京太郎「ふんふ~ん♪」

マスター「随分と機嫌が良いですね」

京太郎「まぁ昨日は有名人に二人も会いましたからね。いや、福与さんも入れて三人か」

マスター「そうですか。浮かれすぎてミスはしないでください」

京太郎「もっちろんです!」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

菫「先週は世話になったな」

照「またきた」

淡「私もいるよ」ヒョコ

京太郎「あれ?仲良さそうですね」

淡「テルのことは認めたから」

京太郎(こいつは自分が認めないと仲良くなれないのだろうか?)

淡「それからあんたに借りを返しにきた!」

京太郎「借り?」

淡「そ、こないだは少しやられちゃったけど、今回は負けないよ!」

京太郎「……マスター?」

マスター「ええ大丈夫ですよ」

京太郎「じゃあ打ちましょうか」

照「ケーキ食べてから」

淡「私も!」

菫「私はブレンドコーヒーだけで」

京太郎「かしこまりました」





─────────

──────

───

淡「また負けたー!」

菫「今回は私が四位か」

京太郎「相性がいいみたいです」

菫「ほう」

照「……逆境に強い」

京太郎「ですです。なんか最初の配牌が悪いとツモがいいみたいです」

菫「それを普通に明かしていいのか?」

京太郎「結局のところ上手くないといけないので。って言われました」

菫「なるほど」

淡「……あんた名前は」

京太郎「須賀京太郎です」

淡「きょーたろー!あんたのことは下の名前で呼ぶから私のことも『淡』って呼んでいいよ!」

京太郎「おう、よろしくな淡」

淡「いきなり敬語じゃなくなった!?」

京太郎「なんかお前相手だとこっちのがしっくりきて……駄目か?」

淡「いいよ。敬語好きじゃないし」

京太郎「ありがと」

菫「私のことも下の名前でいい。これからも世話になりそうな予感がするからな」

照「私も」

京太郎「ではそうさせていただきます。……えっと、菫さん、照さん」

京太郎「そういえば照さんと菫さんってかなり凄かったんですね。雑誌見てびっくりしちゃいました」

京太郎「まさか全国一位の高校の部長さんと個人戦一位の人だとは思ってもいませんでしたよ」

菫「そうか知らなかったのか。麻雀をしているのなら気付きそうだとは思ったが自意識過剰だったようだな」

京太郎「いえいえ、自分こないだ始めたばっかりで高校麻雀もみたことなかったもんですから」

淡「にしては強いねー」

京太郎「淡のオカルトがあるからじゃないか?」

照「……一回淡抜きでうってみる?」

淡「えー、私も打ちたい」ブーブー

京太郎「本人はこう言ってますが?」

菫「気にしないでくれ。それで、どうだ?」

京太郎「……」チラリ

マスター「」コクリ

京太郎「まだ大丈夫みたいですので一局だけ」

京太郎「でも三麻かー」

??「なら私も混ぜてもらっていいかねぃ」

京太郎「四人で打てるならそっちのほうがいいので……え!三尋木プロ!?」

咏「ありゃ、すぐばれちった」

京太郎(そりゃ特徴的すぎてインパクト強いからな)

咏「それで混ざっていいかい?」

京太郎「えっと……」

菫「どうぞ。プロと打てるのならこちらとしては嬉しい限りです」

照「……」ゴッ

京太郎(ひぇぇぇ、照さんオーラ変わってるよぉ……)








─────────

──────

───

京太郎「……点棒残ったのが奇跡だ」

菫「……これほどまでに実力が違うものなのか」

咏「悪いねお二人さん!インハイチャンプがどうしても手加減させてくれなかったからさ」

照「……もう一局」

咏「悪いけど帰らないといけないからねぃ。また機会があったらということで」

咏「そこの少年」

京太郎「なんでしょうか?」

咏「ノヨリさんによろしく言っといて。それじゃねぃ」ヒラヒラ

 カランカラン

菫「……のよりさんとは野依プロのことか?」

京太郎「だと思います。教えてもらってますから」

菫「なるほど、当たり牌が読みにくくなってると思ったけどそういうことだったのか」

淡「ね!ね!プロと知り合いなんだったら打たせてよ!」

京太郎「うーん、理沙さん……野依プロとは仲良いけど、他はほんとに知り合ったばっかりだからなぁ……」

淡「なーんだ」

菫「他にも知り合いがいるのか?」

京太郎「えっと、小鍛治プロと瑞原プロに昨日会いました。知り合いかって言われたら微妙なラインですね」

菫「で、今日は三尋木プロか。トッププロばかりじゃないか」

京太郎「自分でもびっくりです」

照「京太郎は凄い」

京太郎「俺の力では無いですけどね」

菫「それじゃ私達は帰るとするよ」

照「また来る」

淡「またね~」ブンブン

京太郎「はい、またのご来店お待ちしております」

カランカラン

京太郎「いやーすいません。こんな長い間麻雀しちゃって」

マスター「いえ、訪れたお客様がこちらで用意したサービスを楽しめるようにするのも店員の務めです」

マスター「決してサボっていたわけではありませんから」

マスター「さ、テーブルを拭いてきてください」

京太郎「了解です!」






―――次の日―――


京太郎「喫茶店って結構のんびりしていかれるお客様多いですよね」

マスター「ええ」

京太郎「まぁコーヒー飲みたいだけならスタバとか行きそうですもんね。あ、もしかして意識して落ち着ける感じに作ってます?」

マスター「そうですね。居心地の良い空間作りを心がけてます」

京太郎「なるほど」

 カランカラン

京太郎「いらっしゃいませー」

???「一人だ」

京太郎「お好きな席へどうぞ」

京太郎(どっかで見たことあるような……)

