某所

京太郎「……」ボー

照「……食べる?」

京太郎「ありがとうございます」

照「今日はご旅行ですか?」

京太郎「あ、いえね……田舎の喧噪に疲れて」ポリポリ

照「?」ポリポリ

京太郎「あ、意味わかりませんよね、すみません。ただ、人ゴミならバレないかなって」

照「よかったら話聞くよ」ポリポリ

京太郎「良いんですか? ならこれでもつまみながら」

照「そ○の華…好き」

京太郎「途中でつまんでたんで、残りコレだけしかないんですけどね。で、話しいいですか?」

照「はむ、ぱりっ、うまっ」

京太郎「まあ勝手に話しますね」

京太郎「俺の友達づきあい……まあ、俺の言い方が悪いせいもあるんですけどね、実は」

照「あ、クレープ屋さん。買いにいこっと」

京太郎「あ、あの、話聞いてくれるんじゃ」

照「・・・」ゴクン

京太郎「ないんですか?」

照「1枚くれただけで調子に乗るな」

京太郎「え」

照「聞いてほしければ箱ごと要求する。じゃ」

京太郎「そんな、最後の一枚だったのに」

照「クレープ屋さん、待って~」

京太郎「……メゲるわ」




終わり?








番外編


大阪


セーラ「ほいっ!」ヒョイッ

京太郎「お~!!」パチパチパチ

セーラ「どや? 上手いもんやろ」

京太郎「見事なヘラ捌きですね」

セーラ「そやろ~」

京太郎(あの合同練習で咲と対局して1位になったご褒美、セーラが大阪来いって言ったのは驚いたけど……)

セーラ「もいっちょ!」クルッ

京太郎「お見事(タコ焼きの次はお好み焼。だなんてな)」

セーラ「なんやニヤニヤして」

京太郎「ああ、セーラ楽しそうだなって」

セーラ「楽しいで。デートやしな」

京太郎「おもち!?」

漫「ひっ」ビク

京太郎「あ、すみません(エプロンからでもわかる、でっかい、でっかいぞ!)」

セーラ(ええ感じやったのに)プク

京太郎「あ、すみません。デートって話しの続きですけど」

セーラ「ご褒美デートや。ええやろ?」

京太郎「まああの時のセーラは格好よかったし、いいですよ」

セーラ「よっしゃ! あ、焼けたで。あーん」

京太郎「恥ずかしいですって」

セーラ「かまへんかまへん」つ

京太郎「~~、あ~」

漫「あ、あの」

セーラ「なんや、注文したモンなら全部きたで」

漫「千里山女子の、江口セーラさんですよね?」

セーラ「そやで。サインなら帰りにな。今はダメやで」

漫「そ、その……彼氏おったんですね。意外ですわ」

セーラ「彼氏? ちゃうちゃう、友達や」

京太郎「ええ。良き友人です」

漫「と、友達?」

セーラ「今は、な。いずれは付き合うかもしれへんで―」

京太郎「あははは」

セーラ「そや! こいつのことどう思う?」

漫「え、この男のことですか?」

セーラ「ええ男やろ?」

京太郎「あんま褒めないでくださいよ。それにセーラの方がカッコいいじゃないっすか」

セーラ「お似合いってわけか? よっしゃ、付き合おうやないか!」

京太郎「その返答はまだ……」

セーラ「なんや、あん時ん事、まだ怒ってるんかい」

京太郎「当たり前でしょ」

セーラ「ぶーぶー! あん時『好きにしてください』って言ったやん」

京太郎「……失言でした」

セーラ「ま、お互い様ってことで。ほら、仲直りのお好み焼きや」

漫「あ、あの」

セーラ「あ、そやそや。で、どない思う? あ、京太郎は彼女しっとるやろ?」

京太郎「え、っと、VTRでは」

セーラ「姫松のおっぱい爆弾や」

漫「だ、誰がおっぱい爆弾ですか!! 上重漫ですから!」

セーラ「まあまあ。で、どない思うんや?」

漫「そうですね……」

漫(優しそうな人やし)

漫「格好ええと思いますわ」 

セーラ「そやろそやろ!」ズイッ

漫「わっ」

セーラ「見る目あるわ―。ほら座って座って」

漫「え、でも手伝いのとちゅうやし」

「かまへんでー」

漫「お、おかん…なら、失礼します」

「はい、友人サービスや」

セーラ「わっ、おおきに」

京太郎「すみません、初対面なのに」ペコリ

「お代は漫のお小遣いから差し引くから、痛くもかゆくもないで―」

漫「酷い!!(けど……)」

セーラ「さあ焼くで―」

漫「ちょ、待ってください!」

京太郎「上重さん?」

漫「コホン、ここはお好み焼屋の看板娘、上重漫に」

セーラ「おっぱい爆弾に?」

漫「おまかせあれ……って、だからおっぱい爆弾じゃありませんから!」

京太郎(揺れた!)

