った」

霞「当然よね。言い方は悪いけど、東京での雑用やらお世話やら、部員みんな満場一致で京太郎くん1人に任せられるって結論だったし」

初美「男子1人、ってどうだってのもありましたけど、結局京太郎が居たおかげですっごく大会中楽でしたしねー」

巴「細かい手続きとかも、全部だもんね。本当にすごいよね」

春「……執事みたいだった」

小蒔「そ、それは言い過ぎじゃないんですか?」

初美「……あの時の京太郎に執事服着せればよかったですねー」







7月★日

今日は夏祭りだった

昼間から出店は並んでいたり、浴衣の女の子は歩いていたりと結構盛り上がっていた

俺は昼から親父の知り合いというおっちゃんの下、焼きそばとお好み焼き、両方やる出店で手伝いだった

夏の暑さもあって、滅茶苦茶暑かったが、出店で作る側というのは少し新鮮だった

料理自体はそこそこできるので、最初にある程度教わった後は結構スムーズにやれた

結構知り合いも冷やかしに来て、それなりに忙しかった

おっちゃんはかなり助かったと言ってくれて、早めに、そして予定より長い時間休憩をくれた

休憩中、少し辺りを回った後、小蒔さん達がいるという神社に行った

丁度小蒔さんとこの親父さんが何かやっていたところだった

しばらくすると、巫女服の小蒔さんが出てきた

後ろに続くように霞さん達、知らない顔もいたが、出てきた

全員が出そろったと思った時、小蒔さんが舞を舞った

何か伝統的なものだろう。舞う小蒔さんは凛とした表情で、神秘的な感じだった

詳しくは分からないが、小蒔さんが中心なんだろう、それに続くように霞さん達もまた舞を舞った

それは、小蒔さんが姫様と呼ばれているのが、なんとなく分かるような感じだった

今なら分かる。あの時の俺は、見惚れていたんだ

小蒔さん達、あの時舞っていたみんなに

舞が終わると、小蒔さんはいつものような笑顔を見せていた

それから俺に気付いたのか、手を振ってくれたのでこっちも降り返した

その辺りで時間になったので出店に戻ったが、しばらくしてすぐにみんなが来た

おっちゃんの許可をもらい、全員に焼きそばとお好み焼きをサービスした

みんな遠慮していたが、舞を見せてもらったし、今から一緒に祭りを回れないので強引に受け取ってもらった

一緒に祭りを回れないのは残念だったが、8月にもまた祭りがあるらしいので、その時は一緒に回ろうと約束した

それからは出店でひたすら焼きそばとお好み焼きを作り続けた

おっちゃんは普段より儲かったと、予定より多めにバイト代をくれた

いい臨時収入だった。今度何か思い切って使ってみるか

小蒔「み、見惚れていたなんて……そんな、それほどのものではないのに……」

春「でも姫様すごかった」

初美「ですねー。例年よりも舞が良かったって言う人が多かったらしいですよー」

霞「そういえば……京太郎君が見てるかもしれない、って言ったら普段よりやる気だったわね」

巴「いつもと見てる人が違うと、変わるんですねー」

小蒔「うぅ……だって、みっともないところ見せられませんし……」







7月▲日

部活の帰り道、今日はみんなで帰っていた

途中、近所のでかい犬を飼っている人に会った

犬はきちんと躾されていて、飼い主が指示したお座りの体勢で待っていた

ちょっと犬に触りたくなったので、飼い主の許可を取って撫でた

が、初美さんが後ろから撫でようとしたとき、うっかり転んで犬の背中に乗るような形になってしまった

驚いた犬はそのまま初美さんを乗せて走り出してしまった

飼い主も驚いた時にリードを放してしまい、慌てて俺は初美さんと犬を追った

初美さんも振り落とされないようにしがみつき、犬もそのせいかさらに加速した

しばし、犬に乗った初美さんを追う俺、という状態が続いた

数分後、商店街の人がなんとか押さえてくれて、初美さんは解放された。ちょっと泣いてた

犬も落ち着き、飼い主の下へ返した

帰ってから調べたが、子供でも犬に乗ってはいけないらしい

犬は人を乗せるような骨格じゃないとか

マジで気を付けよう。あのまま初美さんどっかいきそうだったし

春「アレは驚いた」

小蒔「犬って乗っちゃ駄目なんですね」

巴「ハッちゃん軽いから乗れたんだね」

初美「好きで乗ったわけじゃないですよ!結構怖かったんですから!!」

霞「それからしばらく犬に近付かなくなったわよね?」

初美「あんなのもうお断りですよー」







7月◆日

夏休みも始まったばかりだが、今日は8月に東京に行く春に付き合って、宿題を進めた

インハイに宿題は持っていきたくないらしい

2人でやっているのでそれなりに進むが、俺も春も特別頭が良い方でもないので、ひっかかるところはひっかかる

ちょうど英語で悩んでいた時、「ハロー、元気ですかー?」と、良子さんが来た

プロって暇なのかと思ったが、どうやらインハイの解説やらなんやらで休みだったりするらしい

そーいや予選の時大沼プロいたっけ

宿題をしていることを良子さんに伝えると、分かる範囲なら教えてくれるらしい

丁度英語の宿題をやっていて、海外遠征生活が長い良子さん、ベストタイミングだった

「これくらいノーウェイノーウェイ……でも、ここでこの言い方じゃ伝わりませんよー……ちょっとツッコミでも書いとこ」と、言いながら最後まで付き合ってくれた

こうして、俺と春の英語の宿題は片付いた

ありがとう良子さん

でも、春が国語の宿題持ってきた瞬間逃げたのはどうかと思う

巴「そういえば良子さん、よく来ますね」

初美「京太郎がいるからじゃないですかー?」

春「でも助かった」

小蒔「うぅ、英語は私も苦手です……私も教わればよかったです」

霞「小蒔ちゃんはそれでも頑張って終わらせるでしょ。でも、良子さん国語大丈夫かしら……」



良子「……やっべー」

はやり「どしたの?」

良子「海外遠征が長すぎて……ぶっちゃけ漢字がいくつか読めないです」

はやり「あー……一時期本当に長かったし、仕方ないんじゃないかな?」

良子「……高校生の宿題レベルが、ちょっと分からなかったんです」

はやり「……頑張って」








7月▼日

今日商店街に買い物に行くと、初美さんが見知らぬ男の人と話していた

というか、一方的に付きまとわれている感じだった

……ロリコンか?確かに初美さんは合法ロリだけど

初美さんはこっちに気付いたのか、助けを求めるような視線を向けてきた

人が多いとこだったが、仕方ない

俺はそのまま男の人と初美さんの間に割って入った

「悪いけど、この娘俺のなんだ」……もうちょっと言い方なかったかな、あの時の俺

とにかくそう言って、ジッと睨んでやった

男の人は怯み、何か言おうとしたが、これ見よがしに初美さんと手を俗にいう恋人繋ぎにした

男の人はそれを見て諦めたようで、「……負けた」と呟いてどこかへ行った

初美さんは安心したのか、そのまま抱き着いてきた

うん、それ自体は嬉しいんだけど、ここ商店街で、主婦の方々がヒソヒソ話すのがちょっときつかった

そのまま初美さんを家まで送って帰った

帰ったら、親父から「お前、巨乳も貧乳もいけるのか?やるな」とか言われたんで蹴った

俺は巨乳派だ!!