???「マスター。久しぶりだな」

マスター「お久しぶりです智葉さん」

京太郎(知り合いか)

客A「麻雀したいんですけど、いいですか?」

京太郎「あ、はい。ご注文いただいてるので半荘一回無料です」

客A「んじゃ使います。オッケーだって」

客B「三麻かー久しぶりだなー」

客C「ほんとは4人だったら良かったんだけどね」

京太郎「なら自分が混ざりましょうか?混ざってもいいならですけど」

客A「ここそういうサービスもあったんだ。んじゃお願いします」


智葉「……賑わっているようだな」

マスター「ええ。ありがたい限りです」

智葉「充実してるか?」

マスター「これ以上ないほどに」

智葉「それはよかった」

京太郎「ありがとうございましたー」

京太郎「よしテーブル拭きますか」

マスター「そのままテーブルのほうは片付けにはいってください」

京太郎「でもお客様まだいらっしゃいますよ?」チラ

マスター「この方は私のお客様ですから」

智葉「いや、もう帰るよ」

マスター「そうですか」

智葉「次は私も麻雀をやらせてもらおうかな」

京太郎「お、お待ちしております」

智葉「それじゃ」

 カランカラン

京太郎「……どういった関係なんですか?」

マスター「昔お世話になった人の娘さんです」

京太郎「へぇ……どっかで見たことあるような気がするんだけどなー」

マスター「麻雀を続けてれば気付くことがあるかもしれませんね」

京太郎「?」

京太郎「お疲れ様でしたー」

 カランカラン

京太郎「さ、帰って晩御飯作りますかー……ん?」

理沙「」ビクン!

京太郎「…………」

理沙「…………」

京太郎「何やってるんですか?」

理沙「た、たまたま」

京太郎「へぇ……」

 トコトコ ギュ

理沙「!?」

京太郎「手、冷えてますよ。暖かくなってきましたけど夜は冷えるんですから」

理沙「……っ!」

理沙「仕事帰り!」プンスコ

京太郎「わかってます。たまたま近く通っただけなんですよね」

理沙「」コクコクコク!

京太郎(ほんとはちょっと待ってたんだろうな……)

京太郎「せっかくたまたま会ったんでどっか食べに行きましょうか」

理沙「……来て!」

京太郎「……?」

─────────

──────

───

理沙「上がって」

京太郎「ひゃい」

京太郎(ま、まじかよ……お、おおおおお、女の人の部屋だ)

京太郎(どことなく良い香りするような……駄目だ駄目だ駄目だ!雑念を払え雑念を払え雑念を払え!)

京太郎(ここで変な行動見せて嫌われたくない。大丈夫、俺の心は林の如く!)

京太郎(てか良い部屋住んでるなー……あ、下着干してる)

京太郎(ああいうのはいてるのか……)

ムスコ(ん?出番かい?) 

京太郎(うおおおおおおおおおおおお!静まれえええええええええええええええ!!)

理沙「ここ座ってて」

京太郎「は、はい」

京太郎(あ、カレーの良い匂いしてきた。作り置きしてたのかな?カレーなら簡単に出来るし俺もしてみようかな)

京太郎(……お、落ち着かない。なんかお洒落だし可愛いし)

京太郎(隣に座ってる熊さん気になる。こいつをいつも理沙さん抱いてんのかな……)

京太郎「……くぁいいな」

理沙「何が?」

京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp」

理沙「? 持ってきた!」

京太郎「カレー……とスティックサラダですか」

理沙「嫌い?」

京太郎「まぁ……サラダって少し苦手なんで」アハハ

理沙「食べなきゃ駄目!」

京太郎「みさきさんにもそれ言われました」

理沙「当たり前!」

京太郎「あ、美味しい!」

理沙「よかった」

京太郎「正直母さんのより好みかも」

理沙「」テレテレ

京太郎「うめー」ガツガツ

理沙「……」クス

理沙「おかわりもある」

京太郎「やったー!」

京太郎「おかわり!」

理沙「早い!?」

京太郎「あー、満足です」

理沙「……京太郎」

京太郎「なんですか?」

理沙「サラダ食べてない」

京太郎「」ギク!

京太郎「あはは……そうでしたかね……」

理沙「……あーん」

京太郎「うぇ!?」

理沙「あーん!」

京太郎(ま、前あーんされた時は店で恥ずかしかったけど、二人っきりの状況だと前以上にドキドキがヤバイ)

京太郎「あ、あーん……あ、このドレッシングいいですね」

理沙「ネットにあった!」

京太郎「手作りってすごいですね」

理沙「あーん」

京太郎「ま、まだするんですか」

理沙「止めたら食べない」

京太郎(よくわかってらっしゃる)

京太郎「あ、あーん」パク

理沙「!?」サッ

京太郎(うあ、理沙さんの指まで口に含んじゃった!?)ドキドキ

京太郎「す、すみません」ミミマッカ

理沙「き、気にしてない」ミミマッカ

京太郎(め、目合わせずれー!)

