京太郎「おーい、モモやーい」

桃子「ほへ?何ふか京はん?」モキュモキュ

京太郎「飯食いに…って何食ってんのそれ」

桃子「んぐんぐっ…んっく、なんか桃風味のクリームパンらしいっすよ」

京太郎「ほーん…なんかってなんぞ」

桃子「いやぁ、私って名前が桃子ですから…話題作りに買ってみたみたいな?」

京太郎「お前…そんなに話題のレパートリー作りに苦労してたのか…」

桃子「…はっ!?別にそんなことないっすよ!そんなことしなくても今までぼっちだった分話したいことがいっぱい…」

京太郎「どっちにしろけなげだった…」ブワッ

桃子「ちょっ、何で泣くんすか!」

京太郎「泣いてねーし。これは心の汗が目から滴ってるだけだし」

桃子「それを世間じゃ泣いてるっていうんすよ!もー!それよりさっきの話の続き!」プンプン

京太郎「お、おう…グスッ それでな、さっき昼飯食いにいかないかって言おうと思ってたんだけど…」

桃子「あー」

京太郎「もうそのパン食ってたみたいだしどうしようかと思ってな」

桃子「別にもう少しくらいなら入るっすけど…けぷっ」

京太郎「もうげっぷしてんじゃん。満腹ってことじゃん。可愛いげっぷだなぁおい」

桃子「ん、んんっ…大丈夫っすよ!今でも定食…の一口くらいなら余裕っす!」

京太郎「それは俺に定食二つ食えってことなんだな?男子高校生といえどそんなに食えるわ、け…」

桃子「? どうしたんすか?」

京太郎「いや…いいこと思いついた!行こうぜ!」

桃子「えっ?」

京太郎「善は急げってやつだ!ほれほれ!」ガシッ

桃子「わわっ!」

―――――――

京太郎「ふっふっふ、そうだよそうなんだよ。初めて食堂来た時に食うのをあきらめたものに挑戦できるいい機会なんじゃねぇか」

桃子「全然話つかめてないんすけど…何を食うつもりなんすか?」

京太郎「それはだな…ここの食堂の一押しであるレディースランチだ!」

桃子「あぁ、なんか色々なものを食べれるようにおかずを多めにしたっていうあれっすか」

京太郎「美味い物を食うためなら多少の困難は乗り越えられるがいかんせん性別の垣根はどうしても無理だからな…というわけで頼む!俺の代わりに注文してくれ!」

桃子「まぁいいっすけど…おばちゃんに気付いてもらえない時はどうすればいいんすか?」

京太郎「いや、そのことなんだがな?さっき気づいたんだがどうやら俺と手が触れてる間はお前が見えるらしいんだわ」

桃子「…へ?」

京太郎「さっきここに走ってきてた時も手をつないでる時とつないでない時じゃ明らかにすれちがう人が避けるスペースが違ったしな。いやー、いい発見をした」

桃子「…ということはこれまで京さんにくっついてた時はずっと見られてたってことっすか?」

京太郎「まぁそうなるな」

桃子「…きゅう」コテン

京太郎「あ、おい!モモ!?どうした!?俺のレディースランチ注文してくれるんじゃなかったのか!?モモー!」ユサユサ

カンッ