CM明けまーす、5秒前ー

……3、2、1



恒子「はい皆さーん!続いてはお待ちかね!『恋愛相談・こーこにおまかせ!』

   最初のお便りは長野県、ラジオネーム『恋するタコス』ちゃんからでーす!」


『こーこさんこんばんは』


恒子「はいこんばんはー!」


『私には今、大好きな男の子がいます

 でもその男の子の前では、いつもふざけたり、からかうような感じで話しかけてしまうせいか
 一人の女の子として見られていないようなのです

 仲良くしてくれているのはいいんですが、このままでは切なくて胸がはりさけてしまいそうです

 何かアドバイスをお願いします』


恒子「…くぅ~~っ!あまずっぱいねぇ~!友達のアラフォーが聞いたら、ラズベリー吐いちゃいそうだよ!

   おっと、真面目に答えてあげないとね

   そうだね~、『恋するタコス』ちゃんは得意料理とかあるかな?
   もしあるなら、それを披露してみるってのはどうだろう?

   普段、意識してないけど急に女の子っぽいことされて恋心に目覚めちゃう、なんてケースよく聞くからね

   とりあえず、第一歩を踏み出してみよう!がんばってね!」


……

??「…うん、ありがとうだじぇ!こーこちゃん!

   よーし明日になったら、あいつにこの??ちゃんの七色タコスを見せてやるじょ!」フンス


……

恒子「次のお葉書いきまーす、えーと大阪府の『恋するからあげ』ちゃんから」



『こーこちゃんにズバリ聞きます!
 男をノックアウトする写メの撮り方を教えてください!

 好きな男が遠くにいて、めったに会えないのでせめてメールのやりとりで
 アピールしたいんです!お願いします!』



恒子「おー、これは切実ですねぇ~……遠距離かぁ、辛いねぇ!

   でも遠く離れて燃える恋もあるんじゃないでしょうか?

   友達のアラフォーみたいに相手との年齢が遠距離じゃないといいんですけどねぇ


   必殺写メかぁ、そうだなぁ~…

   髪型を変えて送ってみるっていうのはどうかな?
   文章に『どうかな?可愛いかな?』って添えてね

   そうやって男の反応をうかがうっていうのは私はいい手だと思うから、
   参考にしてね!」


……

??「ありがとなこーこちゃん!よーし、髪型かぁ…どんなのがええんやろ
   絹みたいにウェーブは…ちょっと難しいからなぁ…

   う~ん


   ……そうや、これならイケるかもしれん!」

……


恒子「っと、次で最後ですね、えーと東京都のラジオネーム『恋するドス』ちゃんから」



『麦秀の候、ご清適の御事慶祝の至りに存じ上げます

 早速ではございますが、福与アナにお伺いしたい事がございます

 私は普段から怖い女と思われており、気になる殿方にもそのように見られているようなのです
 そのような印象を打ち消す冗談を一つ、私にお教えいただけませんでしょうか

 よろしくお願い申し上げます』



恒子「ありゃまぁ~、ずいぶんと丁寧なお葉書ですね

   うーんと冗談か

   ぱっと思いついたのは……


   『あなたはアラフォーでしたよね』
   『アラサーです』
   『あら、さーだった』


   ……こ、こんな感じでいかがでしょうか?」


……

??「あら、さーだった……

   あら、そーだった…………

   プッ、くくくっ…くくっ…」

……

恒子「はい、今夜もお付き合いいただきましてありがとうございました!

   当ラジオでは恋のお悩み相談のお葉書も、それ以外の話題のお葉書も受け付けておりますので
   みなさんどしどし送ってくださいねー!

   それではまた来週、この時間でお会いしましょう!

   お相手は、ふくよかじゃないスーパーアナウンサー福与恒子でしたー!ばいばーい!」


…………

翌日



優希「ど、どうだ京太郎!私の作ったお弁当は!遠慮なく褒めていいんだじぇ!」


京太郎「ああ、うまいぞ
    全部タコスなのが気になったけど、野菜やら肉やら色々中身が違って面白いじゃないか」

優希「そうか!ふ、ふっふーん、この優希ちゃんにかかればこの程度おちゃのこさいさいなんだじぇ!」

京太郎「(おちゃのこさいさいって…いまどき使わん)

    ん?メールだ…洋榎さんからだ」


優希「むっ、私のお弁当を食べているときに他の女のメールを見るとはいい度胸してるなー!」


京太郎「ちょっと見るだけだよ………ん、写真?」



『from:洋榎さん


 (髪型ツインテールの洋榎、頬を赤らめウィンク)


 どうかな?かわええかな?』



京太郎「うわぁ、かっわいい~…!

    めちゃくちゃ可愛いっすよ…と」


優希「……」グイ…グイ…


京太郎「優希、なんで自分の髪を左右に引っ張ってるんだ?


    お、もう一つきたな…今度は智葉さん?」



『from:ガイトさん

 「あなたはアラフォーでしたよね」
 「アラサーです」
 「あら、さーだった」


 つまり、「アラサー」と「あら、そうだった」を掛けているわけだ』



京太郎「………」

優希「………」


京太郎「……お、こっちのタコスは何が入っているんだ」

優希「食べてみてのお楽しみだじぇっ



   (なんかさっきのメールの内容、どこかで聞いたような気が…)」



……


智葉「くっ…くくっ……これで京太郎も私を見直すだろう

   しかし、なんて面白い冗談なんだろう

   くくく…ふふふふ……」


カンッ