理沙「て、手洗ってくる」トタトタ

京太郎(流石にやちまったのがわかるぜ……)

京太郎「そ、それじゃ失礼します」

理沙「また来て」

京太郎(き、嫌われてない……よな。また来てって言うくらいだから)ホッ

京太郎「はい、それでは」

理沙「」フリフリ

 バタン

理沙「」フリフリ

理沙「…………」

 ペロッ










 ピンポーン

京太郎「はいはい」

 ガチャ

みさき「様子見に来たよ」

京太郎「……なんか久しぶりな気がする」

みさき「そうだっけ?そう言っても一月も経ってないけど」

京太郎「それもそうか」

みさき「まぁそれだけ充実した時間を過ごしてるってことだと思うよ」

京太郎「まぁいいや、上がって」

みさき「ん」

みさき「ここに住み始めて一月経ってるけど結構綺麗に使ってるね」

京太郎「当然!そんなに忙しいわけじゃないからな」

みさき「勉強ちゃんとしてる?」

京太郎「やってる」

京太郎「……学校で」ボソッ

みさき「なんで小声になってるの?」

京太郎「……」メソラシ

京太郎「しゅ、宿題もやってる」

みさき「まぁそれならいいんじゃない?成績酷くなければ」

京太郎「が、ガンバル」

みさき「なんか理沙に言い方似てきてない?」

京太郎「そんなこと無い!」

みさき「さっきからほぼ単語だよ」

京太郎「き、気のせい」

京太郎「!」ハッ

みさき「あははははは、まぁ暇があれば京太郎に会い行こうとしてるみたいだからね」

京太郎「へ、へぇ」

京太郎(そっか、そうなんだ)ニマァ

みさき「……」

みさき「そうそう、京太郎のこと可愛いって言ってたよ」

京太郎「……へ?」

京太郎(可愛いってことは……かんっぜんに年下扱いで恋愛対象じゃないってことだろ!?)ガーン

みさき「……なるほどね」ボソッ

みさき「もうお昼近いしご飯作ってよ」

京太郎「え!?なんで!」

みさき「どんな料理出てくるのかなって思って。いつも作ってるのでいいから」

京太郎「う、わかったよ。じゃぁちょっと待ってて」

 トコトコ

京太郎「ってなんでついてくるのさ!」

みさき「駄目?」

京太郎「なんか見られながら料理って恥ずかしいというかなんというか」

みさき「気にしてたら作れないよ。ほら早く」

京太郎「わかったって」

みさき「ん?玉ねぎ水につけてたの?」

京太郎「生野菜も時々食べてんだよ。今回はこれ」

みさき「でもこれ栄養もほとんど抜けちゃうよ」

京太郎「まじ!?」

みさき「うん」

みさき「薄く切ったら広げておいとくだけでいいよ。それで食べてみて、辛味が無理そうならレンジで少しチンしたらいいと思う」

京太郎「それ生じゃないじゃん」

みさき「栄養が抜けきってるよりいいと思うけど?」

京太郎「まぁ……うわぁまじか……」

みさき「これから覚えていけば大丈夫」

京太郎「どうしようこれ?」

みさき「全部抜け切ってるわけじゃないし食べたらいいよ。それにどっちが美味しいって聞かれたら多分水にさらしてたほうだし」

京太郎「じゃぁ作るけど……文句言うなよ」

みさき「そんな念押さなくても」



京太郎「ほい、焼き鳥。串に刺してないしフライパンで焼いたけど」

みさき「……正直びっくりした」

京太郎「」ドヤァ

みさき「そのドヤ顔やめて。焼き鳥のタレを自作したことにびっくりしたよ」

京太郎「ググった」

みさき「それは言わなくもわかるから。でもそうやって覚えていくものだからいいんじゃない?」

みさき「ごちそうさま。うん、味も美味しかったよ」

京太郎「よかった」ホッ

みさき「それじゃ仕事あるから帰るね」

京太郎「土曜日も仕事なんだ」

みさき「まぁそんなものだよ」

みさき「あ、おじさんとおばさんに電話してあげなよ?おばさん少し寂しがってたよ」

京太郎「そういや電話もメールもしてなかった」

みさき「それじゃ」

 バタン

京太郎「……かけてみるか」

 プルルルル プルルルル ガチャ

京太郎母『もしもし』

京太郎「あ、もしもし。俺俺」

 ガチャ プープー

京太郎「……」

 プルルルル ガチャ

京太郎母『もしもし』

京太郎「もしもし。京太郎だけど……流石に酷くない?」 

京太郎母『オレオレ詐欺かと思ってつい切っちゃったわ』

京太郎「名前言わなかった俺も悪いけどさ。ていうかオレオレ詐欺って良い方古いし」

京太郎母『え?ほんと?』

京太郎「振り込め詐欺って言うんだよ」

京太郎母『京太郎の口座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』

京太郎「……もういいや」

京太郎母『元気でやってる?』

京太郎「電話かけて現状報告するぐらいにはね」

京太郎母『ちょっと学校のこととか聞かせてよ』

京太郎「いいよ」



京太郎「そういやバイト始めたけど来月……いや再来月ぐらいから食費ぐらい自分で出せると思うけど」

京太郎母『あ、そうなの?でもそれは京太郎が自分で使うお金にしていいわよ』

京太郎母『あんたが自分で稼いだお金だから自由に使いなさい』

京太郎母『あ、少しは貯めたほうがいいと思うけどね』

京太郎「うん、じゃあそうするよ」

京太郎母『あんまり変な使い方しないようにね』

京太郎「わかってる。父さんにもよろしく言っといて」

京太郎母『はいはい』

 ガチャ


京太郎「……そっか、自分で初めて稼いだお金だったな」

京太郎「うわぁ、そう思うと使うの躊躇っちゃいそう」

京太郎「大切に使お」










―――月曜日―――


京太郎「んじゃ!」

「ばいばーい」「また明日ー」「じゃあなー」

京太郎「今日もバイト~♪」



京太郎「ん?」

淡「あれ?きょーたろーじゃん!学校帰り?」

照「今からバイトだと思う」

京太郎「そうです」