巴「ハッちゃんにやたら付きまとってた人が居なくなったのはこういうことだったんだね」

小蒔「京太郎くん、かっこいいですね!!」

春「そこは同意……でも、やり方が……」

霞「そういえば夏頃に金髪の変な人がいるって話があったけど……」

初美「助かりましたし、嬉しかったんですけど、合法ロリってなんですかー!!京太郎の馬鹿ー!!かっこよかったのにー!!」








8月×日

今日はみんなでプールに行った

海に行った時も思ったが、水着が最高でした

ふと、思わぬ人に声を掛けられた

「アレ?京太郎くん?」「やほー、久しぶり☆」小鍛治プロと瑞原プロだった

インハイの解説の仕事前に、別の仕事でこっちに来ていたらしい

2人とも当然水着だった。うん、良かった。特に瑞原プロはおもちがすばらしい。28歳だけど

一緒に来ていたみんなもプロがいることにとても驚いていた

小鍛治プロも瑞原プロも、去年の永水の活躍からこっちのみんなを知っているようだった

あんまり騒いだりするのもアレなので、ということで普通に遊ぶことになったが、やけに瑞原プロに呼ばれた

一緒に遊ぼうとか、この後暇かとか、やけに聞かれたが小鍛治プロが止めたり俺が断ったりで特に何かあるって訳じゃなかったが

そしてやっぱりきつい

帰り際にまたこっそり呼ばれ、たまには連絡してネト麻でもやろうと2人に言われた

忙しいと思ったからあんまり連絡とかしなかったけど、たまにはネト麻で指導してもらったり頼もうかな

初美「いましたねー。小鍛治プロと瑞原プロ」

巴「なんで京太郎くんのこと知ってるかあの時は疑問だったけど、すでに連絡先交換してたんだよね」

小蒔「京太郎くんも普通に話してましたし、そういうところは尊敬します」

春「京太郎は誰とでも仲良くなれる」

霞「でも、プロとっていうのは普通じゃないと思うけどね」



はやり「うーん……ねぇ、今度番組に素人を呼ぶって名目で京太郎くん呼ぼうか考えてるんだけど、どう思う?」

健夜「む、無理矢理すぎない?というか京太郎くんのこと気に入ってるよね」

はやり「そりゃあね……年下も、いいし?」

健夜「高校生相手は犯罪じゃないの!?」









8月○日

明日からインハイで東京に行くらしい。俺も

なんでだよと色々言いたかったが、レギュラー5人に男手も欲しかったとかなんとか色々言われて、結局行くことになった

その用意をしていたが、親父からの用事で小蒔さんの家に行くことになった

届け物とかなんとか、とにかく小蒔さんの家に行くと、小蒔さんの親父さん、おっちゃんが待っていてくれた

頼まれたものを渡すと、暑かっただろうから茶でも飲んでいけということで、上がらせてもらった

冷たい麦茶を出してもらい、飲みながら一息ついていると、おっちゃんが神様を降ろしたのか、と聞いてきた

俺は身に覚えがないが、小蒔さんに聞いたらしく、俺はそういうことをやったらしい

といっても俺自身は何も分からないんだ、降ろしたも何もないだろう、と返した

するとおっちゃんは少し考えていきなりこういった

「……小蒔の婿にならないか?」茶吹いた

いきなりなにを言うのかと思うと、なんでも神様を降ろすということはめったにできることじゃなく、

小蒔さんや霞さん、初美さんもその血筋からオカルトなことができるらしい

つまり、そういう血筋を絶やさないためだとか

いやいやいや、俺みたいなの駄目だろう。血筋も何も、春と遠縁ってくらいだぞ

おっちゃんは少しマジな顔で、血や才能以外も、割となんでもできるしな、とか言ってた

今なら婚約だけでいいぞ?とか言うおっちゃんにとりあえず何か言おうとしたとき、小蒔さんが部屋に入ってきた

話を聞いていたらしく、顔を真っ赤にして

勘違いしてるっぽかったので誤解を解こうと思ったが

「そ、その……不束者ですが……」とか聞いちゃいねぇ

しばらく真っ赤になる小蒔さんとそれを宥める俺、という状態だった

なんとか誤解を解いた後、おっちゃんは「お前なら、小蒔を任せられる。なんなら六女仙側室にするか?」とか言い出した

流石にインハイ前にこれ以上面倒は増やせなかったので、一発腹殴って帰った

婚約とか側室とか、俺はまだ彼女すらいねーっての

でもまぁ、小蒔さんとか……アリだな

小蒔「そ、その……私は今でもお慕いしておりまして……」

春「姫様落ち着いて」

初美「たまにとんでもないこと言いだしますよねー。アリですけど」

霞「そうよね。六女仙みんなを側室なんて。アリだけど」

巴「いや、魅力的ですけど、京太郎くん1人に7人って……」

春「1週間で1周できる」

巴「何が!?」









8月△日

今日、東京に着いた

移動して宿泊施設に行くだけだったが、長時間の移動だとさすがに疲れた

今日は特に何もなく、明日日程が決まり次第色々予定を立てることになるらしい

みんな今日は出歩かないらしいので、少し1人でふらついてみた

やっぱり東京は人が多い。長野や鹿児島なんか目じゃないくらいだ

その時少し目についた人達がいた

俺よりはるかに背が高く、帽子をかぶった全体的に黒い人、それと対照的に小さい人、

それと海外の人だろうか?金髪に、首からイラストのボードを掛けている人に、白髪の人と、その人を引っ張っている髪をおだんごにまとめた人

5人全員同じ制服だったので、同じ学校の人達なんだろう。そんな人達だった

インハイ出場高か?いずれにせよ、明日の開会式で分かるか

そういえば、ネト麻仲間にメールで東京にいると伝えたら、なんとみんな東京にいるらしい

すごい偶然だ。そのうち会おうみんなと約束した

インハイの楽しみがひとつ増えたな

そういや、咲はどうしてんだろ

明日にでも聞いてみるか

小蒔「この人達は……宮守の人達ですね!」

春「あぁ、初戦であたった」

初美「確かに個性的な人達が多かったですねー」

