http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333907574/
京太郎『部長!大事なお話があります!』
久『な~に須賀君?言ってごらんなさい』
優希『まぁ~たアホ犬がなんかいってるじょ』
優希『それより他の三人は今日はこないんだじょ?』
久『ん?ああ、まこは今日、家の手伝いで来れないって。咲と和は遅れて来るそうよ。』
優希『はぁ~ 咲ちゃん達が来ないと麻雀できないじょ』
久『なんなら三人麻雀でもする?なかなか面白いわよ』
優希『それだと部長と私の勝負になってつまらないじょ』
京太郎『俺は空気かよ!』
優希『空気がなんかしゃべってるじょ。それより京太郎!タコス買ってこい!タコスパワーがキレて死にそうだじょ…』
京太郎『自分で買ってこい!第一そんなんで死んだ奴はいない!それより部長!大事なお話があるんです!聞いてください!』
久『私は最初から聞くきはあるわよ?それで話ってな~に?愛の告白?』
京太郎『違います。あの、そのですね。え、駅前に新しくできたケーキ屋に行くの一緒に付き合って下さい!』
久・優『!?』
久『えっ、え~と』アセアセ
久『ひとつ聞いてもいいかしら?』
京太郎『なんなりと!』
久『どうして私なのかしら?咲や和と一緒にいけばいいと思うんだけど?』
優希『そうだじょ!なんで部長なんだじょ!私も連れていけ~!!!!!』怒
京太郎『た、たまたまそこの店で風越のキャプテンがバイトをしているらしく、
部長を連れてきてくれたらケーキをタダにしてくれると美穂子さんが』
久『美穂子が?てかあの子がバイトね~(フフッ面白そうねww……ん?)』
優希『ん?あれ?アホ犬が風越のキャプテンのことなんで下の名前でるんだじぇ?』
京太郎『(ヤベ!?)』
京太郎『あっ!!そうだタコス買っといたの忘れてた!』
優希『何!!どこだじょ!!私のタコス!!』
京太郎『俺の鞄の隣の袋に入ってるはずだ。ほら確認してこい。』
優希『タコスー!!!!!』
久『…』
京太郎『ふぅ(危なかった~。あいつが単純でよかった~)』
京太郎『部長!と言う訳で一緒にケーキ屋に来て下さい!お願いします。』
久(須賀君、明らかに動揺してたわね。……これは何かあるわね)
久『いいわ。一緒に行ってあげる。正し須賀君が本当のことを言ってくれたらね』ニコッ
京太郎『(ばれてる)な、なんのことでしょうか?』
久『ん?』ニコッ
京太郎『いや、あの』
久『ん?』ニコッ
~3日前~
京太郎『はぁ~「 何がタコスよろしくだじぇ」だよ。俺はあいつのパシリじゃないてーの』ブツブツ
タコス屋『らっしゃい!』
京太郎『タコスを1つとびっきり辛いので』
タコス屋『とびっきり辛いのね。了解』
京太郎『はぁ~麻雀上手くなりたいな~………はぁ虚しい』
京太郎『ん?あれって』
?『や、やめてください』
男A『いいじゃねぇか!ちょっとだけだから』
男B『そそ、ほんの30分いや10分でいいからさぁ』
?『わ、私これから学校に戻らないといけないので、ごめんなさい』オドオド
男A『なら俺が送ってやるよ』
男B『そうだよそうしなよww俺ら車だからさ、学校まであっという間だよww』
?『で、でも』
男A『あーめんどくせ!さっさと来い!』
?『キャー』
京太郎『ちょっと待って下さい!』
男AB『『なんじゃお前は!!』』
京太郎『その人の連れです。いや~あ遅くなってすみません。』
?『えっ?(この人確か清澄の…)』
京太郎『話し合わせてください』ボソッ
男A『だったらなんなんだよ!ぁあ!』ギャーギャー
京太郎『とりあえず少し落ちついて下さい。ほら野次馬がどんどん来てますよ。』
通行人A『なーにあれナンパ?』ヒソヒソ
通行人B『なんかあの女の子を無理矢理連れてこうとかって聞こえたけど』ヒソヒソ
通行人C『えー!?それなら警察に連絡しなきゃ110、110』ヒソヒソ
男A『ッチ。帰るぞ!』
男B『えっ!ちょまてよ!』
タッタタ
京太郎・?『………』
京太郎『はぁ~。凄くドキドキした~』ガクリ
?『あ、あの!』
京太郎『ん?えっと確か風越のキャプテンのふくj』
福路『ふ、福路美穂子です!この度は危ない所を助けて頂きありがとうございます。』ペコリ
京太郎『えっ?いやいや助けたなんて俺は何もしてないですよ(笑)強いてゆうなら集まって来た野次馬のおかげですよ』
福路『そんな事ありません!』
京太郎『うわっ』ビクッ
ザワザワ