淡「へー、大変だねー」

京太郎「好きでやってることだから特に大変じゃないな。時々麻雀打てるし」

淡「それいいよね。私もやろうかなー」

照「うちはバイト禁止」

淡「知ってる。言ってみただけ」

京太郎「そっちは?」

淡「テルがお菓子を買いに出たのについてきたんだよ!」

照「欲しいのが学校の近くになかったから」

京太郎「お菓子好きなんですね」

照「うん」

淡「今からまた学校だけどね。部活だし」

淡「しょーじき打たなくても結果わかってるんだけどねー」

照「慢心は良くない」

淡「でも他の人ら弱いし。うちのチームにも……」

照「……」

京太郎「チーム?」

淡「そうそう、うちの学校って部活内でチーム組んでやってるんだよ」

淡「それで成績の良かったチームが大会に出られるんだ」

京太郎「へぇー、変わったことしてんだな」

淡「うちのチームはテルと私、あとスミレがいるから負けようがないんだよね」

京太郎「それは強そうだ」

淡「きょーたろーと打ってたほうがいいよー」

照「大会出るためだし仕方無い」

京太郎「なんか少し嬉しいかも」テレテレ

淡「打ち筋は微妙だけどね」

京太郎「…………」

淡「でも私の練習相手にはうってつけだし」

京太郎「はいはい。うちに来てくれれば練習相手にでもなんでもなってあげますよーだ」ブー

淡「あ、ちょっとむくれた顔かわいーかも!」ウリウリ

京太郎「ちょ、やめろって!同じ一年にかわいいとか言われるとなんか屈辱だわ!」

淡「私は麻雀の実力的に高校100年だから」ドヤ

京太郎「俺に負けるくせに」

淡「なにをー!!」

照「淡、そろそろ」

淡「むー、首洗って待っててよ!暇な時に行くから!」

京太郎「ご来店お待ちしておりまーす」

京太郎「おわ!時間ぎりぎりじゃんか!急げ!」


















京太郎「昨日一昨日と面白いことなかったなぁ……今日はバイトすらもないしなぁ」

京太郎「しゃーない、ネトマするか」

 ~♪  ~♪

京太郎「ん?二つ着信音なったな」


淡   >麻雀しよー(>v<)


京太郎「あいつ部活はいいのか?もう一人は……」


理沙  >おしゃべり!


京太郎「仕事休みだったのか、どこに行って喋ろう……あ」ピコン


京太郎 >雀荘行って麻雀打ちませんか?他の人も呼ぶことになると思うんですけど

理沙  >わかった!


京太郎「よし、じゃぁ淡のほうにも連絡して」


京太郎 >いいぞ。ついでにこないだ言ってたプロと打たせてやるよ

淡   >ほんと!?やったぁ!(≧v≦)♪

京太郎 >それでもう一人連れて来て欲しいんだけど、できれば照さんはやめてくれ

淡   >なんで?

京太郎 >ガチで打とうってわけじゃないのに、あの人プロがいると絶対本気になるだろ

淡   >あー・・・うん、なると思う

淡   >わかった。誰か連れてくねー

淡   >どこ行けば良い?

京太郎 >えっと―――――


京太郎「……オッケーかな。よし出かけよう」

京太郎「あ、理沙さーん」

京太郎「すみません、おまたせしました」

理沙「大丈夫」

京太郎「多分他に呼んだ人はもうすぐ来ると思うんですけど……」

淡「おまたせー」ダキ!

理沙「!?」

京太郎「おわっ!?淡!?」

京太郎(せ、背中に素晴らしい感触!!!!以外とあるな!!)

理沙「離れる!!」グイ

淡「うわっとっと」

京太郎(くそ!淡のくせに俺をドキドキさせるとは……男の本能には逆らえぬぞ)ドキドキ

菫「すまない。まったく……礼儀を弁えろ」

淡「ごめんなさーい」

照「……野依プロ」

京太郎「……ねぇ淡さん」

淡「何?」

京太郎「なんで照さん呼んだの?この人やばいくらい本気になっちゃうじゃん。俺泣いちゃうよ?」

淡「ほんとはスミレだけのつもりだったんだけど、ついてきちゃった」

菫「淡が普通に自慢してたからだな」

京太郎「お前なー!!!」ムニー

淡「ひっふぁらふぁいれー!」

京太郎「はい、ということで最後の一戦以外、照さんは本気で打たないこと」

照「納得いかない……」

京太郎「納得してください。普通に打つ分にはいいですから」

京太郎「ごめんなさい、理沙さん。大丈夫ですか」

理沙「」コクリ

京太郎「わかりました」

京太郎「それと取る部屋一つでいいですか?一人あぶれちゃいますけど」

菫「あぁ、今日は遊びに来ただけだしな。打たない時は誰かの後ろにでもついてるさ」

淡「問題無いよ」

照「わかった」

─────────

──────

───






菫「本日はありがとうございました」

理沙「……っ!」

菫「京太郎も。この機会を設けてくれたことに感謝する。実に有意義な時間だった」

京太郎「遊びに来ただけって言ってたのに一番真剣にやってたの菫さんでしたしね」

菫「まぁトッププロに教われるなんて滅多にあるわけではないからな」

淡「私も色々わかったしね」

京太郎「最後のほうはダブル立直しなくなってたな」

淡「私はさいきょーだけど、打ち方ちゃんと考えないとって……」

淡「思ったから」ボソボソ

京太郎「……頑張れよ」

淡「きょーたろーに言われるとむかつく!!」

京太郎「はいはい」

照「……再戦したい」

京太郎「あとちょっとだったじゃないですか」

照「でも野依プロは一度も振り込んでない」

照「他家が高い手の時は全部安手で流されてる」

照「まだまだ本気じゃない」

京太郎「そうだったんですか?」

理沙「……」コクリ

京太郎「ま、まぁまた機会があると思いますから」

照「じゃ、あs」

菫「野依プロも予定があるだろ」チョップ

照「痛い……」

菫「すまないな。こいつ麻雀となると良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ突き進んでしまうから」

