咲「……ん~」
京太郎「えっ? 何してんだ咲?」
私の幼馴染は鈍感だ。
こうやってじっと見つめていても、まるで気にしない。
もう少し照れたりしてくれてもいいのに……
私の気持ちもしらないで……
はぁ、恋をするのには友達になりすぎたのかな?
好きだよって言っても伝わりきらずに流されちゃう?
幼馴染って難しい、いつもそばにいられて嬉しいのにやるせない。
もう遅いのかな?
告白しても、突然すぎて応えてくれない?
お友達で終わっちゃう?
そんなの嫌だよ……だけど、もう私はこの気持ちを……
咲「ねぇ、京ちゃん。私ね……京ちゃんのこと……」
京太郎「ん?」
咲「すっ……と、とっても感謝してるよ」
京太郎「はは、あんがとよ。そういってもらえると尽くした甲斐がありますよ、お姫様」
咲「も、もうっ! 茶化さないでよ!」
今までの関係なんて気にしない……なんて思ってもそうそう言い出せることじゃない。
まだまだ私には勇気が足りないみたい。
だから今は京ちゃんとの時間を楽しむことにする。
だけどね、京ちゃん……いつかイイ嫁さんになってみせるから、覚悟してね!
カンっ!
最終更新:2014年07月12日 11:02