漫「京太郎くんも、よ~く見てるんやで♪」 A85

京太郎「はい!」

セーラ「おもろいやん。お好み焼マスターである俺に喧嘩売るなんてなあ」

漫(京太郎君の名字しらんから名前呼びやけど……軽い女思われてへんよね?)

京太郎(大きい……)

セーラ「顔!」ツネリッ

京太郎「いたたたた」

セーラ(ふっくら感を残すため、空気をより多く含むよう縦に数回)

漫(むっ……基礎は出来てるかもしれませんけど、この技は真似出来んで!)

京太郎「は、8の字に」

漫「8の字に生地を混ぜることで空気をより含んで、美味しいんやで」

京太郎「へー、すげ、良いもん見ました」

漫「そ、そやろ!」

セーラ「ちっ、けどな……問題は焼き方や」

京太郎「楽しみだなー」

~~~~~

セーラ「出来た!!」

漫「出来ました!!」

京太郎「厚みが」

漫「漫画みたいやろ?」

京太郎「ええ。俺の知ってるのって、セーラさんのを食べるまで多少べたっとした」

漫「中もほら」

フワッ

京太郎「熱気!」


548 名前: ◆mZ6amyHZWj3X[saga] 投稿日:2015/06/29(月) 20:48:10.98 ID:F0z1nWXe0 [10/36]

セーラ「お、俺のだって」

京太郎「じゃあ、セーラのから頂きます」

セーラ「上等や!」

京太郎「…美味しい!」

セーラ「当たり前や!」

京太郎「ふんわりして、キャぺツも海老も、めっちゃ美味い」

漫「わ、私んも」つ

京太郎「頂きます」

漫「ど、どう?」ドキドキ

京太郎「……」

セーラ「黙るっちゅうことは、決まりやな」

漫「そ、そんなぁ」

京太郎「漫さんの方が、美味しいです」

セーラ「なんやて!?」

漫「!」パァァ

京太郎「厚み、味、同じ生地なのに……なんだろう、上手く言葉にできないけどセーラより」

セーラ「そんなに違うんか?」

京太郎「食べてみたらわかりますよ。あーん」

セーラ「あー、もぐっ。……確かに美味いわ」

漫「や、やりました!」ギュッ!

京太郎「!?」

セーラ「な、なにしてんねん!」

漫「す、すんません。ちょっとはしゃいじゃって」

セーラ「たくっ、京太郎! 何嬉しそうにしてんねん!」

京太郎「う、嬉しそうなんて」

セーラ「ほら、食ったしもう行くで」

京太郎「行くってもうちょっとゆっくり」

セーラ「デートはココだけやないんやで」

京太郎「わかりました。ごちそうさまでした。いくらですか?」

漫(も、もう行くんやな)

漫「お、お代はええです!」

京太郎「それじゃあ商売」

漫「そ、その代わり、また来て!」

京太郎「また?」

漫「お、お代はその時に貰いますわ!」

京太郎「えっと」

セーラ「ええんやないか? 次に来るええきっかけになるやろ」

京太郎「じゃあ、お願いします」

漫「はいっ!(次に会う時、おめかしせんと!!)」

セーラ「ま、そん時は俺もリベンジに来るわ」

漫(さっきの勝負が裏目に出てもうた……)

セーラ「勝負やで」

漫「で、でも次も良い所を見せれば京太郎だって私に」

セーラ「心の声漏れてるで」

漫「はうぁ///」

京太郎「えっと、本当にお金は」

漫「ええですええです。その代わり、絶対来て、な」

京太郎「はい! 指きりしましょう」

漫「う、うん///」

京太郎「ゆーびきーり~~以下省略」

セーラ「さー、場所変えるでー」

京太郎「ごちそうさまでした。また会いましょう」



漫「京太郎くん……」ドキドキ










江口家

京太郎「せ、セーラ」

セーラ「なんや、もう限界かい」

京太郎「い、いや、もう無理だろ」