福路『す、すいません』カァー
京太郎『い、いえ』
福路『あの!』
京太郎『はい?』
福路『助けて頂いたお礼に是非何かお礼をさせて下さい!』
京太郎『いやいやいや。お礼なんてとんでもない。』
福路『いいえ!よくありません!危ない所を助けて頂いたのに何もお礼できないなんて風越女子キャプテンの恥です!』ドン
福路『と言う事で何かお礼できることはないですか?』ニコリ
京太郎『(この人絶対に俺が何かお礼させないと帰らないぞ。どうすれば…)』
京太郎『と言われましても…』
京太郎『う~ん』
福路『あのもし宜しければなんですが、最近この辺りに新しくお店がオープンしたのを御存じでしょうか?』
京太郎『新しい店?う~んと…ぁあなんか駅前に出来たとか!』
福路『はい。実はあそこ私の知り合いの店で、私も短期でそこにバイトしています』
福路『もし宜しければ是非来て見て下さい。今回のお礼とはなんですが、特製のケーキを無料でご馳走します!』
京太郎『(特製のケーキ!?)…それは福路さんの手料理ですか?』
福路『ええ』ニコッ
京太郎『(よっしゃー!!)わかりました!絶対に食べに行きます!』ガシッ
福路『(あっ手を握られて)は、はい。わ、わかりました。あ、あの手…』
京太郎『え?うわー!すいません!嬉しくてつい!』バタバタ
福路『き、気にしないで下さい』カァー
京太郎『す、すいませんってああー!!タコス!!忘れてた!ヤベあいつキレてるよ絶対』
京太郎『そろそろ戻らないとやばいんで…それじゃ失礼します』
福路『あっちょっと待って下さい』
京太郎『何か?』
福治『お名前を教えてもらっても』モジモジ
京太郎『(可愛い~)あ、そういえば言ってませんでしたね。俺は清澄高校の須賀京太郎っていいます。よろしくお願いします。』
福路『(…京太郎君)こちらこそお願いします……京太郎君』ニコッ
京太郎『ドキッ』
京太郎『は、はい』
福路『それと私の事は福路さんじゃなくて美穂子って呼んでね。そっちの方が親近感がわくでしょ?』ニコッ
京太郎『わかりました。それじゃお店の方必ず行くので、美穂子さんもまた』ニコッ
福治『はい』ニコッ
?『キャプテ~ン!』
福路『あらあらどうしたの華菜?』
池田『どうしたのじゃないし!キャプテン何時になっても帰って来ないしコーチには叱られるしうぅ(泣)』
福路『ごめんなさいね華菜。すぐに帰るつもりだったのだけど色々あって遅くなっちゃった』
福路『華菜に心配かけるつもりはなかったのよ?』ナデナデ
池田『う~』
福路『フフッ』
~現在~
京太郎『と言う事がありまして』
久『(へぇ~須賀君、たまにはいいことするじゃない)ふ~ん』
京太郎『なんか失礼な事考えてません?』
久『な、なにも考えてないわよ』汗
久『まぁともかく、いいわよ一緒に行ってあげるわ。でも須賀君だけケーキ無料とかズルイと思わない?私も食べたいな~ケーキ』
京太郎『わ、わかってますよ。そこは奢りますよ。』
久『わかってるじゃない』フフッ
京太郎(財布の中いくら入ってただろ)ドヨーン
久『ん~でもなんで私なの?』
京太郎『部長は美穂子さんと知り合いだと言ってたじゃないですか?知り合いが居れば美穂子さんも話やすいと思って』
久『まぁ確かに言ったけどそれだけじゃないでしょ?』
京太郎『ギクッ』
久『はぁ~まだ何か隠してるの?隠してる事全部言わないと一緒に行ってあげないわよ?』
京太郎『言います!言います!』アセアセ
久『それで?』
京太郎『実はは美穂子さんの言う店と言うのがとても男一人で行くような店じゃないんですよ』
久『(あ~なるほどね)』
京太郎『しかも皆、カップルばかり………さすがに美穂子さんの手料理のためとはいえ男一人ではキツすぎます』
京太郎『お願いします一緒について来て下さい!』
久『フフッわかったわ。要するにカップルのふりをすればいいのね?』
京太郎『簡単に言うとそんな感じです』
久『了解。で何時行くの?』
京太郎『明日です』
久『早!』
京太郎『ハハハ』
久『わかったわじゃあ明日の10時に駅前に集合ね
京太郎『はい!』
京太郎『よかった~』
優希『京・太・郎』
京太郎『ビクッ』
優希『どこにもタコスないじぇ!!!!!!!!!』
優希『さてはこのいたいけな少女を騙したのかぁー!!!!!!!!!』
京太郎『誰がいたいけな少女だよ!(このタコス聖人が!?)』
優希『犬の分際で飼い主に反抗するとはいい度胸だじぇ!』
優希『ぐわー!!!!!!!』カブッ