霞「そうね。結構印象に残ってるわ」

巴「……言いたくないんですけど、私達が言えることですか、それ?」









8月□日

今日は開会式と抽選会だった

選手の人達を見ていると、新道寺の人や、昨日の5人を見つけた

それと、咲も見つけた。あいつも全国に出場か……そんなに麻雀上手かったんだなー

しかし、全国の高校が勢ぞろい……すばらなおもちの持ち主はいたが、それでも霞さんを超えるおもちの持ち主はいなかった

あのおもちは全国トップだったのか……後で改めて拝んでおこう

そのまま抽選会も見に行った

抽選会、ウチってシードだったのか。そういや聞いてなかったな

新道寺は決勝まで完全に別ブロック、お互い決勝までいけば当たるらしい

昨日の5人、宮守高校は同じブロックで勝てれば2回戦で当たるところだった

さらに、咲の清澄高校も2回戦で当たる

咲、1回戦だけは応援してやる。2回戦からは2位になるようにだが応援してやろう

それと、今日ネト麻仲間と会う日も決まった

変更になるかもしれないし、時間はそんなに取れないかもしれないが、楽しみだ

霞「全く、こんな時まで胸ばっかり見て……」

初美「そういう割には嬉しそうですよねー?それとなんですかやけに胸を強調するポーズ取って」

巴「でも霞さん以上の人は確かにいなかったね」

春「これから大きくなりそうな人はいた」

小蒔「私もまだ大きくなってて……」

春「……京太郎が聞いたらなんて言うかな」









8月●日

遂に始まったインターハイ

だがウチはシードでしばらく間が空いている

おまけに対戦高の試合もまだなので今日は自由行動だ

昼に、約束していた通り、ネト麻仲間の打倒はやりんさんと会った

相手はなんとインターハイ出場校の同じ1年生だった

有珠山高校の真屋由暉子、ちっこいけど、かなりのおもちの持ち主だった

改めて自己紹介して、適当な店に入って話した

有珠山高校、聞かない名前だと思ったら、北海道の初出場の高校らしい

それからゆっくり話した。地元の話、部の先輩の話、色々話した

由暉子は部に同級生がいないから、少し新鮮だと言っていた

俺でよければいつでも話相手になるというと、嬉しそうに笑ってくれた

会話がひと段落ついた頃、由暉子が時間らしいのでそこで別れた

また連絡すると約束した

いい奴だったな。それに、初美さんと変わらないくらいなのに、春に負けないあの胸か……すげーなー

同じブロックだから準決勝で当たるかもしれないんだよな……準決勝前までは応援しよう

巴「有珠山高校……確か、臨海相手でも2位だったところですよね」

霞「えぇ、初美ちゃんと同じ身長で……」

春「私と同じかそれ以上……」

初美「……なんで胸ばっかりですかー!!」

小蒔「京太郎くんも、悪気はないと思いますよ?」

初美「なお悪いですよー!!」








8月◇日

今日はみんなで東京観光に行った

小蒔さんが「去年も来たのでまかせて下さい!」と言っていた

が、ぼんやりとしか覚えていなかったらしく、結局はみんなでガイドブック見ながら回った

でも、昼に食べた、小蒔さんが進めてくれた店の料理は美味しかった

昼食後、店を出て次にどこに行くか話していると、見覚えのある執事服と、初美さんより小さい金髪の娘が目についた

執事服に気付いた瞬間、その人は俺達の目の前に来ていた

「おや、お久しぶりですね」その人は、この暑い中、汗ひとつかかずそう言った

まさか東京で、久しぶりにハギヨシさんに会うとは思わなかった

だが、みんなが驚いているのはそこじゃなかったらしい

「ん?あー、お前がハギヨシの言っていた友達か」小さい金髪の娘、天江衣さんはそう言った

去年のインターハイ最多獲得点数記録者、だったか。俺も名前だけは知っていたが……正直初美さんより小さいとは……

どんな人かと思ったが、小さい以外はフツーだった。なんか小蒔さんや霞さんはすごく驚いていたけど

立ち話もなんだから、ということで近くにあるハギヨシさん達が取っているホテルに行くことになった

うん、予想してたけどすげー豪華だったね

後一瞬でお茶と茶菓子が用意された辺りはさすがハギヨシさん。いや師匠

俺やハギヨシさんは普通に近況を話したり、みんなは永水で全国に出ているというと天江衣さんが思い出したように去年の話をしだした

去年の小蒔さんの話から始まって、気付くと天江衣さんと小蒔さんは打ち解けていた。同学年だし、話しやすくもあるのかな

天江衣さんと小蒔さんを中心に、みんなも楽しそうにしていた

しばらく話していると、何度か会ったことがある、龍門渕透華さんが来た

俺やみんながいることに驚いてはいたが、歓迎してくれたようだった

が、透華さんが来た時はすでに夕方で、そろそろ帰らないといけない頃だった

インターハイ中、また会う約束を俺はハギヨシさんと、小蒔さんは天江衣さんとして、俺達は帰った

小蒔さんは、今は無理だけどインターハイが終わったら、鹿児島に帰る前に天江衣さんと打つ約束をしたらしい

小蒔さんやみんなも楽しそうにしていたし、普通に東京観光するより良かったかもしれない

小蒔「衣さん、すごかったですね!!去年直接対戦できなかったから、すごく楽しかったです!!」

霞「そうね……でもそれに同卓した京太郎くんの惨状も忘れないであげてね?」

初美「尊い犠牲でしたねー……」

春「あのハギヨシさんもすごかった……京太郎の技術の根源を見た」

巴「なにもかもが予想はるか上の人達だったね」








8月▽日

今日は1日試合を見ていた

今日の試合で対戦校が決まるからだ

勝ったのは、姫松、宮守、そして清澄だった。録画して3試合とも見た

まず姫松高校の試合を見た

先鋒と次鋒で差を付けられていたが、中堅で役満出した愛宕(貧)がすごかった。インターハイで役満なんて、すごい人だ

春、この愛宕(貧)相手で大丈夫だろうか?