京太郎「気にしないで下さい」

淡「野依プロ!」

野依「!」

淡「また打って頂けたら嬉しいです」ギュ

野依「……っ。わ、わかった」

淡「ありがとうございます」ニコッ

京太郎「淡が……敬語を使ってる……」

淡「私だって使うべき時は使うよ!!」プクー

菫「ほら、そろそろ帰るぞ」

淡「わかった。またねー」ブンブン

照「また」

菫「ありがとうございました。それでは」

京太郎「さて、皆帰りましたね……理沙さん?」

理沙「?」

京太郎「もうちょっと喋ってくださいよ」

理沙「!?」

京太郎「麻雀教えてた時は普通だったのになんでそれ以外の時はほぼ喋らないんですか」

理沙「……っ!」

理沙「き、緊張」

京太郎「……へ?」

京太郎「それだけですか?え?」

理沙「……………………」コクリ

京太郎「…………はぁ」

京太郎「今度は一日中喋りましょう。話す練習しないと」

理沙「わかった」

京太郎「ていうか俺と一緒の時みたいに喋ればいいのに」

理沙「……っ。きょ、京太郎……は……」

理沙「話しやすい…………」ギュ

京太郎(理沙さんが接続詞……だと……!?)

京太郎(お、俺との会話が理沙さんの成長を促してるのか!!)パァァァ

京太郎「理沙さん!」ガシッ

理沙「!?」

京太郎「頑張りましょう!」

理沙「わ、わかった?」

京太郎「とりあえずご飯食べにいきましょう!」

理沙「どこ?」

京太郎「うーん……理沙さんってラーメン食べます?」

理沙「結構好き!」

京太郎「あっさりとこってりどっちが好きなんですか?」

理沙「あっさり」

京太郎「俺もあっさりのほうが好きなんですよ!それじゃこないだ見つけたとこ案内しちゃいますよー!」

理沙「」クスッ

京太郎「ほら!れっつごーです!」


















京太郎「ありがとうございました」

京太郎「……お客さんいなくなっちゃいましたね」

マスター「この時間帯は仕方ないです」

マスター「休憩がてらコーヒーでも入れましょうか」

京太郎「お、ありがとうございます」

京太郎「ついでにケーキももらっていいですか?これはお金払いますんで」

マスター「ふむ……サービスでだしますよ。京太郎君には頑張ってもらってますしね」

京太郎「やった!」

マスター「今日のコーヒーはAAという品種です」

京太郎「お店には出してないやつですね」

マスター「ええ。今まで取り扱ってなかったのですが出してみようかと思っているものです」

マスター「一番近い味のものはブルーマウンテンですね。同じ品種ですので」

京太郎「ブルーマウンテンなら知ってますよ!缶コーヒーのやつですよね」

マスター「正確には缶コーヒーのものはブルーマウンテンとは違います」

京太郎「そうなんですか?」

マスター「ええ。詳しいことについては調べてください。本来のブルーマウンテンは輸出量が少ないため価格が高いのです」

マスター「その為、コーヒーについてしっかり調べている方ならば同じ品種で味も近いこちらのAAを選ぶと思います」コト

京太郎「ふぁぁ、いい香りぃ」

マスター「この芳醇な香りも特徴の一つです。ブルーマウンテンも同じです」

マスター「本物を使っていたとしても、缶コーヒーにすればこの香りはとんでしまいますから、どちらにせよ間違っていると言わざるを得ないです」

京太郎「今日は饒舌ですね」

マスター「……すみません、語りすぎてしまいました」

京太郎「いえいえ、普段こんなに喋るマスター見れませんから」

京太郎「それにコーヒーのことがほんとに好きだって伝わってきたので自分も楽しく聞けました」

マスター「……そうですか。それは良かったです」




 カランカラン

恒子「やっほ!久しぶり!」

京太郎「いらっしゃいませ。久しぶりって……会ったの先週ですよね?」

恒子「細かいことは気にしなーい」

健夜「早いよこーこちゃん!」

理沙「ふぅ」

みさき「落ち着き無いね」

京太郎「あれ?仕事帰りかなんかですか?」

みさき「うん。といっても私は後から合流しただけだけどね」

恒子「すこやんがうちに泊まるからどっかで時間つぶそー、ってなってここにきたんだよ」

健夜「それで京太郎君のとこだし理沙ちゃんも誘ったんだよ」

恒子「ものすごい喰い気味に来るっt、もがっ」

理沙「…………」パッ

恒子「ナンデモナイデス」

京太郎「ははは、仲良いんですね。とりあえず座ってください」

理沙「……わかった」

京太郎「……」

みさき「んー……結構似合ってるんだね、制服」

京太郎「ほんとですか?言われたことなかったので嬉しいです」

理沙「!!……っ」

理沙「」アワアワ

理沙「……っ!」フイ

京太郎「? どうかしましたか?」

理沙「な、なんでもない」

恒子「」ニヤニヤ

健夜「…………」

 ゴツン

恒子「いたっ!?なんで叩くのさ!」










健夜「え?こーこちゃんとLINEでやり取りしてたの?」

京太郎「まぁ」

恒子「いやぁ、この子ノリいいからつい私もノっちゃう」

恒子「気になっちゃう?」

健夜「いや、そんn「気になる!」」

恒子「それじゃぁ見せちゃおう」

京太郎「え?いいんですか?」

恒子「なんかまずいやり取りあったっけ?」

京太郎「まぁ俺に害は無いからいいんですけど」

恒子「? まぁいいや」





恒子  >やっほー!!

