もし地震が起きたら 大阪にて

洋榎「……」ジーッ

怜「ん?……なんや、姫松の主将やんか」膝枕され中

京太郎「し、主将……お疲れ様です」膝枕中

洋榎「京、なにやっとるんや」

京太郎「ひ、膝枕ですが……」メソラシ

洋榎「ほう……日曜にええ気分でウチが散歩に出かけて、知り合いのパツキン見つけたから声かけてみたら……良い身分やで、自分」ジーッ

京太郎「(主将怒ってる!?だ、だが!たまたま園城寺さんが具合悪そうにしてるとこ見かけちまったんだから、仕方ないはずだ!)」

怜「ええやんか、日曜に後輩が何してようが関係ないやろ?なっ、京くん」

京太郎「えっ、いやあの……」

洋榎「他人がしゃしゃりでんなや、これはウチと京……姫松の部員同士の話や。なぁ、京」

京太郎「へっ、あ、その……(何で二人とも喧嘩腰な上に、俺に振るんだよ!どっ、どうすりゃ良いんだ!?)」

グラグラグラグラグラ





京太郎「ッ!うわっ!めちゃくちゃ揺れてる!」

洋榎「えっ」ビクッ

怜「うっ」ビクッ

京太郎「(よしっ!二人とも意識がそれた!地震ありが……)」

モブ1『じ、地震やぁ!』

モブ2『阪神・淡路の再来やぁ!!』

モブ3『そんな!やっと阪神が大勝利する時がきたはずなんや!!』

モブ4『こんなとこいられるか!ワイは逃げるでぇ!』

京太郎「ええ!?何か周りの人たち一斉に逃げてる!?何がどうなって……」

洋榎「京!!」ガバッ

怜「京くん!!」ギュッ

京太郎「ちょおっ!?」

洋榎「大丈夫やで京!ウチは京を見捨てて逃げるなんてせん!ずっと一緒やでぇ!」プルプル

怜「こ、怖くないで……京くんが傍にいてくれるなら、ウチは怖ないんや!」プルプル

京太郎「ッ!……俺もですよ、二人とも……二人と一緒ならなんだって怖くないですよ」二人の頭を優しく撫でる

洋榎「き、京……」

怜「京くん……」

京太郎「だから、二人とも……仲良くしてくださいね?」

洋榎「し、しょうがあらへんなぁ!園城寺!旅は道連れや!」手を差し出す

怜「まぁ、京くんがそう言うなら文句はあらへんな……短い付き合いやろうが、改めてよろしゅうな愛宕の」手を握る

京太郎「はい、チーズ!」

洋榎&怜「「えっ?」」カシャッ!

京太郎「いやぁ、良い写真取れました!」ニコッ

洋榎&怜「「な、なぁっ!?」」

京太郎「二人とも、もう地震は治まってますよ?だから俺たち三人が旅立つなんてことはないです」

洋榎「……じ、自分えげつないなぁ!っていうかいつまで握ってんねん!」パッ

怜「こっちの台詞や!」手をハンカチで拭いている

京太郎「ほら、二人とも。仲良くしてくださいよ」

洋榎&怜「「誰がこんな奴と!!」」

京太郎「……」カチッ


レコーダー『だから、二人とも……仲良くしてくださいね?』

     『し、しょうがあらへんなぁ!園城寺!旅は道連れや!』

     『まぁ、京くんがそう言うなら文句はあらへんな……短い付き合いやろうが、改めてよろしゅうな愛宕の』カチッ

京太郎「……仲良くしてくれませんか?でないと俺、一人でどっか行きますよ?」

洋榎「……おほん……園城寺」

怜「……なんや?」

洋榎「……旅は道連れや、京と三人で茶でもしばかんか?」

怜「……ええで、京くんが一緒ならな」

京太郎「ええ、仲良くしましょう!三人で!」

カンッ!