「 ※閲覧注意※ 」



ハッピバースデートゥユー ハッピバースデートゥユー

ハッピバースデイ ディア 私

ハッピバースデイ トゥ ユー


ふーっと蝋燭を吹き消す

点けたのにまた消すなんて、よく考えてみれば分からない儀式だ

大体早く消さなければ蝋が落ちてケーキが食べられなくなっちゃうじゃない


「ねえ、京太郎 京太郎はどう思う?」


目の前にいる愛しい男の子に声をかけた


――――



数時間前、私の誕生日のお祝いに学校まで駆けつけてくれた京太郎

驚きで固まる私に皆はサプライズだと告げた

なんで学校かって言ったら、京太郎は私の家がどこにあるのか知らないからここにしたらしい

お邪魔じゃなかったですか?と頭をかく京太郎

とんでもない、嬉しい

すっごく嬉しい、これだけがプレゼントでもいい

遠いところにいる片思いの男の子がわざわざ来てくれた

ときめかなければ人間じゃない

部室で開かれたパーティは彼もいたこともあって、最高に楽しかった

ずっとこのまま、終わってほしくないくらい

京太郎に初めて会って以来の一番の思い出になった


それでも時間は過ぎてしまう

部室のお片づけをしている時、気づくと京太郎とユキの姿が見えなかった

どこいったんだろうと、他の子に聞いても分からない

食器でも洗いにいったのかな?

そんな感じであまり気にしてないようだった

まあ、普通はそう

でも、京太郎の姿が見えないというだけで私の心は不安になった

本当にどこまで彼に惚れてるんだろうか…



結論からいうと私が一人で探しに行き、二人を見つけた



校舎の片隅、人に見えない場所で




抱き合っていた



キスをしていた



舌を絡ませていた



「こんなこと…誓子さんに悪いです」

「ユキ、今は考えないでくれ…俺も分かってる」


そんなことを囁きあっていた




そこで私はようやく気づいた

いくらサプライズだからって、わざわざ北海道まで来るだろうか

彼の本当の目当てがなんだったのか


私は気づいた


――――


家に連れ帰ってきた京太郎の顔を見つめ、ずっと一緒にいようねと呟く

するとそれにうなずくように、ごろりと京太郎は机から落ちていった



あーあ、固定が甘かったな



顔に傷がついていなければいいけど


転がっている京太郎の傍に寄りながら、そんなことを思った


カン