副将の愛宕(巨)は、中堅の愛宕(貧)と違ってなかなかのおもちの持ち主だった

後で知ったが姉妹らしい。(貧)の方が姉で(巨)の方が妹か……知らなきゃ逆だと思うな

大将の末原さんも結構な強敵だろうな

次に宮守だ

霞さんが先鋒の小瀬川さんを「マヨヒガ」とか呼んでいたが、俺にはなんか悩んだら手が高くなったようにしか見えなかった

後、この高校の一番のおもちは小瀬川さんだな。他にも和了率がすごく高い、エイスリンさん、

腰がすばらな臼沢さんや、初美さんより小さい鹿倉さん、そして俺よりも背が高い姉帯さん、特徴的な人が多かった

ただ、霞さんがやけにこの高校を気にしていたのが気になる。おもちでは圧勝してるのに

最後に、咲のいる清澄高校

ひょっとしたら、俺も通っていたかもしれないと思うと、少し不思議な気分になった

先鋒の片岡、ちっこいけどやけに東場で強い。1年生で先鋒とは、すごい奴なんだろうか

次鋒の染谷さん、眼鏡を途中で外したからやたら和了っていたような感じだ

中堅の竹井さん、この人がやばかった。まさかよく分からん和了をしまくって中堅で相手を飛ばして終わらせるなんて……

ぶっちゃけ対戦校が可哀想だ。特になにもできなかった副将とか大将とか

インターミドルチャンプがいるから、とか雑誌やネットでは見たが、それだけじゃあないんだろうな

でも副将の原村、そして大将の咲が見れなかったのは残念だ。特に副将

是非あのおもちを見たかった……霞さんほどの大きさじゃなくても、すばらなものだと思うのに……

後、あの咲が大将なんてえらいとこにいて、ちゃんとできるのかも気になった

結局咲と連絡は取れてないし、どこかで会えないもんかな

さて、これからは永水を応援だ

知り合いが居たり、元地元だったとしてもこれからは今いるところを応援しないとな

麻雀に関してはできることはあんまりないが、できることでサポートしていこう

巴「3試合1日で見ましたねー」

霞「そうね。宮守は驚いたわ。オカルトな打ち方をする人が多くて」

初美「おかげで全然北家で和了なかったのは忘れませんよー……」

小蒔「……でも、この(貧)って、どういう意味でしょう?愛宕選手のことなのは分かるんですが……」

春「……姫様は知らなくていい」チラッ

初美「だからなんで私の方を見るんですかー?はるるー?」



洋榎「へっくしょい!!……絹がウチの服着るから、サイズが合わんくなるわー」

絹恵「えー?お姉ちゃんとそこまで違ったかなー?」

洋榎「背とか肩幅とか、そこやないねん。ホンマ、姉妹やのになー……」









8月■日

対戦校も分かって、試合の日も近くなってきたので今日は1日練習だった

といっても俺じゃ練習相手にもならず、むしろ教わる立場になりそうだったので雑用に徹した

ちょっと買い出しに行った時、珍しい2人がいた

「……ここ、どこだろ?」「……ワカンナイ」背が高い人と、イラストボードを掛けた人、どうみても昨日試合してた宮守の2人です

なんかほっとけなくて、声を掛けた

当然警戒されたが、持っていた地図で今いる場所を教えると感謝された

宮守の2人が携帯で連絡している間に宿泊施設に戻ろうとすると、呼び止められた

背が高い方、姉帯豊音さんにお礼をしたいと言われ、イラストボードの方、エイスリンさんは何か描き始めた

しばらくそのままで居て欲しいと言われたので、急いでる訳でもなかったのでそうした

途中、お互いの自己紹介をした

俺が永水だと知って2人は驚いていたが、対戦校だからどうということはなく、姉帯さんは小蒔さんのサインが欲しいと言っていた

対戦校だからと気にしていた俺が気にしすぎだったみたいだ

しばらく、エイスリンさんが何か描いている間色々話した

さすがに麻雀に関しては話さなかったが、姉帯さんもエイスリンさんも、話すと以外とイメージと違う

姉帯さんは、見た目の割りにミーハーな性格だった

とりあえず明日原村和のサインも欲しいらしい。対戦校相手に書いてくれるんだろうか

エイスリンさんは、片言だがコミュニケーション自体はとれる

ただ、途中、今描いてるものを中断して絵で描いて答えていた。結構いい性格してるっぽい

そうこうしている内に、エイスリンさんの絵が完成した

見せてもらうと、俺の似顔絵だった。結構上手い

「オレイ!」と言ってくれた。ありがたく受け取った

他の宮守の人達が来る前に帰ることにした。帰る時、小蒔さんにサインを頼んでみると言うと、姉帯さんはすげー喜んでいた

あそこまで喜んでくれるんなら、頼む甲斐もあるな

帰ったらサイン書けるか聞いてみよう

小蒔「だからあの時、『サインって書けます?』なんて聞いてきたんですね」

春「姫様有名だし、そういうことあってもおかしくない」

巴「実際書いたけどね」

初美「でも、対戦校と試合前に仲良くなるってどうなんですかねー」

霞「いいんじゃないかしら?この人達もいい人達だったし、京太郎くんなら問題ないでしょう」



エイスリン「♪」

豊音「何描いてるの?」

エイスリン「キョウタロ!」

豊音「うわー、エイスリンさん、ちょーうまいよー!」









8月◎日

明日は永水インターハイでの初戦

対戦高はどこも油断できないと、今日は1日練習だった

俺は雑用、みんなが明日のために集中できるよう、やれることはやった