京太郎『ギャー!!!!!!痛い!痛い!痛い!わかったわかったからタコス買いに行きます!買いに行かせて下さい!』
優希『ふんっ わかればいいんだじぇ』
ガチャ
咲『はぁ~やっと終わったよ~』
和『予想異常に時間がかかってしまいました』
咲『ってどうしたの京ちゃん!?歯型だらけだよ』
和『…優希ですね』
久『ビンゴ~!』
咲『(優希ちゃん以外に考えられないよ)…』
咲『でも部長が京ちゃんを…』
久『あら咲~な~んか失礼な事考えてるでしょ?』
咲『と、とんでもない』アセアセ
久『まぁいいわ。さぁ咲と和は卓について優希も打つわよ!あ、須賀君は買い出し宜しくね』
優希『タコスさっさと買ってこい!』
京太郎『うぅ~なんで俺ばっか』シクシク
~次の日~
京太郎『ちょっと早く来過ぎたかな?えっと9時26分かぁ。まぁ少し早いけどまっいいか。』ブツブツ
久『な~に一人でブツブツ言ってるのよ』
京太郎『うわっ!』
京太郎『ぶ、部長!』アセアセ
久『何人の姿見て驚いてるのよ』
京太郎『いやでも待ち合わせの時間よりも早く、って部長一体何時から居たんですか!?』
久『須賀君がくる5~6分ほど前よ』ニッコリ
久『30分行動は当たり前よ』ニコリ
久『よかったわね須賀君30分前に来れて。もし来なかった帰ろうかと思ってたのよ?』フフッ
京太郎『(よかった~30分前に着いてよかった~)冗談ですよね?』ヒヤリ
久『あら冗談だと思う?』クスクス
京太郎『冗談だと思いたい』
久『冗談よ』フフッ
久『ところで須賀君。私を見て何か思わないかしら?』
京太郎『えーっとその私服凄く似合ってます』
久『ありがと。須賀君も良く似合ってるわよ。』ニコリ
久『さぁ行きましょうか?』
京太郎『は、はい』
~数日前・風越~
池田『それロンだし!』ビシッ
福路『えっ?あっ、ほ、本当だ……はぁ』
池田『キャプテン一体どうしたんだし』
福路『何でもないわ……はぁ』
文堂『キャプテン…』
~放課後~
池田『皆集合だし!』
未春『わかりました』
文堂『キャプテン事ですね?』
深堀『最近のキャプテンは何かおかしい』
池田『そうだし!その事だし!いつものキャプテンならあんな馬鹿みたいなミスしないし!』
未春『確かに何かおかしかったですね』
池田『コーチが出張中でラッキーだったし!あんなキャプテン見たらひっぱたかれるし!』
池田『皆何かキャプテンについて何か心辺りはないかだし!』
未春『心辺りと言われましても』
深堀『正直知らない』
文堂『………私、キャプテンが洗濯物を干している時にボソボソと喋ってるのを聞いたことがあるのですが』
池田『何てだし!?』バタン
文堂『落ち着いて下さい。…その時は鼻唄でも唄ってるのかな?と思ったんですが、違ったんです』
文堂『人の名前と思しき人物の名を連呼していました』
池田深堀未春『『『人の名前?』』』
池田『それでキャプテンはなんて言ってたんだし?』
文堂『京太郎君、京太郎君と男の方と思われる名を』
未春『なっ!?それってもしかして!』
深堀『…恋』ボソッ
一同『!?』
池田『ニャー!!!!!!!!!!!!!!!!殺す!!!そいつぶっ殺しに行ってくるし!』
文堂『ちょ落ち着いて下さい!まだ確定した訳じゃないんですから!もしかしたら私の聞き間違いかもしれませんし』ガシッ
未春『そ、そうですよ』ガシッ
池田『離すし!これは確定だし!』ギャーギャー
文堂『第一相手がどこにいてどんな人物かもわからないじゃないですか』
池田『うっ。そんなの気合いで探してみるし!』
未春『とりあえずキャプテンが変な原因がわかったところで今日は一旦帰って明日またキャプテンに聞いてみたらどうでしょうか?』
池田『う~わかったし。明日キャプテンに聞いてみるし』
文堂『それじゃあ今日は解散って事で』
未春『それではまた明日』
~次の日~
池田『キャプテン!今日の部活が終わったら大事な話しがあるから残ってほしいし!』
福路『どうしたの華菜?大事な話って?』
池田『とにかく部活後待っててだし』
福路『?』
~部活後~
福路『あらあら皆どうしたの?』
池田『どうしたの?じゃないし!!』
福路『フフッ華菜はいつも元気ね』ニコッ
池田『あ、うっ、か、華菜はいつも元気だし!ってそうじゃなーい!』
池田『キャプテン!』
池田『京太郎って誰だし!』ドン
福路『えっ?』ドキッ
福路(な、何で華菜が京太郎君の事を知ってるの?どうしよう)な、何の事かしら?)
