菫「嫌な事件だったな」

淡「う、うん」

菫「……今度、須賀を家に招いて話をしようかと思う」

淡「テルは?」

菫「無論呼ばない」

淡「だよねー」

菫「少し……気になることもあるしな」

淡「?」

菫「いや、なんでもない」

          ____
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  /、     ト=======/      \
 /⌒\   ハ       /     /⌒ヽ、
菫「(しかし、部屋に男を入れるのは初めてなんだが……大丈夫だろうか)」











 第三章 「密着!そしてS(シャープ)S(シューター)恋愛へ」


 宮永咲とのファミレスデート
 宮永照とのファミレスでの食事

 それらは、未だ高校一年生の少年にとって――とても耐え難いものであったらしい

京太郎『……ということがありまして』

菫「……そうか。妹まで」

京太郎『もう、俺……どうしたらいいか』

菫「(幼馴染と憧れの人がおかしくなって、相当のショックを受けているな)」

京太郎『うぅっ……ひっく』

菫「なぁ、須賀。こうして電話で相談を受けるのもいいが」

京太郎『?』

菫「どうだろう。もう一度会って話さないか? 息抜きがてら、東京へ旅行感覚で来るといい」

京太郎『東京に……』

菫「(私自身。どうしても須賀と会って確かめたいことがあるからな)」

京太郎『……はい、分かりました』

菫「(彼に感じた、あの一瞬の胸の高鳴り。あれが、本物かどうか――)」

京太郎『次の休みに、行きます』

菫「そ、そうか。待っているぞ」








 東京 

京太郎「あ、弘世さん!」

菫「……よく来たな」

京太郎「いやぁ、東京はやっぱり迷いそうになりますね」

菫「無駄に人が多いから、無理も無い」

京太郎「……あれ? 他には誰もいないんですか?」

菫「なんだ? 淡がいないのが不満か?」

京太郎「あっ、いえ! そういうわけじゃ!」アセアセ

菫「(その様子だと、少し期待していたようだな)」ムッ

京太郎「あはは……あの、お話はどこで?」

菫「……ここでは私は少し名が知れている」

京太郎「そりゃまぁ、白糸台の部長ともなれば」

菫「変な記者に照の秘密を聞かれても厄介だ。だから、その、分かるだろう?」

京太郎「?」

菫「わ、私の家で……話しゅっ」

京太郎「……しゅ?」

菫「……」モジモジ

京太郎「……話すんですね」

菫「っ……// 行くぞ!!」

京太郎「あ、待ってくださいよ! 弘世さん!!」

菫「(くっ! ペースを乱されるな!!)」ツカツカツカ







 弘世家


菫「……ここだ」

京太郎「うわぁ、綺麗な家ですね」

菫「家を褒められても嬉しくは無い」

京太郎「そ、そうですか」

菫「……入ってくれ」ガチャッ

京太郎「失礼しまーす……」

菫「今は家に誰もいない。遠慮はいい」

京太郎「あ、はい」

 スタスタスタ

京太郎「(花とか置いてあって、弘世さんのお母さんは綺麗好きなのかな)」

菫「……ここだ」

京太郎「?」

菫「……」ガチャッ

京太郎「あっ、ここは……」

菫「私の部屋だ。入れ」スタスタ

京太郎「え、あ」

菫「……」テクテクテク

 ストン

京太郎「(一直線に椅子に座りに行ったー!)」

菫「……」ギィギィ クルッ

京太郎「(俺はソファに腰掛ければいいのかな?)」スッ

菫「座ってくれ」

京太郎「あ、じゃあお言葉に甘えて」ボフッ

菫「……」

京太郎「……」

菫「……」

京太郎「……」

菫「……」

京太郎「……」

菫「……」

京太郎「……」

菫「さぁ、話そうか」

京太郎「(なんだ今の沈黙)」

京太郎「話そうって……」キョロキョロ

菫「……」ソワソワ

京太郎「なんだか、何も無い部屋ですね」

菫「何!?」

京太郎「!」ビクッ

菫「よく見ろ。ベッドがある」バッ

【菫の部屋の特徴1 ベッドがある】

菫「雀卓とソファがある」サッ

【菫の部屋の特徴2 雀卓とソファがある】

京太郎「(ていうか雀卓邪魔じゃないかな)」

菫「机があって……」キュッキュッ

【菫の部屋の特徴3 机がある】

菫「壁には写真も飾ってある!」ビシッ

【菫の部屋の特徴4 写真が飾ってある】

京太郎「それ、一枚だけですか? (チーム虎姫の写真だけど……)

【菫の部屋の特徴5 ただし写真は一枚のみ】

菫「何か問題なのか?」

京太郎「いえ、だって亦野さんが見切れてるし……」

                 、、_,.,.:
             ≦゙   :
            /ィ   ,.、,、:
            /...;、;リ'"  :
            /;.:リ'     : 
             i;.:.|  _   : 
               iハ:.:! __`ニ ,.: 
           | !、i< ('::i゙  :
               、!     ,.:
                 i    ,..:
                  丶  ,.:
                     `丶 .:
                      :
              _,...-‐''/7:
           rrr''"    i  :
          λi:!      |  :
          / ヽヾ、     | :
 