そんな感じで1日を過ごし、明日へ備えて早めに休むことになっていた

夜、明日のためにやり残したことはないか確認した後、部屋に戻ろうとすると、春に会った

少し話したい、と言うので俺の部屋へ上げた

どうかしたのか聞くと、珍しく不安そうな表情の春は言った

明日の試合が不安らしい。中堅に愛宕(貧)に清澄の部長と、自分より格上の2人がいて、ちゃんと次に繋げられるか

確かに相手が1回戦に役満に連荘で飛ばしたりと怖い相手だろうな

そう思い、俺は俯いてる春の頭を撫でた

春は驚いて顔を上げたが、構わず続けた

別に、1人じゃなくて団体戦なんだ。春が失点しても後にいる初美さんや霞さんが取り返してくれるし、みんな春を責めたりしないだろう

気にしないで、いつものように黒糖片手に打てばいい、そう言った

しばらく春は茫然としたようだったが、いつものように、と呟くと俺の手を払った

そして、いつもの表情の春がそこにいた

「ありがとう。明日、頑張るね」そう言うと春は部屋から出て行った

自分の部屋に帰ったんだろう

少しでも不安を取り除けたなら充分だ

俺もそろそろ寝よう

明日、永水が勝てますように

春「…………」

霞「へぇ、試合前日の夜に、京太郎くんの部屋にねぇ?」

初美「抜け駆けですねー」

小蒔「春ちゃん……そんな不安だったなんて……」

巴「姫様、多分もうその辺りは大丈夫ですよ?」

春「不安だから京太郎のとこに行った。不安は取り除けた。問題ない」

初美「京太郎のところに行ったのが問題なんですよー!しかも夜に!!」









8月☆日

インターハイ初戦、勝ったぁぁああああああ!!

いきなり小蒔さんが大暴れしてリードを作ったのが大きかった

中堅の愛宕(貧)がかなり点差を縮めてきたが、それでもなんとかトップは守り、そのまま初美さんと霞さんがリードを守ってくれた

1位は永水、1位は宮守という結果になった

初美さんは宮守が残ったことがかなり不満だったみたいだが、勝てたからいいだろう

大将の姉帯さんの追い上げがすごかったし

姫松、そして清澄はここで敗退という結果になった

咲も頑張っていたとは思うが、それでも3位で終わった

後で連絡……できるか?少し考えよう

とにかく勝って良かった

この調子で次も勝てるといい

初美「すごかったですよねー、姫様大活躍ですよー」

小蒔「そ、そんな……ただ、京太郎くんが見てる前でみっともないことはできないと思っただけで……」

春「大丈夫、私もそうだったから」

巴「その分ハッちゃんが苦戦してたよね」

初美「うー……北家で和了れれば……」

霞「京太郎くんも言ってたけど、勝てたからいいじゃない」

巴「ですね」









8月★日

今日も練習、というか試合前なので午前中のみの軽い調整とかそういうものらしい

午後は自由だったので少し気晴らしにふらついていたら、今や懐かしく感じる迷子を見つけた

涙目でなにやってんだよ咲

声を掛けた時、一瞬驚いていたが、俺だと分かると安心したような顔になった

つーか東京で迷子ってシャレになんねーぞ

話を聞くと、昨日の負けで清澄のみんなは結構落ち込んでいるらしい

なのでしばらくは個人戦まで好きにしていい、だとか

咲もいつまでも負けをひきづってられないと、出かけたはいいが迷ったという……こいつ、成長してねぇ……

仕方ないので一緒に適当な店に入ることになった

久しぶりなのでそれなりに積もる話もある

長野から鹿児島に行ってからの話、長野の友達がどうしているか、そして、お互いの麻雀部の話

少し言葉に困ったが、咲は別にいいと言ってくれた

負けちゃったけど、それで相手を恨んだりはしない、と言っていた

むしろあの永水のメンバーの中、なんで男の俺がいるのか聞かれた

それからもしばらく話していると、ふと店に置いてあるテレビに目がいった

最初は電源が付いていなかったが、今は付いていて、インターハイ準決勝が映っていた

大将戦の途中だったようだが、なんと白糸台が4位だった

咲も「お姉ちゃんのところが!?」と声を上げて驚いていた

そういえば、姉の照さんが東京行ったとか聞いてたけど、白糸台だったと雑誌見て知ってたっけ

俺はなんでこうなったか携帯で調べたが、どうも阿知賀の先鋒、中堅がかなりの番狂わせを起こしたらしい

先鋒は照さんが序盤は圧倒的だったらしいが、それからどうも3校で協力したとか

中堅戦では阿知賀が千里山に負けない活躍で追い上げ、今みたいな順位になったらしい

そのまま咲と試合を見ていたが、結果は1位阿知賀、2位新道寺という順位になった

白糸台は確実と言われていただけあって、テレビでもそうとう驚かれていた

咲も「お姉ちゃん……」と呟いて驚いていた

インターハイ、何が起こるか分からないな。マジで

それから咲を清澄が泊まっている宿泊施設に送って帰った

念のために、咲が最近借りたという携帯の番号も交換した

番狂わせか……うちもそうならないよう頑張ろう

霞「驚いたわよね。あの白糸台が負けるなんて」

巴「私は千里山が負けたのも驚きましたね。あそこ全国2位ですし」

小蒔「どこも油断してはいけないということですね」

初美「ですねー。何気に私達の試合で宮守が勝ったのもそうですし」

春「新道寺も強敵……」









8月▲日

インターハイ準決勝、勝ったああああああ!!