文堂『惚けても無駄です!私、キャプテンが京太郎君、京太郎君って言ってるの見たことありますから!』
福路『』
未春『キャプテン…』ジー
深堀『キャプテン…』ジー
福路『はぁ~わかったわ。私の降参よ ………実は
~以下略~
福路『と、言った事があったのよ』
未春『キャプテンに怪我はなかったんですか!?』
福路『ええ大丈夫よ。京太郎君が助けてくれたからね。』
一同『ホッ』
池田(京太郎って奴いい人じゃないかだし)
池田『これからはキャプテン一人ではなく他の子も一緒に連れて行くし!』
未春『そうですよ!キャプテンに何かあったら私』うぅ
文堂『キャプテンが無事でよかった』ホッ
深堀『キャプテン…』
福路『皆、心配かけてごめんなさい。こんなんじゃキャプテン失格ね』
一同『そんなことありません!』
文堂『キャプテンは立派な風越のキャプテンです』
未春『そ、そうです!キャプテン以外に風越のキャプテンはありえません!』
池田『そうだし!キャプテンがいたから私だって頑張ってこれたし!キャプテンがいなかった一番最初に脱落してたは私かもだし』
深堀『キャプテン…』
福路『皆ありがとう。こんなに皆に慕われて私は幸せよ』グスッ
一同『キャプテ~ン』ウワ~ン
文堂『ところでキャプテン。その京太郎君の事どう思ってるんですか?』
未春『それ私も気になります!』
深堀『私も』
池田『わ、私も気になるし(まぁ何となくわかるけど)』
福路『ど、どうって言われても』アセアセ
文堂『ずばり!好きか嫌いか!』
福路『ええ!?』
福路『いや、あのそれはその~京太郎君の事は別に嫌いじゃないけど、そのあの』アセアセ
未春『LOVEかLIKEかどっちですか』キラキラ
池田『(みはるんの目が眩しすぎるほど輝いてるし)』
深堀『キャプテン…』
福路『ええ!?い、いきなりそんな事言われても』アセアセ
文堂『もし京太郎君にその気があっていきなり告白されたらどうする気ですか!?』ドン
池田(いきなり告白はないと思うし)
福路『こ、告白なんてとんでもない。京太郎君とはこの間、会ったばかりなのよ?』アセアセ
深堀『会って三日でゴールインなんてのもある』
池田(それは例外中の例外だし。しかもそのカップル一週間後に離婚したって話聞いた事あるし)
福路『三日でゴールイン!?そんな私まだ京太郎君と手も繋いだことないのに…』
福路(繋いだことはないけど握られた事ならあるわね)ニヘラ
池田(キャプテンの顔が恋する乙女になってるし)
文堂『人生何があるかわかったもんじゃないんですよ!』
未春『そうです!キャプテン!それに今度特製のケーキを京太郎君に食べさせるって言ってたじゃないですか!』
未春『これは京太郎君を落とす最大のチャンスなんですよ!』
池田(わたし完全に空気だし)
福路『お、おおおお落とすってわ、私にそんな事で、出来るはずないじゃない!』
池田(キャプテン、ビックリしすぎて目開いてるし)
深堀『キャプテンなら大丈夫』
未春『そうですキャプテンなら大丈夫です!』
文堂『キャプテンのお手製ケーキで落ちない男なんていませんよ!』
ギャーギャー ギャー
池田『(………お茶おいしい)ズズズ~』
~~~~
久『それにしてもいい天気ねぇ~』
京太郎『そうですね。ここ一週間はずっと天気がいいですよね』
久『もうすぐ夏かぁ~』
京太郎『そうですね』
京太郎・久『………』
久『ところで須賀君?』
京太郎『…なんでしょうか?』
久『この間のテレビで見たんだけど牛乳+たくあん→?でどんな味になるでしょ~』
京太郎『牛乳とたくあんですか?これまた凄い組み合わせですねww う~んそうですね、コーンスープとか?』
久『お~正解!なかなか頭さえてるじゃない。じゃあ今度は少し難しいわよ。きゅうり+ハチミツ→?』
京太郎『きゅうりとハチミツって想像もつかないんですけど』
京太郎『う~ん(きゅうりとハチミツ?ハチミツがあるって事はとりあえずは甘くはなるって事だろ?きゅうりがわからん)』
京太郎『ヒントを下さい!』
久『ヒントねぇ…これは食べ物です』ニコッ
京太郎『ちょヒント少な。もうちょっとヒント下さい』
久『仕方ないわねこの食べ物は果物ではありません野菜です』
京太郎『野菜?う~ん』
京太郎(なんだ?ピーマンかいやピーマン苦いし違うな。甘い野菜?なんて知らないぞ?くそきゅうりのせいでわけわからん)
久『あら降参?』クスクス
京太郎『はぁ~降参です』
久『正解はねぇ………メロンでした~』
京太郎『ええ~メロン!?ってメロンって野菜なんですか!?』
久『そうよ知らなかったの?』
京太郎『知らなかった』
久『まぁ簡単に言うと、メロン、すいか、いちごは野菜に分類されるのよ』
久『さてそれはどうしてでしょうか?野菜と果物の違いはどこにあるでしょうか?はい須賀君!』
京太郎『え、えーっと』
久『はいブブー。1年生及び多年生の草本になる実は野菜、永年生の樹木になる実はくだものときめられているのよ』
久『これからみると、すいか、メロンはウリ科の1年生果菜(野菜)で、いちごはバラ科の多年生果菜(野菜)よ』
久『このように、分類上は野菜に分けられているけど、青果市場で「すいか」「メロン」「いちご」はくだものとしてあつかわれていてね』
久『市場の分け方は消費者の側にたって、消費される形態に合わせて分類されてるの』
久『スーパーマーケットでも、デザートとしてたべるメロンやいちごは、くだもの売場に並ぶのよ』
京太郎『へぇ~そうなんだぁ~。部長は物知りですね!』
久『テレビの受け売りよ』テレテレ
久『あら須賀君、もしかしてあの店じゃない?』
京太郎『ん?あっそうですね。あの店です』
久『(これは男一人じゃとてもじゃないけど来れないわね。)『ケーキの森』って凄いネーミングセンスね』
京太郎『うぅほんと部長が着いて来てくれてよかった~』うぅ
久(店の中見た感じ女の子ばっかね。カップル少なっ!てか人多っ!)
久『まぁとりあえず入りましょ?』
京太郎『そうですね!行きましょう!』
ガラガラガラ
福路『いらっしゃいませ!何名さm』
久『ヤッホー!久しぶり美穂子!』ニコッ
福路『う、上埜さん!?どうしてここに!?』
久『あら私がここに来ちゃだめなの?』
福路『い、いえそうゆうわけでは…!』
久『今日はあなたに用事があるのはこの子よ!って須賀君何照れてるのよ!早く入ってきなさい!』
福路(え?)
