《健やかでいられる場所2》
健夜「この捨て方は露骨だから、こっちを捨てて」
京太郎「ふんふん」
時々こうして教えてる時間、この時間が一番好きだ
好きな麻雀をして、好きな人が真剣に聞いてくれる
これほど嬉しいことがあるだろうか
だからこそ思う
この時間がいつか無くなってしまうかもしれない恐ろしさが
いつかは……
京太郎「健夜さん!」
健夜「ふぇ!?な、なにかな?」
京太郎「涙出てますよ。どうしたんですか?」フキフキ
健夜「あ、あれ、なんでだろ、何にも無いのにな。あはは」
健夜「ごめんね。今日は帰るよ」
京太郎「あの」ギュ
健夜「え?な、なに?」
京太郎「また麻雀教えてください」
握られた手から伝わってくる熱さ
それは心地よくて
永遠に感じていたかった
健夜「いいよ、またね」
少し握り返して、ぱっと離す
この胸の高鳴りを伝えられる日が来るといいな
カン!
最終更新:2015年03月21日 03:35