京太郎 >どうも!

恒子  >私達は出会って間もない……そこで仲を深める為良い画像をあげよう

京太郎 >お、どんなですか

恒子  >活目してみよ!

恒子  >【健夜の寝顔画像】

恒子  >かわいいでしょ( ・´ー・`)

京太郎 >すごく…可愛いです…

恒子  >でしょでしょ?

恒子  >でも京太郎君的には野依さんの画像が良かったかな?

京太郎 >…ノーコメントで

恒子  >くふふ、恥ずかしがっちゃってー

恒子  >まぁ持ってないんだけどね

京太郎 >なんで聞いたんですか!?





恒子「ほらノリいいでしょ?」

健夜「……ねぇ、なんでこんな画像持ってるのカナ?」

恒子「……そっかー、撮ったって言ってなかったかー」

健夜「もーーー!!!」ポカポカポカ

京太郎「やっぱりこうなった」

健夜「京太郎君も!画像保存なんてしてナイヨネ?」

京太郎「……ノーコメントで」

健夜「……」ジリジリ

京太郎「ひぃ!?」


みさき「ねぇ」クイクイ

理沙「?」

みさき「~~~~」ボソボソ

理沙「!?」ミミマッカ

恒子「それじゃまた来るねー」

健夜「バイバイ」

みさき「あとちょっとバイト頑張ってね」

京太郎「はい、それでは」

理沙「……」フリフリ

 カランカラン

マスター「閉店まで少し時間がありますが、お客様もいらっしゃいませんし片付けに入ってください」

京太郎「了解です」



京太郎「お疲れ様でしたー」

マスター「お疲れ様でした」

 カランカラン

京太郎「さてと……」






 ピンポーン

 ガチャ

理沙「!?」

京太郎「急に来てすみません。上がっていいですか?」

理沙「……」コクリ


京太郎「えっと……今日なんかありましたよね?」

理沙「……」

京太郎「勘違いならすみません。ただ元気無いように見えたので」

理沙「…………」

 ギュ

京太郎「り、理沙さん!?」

理沙「……大丈夫」

理沙「ちょっとだけこのまま」ギュウ

京太郎(い、いきなり抱きついてくるなんて……)ドキドキ

京太郎(この行き場の無い手はどこにやればいいんだ)フラフラ

京太郎「で、結局何があったのですか?」

理沙「……振り込んだ」

京太郎「え?」

理沙「……」

京太郎(あー……理沙さんって防御力?の高い打ち手だってwikiに書いてたな)

京太郎(自信あったけど振り込んじゃったから少し落ち込んでるってことか)

京太郎(えっと……えぇい!言えることは何もねぇ!!情けねぇ!!)

京太郎(でもこうしてくれるってことは少しは頼りにしてくれてるってことだ!ままよ!)ナデナデ

理沙「……ありがと」ボソ

京太郎「……どういたしまして」ボソ

京太郎(なんか恥ずかしいぞ)ナデナデ

理沙「……写メ」

京太郎「写メがどうしたんですか?」

理沙「あげる」

京太郎「まじっすか!」

理沙「待って……」

理沙「……なかった」ショボン

京太郎「無理しなくっても……」

理沙「……今撮る」

 ピロリン

理沙「……上手く写らない」ショボン

京太郎「お、俺が撮ります」

京太郎(勢いで言っちゃったけど手震えるよー)ブルブル

京太郎「い、いきますよ」

理沙「……」

京太郎「好きなもの思い浮かべてください」

理沙「……」ニコ

 カシャ

京太郎(おぉ!めちゃくちゃ良い顔撮れた気がする)

京太郎(……なんだろう、この微笑んだ顔見てるとドキドキする)ドキドキ

理沙「見せて」

京太郎「は、はい」

理沙「……もっかい」

京太郎「なんでですか!良い表情じゃないですか!」

理沙「は、恥ずかしい」

京太郎「やです!これがいいです!」

理沙「もっかい!」プンスコ













理沙「わ、わかった。それでいい」ゼーゼー

京太郎「そ、そうですか」ゼーゼー

理沙「……ぷ」クスクス

京太郎「あはははははは」

京太郎「何やってんですかね」

理沙「不毛!」

京太郎「ほんとですよ」

理沙「楽しかった」

京太郎「そうですね」ニコ

理沙「!」ドキッ

理沙「お、おなかすいた」

京太郎「おわ!もう8時半だったんですか」

理沙「作る!」

京太郎「それじゃ手伝います」





─────────

──────

───


京太郎「ごちそうさまでした」

京太郎「それじゃそろそろ帰りますね。時間も結構遅くなっちゃいましたし」

理沙「」コクリ

京太郎「それでは失礼しました」

理沙「バイバイ」フリフリ

 バタン



理沙「……京太郎」

 ドキ ドキ

理沙「???」

京太郎「理沙さんの画像を手に入れてしまったぞ」ドキドキ

京太郎「しかも超絶可愛い」

京太郎「……壁紙にしようかな」

京太郎「いやいやいや、ばれたら恥ずかしいし」

京太郎「……ロック画面は壁紙表示されないしばれないかな」

京太郎「でもでもでも、いじってる時に見られたら……」

京太郎「でも…………」

京太郎「あぁ!もう!画像一枚で何悶えてんだ俺は!」

京太郎「やっぱやめておこう、恥ずかしいし」






京太郎「…………パソコンに送っとくか、消えたらやだし」
















京太郎 >明日は日曜ですね

京太郎 >何か予定ありますか?