京太郎『心の準備くらいさせて下さい!』
福路『京太郎君!?(えっどうして上埜さんと?)』
京太郎『あっ美穂子さん、数日ぶりです』ペコリ
福路『あっこちらこそ』ペコリ
久『何お見合いみたいな事してるのよ!ほら美穂子席に案内して!』
福路『あ、こちらに着いて来て下さい』
福路『こちらになります』
久『ありがと』ニコッ
京太郎『ありがとうございます!』
福路『い、いえ』
久『それじゃあ須賀君の奢りだしたくさん頼んじゃうわよ!』
京太郎『ほどほどにして下さいよ』シクシク
久『あら須賀君は美穂子特製ケーキを食べれるのよ?これくらいいいじゃない』
京太郎『はっ!そうだ美穂子さんの特製ケーキ!美穂子さん!ケーキ楽しみにしてます!』
福路『フフッわかりました。今から作って来ますね?注文はそこのボタンを押して下さい、店員が来ますので』
福路『今日は少し混んでますから注文が遅れるかも知れませんがそこはご了承下さい。それでは』ニコッ
~厨房~
福路(京太郎君、どうして上埜さんと一緒に…)
福路(もしかしてあの二人付き合ってるんじゃ)サァー
福路(だめよ美穂子ネガティブになっちゃ駄目、ポジティブにポジティブに)ブンブン
福路(こういったときは華菜を思い浮かべると思いの他心が和らぐのよね)
~~~~~
池田『キャ~プテン!コーラにメントスを入れると凄い事になるって同じクラスの子が言ってたんですが──』
池田『──キャプテンはどうなるか知ってますかだし!』
福路『コーラにメントス?いいえ知らないわ』
池田『そうだと思ってここにコーラとメントスを買って来たし!』
池田『キャプテンも一緒に凄い事やってみるし!』ニシシ
福路『面白そうね。いいわ私もやってみようかしら』ニコッ
池田『そうこなくっちゃだし!』
池田『えーっとまずはコーラの中にメントスを入れて蓋をする』
池田『それから15~20秒ぐらいしたら蓋を開けると凄い事が出来るらしいし!キャプテンはどうなると思うし?』
福路『そうね……コーラの色が変わったりするのかも、炭酸が抜けて変なコーラになっちゃったりとか?かしら?』
池田『なんか楽しくなってきたし!』
池田『それじゃあキャプテン!実験開始だし!コーラにメントス投入!蓋、閉めたし!』
福路『それじゃあ私が時計の針を確認するわね』
池田『楽しみだし!』
福路『そうね!』
ガチャ
文堂『あれ先輩達何をしてるんですか?』
福路・池田『コーラにメントスを入れて蓋をしているの(し)』
文堂『え?えっ?ええ~ちょっとキャプテン!』
福路『そろそろ15秒たったわね。華菜開けてちょうだい』
池田『了解だし!』
文堂『ちょ!開けちゃだめですって!!!!!!!!!!!』
ポン
福路・池田『へ?』
ガチャ
コーチ『福路はいるか?今度、隣町n』
バシーーーーーーーーーーッ
福路・池田・文堂『』
コーチ『……………』ポタポタ
コーチ『………ふぅ~』ビチャビチャ
コーチ『池田ァーーーー!!!!!!!!覚悟は出来てるだろうな!!!!!?????』
コーチ『よりによって部室をコーラ塗れにしただけじゃなく!私にコーラをぶっかけるとはいい度胸だな~~池田ァーー!!!!!』
池田『な、何で私だけなんだし』アセアセ
コーチ『福路や文堂がこんなしょうもない事すると思うか!こっちにこい!池田ァ~!!!!!!!!!!』ガシッ
池田『い、いやだ死にたくない!キャプテンた、助けてー!』ジタバタ
バタン
池田『ギャーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
福路・文堂『』
福路・文堂『ごめんなさい華菜(先輩)』
~厨房~
福路(そういえばあの後、華菜ってばコーチに一週間くらい口聞いてもらえなかったのよね)
福路『フフッ』
バイトA『あら福路さんどうしたの?』
福路『え?少し思い出し笑いを』
バイトA『あら何か面白そうね。私にも聞かせてもらってもいいかしら?』
福路『はい。構いません』ニコッ
福路『実は後輩が──』
~~~~
久『じゃあとりあえずこのジャンボパフェとショートケーキを頼もうかしら』ピッ
京太郎『太りますよ』ボソッ
店員『ご注文をどうぞ』
久『ジャンボパフェにショートケーキ、それからダイナマイトチーズスペシャル』
久『トロピカルマンゴープリンパフェとキングチョコ、ホワイトスノーにメロンとパイナップルのアイス、それから──』
京太郎『ごめんなさい、変なこと言ってごめんなさい』ペコリペコリ
久『ふん。口には気をつけてね』ニコッ
京太郎『はい』シュン
店員『?』
久『とりあえずジャンボパフェとショートケーキだけでいいわ』
店員『ジャンボパフェとショートケーキですね?かしこまりました』タタッ
久『ケーキがくるまで暇ね』
京太郎『そうですね』
久『あっ! そういえばこの間ねぇ、面白い記事を見たのよ!』