決勝進出だよ!すげーよ!!

今回も小蒔さん大活躍だったけど、個人3位の辻垣内さんがすげーやばかったけど、なんとかトップだった

途中で2位になったりしたが、初美さんと霞さんがなんとか巻き返したり、宮守の姉帯さんが2回戦以上の活躍を見せたりで、

結果は永水が1位、宮守が2位だった

もっとも、点差自体はほとんどなく、かなりギリギリだった

いや、でも勝ててよかったよ

夜、明日のためにみんなはミーティング中だったので、何かお菓子でも買いにコンビニに出かけた

すると、コンビニで雑誌のグラビア写真を見ている女子高生がいた

珍しいと思っていると、「……おもちが足りない」そうその女子高生は呟いた

チラッとそのグラビアを見るが、確かになりない

「確かに」そうつい言ってしまった

女子高生は慌ててこっちを振り返った

「……あなた、今……」そう聞かれた

この人を見て、俺は何故かすぐに分かった

自分と同じだと

俺は迷うことなく、携帯の中の霞さんの写メ(水着)を見せた

その人は、それを見て、涙を流しながら握手を求めてきた

「同志っ……まさか、こんなところで同志に出会えるなんて……っ」

それから数十分、俺はおもち好きの同志、松実玄さんとおもちについて熱く、熱く語り合った

お互いの連絡先を交換し、またおもちについて語らうと約束して別れた

お互いが明日の決勝の対戦校だと知っていたが、それを言うのは無粋というものだろう

おもちと試合は、また別のものなのだ

初美「決勝前夜に何してんですかっ!!」

巴「しかも松実玄って、阿知賀の先鋒の……」

霞「……ほんとうに、もう……」

小蒔「あ、あはは……」

春「……まぁ、おもち好きも、誰かと仲良くなるのも、京太郎らしいこと」










8月◆日

優勝したああああああああ!!!

すげーよ!!全国制覇だよ!!

