私は知っている・・・


宥「あったか~い、ありがとうね紅茶入れてくれて」

京太郎「いや、宥さんのお願いだったらどんなお願いでもやってみせますって!」

憧「ほ~んと宥さんには甘いわよねぇ」

玄「ふふん、京太郎君もおもちマイスターゆえに仕方ないですのだ」

穏乃「えーなんかずっこい」


 あなたがこの部に入った理由が宥さんであること


宥「もう、私も卒業かぁ・・・」

京太郎「うぅ宥さぁ~ん」

玄「おもちが,おもちがこの部から消えてしまうのです」遠い目

憧「こいつら・・・」

穏乃「でも・・・やっぱさみしいね」


 そして、その宥さんが卒業したら、あなたは・・・


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京太郎「灼さん、これどこに置きますか?」

灼「ん、そこの棚の上に置いておいて・・」


  冬も終わり、私達の麻雀部がもうすこしで創部1年になる時、私と須賀君は
 二人で部室の掃除をしている
 最初は一人で掃除しようと思い、玄、穏乃、憧の3人には今日はお休みと言ったのだが
 須賀君は何故か連絡が伝わって無かったのかいつもの時間に部室で牌を磨いていた。



京太郎「うっす、後は・・・床をモップで磨いて終わりですね」

灼「いつもごめんね・・・」

京太郎「何言ってるんすか、灼さん俺に麻雀いっぱい教えてくれるじゃないですか!」

灼「・・・ありがと」


  須賀君は本当によく気が回る人だと思う、あの夏の全国大会でもサポートを完璧にしてくれていた
 私達が麻雀に集中出来るように、雑用を進んでやってくれた
  夏が終わりハルちゃんが「京太郎強化計画」となるものを用意して私含め部員がみんなで須賀君に
 恩返しをしようと、麻雀を須賀君にたたきこんだけどまだ他の1年生には全然歯が立たないだろう


京太郎「俺、今度の夏は絶対に結果だして見せますから」

灼「うん、がんば・・・」

  もちろんそんな簡単に勝てるようになるわけでもなく、秋の大会でも結果は散々だった
 その時の須賀君が「ごめんなさい・・・」と言った言葉が記憶に鮮明に残っている


京太郎「ふぅ~ こんなもんでいいんじゃないっすかね」

灼「うん、ありがと・・・お茶入れる」

京太郎「あ、俺がっ」

灼「ダメ・・座って」

京太郎「・・・うっす」


  前に一度何故麻雀部に入ったのか聞いたことがある、彼は宥さんの方をチラっとみながら「ひ、秘密です」
 と言っていた、私達はすぐに「あぁ・・・胸か」と答えにたどり着いたのだが・・・

灼「ねぇ須賀君」

京太郎「なんすか灼さん?」

灼「もしかしたら失礼なこと言うかも」

京太郎「?」

灼「・・・宥さんも引退したこの麻雀部でなんでそんなに頑張れるの?」

京太郎「?どういうことっすか?」

灼「須賀君って宥さん目当てでこの部に入ったでしょ?」

京太郎「そそそ、ソンナコトナイッスヨ」

灼「・・・」ジー

京太郎「コホン えっと、笑わないっすか?」

灼「ん・・」

京太郎「俺がこの麻雀部に入ったのは確かに宥さんが理由です」

灼「やっぱり」

京太郎「ですけどね、それはただのきっかけであって、もう違うんです」

灼「?」

京太郎「俺今本当に麻雀が楽しいんです」

灼「楽し・・・」

京太郎「はい、そりゃあまだ全然勝てませんけど、それでも何と言うか少しだけ解って来たような気がするんです」

灼「何が?」

京太郎「えっと、何と言うか相手のくせというか、相手はこう考えているのだろうなぁってな感じで」

灼「相手の思考を読む?」

京太郎「勘で、ですけどね、そりゃあ完璧に解ったら振り込んだりしませんから」

灼「そだね」

京太郎「まぁそれで、ですね、少しずつでも自分が強くなれているって解って・・・本当に楽しいんですよ」

灼「だから部活を続けてる?」

京太郎「はい、もちろんそれだけじゃありません」

灼「?」

京太郎「俺ねまだ灼さんに恩返し出来てないっすから」

灼「わ、私!?」

京太郎「えぇ・・・だって俺に一番麻雀を教えてくれたの灼さんじゃないですか」

灼「・・・それはハルちゃんが」

京太郎「えぇでも教えてくれたのは事実です、だから俺灼さんと一緒に全国行きたいんです」

灼「私と?」

京太郎「はい!俺が返せる恩返しはこれぐらいしか出来ないんで」

灼「・・・まだ初めて1年もたってない」

京太郎「うっ・・・それは解ってますけど」

灼「それに今年が私の最後の夏」

京太郎「うぅ・・・」

灼「・・・しょうがな・・」

京太郎「灼さん?」

灼「全国、一緒に行くために特訓」

京太郎「え」

灼「今から少し打とうか?」

京太郎「今からっすか?二人しかいないっすけど」

灼「大丈夫・・・ネトマだったらうしろから教えられるから」

京太郎「は、はい!お願いします!!」

灼「じゃあ さっそくやろ・・・ 京太郎」

京太郎「はい!灼さん!!   あれ? 今下の名前で呼んでくれましたか?」

灼「気の所為」プイ

京太郎「えー、やっと灼さんにも認められたのかなって思ったんけど、気の所為かぁ」ガッカリ

灼「・・・まだ、ダメ  そう全国に行けたら」

京太郎「マジっすか! 俺頑張っちゃいますよ」

灼「・・・うん 一緒に頑張ろ」

 今はまだ秘密の想い、夏が来たら君に話せるだろうか・・・

カンッ