京太郎『面白い記事ですか?(蘊蓄か?)』
久『そそっ面白い記事。あんまりにも驚いちゃったからその記事の内容覚えてるからやってみる?』
京太郎『やる? なんかのゲームですか?』
久『まぁそんなところよ』
久『ではいきます!須賀君、準備はいい?』
京太郎『はい!』
久『それじゃあまず、次の八単語の中から、ひとつを自由に選んでちょうだい』
久『消費税、収穫、葬式、アルミ、筆、お箸、数珠、半紙』
京太郎『消費税、収穫、葬式、アルミ、筆、お箸、数珠、半紙っと(ここはとりあえず葬式でいいか)』
久『選んだかしら?』
京太郎『はい』
久『じゃあ今度は、その単語と関係あると思うものを、次の八単語から選んでね」
久『体育館、一円玉、グラタン、米、牛乳パック、墨汁、砂漠、喪服』
京太郎『(葬式だから喪服だな)選びました』
久『次は選んだそれを強くイメージしてから、次に進みましょ。そのものの特徴を、次の八つの中から選んでね』
久『赤い、長い、小さい、明るい、広い、黒い、鋭い、速い』
京太郎『(黒い、だな)選びました』
久『それでは最後に、その特徴に当てはまるものを次の八つの中から選んで』
久『シマウマ、錦鯉、ヒマワリ、アリ、イルカ、柴犬、モミの木、カマキリ』
京太郎『(黒いからアリだな)』
久『選んだ~?』
京太郎『はい』
久『じゃあ最後き須賀君が選んだのは、ずばり! アリでしょう!』ビシッ
京太郎『ええ~!? なんで!? 当たってる! 部長!? 』
久『はいはい解説してあげるから』
久『まずこれはねマジシャンズセレクトって言う心理トリックなの』
京太郎『心理トリックですか?』
久『そう』
久『一見選択肢が有るように見えて実際は条件に該当する選択肢はひとつだけで、 出題者の誘導を感じさせずに選択させる手法』
久『これをやられると、自分で選んだつもりの物が当てられてしまうという心理トリックで、広告手法として用いられることもあるのよ』
久『私も半信半疑だったけど、 選んだ物を当てられてビックリしちゃったww』
久『須賀君何からいったの?』
京太郎『えっと確か葬式→喪服→黒い→アリでした』
久『あら私と同じね。私も須賀君と一緒よ』
京太郎『部長も葬式からですか(とゆうか良く覚えてたな)』
久『そうよww とくに深い意味はなかったけど』
店員『ジャンボパフェとショートケーキになります』
久『お? きたきた~』
京太郎『(ジャンボパフェでか!?昔、食べたパフェの5倍ぐらいの大きさだなおい)ぶ、部長本当に一人で食べれるんですか?』
久『当たり前じゃない! これくらい余裕よ!』
久『♪』モグモグ
京太郎『(それにしても美穂子さん遅いなぁ~)』キョロキョロ
久『…ねぇ須賀君?』
京太郎『何ですか部長?』
久『美穂子の事…好き?』
京太郎『ええ!? 急に何を言い出すんですか部長!』アセアセ
久『何となく聞いてみただけよ』
久『それで好きなの嫌いなの?』
京太郎『嫌いな訳ないじゃないですか……好きか嫌いなら好きです』
ガシャーン
京太郎『え?』
福路『(や、やっぱり…)うぅ』タタッ
店長『どうしたの? 美穂子? って何処いくの~!?』
ガチャバタン
京太郎『(このケーキ…)部長…これって』
久『はぁ~。美穂子ったらな~んかとんでもない間違いないをしてそうね。』
久『須賀君! こっちはなんとかするから美穂子を追いかけて!』
京太郎『部長…』
京太郎『わかりました! 行ってきます!』タタッ
ガチャバタン
久『(これでよかったのよね…)須賀君…』
~~~~
福路『うぅぅぅ』グスグス
福路(京太郎君が上埜さんと一緒に来たときからわかってた事じゃない)
福路(しかも京太郎君にあげるケーキも床に落っことしちゃったし。うぅ、完全に嫌われちゃった。うぅ)グスグス
福路『皆、ごめんなさい。やっぱり私には告白なんて無理でした』グスグス
京太郎『何が無理だって?』ハァハァ
福路『えっ?京太郎君!?(どうして…)』
京太郎『ハァハァ』
京太郎『美穂子さん、美穂子さんはとんでもない誤解をしています!』
福路『(誤解?)何を言っているの? だって京太郎君は上埜さんの事好きなんじゃ…』
京太郎『好きです! 部長の事も咲や和、タコス女に染谷先輩……もちろん美穂子さんあなたの事も好きです!』
福路『え?』カァー
京太郎『俺の好きって言うのは皆、LIKEなんです!』
福路『ら、LIKEって』
福路『そ、それらゃ、LOVEの方は?(か、噛んじゃった)』カァー
京太郎『俺にはまだいません』
福路『ほ、本当? それじゃあ店での告白は…』
京太郎『部長に美穂子さんの事好きか嫌いか? と聞かれたので『好きだ』と答えました!』
福路(え?ちょっと待って、私とんでもない誤解してたんじゃ)カァー
福路『き、京太郎君!(私なんて馬鹿なの)』