小蒔さんは今までで一番すごかったし、最後霞さんが和了って優勝決まった時なんか泣いちまったよ

終わってから、一度合宿したからか、新道寺が控室まで来てくれた

優勝したことのお祝いと、早速来年は勝つと宣戦布告を受けた

小蒔さんと春が負けないとか言ってたけど、小蒔さんが言う瞬間噛んで、締まらなかった

また合宿のため、ということで連絡先の交換をしていた

何故か俺も新道寺の大将、鶴田姫子さんと副将で部長の白水哩さんと連絡先を交換することになって、連絡先を交換しようとした

そしたら、既にお互いの連絡先を知っている状態だった

まさかと思ったら、ネト麻仲間のリザベさんが鶴田姫子さんだった

どんな偶然だよ

みんな驚いていたが、まぁ、改めてこれからもよろしく、ということになった

ふと、霞さんが色紙を取り出して小蒔さんにサインを書くように言った

宮守の姉帯さんに頼まれていたらしい

そういえばこっちも頼まれていた、と姫子さん(そう呼ぶように言われた)も色紙を出していた

どうせだから一緒に持っていこう、ということになり、永水と新道寺の2校一緒の宮守の控室に行くことになった

控室に行くと、宮守のみんなは泣いていた

タイミング悪かったかなー、と思ったが普通に部屋に入れてくれた

小蒔さん、そして姫子さんと哩さんのサインを持ってきた、というと姉帯さんは嬉しさからか更に泣き始めた

まぁ、喜んでくれてたからいいのかな

それからはなんだかんだで3校みんな仲良く話していた

俺は唯一の男子でアウェイな感じと、宮守の人に誰だコイツ?みたいな目で見られたが、この前知り合った姉帯さんとエイスリンさんが説明してくれた

宮守のみんなもそれで納得してくれ、迷っていた2人のことでお礼を言ってくれた

そこで、宮守の監督の人が「どうせなら全員で写真撮ったらどうだい?」という提案をしてくれた

その言葉に全員乗り、阿知賀も一緒に撮ろう、ということになり、今度は3校で阿知賀の控室まで行くことになった

それからが大変だった

阿知賀の控室まで行き、写真を撮ることはOKだったが、マスコミが決勝の4校が仲良くしていることで驚いて、

インタビューやらなんやらで結局写真が撮れたのはそれから大分経ってからだった

何人かは連絡先を交換し、俺が写真を撮ったので、後日送ることになった

とにかく疲れた

でも、明日からは個人戦、まだまだ応援頑張ろう

そういえば、個人戦になって少し時間が空いたからプロの人達もゆっくり試合を見るとか言ってたな

どっかでひょっこり良子さんと会えたりするかもな

初美「優勝、できましたよねー」

霞「大変だったわよねー。初美ちゃんはいつもより北家で和了れなくて」

春「姫様は一番強い神様降ろした」

巴「どこの高校も強くて、気が抜けませんでしたねー」

小蒔「えぇ。でも、去年できなかった、全国優勝ができたことは、本当にうれしかったです」

霞「そう……ねぇ、小蒔ちゃん。来年の目標は?」

小蒔「勿論、また優勝することです!!」

春「ん、私も頑張る」

初美「応援してますよー」

巴「だね」









8月▼日

今日から個人戦が始まった

予選だが、全国から勝ち抜いてきた人達の予選、かなりすごい試合もあった

初戦が初美さん、愛宕(貧)さん、豊音さん、荒川憩さん、というすごい組み合わせだった

去年の全国2位はさすがに強かった、初美さんも団体戦の時以上に頑張ってはいたが、2位だった

トップは荒川憩さん、後は僅差だった

昼に、ネト麻仲間の風さんと会った

お互い都合が合わなくなったりしてでかなり遅くなったが、大会中に会えてよかった

俺が九州にいると言うと、やけに明太子のことを聞いてきたのでどんな人かと思ったら、臨海の雀明華さんだった

