パラパラパラパラパラ…

穏乃「むー…」ソワソワソワ

京太郎「なーに唸ってんだ穏乃?」ぺとっ

穏乃「ひゃわっ、冷たっ!?…あれ、京太郎?」

京太郎「おう」シャクシャク

穏乃「何食べてるの?」

京太郎「見りゃわかんだろー?アイスだよアイス。ほれ、お前の分」スッ

穏乃「あれ、いいの?」

京太郎「そもそもお前に買ってきたんだよ。どーせ外に出られなくてもにょもにょーっとしてんだろうと思ってな」

穏乃「さっすが、京太郎はわかってるねー!ありがとっ!」

京太郎「ん。それより早く食わねーと溶けるぞ?」

穏乃「おっと、いけないいけない!」ペリペリ シャクッシャクッ

穏乃「んー♪」パタパタ

京太郎「しっかし、こう何日も雨が続くと参るよなぁ…」シャクシャク

穏乃「そだねー憧も毎日『髪の毛が言うこと聞かない~!』って言ってたよー」シャクシャク

京太郎「あー、確かに言いそうだ」

穏乃「あ、でも農家の人たちには嬉しいんだよね?梅雨明けたらずっと晴れなんだしさ」

京太郎「うーん…そこんとこどうなんだろうな」

穏乃「ぅ?違うの?」

京太郎「違うとは言わんが育ててるもんによっちゃ水が少ないほうがいいだの日差しがよく当たるほうがいいだのあるからなー。一概に嬉しいとは言えんだろうさ」

穏乃「ふーん…?」

京太郎「和菓子作りもそうだろ?日によっちゃ湿度の違いで小豆の炊き方も変わるって聞くしさ」

穏乃「そう…だね?」

京太郎「おい和菓子屋跡取り」

穏乃「うぇひひ…実はまだ教えてもらってないんだよね…」ポリポリ

京太郎「そんなもんなのかねぇ…」

穏乃「他の人のところなんて知らないしねー」

京太郎「ふーん」

穏乃「玄さん達や灼さんのところは最初から決まってるし、逆に憧は憧で望さんがいるから継がなくてもいいけど勉強はしてるし…ほんと、色々あるんだよ」

京太郎「…そっか」ナデナデ

穏乃「わわ、なーにー?」

京太郎「なんでもねー、よ!」ワシャワシャ

穏乃「きゃー♪」
………
……

穏乃「…ふー」ケプッ

京太郎「お、食い終わったか?」

穏乃「うん、ありがとねー」

京太郎「いいってことよ。それで、棒はどうする?」

穏乃「もう少しくわえてるー」ピコピコ

京太郎「へぇ、お前もわかるんだな?この味」

穏乃「そりゃね!棒アイスは棒に染み込んだ分まで味わってこそだよ!」

京太郎「これがまた木のいい香りと絶妙にマッチしてるんだよなー」

穏乃「だよねぇー…まぁあんま深い味とかわからないけど」

京太郎「奇遇だな、俺もだ」

穏乃「にひひっ、お揃いだね!」

京太郎「おう!…おっ」

パラ…パラ…

京太郎「いい感じに止んできたっぽいし…そろそろ帰るか?」

穏乃「そだねー、また強くなっても困るし。帰ろ帰ろ!」グイッ

京太郎「ちょわたたっ、待て待て!戸締まりとカバン忘れてんぞ!」

穏乃「いっけね」テヘペロ

京太郎「おいおい…」

ガラガラ…カチャン

穏乃「鍵おっけーカバンおっけー…それじゃ帰ろっか!」

京太郎「おう」

ネーネー、アトデコンビニヨッテニクマンタベナイ? オマエマダクウツモリカヨ
イージャンイージャン! マァイイケドサァ…


カンッ