福路『ご、ごめんなさい』ペコリ
京太郎『いえ!全然!俺の方もなんだか誤解させたようでごめんなさい』ペコリ
福路『そんな!京太郎君は何も悪くないわ!それにわ、私も京太郎君の事は好きです!』バッ タチアガリ
京太郎『本当ですか?嬉しいなぁ~』エヘヘ
福路『違うの! 私はLIKEの方の好きではなくて私は…LOVEの方の好きなの!』カァー
京太郎『エヘヘ~ そっかぁ~LOVEの方かぁ~』ニヘラ
京太郎『…え?』
京太郎『ら、LOVEの方って』アセアセ
福路『私は…私は京太郎君の事が好き! 大好きです! あの時、私を助けてくれた時から私はあなたの事が好きになりました! 』
福路『お願いします!私と…私と付き合って下さい』ペコッ
京太郎『………』
京太郎『…俺と美穂子さんは数日前に会ったばかりです。正直、早過ぎるし、俺は美穂子さんの事を何も知らない』
京太郎『もちろん、美穂子さんも俺の事なんて知らない。…俺はもっとお互いの事を知ってから付き合うべきだと考えています』
京太郎『なので俺は美穂子さんからの告白に対して直ぐにはOKは出せません』
福路『そ、そんな』グスッ
京太郎『あっ!だからといって嫌いって事じゃないですよ』アセアセ
福路『わかってます』グスッ
京太郎『それに俺、なんてゆうかヘタレですから』
福路『それはなんとなくわかります』グスッ
京太郎『ハハハ』ポリポリ
京太郎『……まぁとりあえずまずは友達からスタートしてお互いを知っていく事から始めましょう』ニコッ
福路『はい』グスッ
福路『ありがとう京太郎君…』
~~~~
京太郎『…あの美穂子さん?そんなに引っかれると歩きにくいんですが(胸やわらけ~)』ニヘラ
福路『と言ってるわりには顔がにやけてますよ』フフッ
京太郎『(やべ!)そ、そんな事ないですよ』
福路『そうかしら?』フフッ
京太郎『はぁ~』
京太郎『あっ!そうだ実は美穂子さんに聞きたい事と謝らなきゃいけない事があるんですよ』
福路『聞きたい事と謝らなきゃいけない事?はっ!?お店のケーキほったらかしたままに』バッ
京太郎『それは部長がなんとかしてくれてます』
福路『帰ったら上埜さんに謝らなくっちゃ…』ホッ
福路『それで聞きたい事って』
京太郎『はい。目の事です』
福路『!?』
京太郎『告白されたときに気づいちゃって』
福路『…そう』
京太郎『片目を閉じてるのはやっぱり…』
福路『…小さいときに目の事でイジメられた事があってね、まぁ癖みたいなものね』ニコッ
京太郎『俺は両目を開いているときの美穂子さんが好きだな』
福路『え?』
福路『それはどうして? こんな片目だけ色の違うなんて気持ち悪いじゃない』
京太郎『そんな事ないですよ』
京太郎『美穂子さんの目、とても綺麗ですよ』ニコッ
福路『』ブワッ
京太郎『えっな、なんで泣いてるんですか!? 俺なんか変な事いいました!?』
福路『ううん。違うの私の目の事綺麗だなんて言ってくれた人上埜さん以外にいなかったから。凄く嬉しくて』グスッ
京太郎『部長?』
福路『うん』
~~~~
久『「あなたの右目、綺麗ね」
福路「あ・・・」
久「知ってる?」
久「青いサファイアは赤いルビーと同じ素材の宝石なのよ」
福路「え・・・」』
~~~~
福路『あの時は嬉しくて泣きそうだったわ』ニコッ
福路『京太郎君ありがと』ダキッ
京太郎『本当の事ですから』ニッ
福路『フフッ』
福路『それじゃあ謝る事って?』
京太郎『いや~そのなんと言ったらいいか。 その事なんですけどやっぱり忘れてもらうってのは駄目ですか?』ハハハ
福路『言いにくい事なの?』キョトン
京太郎『はい。わりといや、かなり』アセアセ
福路『大丈夫! 私は気にしないわ!』
京太郎『いやその~』
京太郎(どうしようなんとか上手くごまかせないかな)
京太郎『そうだ! お店に戻らないと部長もそのままだし、美穂子さんも途中で抜けだして来たから戻らないと』
福路『そうね それじゃあ歩きながら話ましょ? それなら大丈夫でしょう?』
京太郎『あ、ああそうだ蘊蓄勝負をしましょう!』
京太郎『俺が3つほど蘊蓄をだしますので全て正解したら言います!正解しなかったらさっきのは忘れて下さい!』ドン
福路『蘊蓄?わかりました。正し私が勝ったら教えて下さいね?』ニコッ
京太郎『男に二言はない!』
福路『フフッ。それじゃあお願いします』
京太郎『(部長直伝蘊蓄の中で難しかった蘊蓄ベスト3の一つだ)クジラとイルカの違いって知ってますか?』
福路『ええ』ニコッ
福路『成体の体長でおよそ4mをクジラとイルカの境界と考えることが多いのだけれどこれはね?』
福路『定義ではなく、実際に○○クジラ、○○イルカと呼ばれている種の体長から帰納した傾向に過ぎない』
福路『4m基準に当てはまらない種もあるの』
福路『例えば、コマッコウやゴンドウクジラのような4mに達しないけどクジラと見なされる種も多いの』