何が風だ。風神じゃねぇか。そしておもちもそこそこある。すばら

個人戦には出てないけど、普通に有名な選手だから目立ってたし、俺もビビった

しかし話してみると割と話しやすかった。そして明太子のことを聞かれたけど、それはせめて福岡代表の新道寺に聞いて欲しい

何故か魚卵の美味しさの話で盛り上がった。北海道がやばいという話をすると分かりやすいぐらい目を輝かせていたのが可愛かった

明華さんは辻垣内さんの、俺は小蒔さんと初美さんの応援のため、昼を食べてから分かれた

小蒔さんは絶好調のようで、ほとんどの試合をトップで終わらせていた

少し暇があったので話しかけると、流石に少し疲れていたようだった

寝ているだけのように見えるが、やはり消耗するんだろうか

少しの時間だが、休憩に普通に眠らせてあげた。1人では危ないので、隣で俺が見張り代わりに座ったままでだが

よっぽど疲れていたのか、俺の肩に寄りかかって熟睡していた。少しでも疲れが取れているといいんだがな

その後も小蒔さんは調子が良く、初日を勝ち残った。初美さんも残れたらしい

明日は今日よりきつくなるらしいが、2人とも勝ち残れるといい

初日終了後、少し時間ができたので、ネト麻仲間の膝枕さんと会うことになった

なんでも個人戦に出場しているらしく、勝ち残って、今やっと会える時間ができたらしい

待ち合わせ場所にはなんと千里山の大将、清水谷竜華さんがいた

どうやら俺はまたとんでもない人と知り合えたらしい。麻雀の実力的にも、おもち的にも

竜華さんも俺が永水の生徒だとは思わなかったらしく、驚いた様子だったが、すぐに打ち解けて話すことができた

そのまま近くの屋台でたこ焼きを買って、ベンチで座ってつまみながら話した

お互いに応援か観光かと思っていたら、選手、出場校の選手だったこと、自分の高校の有名選手のこと、色々だ

特に俺は小蒔さんを、竜華さんは先鋒の園城寺怜さんのことを話した

なんか放っておけない、というと竜華さんもそれに同意してくれた。園城寺さんは試合で倒れたりしていたし、その心配も当然だろう

そんな話で盛り上がっていると、竜華さんの名前を呼ぶ、儚げな娘が来た。園城寺怜さんらしい

竜華さんを呼びに来たのかと思うと、そのまま竜華さんの膝枕で横になった。なるほど、これがハンドルネームの由来かと納得できた

何故かそのままの体勢でお互い自己紹介をした。傍から見たらシュールな絵だっただろう

こちらに見せつけるように竜華さんのふとももを撫でてドヤ顔していたのが少しイラッときた。そして羨ましかった。代わってください

しばらく話し、俺も竜華さん達も時間になったので、怜さんとも連絡先を交換して別れた

個人戦で当たっても恨むんやないでー、と怜さんが言い残して行ったが、そっちこそ小蒔さんや初美さんに当たっても知らねーぞ

春「臨海の……」

巴「そういえば対戦したものね」

霞「あの人の『風』もなかなかやっかいだったわね」

初美「そして清水谷さんに園城寺さんですかー。清水谷さんは強敵でしたね」

小蒔「園城寺さんも、試合で倒れたと聞いていましたけど、元気なようで良かったです」



明華「むむむ……明太子は冷凍してないといけないのですか……本場博多のものを……いや、しかし冷凍では……」

智葉「なぁ、一体いつまで悩んでいる気だ?それに、今日コンビニの明太子おにぎり食べてただろ」

明華「それとはまた別腹です」

智葉「どこでそんな日本語覚えたんだ……」



怜「あーしんどいわー膝枕が必要やわー」

竜華「やらんで。はよ片付けんといかんやろ」

怜「しゃーないなー。じゃあ胸で」

竜華「ひゃあっ!?ど、どこ触っとるんよ!!」

怜「おー、こらすごいわー……京太郎に竜華の胸揉んだってメールしたろ」

竜華「京太郎くんに!?ちょ、それはアカンって!!」