【菫の部屋の特徴6 ただし亦野は見切れてる】




京太郎「……凄いですね(なんかこう、ぬいぐるみとか無いのか)」

菫「それに見ろ。コンパクトなバスルームもある」スタスタ

京太郎「部屋にバスルームが付いてるのは、いいですね」スタスタ

【菫の部屋の特徴7 バスルームがある】

京太郎「この洗面台とか……あっ、これ?」スッ

菫「!」

京太郎「なんですか、この薬? まさか、どこが具合でも……」ジャラッ

菫「勝手に触るなっ!!」バシッ

【菫の部屋の特徴8 勝手に触ってはいけない】

京太郎「す、すみません。でも……」

菫「……」

京太郎「(あ、そっか。女の子だし、美容サプリとかそういうのを見られたくないんだ……)」

菫「……これは、指が動くのを抑える薬だ」ギリッ

京太郎「え?」

菫「……私は能力を使う時に、つい指が微動し、直後に相手を見てしまう癖がある」

京太郎「あぁ……そういえばそんな対策方法があるとか」

菫「それは卓上に置いての、私の死を意味する。だから、それを抑えるための薬だ」ジャラ

京太郎「」

菫「……一回の対局につき、5錠は愛飲している」キリッ

京太郎「(え? なんなのこの麻雀にかける情熱)」ゾクッ

【菫の部屋の特徴9 癖を抑える薬がある】




京太郎「た、大変なんですね……」

菫「(む、いかん! 私としたことがつい熱が……)」

京太郎「(でも、それだけ頑張ってるってことだよな)」

菫「ま、まだ話は終わっていない!」

京太郎「へ?」

菫「来い!」ガチャッ

 ダダダッ

京太郎「あ、え?」

 チャリンチャリン ポチッ

 ガシャコーンッ

菫「自動販売機だ」キリッ

京太郎「」

【菫の部屋の特徴10 自動販売機がある】

菫「私の部屋から約11歩の距離にある」

京太郎「(というか単に家の目の前の道路にあるだけですよね)」

菫「極めて便利だ。さぁ、飲むといい」スッ

京太郎「あ、あはは……なんていうか、その」ポリポリ

菫「?」

京太郎「弘世さんって、本当に不器用ですね」クスクス

菫「な、なんだと!? この私が不器用だと!?」

京太郎「!?」

菫「面白い。そこまで言うからには、私も引き下がってはいられないな!」

京太郎「あ、え?」

菫「庭に来い!! 私と勝負しろ!!」








 弘世家の庭

菫「さぁ、弓を構えろ!!」

京太郎「えー? なんで庭に弓道場が?」

菫「趣味だ」

京太郎「趣味なんですね。いや、いいんですけど」

菫「私と1射勝負だ。より中心に近い方が勝者となる」


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    '/ i八 ̄ ̄ ̄\\     ノ<=ミ    /::::::::::::::|
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菫「私が不器用かどうか、確かめてみろ」

京太郎「(なんだか凄いことになっちゃったぞ)」

菫「ではまず、私の番だ!」シャッ

京太郎「(おお、構えがかっこいい)」



                                               「!
                                                /⊥x‐-. .、__
                                             }>'´ ゚。: : ‘,: `: .、 キリキリキリ
                                              /: : : : : :゚ : : : ! : : : : :.
                                            ′ : : : : !: : : i : : : : : :
                                         /|_:_:_:_:i!_:_:}: : :|: : : : : |
                                          / ./} r‐┬|: : :| : : : : :|
                                          ! }ノ 廴ノ ,: : :__! : : : : : |
                                           } 八      ̄ ノ : : : : :|
                                         _}__:|_≧=r‐┬─ |: : : : : : :!
                                  _____`弋__|__|_|  |   | : : : : : !
                                  ` ────‐r‐ミ:  || 「 `ー‐!_:_:_:_:_:_/
                                           \_}  || |     ト、 ヽ
                                          ‘,゚。|| }───‐{ ヽ )
                                             ‘, { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}三
                                                ‘,/  ̄ ̄ ̄ ̄‘, ̄
                                            }」≧‐r----r‐彳
                                             廴リ   廴リ


菫「てぇゅるわぁっ!!」シャッ

京太郎「(掛け声が可愛い)」




的「」シャコーン

京太郎「おぉ、ど真ん中……からは少し逸れてるけど命中ですね」

菫「くっ。だが、私がいかに集中力に長けた器用な人間か分かっただろう」

京太郎「いえ、そういう問題じゃなくてですね」

菫「なに!? では、お前がやってみろ!」

京太郎「はぁ……じゃあやってみます」スッ

菫「(素人に矢が打てるわけがない。私の勝ちだ)」

京太郎「うーんと……さっきの菫さんみたいに」キリキリキリ

菫「ん? ポーズだけは様になっているな……」

京太郎「(掛け声はださいから真似しないでおこう)」キリキリ

菫「まぁ、当たるわけが」

京太郎「疾ッ!!!」ヒュカッ

的「」カコォーン!!!