理沙  >休み!

京太郎(よし!遊園地誘うぞ!このチケットがあるからな)


─────────

──────

───



京太郎「え?何これ?」

みさき「見たらわかるでしょ」

京太郎「遊園地の一日フリーパスチケットが二枚」

みさき「そうそう。仕事先でもらってきたの」

みさき「ほんとは理沙でも誘って行こうかなって思ったんだけど……」

みさき「今回は京太郎君にあげるよ」

京太郎「まじで!」

みさき「まぁ誘う人は結局変わらないと思うけどね」

京太郎「あはは……」



─────────

──────

───


京太郎(チケットくれたみさきさんには感謝だぜ!)


京太郎 >よかったら遊園地一緒に行きませんか?

京太郎 >チケット二枚あるんでタダでいけるんですけど


京太郎「……あれ、返事来ない……既読はついてるけど」

京太郎「ま、まぁすぐに返せないことあるし……」

京太郎「」ソワソワ



 ~♪

京太郎「きた!」ガタッ!


理沙  >行く


京太郎「っしゃーーー!!!!」

 ドンドンドン!

京太郎「ひぃ!?ごめんなさい!」

京太郎「……思わず壁ドンが来るぐらい叫んじまった」

京太郎「理沙さんと遊園地デートかぁ」デヘヘ 

京太郎 >あの…よかったら遊園地一緒に行きませんか?

京太郎 >フリーパスチケットが二枚あるんでタダでいけるんですけど


理沙「!?」

理沙「」ソワソワ


理沙  >デート誘われた!

理沙  >どうしよう!

みさき >行けばいいと思うよ

みさき >京太郎君でしょ?

理沙  >みさきすごい!

みさき >それ以外にいるの?


理沙「……」

理沙「」ソワソワ ウロウロ


理沙  >行く

京太郎 >ありがとうございます!集合場所とか時間はまた今度決めましょう


理沙「!!」プンスコ

理沙「服!」

 バタバタ







―――5月5日―――


京太郎「一時間前に着いちゃったな……まだ理沙さんはいないよな。当たり前だけど」ドキドキ

京太郎「髪型とか大丈夫かな……でもここまできたら直せないし」

 トントン

京太郎「服装もこれで良かったのか……」

京太郎「違和感とか無いよな。うわぁ、緊張してきた」

 トントン

京太郎「大丈夫だよな、きっと大丈夫、大丈夫に決まってる……って思いたい」

「大丈夫」

京太郎「そうだよな……え?」

理沙「おまたせ」

京太郎(な、なんかいつもより綺麗に見える。いやいや、いつも綺麗だけどさ!)ドキドキ

京太郎(けどやっぱ普段は可愛いって感じだけど今日は綺麗な感じというか)ドキドキ

京太郎(この理沙さんと一日遊園地デートなんだよな。やばいよ、心臓が凄く鳴ってるのがわかる)ドキドキ

京太郎(と、とりあえず遊園地行かなきゃ!)

京太郎「い、行きましょうか」ドキドキ

理沙「」コクリ

京太郎「えっと……よしあってますね。違うバス乗ってしまってたらどうしようと思いましたよ」

京太郎「ははは……」

理沙「……」

京太郎「……」

京太郎(うまく喋れねぇ……理沙さんも口数少ないし)

京太郎(ほんとは来たくなかった……とかじゃないよな)

京太郎(ダメだダメだ!まだ今日始まったばかりじゃないか!ここから盛り上げていかないと!)グッ

理沙「……」

 ドキドキ

京太郎「さ、着きましたよー!」

理沙「」プンスコ!

京太郎(理沙さんの頬が膨らんでる!期待してくれてるってこと……だよな?)

京太郎(理沙さんも緊張してるのか)

京太郎(そんなことあったりするのか?いつも通りに見えるけど……)

京太郎(いや、理沙さんのことばかり考えてて俺が固くなってちゃダメだ!)

京太郎(うおっしゃ!楽しむぞー!!!)オー!

理沙「?」

京太郎「さてまずどこから行きましょうか?」

理沙「どこでも!」

京太郎(最初っからジェットコースターってのもアレだしなー。なんか無いかな……お)

京太郎「これなんかいいんじゃないですか?レーザーをかいくぐってゴールするアトラクション」

京太郎「二人で一緒に出来るみたいですよ」

理沙「面白そう!」

京太郎「それじゃ行って見ましょうか」



理沙「」ソワソワ

京太郎「なんかあれですね……カップル多いですね」

京太郎「もしかしたら俺達もそう見られてるかも……なんて」ポリポリ

理沙「!」カァァ

京太郎「あ、えっと……冗談……です」カァァ

京太郎「順番回ってきましたね」

理沙「」コクリ

京太郎「一番難関コース選びましたけど、頑張りましょう!」

理沙「頑張る!」


京太郎「お、ほんとにレーザーが伸びてますね。これに三回当たるとゲームオーバーか」

京太郎「まぁ最初の部屋は余裕そうですね。ほっ!っと」

理沙「行く!……!」ピョン グラ

京太郎「おっと」ダキ

京太郎「大丈夫です……か……あ」

理沙「!?」

京太郎(顔が近い!それに良い匂いが……)

理沙「ご、ごめん!」バッ

京太郎「あ!そっちは」

 ブー

京太郎「あちゃー」

理沙「ご、ごめん」シュン

京太郎「まぁまだ一回目ですし。後二回当たらなければ問題無しです」

理沙「……頑張る!」プンスコ!