福路『簡単に言うと普通体長4mより大きくなるものをクジラ、それ以下の物をイルカって事ね』ニコッ
京太郎『…正解(手ごわすぎる!てか知ってるのかよ!)』
京太郎『な、なら座布団に正面があるのは知ってますか?(これは知らないだろ!)』ビシッ
福路『えっと確か、座布団は四辺のうち一辺だけ縫い目がないのよ。この一辺を「輪」と呼んでこれが座布団の正面だった思います』
京太郎『正解!(ちくしょー!!)』
京太郎『(こうなったら)最後の問題!』クワッ
福路『これに勝ったら教えてくれるのね』
京太郎『勝ったらの話ですよ』ニヤリ
京太郎『ティッシュの表裏があるのを知っていますか?(知らないだろ! 普段こんな物気にもしないから絶対に知らないはず!)』フフッ
福路『…』
京太郎『さぁ降参ですか美穂子さん!』フフッ
福路『質問なんですけどいいですか?』
京太郎『どうぞ』ドン
福路『…最後の問題なのにこんなにも簡単でいいのですか?』
京太郎『ハハハわからないでしょう……………へ?』
福路『紙には表裏があります。ティッシュの表と裏とでは、使われている紙の材料が違いまる』
福路『表は短い広葉樹の繊維、裏は長い針葉樹の繊維が使われているそうです』
福路『短い繊維は柔らかく、長い繊維は強度があるので、表に柔らかいものが来るようになっているそうです』
福路『ティッシュは2枚重ねになっていますが、この2枚は裏同士が面を接して、柔らかい表が外側になるようにセットされているの』
福路『以上です』ニコッ
京太郎『(燃えた燃えたよ真っ白な灰に)』サラサラサラ
福路『それでは教えて下さい』ニコッ
京太郎『…はい』
京太郎『美穂子さんを追いかけて声をかけたとき俺、美穂子さんの正面に居ましたよね?』
福路『?ええ』
京太郎『そのとき美穂子さんどんな体勢だったか覚えてますか?』
福路『ええっと膝を抱えて泣いてたわ』テレ
京太郎『美穂子さん、バイトのスカート膝までしかありませんよね?』
福路『え?そうね、少し短いかも』
京太郎『ではそのスカートで膝抱えて座ったらどうなります?』
福路『どうって?下着が見えちゃうわね』
福路『!?』
京太郎『い、いやなるべく視線はずらしてたんですが…その俺も男なわけでs』
福路『キャーッ! 忘れて下さい! 忘れて下さい!』バコッ バコッ
京太郎『グハッ!ちょ美穂子さん落ちt』バコッ ボコッ
福路『忘れて下さい!』
京太郎『(し、死ぬ、マジで死ぬ)グホッ!み、美穂子さん、ちょ』バタン
京太郎『(あっもう駄目。あっピンク色の物が…)』チーン
福路『はっ!? 京太郎君! 京太郎君 !』ユッサ ユッサ
~~~~
京太郎『う~ん』
久『あら目が覚めた?』フフッ
久『美穂子から聞いたわよ、告白して振られた挙げ句、下g……おっとこれは内緒だったわね』
京太郎『あれ?どうして俺ここにいるんですか? 確か美穂子さんと一緒に帰ってたと思うんですが…』
久『何を言ってるの須賀君。帰ってる途中に須賀君倒れたのよ? 美穂子がいなかったらあなた今頃お空の上よ?』
京太郎『えっ!? 俺倒れたんですか? 』
久『そうよ』
京太郎『鈍器の様な物で殴られた気がしたんですが』
久『き、気のせいよ! 倒れたときに地面に頭ぶつけたんじゃないの? 』アセアセ
京太郎『そうですかね? 倒れる直前素晴らしい景色が見えた気がしたんですがあれも気のせいなのか』ポリポリ
久『変態』ボソッ
京太郎『何か言いました?』
久『なんでもない なんでもない』
福路『あっ京太郎君! 目が覚めたのね!』
京太郎『あっ美穂子さん! 倒れた俺を助けてくれてありがとうございます!』
福路『き、気にしないで(寧ろ思いださないで)』
京太郎『ん? なんかいい臭いしますね?』クンクン
福路『あっほら、私の勘違いでケーキ床に落としちゃったからまた新しいケーキを作ったの。もちろん特製よ?』
京太郎『うひょー!! 美穂子さんの手作りケーキ! 食べていいんですよね? 』
福路『召し上がれ』ニコニコ
京太郎『いっただっきま~す』ガブッ
福路『フフッどうかしら?』
京太郎『う、う、うま~~い! これ最高においしいですよ! 美穂子さん!』
福路『そう言ってくれると作ったかいがあったわ』ニコッ
福路『上埜さんもどうぞ』ニコッ
久『え? いいの?』
福路『私が居ない間、店を手伝ってくれてたみたいで』
久『ああ別に気にする事ないわ。 困った時はお互い様でしょ?』
福路『上埜さん…』
京太郎『えっ部長食べないんですか? それなら俺が って痛たた、痛い、痛いですよ部長! 冗談、冗談ですよ~ 』シクシク
久『全く…須賀君はもう! こんなんじゃ当分は買い出し係ね! 』プンスカ
福路『フフッ』ニコニコ
~美穂子編・完~
最終更新:2014年02月26日 21:34