和「須賀くん、週末暇ですか?」
京太郎「えーと。一応空いてるけど。どうしたよいきなり」
和「明日、咲さんの携帯を買いに行こうと思うんです」
京太郎「そうですかい…あれ?俺必要か?」
和「ケータイショップのある街の方に行こうと思ってるんです」
京太郎「いいじゃん街。暇さえあれば本読んでそうな引きこもりガール咲ちゃんを外に連れ出しておくれ」
和「はぐれて迷子になるまでが咲さんのデフォルトですが」
京太郎「オーライまかせい」
京太郎「アイツのルーラ染みた迷子スキルはなんなんだか」
和「…須賀くん」
京太郎「あん?なんだよ」
和「なんで麻雀部にいるんですか?」
京太郎「…和が麻雀部をやめろとおっしゃる。私のハーレムに男は不要とおっしゃる」
和「い、いってませんよ!?違いますよ!?」
京太郎「じゃあ俺は裏賭博にでも身を置くとしよう。両親には世俗に見切りをつけたと…」
和「違いますって言ってますよね!?私が悪かったですからぁっ!!」
京太郎「で、なんすかさっきのは」
和「あの、言葉の通りというか」
和「須賀くん。あんまり麻雀を打ってませんよね」
京太郎「失礼な。ちゃんとネト麻とかしてるぞ」
和「でもそれは、麻雀部じゃなくてもできますよね?」
京太郎「…」
和「私が聞きたいのは、なんで雑用係という損を一手に引き受けてるのかということです」
京太郎「…」
和「…咲さんのためですか?」
京太郎「…まぁな」
和「幼馴染みだから、ですか」
京太郎「まさか。そんだけで引き受けてやるほど俺は優しくねぇよ」>>
和「…じゃあ、好きだからですか」
京太郎「知らん」
京太郎「まぁ、あいつ、コミュ症だろ?」
和「コミュ症って…」
京太郎「だいたいあってるってやつだ」
京太郎「そんなあいつがはじめて自分からやりたいって言ったんだ」
京太郎「それを聞いて、腰をあげないほど薄情でもないつもりだぜ?俺は」
和「…分かりました」
和「やっぱり幼馴染みってすごいですね」
京太郎「…別に、幼馴染みじゃないといけないって訳じゃないだろ」
京太郎「和が困ったら、とりあえず手を貸すよ」
京太郎「そんじゃな」
和「本当に、ずるいな」
カンッ!!
最終更新:2014年08月18日 21:12