セーラ「だらしないなあ……」

京太郎「まじもう」

セーラ「次焼けたで―」

京太郎「お好み焼きはもう」

セーラ「打倒おっぱい爆弾や!」

京太郎「だからって」

セーラ「腹いっぱいになったんなら、運動でもする?」

京太郎「アレは嫌ですよ」

セーラ「結構楽しいのに……」

京太郎「咲みたいなことを。愛宕監督怒りますよ」

セーラ「監督といえば、最近俺ら見て怯えるんや」

京太郎「買い出し中に何したんですか……」

セーラ「ちょっとした女の子だけの授業や」

京太郎(絶対嘘だ)

セーラ「まあその事は置いといて、ほらほら、美少女のアーンやで」

京太郎「……あー」

セーラ「あ、そや。今日泊まるやろ?」

京太郎「ああ、泊まる時は愛宕監督が家に来いって言ってたんで、そっちに泊まります」

セーラ「なんやて!?」

京太郎「不祥事対策言ってましたよ」

セーラ「くっ……せやけど、監督だって娘が」

京太郎「親の目を光らせるって言ってました」

セーラ「くっそぉ」

京太郎「あと防犯ブザーも」

セーラ「小学生か!!」

京太郎「まあそう言う訳なんで」

セーラ「ま、いずれ京太郎は俺と一緒に住むことになるけどな―」

京太郎「……期待しないで待ってますよ」

セーラ「おっ! 好意的発言!」

京太郎「嫌いだったら家になんて来るわけないでしょ」

セーラ「デレ来た―!!」

京太郎「うわっ、覆いかぶさるな」

セーラ「おっと、まずいまずい。合意、あくまで合意で、やしな」

京太郎「はぁ、心臓に悪い」

セーラ「すまんすまん。あ、ほらもうすぐ焼けるで」

京太郎「もう食べれません……そうだ」

セーラ「なんや?」

京太郎「セーラ、あーん」つ

セーラ「なななあ」

京太郎「俺はもう腹いっぱいだから、食べさせてやるよ。あーん」

セーラ「……あー」

京太郎「召し上がれ」

セーラ「…」

京太郎「どうだ?」

セーラ「自分が作ったんやし、美味いに決まってるやん」

京太郎「ドンドン食えよ。あーん」

セーラ「あー///」

京太郎「たくさんあるからな」ニコニコ

セーラ(けどまあ、これはこれで)

京太郎「嬉しそうだね、セーラ」

セーラ「当たり前やん」ニコッ

セーラ(結構ええもんやな)

セーラ「あ、そや。腹一杯になったら、して欲しいことあんねんけど……」

京太郎「なんですか?」

セーラ「めっちゃ幸せなことやで」

京太郎「?」

セーラ「膝枕、して?」

京太郎「まあ、それくらいなら」

セーラ「わーい!」ゴロン

京太郎(可愛らしい要求で助かった)ナデナデ

セーラ「♪♪」














愛宕さん家


雅枝「お、よく来たな」

京太郎「こんばんは」

雅枝「疲れてへん? 道中無事やった?」

京太郎「無事ですよ。それに今日泊めていただくなんて、御迷惑じゃ?俺は別にビジネスホテルでも」

雅枝「それはあかん。襲われたらどうすんのや」

京太郎「あはは……(少しやつれているような、気のせいか?)」

雅枝「ほら玄関に突っ立ってないで、入り入り」

京太郎「お邪魔します」

「あー! オカンが男連れ込んでるで!!」

雅枝「……アホいるけど気にせんどいてな」

「辛辣!!」

京太郎「アホって……あはは」

「で、誰やあんた。オカンの浮気相手か? にしても若いなぁ」

京太郎「浮気相手って」

「うちと同い年くらいやない?」

「お姉ちゃんうるさいって……誰!?」

京太郎「ほ、ホットパンツ!?」

「きゃっ///」

雅枝「絹、まただらしない格好して」

絹恵「お、オカン! なんで男の子が」

雅枝「今日泊めるいうたやん」

絹恵「冗談じゃ無かったん?」