菫「えっ」

京太郎「あっ……ど真ん中」

菫「」

京太郎「はは……」

菫「……」ウルウル

京太郎「!?」

             . . : : : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ : : : . .
        . : ´: 斗──‐-: : : : : : : : -── ミ.、
     /: / : : : x=‐-:.:.._: : : : : : : :_.:.:-‐=x : :丶
    . : : :/: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‘, : :.
    /: : : /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‘, : ゚。
  ./: : : :′: : : /: : : : :/: : : : : : : : : : : : :', : : : : : ‘,: :゚。
  ′‐-   .:/: : : : :/: : : : : : :!: : : : : : : '; : : : : : :‘,:_:゚。
  .    !        ̄        |        ̄   ‘   ゚
  |_  -‐: : :「: : : :/l : : : : : : : |! : : : : : : : ト、: : :‐-. ⊥ _
  | : : : |: : : : :|: : : :′: : : : : : : :|! : : : : : : : l !: : : |: : :|: : : !
  | : : : |: : : : :|: : : | |: 、_ : : : : |i: : : : : : : :_レ!: : : |: : :|: : : |
  | : : : |: : : : :|: : : | |: : : :  ̄: |i: : : : :  ̄:/ |: : :| : :」: : : !
  | : : : |: : : : :|  ̄    ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄    ̄ ̄「 : : : : |
  | : : : |: : : : :| 三三三三三      三三三三 !: : : : : |
  | : : : |: : : : :|. .|.|.|. .               . . . . . .{: : : : :トi
  | : : : |: : : : :|: : : : : : :               : : : : : : :}: : : : ′
  | : : : ヽ、: : |: : : : : : :             : : : : : 丿: : :/
  | : : : : : : ̄ ≧: .、      ∠ ヽ        イ: :Τ´
  |: : : : : : : : : : : : : : :≧=┐    r_. :‐≦ : : : : : : : |
  |: : : : : : : : : : : :> ´ ,イ     ヽ ` <: : : : : : : |
  |: : : : : : : : : f、     ‘,__ i     ヽ : : : : |
  |: : : : : : : : : / ヽ     ‘,   ¨!      ∧: : : :!
  | : : : : : : : : ′ {`丶、   ‘,  i   /! ‘,: :|
  |: : : : : : : : i   ゝ .._ 丶、 ‘, i  / .ャ′  : :!
  |: : : : : : : /      | ¨ ‐--=辷=-‐ ´ }     Ⅵ
  |: : : : : : 〈         !     /Πヽ   .:      〉
  |: : : : : : : ヽ      丿   ,′/ 丶 ゚。  {.     イ:|
  |: : : : : : : : :Ε三三.}     .{ /  ‘,i! Ε三三}:.!
菫「私の負けだ。殺せ」カランカラーン

京太郎「ちょ、えええええええ!?」

菫「もう、私に生きる価値は無い。素人に、弓で負けるとは」フラフラ

京太郎「ま、待ってください! 俺、ズルしたんです!」

菫「……ズル?」

京太郎「あの、俺……妙な話ですけど」

菫「?」

京太郎「弘世さんが弓を構えてる姿が、その……綺麗に、思えて」モジモジ

菫「っ!?」ドキッ

京太郎「だから、その……弘世さんのフォームが頭に焼き付いちゃって」

菫「(あ、だから私のフォームと瓜二つだったのか……)」

京太郎「これは俺の腕前じゃないんです。弘世さんの、真似をしたらたまたまうまくいっただけで」

菫「そ、そうだったのか……//」カァァッ

京太郎「ごめんなさい! 俺、空気読めてませんでした!」

菫「……い、いや。いい(なんだ、これは。胸が熱い)」ドキドキ

京太郎「え?」

菫「元はと言えば、私が変なことを言うからいけないんだ。すまない」モジモジ

京太郎「弘世さん……」

菫「須賀、君はいい奴だ。それが凄くよく分かった」ポンポン

京太郎「あ、ありがとうございます」カァッ

菫「……お茶にしよう。和菓子は好きか?」スタスタ

京太郎「はい! 大好きです!」

菫「ふふ、そうか(あぁ、ようやく分かった)」クスクス

京太郎「へへっ、和菓子とか久しぶりだなぁ」

菫「(あの時の胸の高鳴りも、今のこの気持ちも――偽りなんかじゃない)」

         ,r‐─===‐-    _
       /::::´:::::::::::`ヽ:::::\::::::`ヽ
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   //イ::/⌒i:::|::|:::|i:::::l⌒|i:::::::::::}::::::::::::::::i
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.  〔//::::〔 ̄`   =ミ、/ :::::::::::}:::::::::::::::::
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  :/_:|:::从        /:::::::/:::/:::/:::::::::::/
  〔 |_:/ハ  t  ァ /___::/:_/:::::':::::::::::/   .*゚
     /::::::.      ./::::::::,::::::::|i:::::::::′     ゚+'.
.    /:::/:::::ーr‐  ´/:::::::::ハ:::::::|i:::::::::|       '%
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菫「(私は、須賀のことが好きらしい)」クスッ



 第三章 「密着!そしてS(シャープ)S(シューター)恋愛へ」

 カンッ