京太郎「さてここまで順調に来れましたけど……」

理沙「動いてる!」

京太郎「ここは難しそうですね」

京太郎「えっとここはこっちから……よし」

京太郎「理沙さんいけますか?」

理沙「……」ウー

京太郎「理沙さん理沙さん。手出してください」

理沙「? わかった」サッ

京太郎「はい。俺が支えになりますから」ギュ

京太郎「これならいけますよね」ニコ

理沙「……ありがと」ピョン

京太郎「最後のとこですが……」チラ

理沙「?」

京太郎「いえ、なんでもないです」

京太郎(手離さないのかな……ちょっと恥ずかしい……)

京太郎「……一緒に飛びましょうか」

理沙「……」コクリ

京太郎「それじゃ行きますよ。せーのっ!」

 ピョン

京太郎「やった!これでクリアですよ!」パァァァ

理沙「」クス

京太郎「お昼何食べます?そろそろ良い時間ですけど」

理沙「」ソワソワ

京太郎「ファーストフードですかね、やっぱり。あ、味噌ラーメン専門店とかありますよ」

理沙「こ、これ!」

京太郎「え?もしかして……お弁当ですか?」

理沙「…………」コクリ

京太郎「ひゃっほーーーー!!」

理沙「!?」

京太郎(まじかまじか!!初デートで手作り弁当とか都市伝説かよ!!)

理沙「み、見られてる」アセアセ

京太郎「すみません、思わずテンションあがっちゃいました」テヘペロ

理沙「座れるとこ!」

京太郎「そうですね、行きましょう」

京太郎「開けていいですか?いいですよね」ワクワク

理沙「いい」

京太郎「さてさて中身は……おお!サンドイッチ!!ポテトサラダと唐揚げも入ってる!うまそーー!!」

理沙「手拭き!」

京太郎「あ、ありがとうございます。それじゃ、いっただっきまーす!」

京太郎「モグモグ……うめーー!!なんだこれ!自分で作ったサンドイッチもう食えねーよ!」

京太郎「ポテトサラダも、これマスタード入ってるんですか? いいですねこれ」

京太郎「唐揚げも味付けが美味し過ぎてとまんない!父さんが食べたらビールが美味い!って言いそうだ!」

理沙「ゆっくり食べて」ニコ

京太郎「はーい」

京太郎「いやー美味しかったです」

理沙「よかった」

京太郎「また食べたいくらいです!」

理沙「」テレテレ

京太郎「さて次は……あれなんてどうですか?」

理沙「お化け屋敷……」

京太郎「なんか有名な人がプロデュースしてるみたいですよ。知らないですけど」

理沙「華道家!」

京太郎「へぇー。なんか華道とお化け屋敷って結びつきませんね」

京太郎「でも去年もやってたみたいですからきっと怖いんですよね」ゴクリ

京太郎「行って見ましょうか」

 キュ

京太郎「? どうかしましたか?」

理沙「他の行こう」

理沙「……こわい」ギュ

京太郎「」キュン

京太郎「わ、わかりました。他のアトラクションに行きましょう」ドキドキ

京太郎「ジェットコースター行きましょう!」

理沙「一回転!」

京太郎(お?結構乗り気だ。こういうのは好きなのかな?)

京太郎「では行きましょうか」



京太郎「なんかこのコースターが発進する前から発進して上ってる時って少しドキドキしますよね」

理沙「」コクリ

 プルルルルルルルルルル ガタン

京太郎「お、来ましたね。上がってきました、テンションもコースターも!」

理沙「……寒い」

京太郎「みさきさんばりの毒舌ェ……お、おわわあああああああああああ!!」

理沙「~~~~~!!!!!」



京太郎「あははははは、結構良かったですね」

理沙「良かった!」

京太郎「髪乱れちゃってますよ」ナデナデ

理沙「京太郎も」ナデナデ

「すみません、早く降りてもらっていいですか?」

京太郎「す、すみません!」

理沙「」カァァ

京太郎「あはは、怒られちゃいましたね」

理沙「……」

 ギュ

京太郎「!?」

京太郎(理沙さんから手を握ってきた!?デートのテンションなのか!?)

京太郎「く、クレープでも買いますか?」

理沙「……うん」

京太郎(……理沙さんは俺のこと好きなのだろうか……)

京太郎(俺はどうだろう?俺は―――)

京太郎「もうすぐ帰る時間ですね」

京太郎(なんかあっと言う間だったな。楽しい時間はすぐ過ぎるんだよなー)

京太郎(うん。今日一日、すっごい楽しかった)

理沙「」コクリ

京太郎「最後にあれ乗りますか」

理沙「観覧車!」

京太郎「やっぱ定番ですよね」

理沙「いこ!」プンスコ!

京太郎「はい!」

理沙「綺麗!」

京太郎「そうですね」

京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ)

京太郎(けど、本当に綺麗だ)



京太郎(……ここだ。ここしかない)

 ドクン

京太郎(デートで二人きり、誰もいない場所、綺麗な夜景の見える観覧車の中……きっとこんな機会はもうない)

 ドクン ドクン

京太郎(ここで言え!)

 ドクン ドクン ドクン






京太郎「理沙さん!」

理沙「何?」

京太郎「聞いてください」



 出会って一ヵ月半   いつからだろうか?



理沙「……」ドキドキ



 理沙さんの少し落ち込んだ姿を見た時?  初めて手料理を振舞って貰った時?



京太郎「俺、理沙さんのこと―――」



 俺のことをプロ仲間に話していると知った時?  お互い名前を呼び始めた時?


 いや、初めて話して麻雀を教えてもらった時からきっと―――





京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」



 惹かれていた気がするんだ