雅枝「当たり前やろ」

洋榎「ふーん、で、どない関係なんや?」

雅枝「ま、私の義理の息子みたいな感じやな」

洋榎「義理?」

雅枝「それだけほっとけない男っちゅうわけや」

洋榎「ふーん、うちは洋榎や! よろしゅう頼むで」

京太郎「清澄の須賀京太郎です」

洋榎「清澄って、久の所か!」

京太郎「そうですよ」

洋榎「男子部員がおったとは」

京太郎「あはは、いたんですよ」

雅枝「それより絹、いつまでそんな恰好でおるんや?」

絹恵「き、着替えてくる!」

洋榎(うちのお気に入りのキャミ、絹が着たせいでまた伸びとるんやろなあ)

雅枝「手出すんやないで」

洋榎「そやで! いくらうちが大阪1の美少女いうても」

雅枝「アホ。洋榎に言ってるんやで」

洋榎「ずこっ。おかん、普通逆やろ!」

雅枝「須賀に手、出したら怒るで」

洋榎「んなあほな。この男なんて……」

雅枝(洋榎はまとものようやな)

洋榎「って、よく見たらイケメンやんけ!! 歓迎するで!」 B74 大好きとまではいかないが、好き

雅枝「……あかんかった」

洋榎「背もあるし、ルックスもまあ上々で」

雅枝「出さんとは思うけど、手だけは出したらあかんで。子供を預かって、傷ものにしました。なんて言ってみい。嫌われるどころの騒ぎやないで」

洋榎「わ、わかったで」

京太郎「今日1日と言っても夜だけど、お世話になります」

洋榎「こんなイケメンやったら、朝から来れば大阪ぎょーさん案内したるのに、もったいないわあ」

京太郎「あはは。でもここに来る前に、漫さんやセーラさんに世話になったんで」

洋榎「なんやて―!? せやけど、あとひっかけの洋榎とは」

雅枝「洋榎、少しうるさいで。あと京太郎、部屋案内するわ。ついてき」

京太郎「わかりました。じゃあ洋榎さん、また」ペコリ

洋榎「……ボケ拾ってや」ガクッ

雅枝「客間好きに使ってや。それと飯出来てるけど、どないする?」

洋榎「オカンの唐揚げは絶品やで!」

京太郎「じゃあせっかくなんで、いただきます」

雅枝「決まりや。食卓はこっちやで」

洋榎「なあなあ、麻雀出来るん?」

京太郎「それなりに、でも初心者ですよ」

洋榎「じゃあうちが」

雅枝「洋榎、絹呼んできて」

洋榎「はーい」










絹恵の部屋

洋榎「絹-、ご飯食べるでー」

絹恵「いまいくー!」

洋榎「うちにイケメンが来るなんて、驚いたでほんま」

絹恵「お姉ちゃん?」

洋榎「絹も見たやろ?」

絹恵「まあ、ちらっと」

洋榎「なんか男来ると家が華やかになるな―」

絹恵「お姉ちゃんってば、はしゃいで……」


絹恵(でも……)










絹恵「お姉ちゃんの、言う通りかもしれへんな」

洋榎「そやろそやろ!!」

絹恵「ご飯食べよ!」

洋榎「そやな!」

絹恵「この格好、へんやないよね」

洋榎「でも絹、随分セクシーな格好やん。須賀おるからか?」

絹恵「あ、暑いからや」

洋榎「さっきとあんまり格好変わってない気がするんやけど」

絹恵「気のせいや、ほらいこいこ」 A81 一目ぼれ。大好き



雅枝「絹、着替えたんとちゃうんか」

絹恵「着替えたで? これおニューや」

雅枝(まさか……)

絹恵「あ、須賀君やね。絹恵や、よろしくね」

京太郎「須賀京太郎です。お世話になります」

洋榎「オカンの唐揚げ美味いやろ」

雅枝「足りんかったら、また揚げるから遠慮せんで食べや」

京太郎「箸が止まらないっすね」

絹恵「ごはんおかわりいる? 男の子やし、いっぱい食べるやろ?」

京太郎「あー、頂きます(昼にあんだけ食ったのに、腹が減るのは唐揚げが美味いからだろうか)」

