灼「・・・」ジー

京太郎「・・・」


  私の通う阿知賀学院の麻雀部には一人だけ男の子がいる。名前を須賀京太郎、私の憧れである
 阿知賀のレジェンドこと赤土晴絵、通称ハルちゃんがこの麻雀部の顧問になる時に一緒に部活の仲間になった
後輩である。


灼「・・・」ジー

京太郎「・・・」


  初めに言うが私はこの後輩が気に入らない、理由は至極簡単、この後輩はハルちゃんいわく「私の一番弟子!」だからだ。
 さっきも言ったが、ハルちゃんは私の憧れである、つまりこの後輩は私の敵である。


灼「・・・」ジー

京太郎「・・・うぅ」


  なにより一番気に入らないのは彼が今着けているネクタイだ、あれはハルちゃんの着けていたやつと一緒のやつである
 そして私の宝物の一つであるネクタイと同じもの・・・それをあの後輩も着けているのだ・・・
 そりゃあまぁネクタイは普通は男性が着けるものだし、彼も顔は整っているので少しネクタイを着崩した姿は
 この学校でも密かに人気になるぐらい似合っているし、私も密かにかっこいいかも・・・と思ったりもしているのだが・・・まぁそれは別の話だ


灼「・・・」ジー

京太郎「あ、あのぉ・・・」

灼「何?須賀君」

京太郎「そんなじっと背中ごしに見られると気になるんですが・・・」汗

灼「・・・気のせい」カオソラシ

京太郎「(えぇ~)」

灼「ほら、早くツモらないと、他の人が待ってるよ」

京太郎「う、うっす・・」


  あぁあと気に入らないことがもう一つあった、それは彼がハルちゃんの打ち方と似ているからだ
 相手をよく観察し情報をとれるだけ取った上で臨機応変に攻め方を変え勝利をもぎ取っていくスタイル・・・
  また彼はその麻雀の打ち方に似てよく気が回る後輩だ、買い出しを率先して行ってきたり、お茶出しもしてくれる
 部活が終わった後に一人残って牌を磨いていくこともある、そういうことも含めて私が部長ということもあってか部活中は結構一緒にいる 時が多かったりするのだか・・・
 これは別に彼と一緒にいたいわけではなく、ハルちゃんに手出ししないように見張りもかねての行動であるとともにハルちゃんの打ち方を彼から学ぶための 完璧な計画である


灼「・・・」ジー

京太郎「あっ憧、それロンで!」

憧「はぁ!?マジで!? うわぁ読めなかった・・」

京太郎「へへ~ん、あれかな?、おれの黄金時代来ちゃったかな?」

憧「はいはい、言ってろ、はい点棒」サッ



  それに加えて彼は本当に楽しそうに麻雀をしているのだ・・・勝ったら大いに喜び、負けたら悔しさをわかりやすく
 顔に出す、憧が彼を「子供っぽいやつ」と言っていたがその通りかもしれない・・・たまにその顔にキュンと来ることがあるが
 これはただの気の迷いだろう、違いない



灼「・・・そう、私は絶対に後輩なんかに負けたりしない!」フンス!

京太郎「今、なんか言いました?」

灼「・・・気のせい」プイ

晴絵「(知らぬは亭主ばかりなりってね!)」

カンっ!