絹恵「たっくさん食べてな」ニコニコ

雅枝「須賀ってなんかスポーツやってたん?」

京太郎「ハンドボールをちょっと」

雅枝「へー」モグモグ

絹恵「ハンドボール!?」

京太郎「ええ、中学の時に」

絹恵「私サッカーやってたんやで! ゴールキーパーや!」

京太郎「キーパーですか、結構きつくないっすか?」

絹恵「まあ一瞬の判断が大切やしな。みんなの指示もしないとダメやし」

キャッキャ

スポーツ談義に花を咲かせる二人であった。










絹恵「こんな偶然あるんやなあ」ニコニコ

京太郎「ですね」ニコニコ

洋榎(くそー、スポーツわからんから混じれんやないか)

絹恵「沢山食べる男の子って、ご飯の作りがいありそうやな~」

京太郎「あはは、料理するんですか?」

絹恵「するで(これから)」

雅枝(皿洗いしかせんやろ……)

絹恵「須賀君のお嫁さんは、やりがいありそうやわ~」

洋榎「そやな~。漫才のイロハ叩き込んだるで」

雅枝(コレ確信した。娘二人落ちてるわ)

洋榎「そういやおとん、この事知ってるん?」

雅枝「連絡はしてあるから、知ってるはずやで。須賀と会うのは初めてやけどな」

洋榎「ふーん」モグモグ

雅枝「まあ仕事遅くなるから先に飯食べてろってメールあったけど」

「ただいまー」

洋榎「お、噂をすれば」

雅枝「なんや、早いやん」








「たっだいまーやで」

京太郎「あ、お邪魔してます」

父「おー、君が須賀君か―」

絹恵「お帰り」

洋榎「お帰りさんさん~」

父「ころり~」

京太郎「仲いいですね」

父「そやろ~そやろ~。やらんで~」

絹恵「そんな!」

洋榎「それはあかんで!」

父「な、なんや!?」

雅枝「さっさと着替えて、はよ飯食べろや」

父「雅枝!?」

雅枝「唐揚げ冷めるやろ」

父「はーい」

父 D56 普通のおっちゃん。京太郎のことは好きでも嫌いでもない。娘、嫁は大好き











食事も終わり

父「須賀君、風呂空いたで」

京太郎「あ、俺は最後で」

父「あかんあかん。客人に最後の風呂なんて失礼やろ」

京太郎「でも」

洋榎「ま、おとんが先入ってもうたけどな」

京太郎「それは普通だと思いますが」

絹恵「風呂の栓抜く?」

父「ちょ、今日えらく辛辣やん」

雅枝「恋する乙女やからや」

父「なんやて~」

父「須賀君、娘はやらんで。おっちゃんの目が黒いうちは絶対にな」

洋・絹「「」」

父(一度言ってみたかったんや。決まったで。)

父「欲しければこの父を倒し、屍を―」

絹恵「わかったで」レガース装着

洋榎「しゃあないな。絹は後ろからや」

父「ちょ、ま」

「クロスボンバー!!」

父「あー!!」

京太郎「止めないで良いんですか? 絹恵さんにいたってはハイキックを」

雅枝「いつものことや。じゃれ合えておとんも喜んでるやろ」

京太郎(大阪ってすごいなあ)

絹恵「じゃ、ふろの栓抜いてくるわ」

洋榎「そやな」

雅枝「あほ、お湯もったいないやろ」コツン

洋榎「あう」

絹恵「きゃっ」

雅枝「須賀、風呂入ってええで」

京太郎「えっと、じゃあ」

雅枝「遠慮せんと。あるもん好きに使ってええで」

京太郎「わかりました」

父「しょ、少年……」

京太郎「だ、大丈夫ですか?」

父「せ、洗濯ものは見たらアカン、で」

京太郎「洗濯物?」

洋榎「あ、使いたかったら使ってええで―」

絹恵「お姉ちゃん! あ、でも……もし必要なら///」

雅枝「発情猫は皿でも洗ってこんかい」

絹恵「オカン冷たい……」

洋榎「冷たいのは水だけで十分やで」

~~~~

風呂

絹恵「お背中、流しに」

京太郎「なんでくるんですか」

絹恵「節約や節約。オカンも勿体ない言ってたやん?」

自身のバスタオルに手をかけ、一糸まとわぬ姿になろうとした絹恵であった

京太郎「雅枝さーん!」

雅枝「……なにしてんねん、はぁ」

絹恵「あー、きょうたろー」

雅枝に引っ張られ退場する絹恵。

京太郎「バスタオル巻いてたおかげで助かった……けどちらっと」ギンギン

洋榎「背中流しにきたで―」

京太郎「せめてタオルを巻け―!!」

洋榎「まあまあ」

父「流石にアカンやろ、洋榎」

洋榎「あーん……」

父に引っ張られ退場する洋榎であった。



京太郎「はぁ、冷水でも浴びて落ち着くか」

ガララ

雅枝「須賀、さっきはすまんかった。あ、あと石鹸切れてたっておとんが」

京太郎「……」

雅枝「……」

京太郎「」ギンギン

雅枝「……すまん。けど、恥じるモンやないで。立派やと思う、ホンマや」


ガララ、ピシャッ

京太郎「見られた……」シクシク

雅枝「で、デカイ(な、何言ってるんや、私)」ドキドキ

絹恵「オカンずるい!」

洋榎「オカン!!」

雅枝「う、うっさい!!」


父「そんなにでかいんか。どれどれ」

「「「おとん!」」」

父「冗談やんけ……」













就寝時

京太郎「おやすみなさい。布団までわざわざ、ありがとうございます」

雅枝「ええんやええんや」

父「おっちゃんも早いからもう寝るで―おやすみー」

洋榎「うちもや」

絹恵「わ、私も」

雅枝「洋榎と絹恵は客間から出るんや」

洋榎「須賀の裸見た癖に」

雅枝「関係ないやろ。それに、あんたらの寝る場所は私らの寝室や」

絹恵「嫌や! 今さら子供みたいなこと」

父「それに客間には須賀の分しか布団ないやろ」

洋榎「そこはまあ、川の字に」

雅枝「なら家族水入らずでええな」

絹恵「お姉ちゃんのバカ」

雅枝「絹だって見張らんと、大人の真似事する気やろ」

洋榎「いややなあ」

絹恵「ちょっとプロレスごっこを」

父「回収」

父が脇に洋榎と絹恵を抱え、寝室へと

雅枝「須賀は安心して眠りや」

雅枝も京太郎の頭を撫で微笑むと、寝室へ戻って行った。

京太郎「は、はい」









翌日


京太郎「お世話になりました」

雅枝「よく眠れたか?」

京太郎「はい。おかげさまで」

雅枝「ほっ……」

絹恵「また来るやろ?」

洋榎「もう一泊せえへん?」

京太郎「あ、いえ。大阪への用事も果たしましたから」

洋榎「残念やな。でも連絡先交換したし、また話ししよな」

絹恵「こ、今度私も長野遊びに行くで!」

雅枝「寝込み襲おうとする娘には、許さんけどな」

絹恵「おかん!」

雅枝「トイレ行く言って、客間行こうとしたのは誰や?」

絹恵「くっ」

雅枝「で、京太郎はどやって帰るんや」

京太郎「実は……」

雅枝「なんや?」


ハギヨシ「お迎えにあがりました」

京太郎「萩原さん」

ハギヨシ「お車はあちらに」

京太郎「ありがとうございます」

ハギヨシ「では、失礼します」

京太郎「お世話になりました」

ハギヨシ「あちらにお車を」


愛宕家「……」ポカーン

絹恵「お、オカン」

洋榎「京太郎って何もんなんや?」

雅枝「も、モテるのは間違いないで」

「京太郎様!!」

京太郎「透華さん、お久しぶりです」

透華「本当ですわ」

ハギヨシ「卓は役に立ちましたか?」

京太郎「はい。その節は本当に助かりました」

ハギヨシ「いえいえ」

透華「それに京太郎様が大阪にいらっしゃるなんて」

京太郎「それはこっちも驚きです」

透華「こちらの会合も先日終わったので、一緒に帰れたことを嬉しく思いますわ」ピトッ

京太郎「と、透華さん?」

透華「京太郎様」

ハギヨシ「お嬢様、須賀君が困惑しておられます」

透華「も、申し訳ありません。私とした事が」

京太郎「い、いえ。迷惑なんて」

透華「そういえば、大阪では何を?」

京太郎「お世話になった人がいたので、お礼に」

透華「まあ、京太郎様は義理を重んじるのですね。素敵ですわ」

京太郎「いや、そこまでとは」

ハギヨシ「そうだ須賀君、長野に帰るついでに龍門渕家へ寄って行きませんか?」

透華(ナイス、ナイスよハギヨシ!)

京太郎「えっと」

透華「せっかく会ったのですから」

京太郎「(乗せてくれた恩もあるし)じゃあ少しだけお世話に」

透華(よしですわ)グッ!


長野(龍門渕)へ向かいます。